土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2012年4月30日(月)
低温で産卵も延期・・・。
 
 三歳雌魚:一昨年の@ (5/7孵化) 二歳雌魚:昨年のN(5/12孵化)

 ここ数日の暖かな天候で朝の水温は13〜15℃で推移していて、本来ならそろそろ産む兆しを見せても良さそうなものですが、27日の朝の冷え込みで水温は9℃まで下がってしまい、柔らかかった雌魚の腹部も再び硬くなって、仕切り直しとなっている感じです。

 写真の2尾の雌魚は、あの低温から3日目で腹部の柔らかさはかなり取り戻してきている感じですが、まだ産卵直前の腹の膨らみ方ではなく、もう少し時間が必要なようです。

 左の3歳雌魚は同居させていた雄魚に追われて尾が裂けていますが、雄魚の追尾の方もおとなしくなってしまい、1週間前には腹部を押すと勢いよく精子を出していた雄魚も、今ではわずかに少し出す程度になってしまっています。

2012年4月23日(月)
室内の種用タマミジンコを室外に、増殖スタート

 4月も下旬に入り、例年より暖かい日も続いているので、ここまで続けてきた夜間の波板の覆いをやめています。

 ここ4日間は雨が続き、朝の水温は波板が無くとも13℃と暖かめで推移していますが、産卵シーズンに向けて、タマミジンコの増殖準備も始めました。

 写真は室内のプラケースで維持してきたタマミジンコです。

 屋外で増殖用に用いている220Lのプラ舟は、4月の初めにリセットして冬季の汚れをきれいに洗い落とし、土佐錦魚の越冬時に使っていた古い青水を床直しの際に移動して、いつでも増やし始める準備だけはしていましたが、
今日から種ミジンコを移しています。

2012年4月14日(土)
雄魚の追星と雌魚の腹部の膨らみが一層目立つように…。
二歳雄魚:昨年の 22(6/5孵化) 二歳雌魚:昨年のM(5/12孵化)

 今朝の水温は波板の下のプラ舟で13℃でしたが、日中は晴天に恵まれて、水温は20℃まで上がっていました。

 冬眠から明けてちょうど1か月になり、ここ数日で雄魚の追星ははっきりと目立つようになり、雌魚は柔らかな曲線を見せ腹部が膨らんできた感じです。

 今日の写真の2尾は明け二歳の雄魚と雌魚で、今年の産卵を最も楽しみにしている魚達です。

 左のほぼ全身が白い魚は雄魚で、後ろと渡りの広さが秀逸で、親骨や尾筒の押さえが理想的、体型や顔も申し分ない魚です。
 胸鰭の追星に加えて、鰓蓋にも追星が出てきて、産卵に向けての準備も整いつつあるようです。

 右の素赤は雌魚で、写真を掲載するのは初めての魚です。丸手で尾が大きく、親骨の押さえも良いので非常に気に入っている魚です。尾芯の両脇にたるみ皺を持っていますが、欠点を忘れさせるような存在感で魅せる魚だと感じています。
 こちらも雌らしく腹部がふっくらと丸みを増してきています。

 手元に残している二歳魚はいずれも特徴のある魚ばかりなので、今年の産卵での掛け合せが楽しみです。


 なお、本日は、先日行われたトサキン保存会西日本支部の「分譲会・研究会」の記事を追加して、「研究会活動報告」のページを更新しています。

2012年4月11日(水)
今年初めてのコケ落とし
 
コケを取る前のプラ舟   軽くコケを残したプラ舟 

 ここ3日間は春らしい気候となって、朝の水温は12℃〜15℃、日中は15℃〜20℃の間で推移しています。

 日曜日の研究会で採集したミジンコは、3日間かけて給餌に用いましたが、よく食べる反面、水の傷みも激しくなっています。

 良い状態の水を保つため、この1週間は、1〜2日おきの換水としていますが、昨夜はかなりの量の雨が降り込んだので、今日も昨日に続いての換水としています。

 
冬眠明けからもう少しで1か月となりますが、プラ舟の壁面にはかなりのコケがついてきたので、今日はこれをブラシで落としながらの換水としました。

2012年4月8日(日)
寒い朝が一転して、暖かな研究会・分譲会
今朝の丸鉢の氷 晴天に恵まれた研究会

 今朝は冷え込みが厳しく、うちの屋上の丸鉢には薄く氷も張っている中、今日の研究会に出す分譲魚を水温7℃のプラ舟の中から掬い上げ、会場に向かいました。

 朝から晴天が続き、出発時には6℃だった気温は、会場に向かう間にもぐんぐん上がって、会場に到着した9時半には、12℃となっていました。


 今日の二歳親魚の一般分譲会は、会員24名と一般参加者5名で賑やかに行われました。分譲会では、二歳魚58尾と親魚5尾の合計63尾が並び、うち二歳魚36尾と親魚3尾の合計39尾が分譲されました。

 その後の研究会では、希望者でミジンコの採集に出かけ、2か所の溜め池で大小2通りのサイズのミジンコを大量に持ち帰ることができました。

 その他に、今日の研究会では会で共同購入したアユ餌やブラインシュリンプエッグなどもそれぞれが持ち帰り、飼育準備も着々と進んできました。

 参加された会員の方、また遠方から分譲会にお運びいただいた皆様、ありがとうございました。

 分譲会・研究会の詳細については、後日掲載の予定です。

2012年4月7日(土)
明日は分譲会(分譲魚の追加)

 今朝の水温は波板の下のプラ舟で10℃。その後は冷たい雨も時折降って、日中の水温は12℃までしか上がりませんでしたが、近所の桜も5分咲き程度となって、少し春めいてきました。

 明日からは暖かい一週間となりそうなので、そろそろ春らしくなってくれることを期待しています。

 さて、明日は「トサキン保存会西日本支部」の研究会と一般分譲会が行われます。

 うちから分譲に出す魚は、先日の6尾に加えて写真の3尾を追加して9尾とすることとしました。

 写真の左の褪色前の明け二歳は後ろが大きい丸手の雄魚で、種魚としての良い資質を持っているので、産卵では活躍が期待できるかと思います。

♂ 昨年のJ (5/11孵化) ♀ 昨年のI (5/9孵化)  ♀ 昨年の H (5/11孵化)

 写真中央の更紗は、昨年の全国大会で当歳魚の部3位となった魚の兄弟魚で、片腹で尾を振っていて親骨の左右が違ってはいますが、渡りが広く後ろの広がりも綺麗で、こちらも種魚として十分に期待できる魚だと思います。

 写真右の赤勝ち更紗は、4/3の日記の白い明け二歳と同じく昨年の全国大会で二歳魚の部で優勝した雄魚の子です。
尾の後ろに皺が入りますが、この魚も後ろが広く良い子が得られると思います。
 この魚の雄親から採った子は今回の分譲後は手元に1尾を残すのみとなりますが、今年の産卵で再度雄親を活躍させるつもりです。

 明日の分譲会へこれらの9尾を出すと、うちに残っている魚は、明け二歳が18尾、三歳魚4尾、四歳魚3尾となります。

 残った魚のうち、雄魚と雌魚の比率は、二歳が♂6尾:♀12尾、三歳が♂2尾:♀2尾、四歳が♂2尾:♀1尾となります。

2012年4月3日(火)
分譲魚選び
♂ 昨年のM (5/12孵化) ♀ 昨年のQ (5/25孵化) ♂ 昨年の H (5/11孵化)
♂ 昨年のK (5/11孵化) ♂ 昨年のI (5/11孵化) ♀ 昨年のI (5/11孵化)

 今朝は暖かい雨の朝で、波板の下のプラ舟は水温も15℃もありました。変わりやすい典型的な春の天気で、午後は一転して晴れたかと思うと、夕方には今度は冷たい雨で水温も下がり、夕方には11℃まで下がっていました。

 今日は、日曜日の換水から2日経っていて、雨もかなりの量が降り込んでいたことから、夕方に9割方の換水を行っています。

 ポイントとなる換水は無理をしても行うように努めていますが、今日の換水でも貯水タンクの水の方が水温が高く、換水後は水温も12℃まで回復して、雨の中で無理して換水した甲斐がありました。

 なお、夜間は再び波板の覆いをかけています。

 さて、4/8(日)にはトサキン保存会西日本支部の分譲会が迫っていますが、先日の休みには分譲魚の選定を行っています。

 うちからは、写真の2歳魚6尾(雄魚4尾、雌魚2尾)を分譲に出す予定です。いつも会場で「この魚の親はどんな魚ですか?」と聞かれるので、予め紹介しておきます。

 なお、当日の分譲魚は、2歳魚が50尾程度、親魚が5〜6尾が出品される見込みです。

 今回は一般の方も会員と平等に購入のチャンスがある分譲会なので、興味のある方はぜひご来場ください。(詳細は掲示板を参照)

2012年4月1日(日)
更水の中の親魚、掛け合せ事例のページを更新
3歳雄魚 4歳雄魚

 今日から4月。今朝も昨日に続いて換水を行っています。

 朝の換水に備えて、昨日の夕方から貯水タンクに蓋をしていたので、今朝の水温は波板の下のプラ舟が10℃、タンクが12℃となっていました。

 換水によって少し水温が上がった後、時折強い日差しもあって、昼過ぎには水温は16℃まで上がっていました。

 冬眠期間中は、洗面器に掬い上げての撮影は行っていませんでしたが、今日は更水の中で元気に泳ぐ親魚を掬い上げ、久しぶりの撮影を行いました。

 冬眠を明けたばかりで、餌も与え始めてそれほど経っていないので、昨年の姿と比べて特に変化も見られませんが、病気やけがなどの事故がなく、痩せるようなこともなく無事に年を越せたことに、まずは一安心です。

 左は今年最も期待している明け三歳雄魚、右は明け四歳雄魚です。
 まだどちらの雄魚も、追星が目立つ状態ではありませんが、明け二歳の雌雄も確認できる状態になってきたので、今日は産卵に備えて雌雄の確認を行っています。

 また、今日は時間が取れたので、「掛け合わせ事例と系図のページ」に2011年の結果を追加しています。

 昨年の当歳魚は、自分でも産卵が非常に楽しみなものが多く出ているので、これからがまた楽しみです。

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