土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2011年12月5日(月)
種魚の資質 (続き)
 プラ舟の冬囲いの様子
Q(5/25孵化)の1尾:11/6撮影

 今朝は晴天で、冷え込みも厳しく、波板の下の水温も6℃まで下がっています。

 一昨日の13℃の水温の暖かな朝から、昨日は10℃、今日は6℃と、急に寒くなり、いよいよ12月らしい水温になってきています。

 一昨日の土曜日の昼前に、暖かな時間を使って、一部のプラ舟の換水を行っていますが、どのプラ舟も状態の良い濃い青水となって、良い感じで冬囲いに入っています。

 上の写真のように、波板の上には重しとなる板をかけて、風で飛ぶことの無いように設置しています。

 これで、今後はほぼ何の管理もしない状態となっています。


 さて、下の写真の当歳魚は、Q(5/25孵化)から残している5尾のうちの1尾で、日記への掲載は初めてとなる魚です。

 尾芯の両脇に弛みがありますが、非常に魅力的な姿を見せていて、種親としての資質では、来年最も使える魚になるのではないかと期待しています。

 非常に落ち着いた魚で、何枚か撮影しても、どれもが同じような極めた姿で写ってくれる魚です。

 言いかえれば、親骨が長くありながら安定しており、体と尾のバランスや尾の押えが非常に良いことの証明だと言えます。

 さらに言えば、金座が大きくその鱗数も多い魚で、尾筒も力強さを感じさせる魚で、顔や体型も理想的な形を見せています。

 追星が出ていないので、雌魚かもしれませんが、そうであればより良い種魚になってくれそうな感じです。

2011年12月2日(金)
種魚の資質
I(5/9孵化)の1尾:11/21撮影 I(5/9孵化)の1尾:8/21撮影 

 今日も寒い一日で、午後からは小雨が降ったり止んだりという気候で、引き続き波板もそのまま、当然給餌も無しの状態です。

 
今日の写真の当歳魚は、久しぶりに撮影した姿を掲載しますが、先月の全国土佐錦品評大会で当歳魚の部で第三位になった魚の唯一残している兄弟魚です。

 上記の褪色前の黒い兄弟魚と比べると、少し片腹で親骨の左右も違うという欠点がありますが、他の形質は共通点も多い魚です。

 その上、非常にゆとりのある大きな返しを見せており、丸尾で後ろの大きい尾や、尖った顔、色目のはっきりした更紗模様などと、ポイントをおさえた優れた特徴を多く持っているので、来年の種魚の1尾として使用を考えている魚です。

 これまでの交配の経験からも、種魚の資質については、品評会魚などの傷の無い魚を用いた採卵よりも、傷や欠点があっても大きく秀でた特徴のある魚の方が良い結果をもたらしてくれているので、この魚も早くから残すことを決め、来年の産卵に期待している魚です。 

2011年12月1日(木)
トップページの魚
4代目
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2006年12月


(1年2ヵ月)

 今日から12月に入り、近くの銀杏も黄色い葉を半数近く落として、気候も風景もようやく冬らしくなってきています。

 最近では波板をかけっぱなしで、給餌も行っていないので、特に管理作業は無くなっています。

 今日は「土佐錦魚を創る」のサイト(ホームページ)のトップページ中央の写真を、先月の全国土佐錦魚品評大会の二歳魚の部の優勝魚の写真で、久しぶりに変更しました。

 ちなみに、この写真は品評会の翌日に、うちで撮影したものです。

 せっかくの機会なので、これまでを振り返って整理してみると、トップページに写真を掲載するようにしてからは、6年ちょっとが経過していました。

 また、これまで使った写真は、品評会前の告知ポスター掲載や1カ月程度の写真を除くと、左にあるものが全てで、いずれも同じ魚を洗面器の斜め上から撮影した写真を使っています。

 今回の写真も、これまで同様に洗面器を斜め上から撮影したもので、後で比較してみると、これまでとよく似た瞬間の姿となっています。

 これまでの魚も二歳時から反転が素晴らしく、丸手で尾の大きな魚でしたが、今回の魚はこの魚を全ての面でさらに大きく上回っているので、並べてみると違いは歴然で、これまでの写真が色を失うようです。

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