土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2012年10月28日(日)
トサキン保存会西日本支部第七回品評会

 昨日からの雨も早朝には上がって、品評会日和の柔らかな日差しの中、会員22名が参加し、トサキン保存会西日本支部の第七回品評会が広島市東区民文化センターにて行われました。

 出品魚は、親魚28尾、二歳魚36尾、当歳魚50尾、参考出品魚4尾の計118尾で、ここ4年間は毎年僅かずつですが出品魚数も増えていて、特に上位入賞魚のレベルは近年ではかなり高い感じとなりました。

 2週間後には、「第五回 全国土佐錦魚品評大会」が今日の品評会と同じ会場で開かれますが、より高いレベルの大会となりそうで、今から楽しみです。

 一方で、同時に開催した分譲会でもレベルの高い魚が多く並び、価格が非常に低く設定されたこともあってか、近年にはない飛ぶような売れ行きでした。不景気で少し元気のない観賞魚業界の中ですが、土佐錦魚の人気の高さを感じて少し安堵することができました。

 また、今年から分譲魚の販売を午後からに変更し、分譲目当ての来場者の方にも品評会結果を併せて披露するスケジュールとなったこともあって、入賞魚を展示している一角では写真撮影なども随所で目立ち、多くの方々にご覧いただいていた感じでした。

 なお、本日の品評会の詳細については、後日掲載の予定です。

 ちなみに、うちの出品魚の成績は、親魚の部:優勝、二歳魚の部:優勝、当歳魚の部:準優勝、6位となりました。

 終りになりましたが、当日は会場への荷物等の搬入の折、腰を痛めて思うように動けず、会員の皆様には色々と助けていただきながら、どうにか運営事務も終え閉会に至ることができたことをお礼申し上げます。

2012年10月27日(土)
明日は品評会
E(5/14孵化) 10/9撮影 洗浄後の貯水タンク 

 今日は午前中に全ての魚のチェックを行い、明日の品評会に持って行く魚を選んでおきました。

 また、内部がコケだらけになっていた貯水タンクの洗浄を行って、冬に向けての準備を少しずつ行っています。

 当歳魚については、10月に入って以降、それまでは不鮮明だった胸鰭の追星が徐々に目立つようになって、今ではすっかり雌雄の判別がつくようになっています。(写真は以前撮ったものなので追星は不鮮明です)

 今年のうちの当歳魚は雄が圧倒的に多く、来年の産卵用の雌を確保しつつ、明日の分譲会に出す魚(当歳魚15尾程度)を選定した状況です。

 越冬させる当歳魚候補については、例年同様に80Lのプラ舟4個に7尾ずつの計算で、合計28尾の予定ですが、雄の割合が3/4になってしまう感じです。

 写真の素赤の当歳魚も追星が出てきたので雄魚のようですが、丸手の太みがある体型に安定した尾を持つ良い魚で、うちの今年の当歳魚では3番手か4番手くらいの評価になる魚です。

 ちなみにこの魚は、明日は出品しない予定ですが、明日持って行く魚を含め全ての魚の餌を、今朝10時の給餌を最後にしています。

 今日の午後からは小雨が降り始めていますが、どうにか明日午前中で雨もおさまる感じで、品評会への影響は少ないのではないかと思います。

 午後からは、明日の品評会の準備を進め、午後9時ごろにようやく目途がついた感じです。

 明日も早くから起きて荷物の積み込み等で、例年のごとく忙しい品評会が始まります。 

2012年10月21日(日)
二歳雌魚の越年組
二歳雌魚:10/20撮影 二歳雌魚:10/20撮影

 今朝の丸鉢の水温は9℃でしたが、日中は日差しが強く22℃まで上がっていました。

 今日も昨日に引き続き、「手元に残す魚」と「分譲魚で販売する魚」の仕分けを行っいます。

 写真の2尾は何れも二歳雌魚で、手元に残す魚としたものです。

 二歳雌魚は、4月から140Lプラ舟に6尾でスタートし、今は4尾に減らしています。このプラ舟の二歳雌魚は全て種魚のレベルの魚であったため、管理はいつも後回し、青水化することも度々の飼育の影響で、尾の縁が裂けていますが、来年の種雌として残すつもりです。

 左の素赤は、尾の後ろの大きな雌魚ですが、今年は産卵が無かったため、サイズも大きくなっていて、安定した泳ぎの魚なので、来年の産卵に期待している魚です。

 右の赤勝ち更紗についても、今年の産卵が無かったため非常に大きくなっていて、体付きは三歳魚に匹敵するほどになっています。

2012年10月20日(土)
分譲魚選び
二歳雄魚:10/20撮影

 今朝は非常に冷え込みが厳しく、丸鉢では7℃まで水温が下がり、冷たくて手を浸けていられない状態でした。二歳魚以上が入っているプラ舟の方も10℃で、早朝は餌を与える気になれない感じでした。

 さて、来週に迫ったトサキン保存会西日本支部の第七回品評会ですが、事務的な準備はほぼ終了して、持って行く魚も既に決まっているので、あとは一般参加の方も対象に行う分譲会での販売魚の選定のみといったところです。

 写真の二歳雄魚は、昨年の全国大会の2歳魚の部優勝魚の子で、唯一手元に残している魚ですが、途中から尾芯が消えているので、来週の会場で分譲に出すこととしました。

 ちなみにこの魚の雌親は顔の綺麗な濃い素赤の丸手の二歳魚(2011年10月16日撮影)なので、両親から丸手の体型と大きな尾を受け継いでいますが、なぜか顔の尖りが今一つで、親骨も流し気味なのが残念な所です。

 当歳魚の分譲魚も何尾か出品予定ですが、こちらの選定は明日にでも考えてみる予定です。

2012年10月14日(日)
速足の秋の弊害
三歳雌魚:10/8撮影 三歳雌魚:10/8撮影 三歳雄魚:10/8撮影

 今週も朝晩の気温は低い日が多く、丸鉢では概ね12〜15℃程度でしたが、昨日は厳しい冷え込みで7℃まで下がっていたほどでした。

 一方で、日中もあまり温度は上がらず、今日は昼を過ぎても水温は18℃となっていました。

 この冷え込みで、上の3歳魚3尾がそれぞれ泳げない状態になっています。

 左上の丸手の三歳雌魚は、昨年の全国大会の2歳魚の部優勝魚の兄弟魚で、こちらは雌ですが、何かに驚いて急に泳いだ拍子に左の前と後ろの境目が裂けてなかなか完治せず、また、あの寒さの後に浮袋に異常が生じたのか、水面付近から水中へとなかなか降りれないで浮かび勝ちになってしまいました

 中央の丸手の三歳雌魚は、昨年の全国大会の2歳魚の部第4位の魚で、今年の産卵で良い子を多く産んでいますが、こちらはこの冷え込みで座り込むようになってしまい、先ほどの魚とともに急な冷え込みの弊害で品評会魚ではなくなってしまいました。

 また、右の更紗の三歳雄魚も座り込むようになっていて、撮影した日が最後の雄姿となってしまっています。

 品評会まではあと2週間となりました。会員には1週間前にメールで案内を送っていますが、先ほど掲示板にも一般参加と見学の方用に案内を掲載しておきました。

 ぜひご覧いただき、一人でも多くの方に会場に足を運んでいただければ幸いです。

2012年10月7日(日)
丸手の親子
二歳雄魚:9/30撮影  B(5/14孵化)の1尾:10/3撮影

 10月に入って、ここ一週間は朝の水温が12〜15℃で推移し、日中も22〜23℃といった感じで、秋本番の涼しさになってきています。

 一定のサイズに達している当歳魚は太みを増して来ていますが、5月下旬以降に遅く生まれた当歳魚はサイズアップも止まった感じになっています。

 今日の写真の魚は、父と子の関係となります。

 左の褪色中の二歳雄魚は、7月の初めには色変わりの兆しを見せながら、いまだに虎禿模様で、褪色のスピードの非常にゆっくりしている魚です。
 この2週間で褪色が戻り始めて、かえって最近は黒が増している感じです。

 右の写真の素赤の当歳魚は、左の二歳の子で、残している兄弟たちの中では、顔と体型が父親譲りで、特に気に入っている魚です。
 尾芯に歪みがあるので品評会魚ではありませんが、種魚として非常に期待している魚です。

 最近は急に日が短くなって、特に平日は夕方の換水と給餌が非常に難しくなっています。
 低温が進んで水の傷みも目立ちにくくなってきていますが、遅れがちとなっている換水だけは、写真のように照明を点けて、2日に一回は行っています。

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