土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2012年12月16日(日)
最後の換水

 今日は季節外れの暖かな陽射しで、雲の無い晴天となったので、青水で越冬中のプラ舟に今年最後の換水をすることとしました。

 前回の換水は11月24日(土)で、半分程度を換えていましたが、エアーレーションの泡の消えにくプラ舟もあり、濃すぎる感じもしていたので、今回は2/3を換水しています。

 換水用の水は朝から8時間タンク内で爆気した新しい井戸水を用いています。

 井戸水は水温が高いため、12℃でのスタートで、夕方には春のような陽射しでさらに暖められ、16℃になっていました。

 ちなみに波板の下のプラ舟の水温は、朝8℃であったものが少し上がっただけで、夕方の換水時には10℃の状態でした。

 そのため、換水時には換水用のタンクの水の方が高水温となり、狙い通り換水によって3℃上がることとなりました。

 換水前の青水については、水質を調べてみるとpH8.5前後で、換水時のタンクの水はpH7.0となっていました。

 換水の後には、pH8程度になっていたので、水質においても良い状態で最後の換水ができた感じです。

2012年12月15日(土)
昨日の新聞記事

 昨日、12月14日の中国新聞の夕刊に、11月11日に広島で行われた「第五回全国土佐錦魚品評大会」の記事が掲載されました。

 大変嬉しいことに、いつも品評会撮影の応援をお願いしている写真家の方が寄稿されたそうで、紙面の約半分のスペースで、大会の記事も加えて、フルカラーで載せていただきました。(優美をあえて優尾と表現し、土佐錦魚の特徴を一言で表しています)

 夕刊で発行部数が少ないとはいえ、広島県内だけでも約4万世帯に配られたことになります。

 その紙面において、これだけの大きな写真と記事なので、金魚に興味がある方には非常に大きなPR効果があったのではないかと思います。

 幸運にも金曜日の夕刊掲載で、翌日の今日は一日雨の天気でもあり、多くの方の目に触れているのではないかと思います。


 また、先日発売された金魚伝承23号にも、昨年の「第四回全国土佐錦魚品評大会」と「トサキン保存会西日本支部第6回品評会」の結果が掲載されています。

 品評会は、各自の鑑識の研鑽や飼育技術・知識の向上の場であると同時に、多くの方に見てもらって土佐錦魚の素晴らしさを知っていただける絶好の機会です。

 写真の撮影や各所への掲載依頼も大変な作業ですが、こういう形で周知に結びつくと、また頑張らねばと、次への元気をもらえる出来事でした。 

2012年12月10日(月)
寒い日続き
9日の昼前の雪

 12月に入って特に天候は荒れ模様で、雨や雪にと寒い日が続き、暖かな陽射しが恋しい感じになっています。

 今日は、昨日に続いて朝から雪が舞う日となっています。

 最近では管理にかける時間が全く不要になっているので、これまでに撮りためていた写真によって、どのプラ舟にどの魚を入れて越冬させたかを下の表に整理してみました。

 今年越冬させる土佐錦魚については、80Lプラ舟5個と140Lプラ舟1個での越冬が基本で、当歳魚24尾、二歳魚5尾(雄魚1、雌魚4)、親魚1尾(雄魚1)の30尾としています。

 ■ 80Lプラ舟 No.1
当歳魚:@(5/10孵化) ABC
当歳魚:A(5/10孵化) ABC
 ■ 80Lプラ舟 No.2 
当歳魚:B(5/14孵化) ABC
当歳魚:D(5/14孵化) A
当歳魚:E(5/14孵化) A
当歳魚:G(5/20孵化) A
 ■ 80Lプラ舟 No.3 
当歳魚:B(5/14孵化) DE
当歳魚:C(5/14孵化) A
当歳魚:D
(5/14孵化) B
当歳魚:I(5/24孵化) A
当歳魚:
J(5/24孵化) A
 ■ 80Lプラ舟 No.4 
当歳魚:B(5/14孵化) F
当歳魚:A(5/10孵化)
 D
当歳魚:
E(5/14孵化) BC
当歳魚:K(5/31孵化) A
当歳魚:
 ■ 80Lプラ舟 No.5
二歳雄魚:1尾 A
三歳雄魚:1尾 A
 ■ 140Lプラ舟 
二歳雌魚:4尾 ABCD

 若干予備的にまだ少し残していて、これらは放任での越冬に入りますが、あくまでも事故があった時の保険程度の扱いです。

 

 

2012年12月7日(金)
早い初雪
 12月6日の朝は、広島市で初雪となり、裏山はうっすらと雪化粧でした。

 丸鉢には氷が張っていましたが、プラ舟の下の青水の水温は5℃で、魚はゆっくりとした動きながら動きが感じられる状態でした。

 この日は、昼にかけてさらに気温が下がる天気で、広島市内でも昼間には吹雪くほどになっていました。

 広島市の初雪は、平年より5日早く、去年よりは10日早いらしく、12月中旬並みの気候とのことでしたが、土佐錦魚にとっては急な冷え込みに他ならず、もう少しはゆっくりと冷えて行って欲しいものです。

 翌日の7日は更に冷え込みが厳しく、朝の気温が0℃まで下がっていて、日陰に置いてある波板をしていないプラ舟では昼を過ぎても水面の氷が溶けない状態でした。

当歳魚の入った80Lプラ舟の青水
 右の写真は午後3時過ぎのもので、陽射しが午後からは回復してきたので波板を外して中を確認した時のものです。

 この時間帯でも、水温は朝と同じく5℃のままでしたが、人影を感じて水面に寄り、餌を求める姿も確認できました。

 このところの冷え込みで、結局青水を薄めることもできず、11月28日以降は換水することなく、蒸発分を若干の差し水で補う程度の管理にとどまっています。

 12月に入ってからは給餌することもなく、波板もかけっぱなしの状態ですが、このまま冬籠りに入ることになりそうです。
 

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