土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2011年10月30日(日)
当歳魚の変化と雌雄の確認 A
(22)(6/5孵化)の1尾:10/29撮影♂ 9/23撮影
B(5/5孵化)の1尾: 10/23撮影♀ 9/11撮影
C(5/5孵化)の1尾:10/29撮影♂ 9/18撮影
K(5/11孵化)の1尾:10/29撮影♀ 10/3撮影

 昨日から続く弱い雨の影響で今朝も暖かく、水温は丸鉢で14℃でした。

 今日の写真も当歳魚ですが、この1カ月で尾はさらに大きく、体も太さを増してきています。

 1列目の白は、(22)(6/5孵化)
から1尾のみを残している魚ですが、予想通り赤がどんどん抜けて、今では口の左端にごく僅かに点として残るのみの状態になっています。綺麗に尖った顔と幅のある大きな後ろが魅力的な魚ですが、尾を若干右に振っていて尾芯の脇に僅かに皺っ気があるのため、残念ながら品評会魚ではありません。このタイプの尾は一般的に桜尾になりやすいのですが、この魚はその気配も無いので、来年の種雄魚として特に期待しています。個人的な評価では、今年のうちの当歳魚ではベスト5に入る魚です。

 2列目のほぼ素赤で右の腹に少し白が入る魚は、B(5/5孵化)から1尾のみを残した魚です。こちらも綺麗な尖った顔に大きな尾を持つ魚です。尾芯脇の僅かな皺と短めの尾筒が気になる魚なので品評会魚には向きませんが、おそらく雌魚なので大きな尾を期待して産卵に用いることとなるかと思います。

 3列目の白勝ち更紗はC(5/5孵化)から、こちらも1尾のみを残した魚です。寒さとともに太さを増して色つやが良くなってきています。後ろに皺っ気があって品評会魚ではありませんが、ゆとりのある返しで今後も伸びそうな雰囲気を見せています。

 4列目はK(5/11孵化)の1尾で、10/14にも10/3の写真を掲載していますが、こちらもその後の3週間余りで太さを増して色つやが良くなってきています。

2011年10月29日(土)
当歳魚の変化と雌雄の確認 @
 M(5/12孵化)の1尾:10/23撮影♂   8/6撮影
   N(5/12孵化)の1尾:10/17撮影♀   8/6撮影
H(5/11孵化)の1尾:10/23撮影♂    8/6撮影
 H(5/11孵化)の1尾: 10/23撮影♂   9/10撮影

 10/26から3日間続いた寒い朝も今朝は一段落といった感じで、今朝の水温は丸鉢で14℃となっていました。(10/26:7℃、10/27:6℃、10/28:9℃)

 このところの冷え込みもありますが、日が短くなっているので、夕方の給餌は出来ず、この1週間は1日1回、早朝のみの給餌となっています。

 低温が続いていることもあって、餌の量が減ったことによる変化は特に認められず、かえって適量になっているようです。

 当歳魚の多くは青水飼育に移っていますが、時折更水の洗面器に取り上げて撮影しています。

 今日の写真の4尾は何れも当歳魚で、最近では特に追星もはっきりしてきているので、現在追星が見えている魚は雄(♂)、見えないものは雌(♀)として、まだこの時期なので雌雄の確認は完全ではありませんが、参考までに仮に記載しています。

 写真の1列目の赤の濃い素赤は M(5/12孵化)の1尾で、うちの魚では珍しく尾の小さなタイプです。僅かに尾を左に振っているのみで、太い体の安定した魚なので、ここまで残しています。最近少し顔を左に曲げるようになりましたが、尾はどうにかここまで大きくなってきています。

 2列目の赤勝ち更紗はN(5/12孵化)の1尾で、これも少し尾を左に振っていますが、返しの大きな安定した泳ぎを見せる魚です。後ろの右側に僅かに弛みが入った感じですが、模様のはっきりとした更紗で、来年の産卵にも使ってみたい魚です。

 3列目と4列目は同じ両親の兄弟魚で、H(5/11孵化)から残している2尾です。上の更紗は配色の良い鹿の子更紗ですが、下は白となってしまっています。
 下の白は返しの浅い所謂「浅前」の魚で、大きな欠点が無いのでここまで残していますが、来春には分譲に出す魚として、予備的に残している魚です。

2011年10月24日(月)
8月生まれのその後
Z23(8/10孵化):10月24日撮影

 今日の朝も丸鉢の水温は17℃。明後日からは少し冷え込む予報となっていますが、このところは朝の水温も比較的高く、餌を求めて水面に口を出す勢いも良く食欲も旺盛で、当歳魚はそれぞれ少し太みを増している感じです。

 今日の写真の当歳魚は8月生まれを試験的に飼育してみた鉢のZ23(8/10孵化)から4尾を残しているうちの1尾で、10/2にも写真を掲載しましたが、その後3週間で、また少し大きくなってきたようです。

 写真はほぼ実物大で、定規の目盛りにあわせてサイズを調整してみると、5cm弱の体長になっているようです。

 このサイズながら大きな張りの良い尾を持っている魚で、「豆とさきん」とでも呼べそうな完成された当歳魚の姿を見せています。

2011年10月23日(日)
秋のタマミジンコ
220Lプラ舟のタマミジンコ 朝方は水面近くに浮かぶ 予備の種タマミジンコも準備

 昨日に続いて暖かな朝で、丸鉢の水温は今日も17℃となっていました。

 このシーズンも順調に維持してきたタマミジンコですが、いまだに毎日採集できるほど、コンスタントに湧いています。

 夏に比べるとそのスピードはかなり緩やかになって来ていて、水面に上がってくる量も写真のように減ってきてはいますが、お気に入りの魚に優先的に与える形で、今でも活躍してくれています。

 今年はイトミミズが入手できない状況にもなったので、このタマミジンコにも大いに助けられました。

 冬越しに備えて、丸鉢からプラ舟に当歳魚を順次移していますが、空いた丸鉢には青水を少々と種用のタマミジンコを少し入れて、万一の全滅に備えてはいますが、もう少し寒くなってくれば、室内へも予備の種ミジンコを取り込もうかと思っています。

2011年10月22日(土)
少しずつ冬支度
10月4日 10月10日 10月22日

 今週の前半は冷え込みも厳しく、朝の丸鉢の水温は10/17に10℃、10/18は7℃、10/19は9℃となっていました。

 週の後半は再び少し上がって、10/20は13℃、10/21は16℃、今日は17℃もありました。

 
9月の下旬頃から、冬越しに備えてハネの当歳魚を40Lプラ舟に入れて作っていた青水を種に、10月から80Lプラ舟に当歳魚6尾を移して青水化を始めていましたが、数日で濃さもちょうど良い色になり、次第に青水のプラ舟を増やして来ましたが、現在ではあと1舟の80Lプラ舟と丸鉢2個のみが更水となっています。

 更水のものは毎日の換水を続けて、当歳魚の成長を促していますが、青水になったプラ舟では週に1〜2回程度半分の水を抜いて更水を足しています。

2011年10月21日(金)
品評会の結果

 今日までかかりましたが、先日の「トサキン保存会西日本支部第六回品評会」の結果を品評会の結果紹介のページまとめました。

 編集作業を通じて、昨年の結果と比較していると、あくまでも個人的な感想ですが、全体的には昨年の品評会よりもレベルは少し上がっているように感じました。

 親魚と二歳魚では欠点(癖)の強い魚も目立ちましたが、会員の飼育技術は確実に上がっている感じで、「惜しい!」と感じさせる魅力のある魚も多く見られました。

 あえて言えば、当歳魚の出来が昨年を下回っていて、サイズも小さく完成していない魚や大きすぎて大味になっている魚などが少し目立っていました。

 各部門の優勝魚は写真の3尾で、全てうちの魚となってしまいましたが、私自身も2歳魚以外は満足している魚ではないので、今後も引き続き精進が必要だと感じています。

2011年10月16日(日)
トサキン保存会第6回品評会

 本日、トサキン保存会西日本支部の第6回品評会が広島市東区民文化センターで、盛大に開催されました。

 参加された会員の方、来場された多くの方に感謝いたします。お疲れさまでした。

 今日は天候にも恵まれた過ごしやすい一日で来場者も多く、遠くは関東からも見学の方がありました。

 品評会には会員22名が出席し、親魚22尾、二歳魚32尾、当歳魚51尾、参考魚10尾の合計115尾が出品されました。

 品評会に先立った分譲会も盛況で、分譲魚の価格もいつもより安く設定されていたこともあって、10時の開始後から飛ぶような売れ行きでした。

 
品評会の詳細については後日掲載します。

 ちなみに、うちから持って行った親魚2尾は優勝と4位、二歳魚2尾は優勝と準優勝、当歳魚3尾は優勝と3位と7位に入賞し、出来すぎの結果に驚いています。

2011年10月15日(土)
明日は品評会。出品魚と分譲魚選び・・・。
I(5/9孵化)のうちの1尾 I(5/9孵化)のうちの1尾 I(5/9孵化)のうちの1尾
N(5/12孵化)のうちの1尾 H(5/11孵化)のうちの1尾 H(5/11孵化)のうちの1尾
A(5/5孵化)のうちの1尾 A(5/5孵化)のうちの1尾 A(5/5孵化)のうちの1尾
B(5/5孵化)のうちの1尾 Q:6尾(5/25孵化)のうちの1尾   S:(6/5孵化)のうちの1尾

 明日16日は、「トサキン保存会西日本支部」の第6回品評会です。
雨も上がって良い天気に恵まれそうで一安心です。

 今日は、朝から明日の留守に備えての換水と、出品魚および分譲魚の選定作業で大忙しの一日となりました。

 今日の写真は全て分譲魚として明日出品する魚で、何れも当歳魚です。

 先日から、当歳魚のかなりの魚に追星が見られるようになっているので、雌雄も参考にしながらの分譲魚選びとなりました。

 選考においては、今年の雌親の不足を考慮して、良い雌魚を残せればと考えて選考したので、比較的レベルの高い雄も分譲に出せるかと思います。

 1列目の写真の魚は、全てI(5/9孵化)から残している魚で、両端の魚には追星が見られるのでおそらく雄のようで、中央が雌魚のようです。

 2列目の写真の魚は、3尾とも追星が見られるので雄魚のようです。左の素赤はN(5/12孵化)から残している魚で、右の胸鰭が昨日の魚と同様にガス症により下に捲れているのが残念な魚です。
 中央の未褪色の魚と右の丸手の素赤はH(5/11孵化)から残している魚で、未褪色の黒い魚は尾に皺も無く顔や体型も良いのですが、尾肩が後ろに流れているので、2歳以降前に出してくれば品評会魚にもなれる魚です。
 右の素赤は、丸手で渡りもあるのですが、尾筒が詰まっているので、長手の魚と掛け合わせて種魚として割り切れば使える魚だと思います。

 3列目の写真の魚は、3尾ともA(5/5孵化)から残している魚で、中央の未褪色を除くと雄のようです。左の素赤はこの体型にもかかわらず泳ぎが上手で長く使えそうな魚です。
 中央の未褪色はやや突っ込み気味、右の更紗は掬い気味に泳ぐので、この2尾はあまり長く使えそうにはないようです。

 4列目の写真の魚は、左の赤勝ちの更紗がB(5/5孵化)で、おそらく雌魚。尾が大きい雌魚は貴重で、産卵に用いると良い成績を得られるので、手元に残すことも考えましたが、尾を少し下げ気味で皺も入っているため、分譲することとしました。
 中央の未褪色の黒は、Q:6尾(5/25孵化)から残している魚ですが、この兄弟を他に5尾も残しているので分譲することとしました。尾肩が流れていますが、この魚も顔や体型が良く、尾も丸尾で大きく、金座も大きいので、良い種として用いれるかと思います。
 右の未褪色の魚は、S:(6/5孵化)からわずかに1尾のみが残っていた魚で、両親は昨年の全国大会で2歳魚の部の優勝魚が母、当歳の部の優勝魚が父だったため、これまで残していましたが、両親とも来年再び掛け合わせることが出来そうなので、分譲に出すこととしました。体が細く片腹で桜尾ですが、尾が大きく雄魚なので、種魚として用いれば面白いかと思います。

2011年10月14日(金)
生温かい雨
K:3尾(5/11孵化)のうちの1尾

 今日は午後から激しい雨で、夜になって西からの生温かな強風とともにさらに激しく降り続いています。

 この雨で、久しぶりに夕方の給餌は中止としています。

 金木犀の花の香りもそろそろ終わりで、うちの近所では柿の実が熟し始め、銀杏の葉も1枚の葉の中が部分的に黄色く色付き始めて、いよいよ秋らしくなってきました。

 この雨が上がる明後日以降は、少し冷え込みも始まる予報が出ているので、品評会が終われば、うちでも当歳魚をプラ舟に移していくつもりです。

 今日の写真の当歳魚は、K(5/11孵化)から3尾を残しているうちの1尾で、日記には初掲載の魚です。

 尾芯右わきの僅かなたるみだけなら、ぎりぎり品評会魚でも用いれるかという魚ですが、両方の胸鰭の先が下向きに湾曲しているのが残念な魚です。

 胸鰭の湾曲については、ガスが入った後の後遺症の場合がほとんどで、丸鉢などで擦ったために変形する場合もありますが、いずれにしても先天的なものではなく、遺伝もしませんが、切って直すのはほぼ不可能で、品評会を考えると厄介な症状です。

 この魚の場合は、イトミミズが入手できなくなった折に、試験的に丸鉢のコケを1ヵ月半付けっぱなしにして、コケの影響を比較調査した鉢で飼育していましたが、同様にコケを付けたままで管理した4鉢でことごとく胸鰭にガスが入り、ガス症の水膨れが治ってゆく過程で湾曲が多発した
ことから、今回の胸鰭の湾曲の原因はガス症であったようです。

2011年10月13日(木)
16日の分譲魚出品予定魚達(2歳雄魚)
 10月13日撮影  10月10日撮影   9月18日撮影  
昨年のA6月24日撮影  昨年の @:5月8日撮影   昨年のE:4月24日撮影

 今日の管理もいつも通り、淡々とこなしていますが、さすがに16日の品評会を控えて、出品魚や分譲魚を意識して観察するようになっています。

 飼育設備のスペース上の都合から、今年越冬させる親魚は3尾、二歳魚は4尾、当歳魚は30尾となる見込みです。

 そのため、越冬させられない魚は全て分譲に出すこととなります。手元で飼育して、さらに先を見てみたい魚ばかりですが、今年の産卵で子を得た魚については、基本的に分譲に出して世代交代を早めたいと考えていて、出来るだけ早く交配を進めて私の求める形質の土佐錦魚の作出につなげたいので、毎年当歳魚を中心に手元に残すこととしています。

 今日の写真の3尾はいずれも2歳雄魚で、分譲魚として出品する予定の魚達です。(お世話になっている方からの依頼で、左の2尾は一足早く分譲することとなりました:10/14)

 写真左は、昨年のA
から残していた魚で、体はやや細いのですが、いかにも雄魚らしく、当歳の早い段階から尾も大きく、返しと尾の大きさで魅せる魚です。
 尾芯の両脇の皺があるため、品評会には出さなかった魚ですが、当歳魚や二歳魚で勝負できる魚を作るには尾の大きな系統の魚が必要なので、良い種親として用いてもらえればと思います。

 写真中央は、昨年の @から残していた魚で、これだけの太みを持ちながらも雄魚であり、太い尾筒で力強さを感じさせる魚です。
 赤の濃い鹿の子更紗で模様も良いのですが、この魚もしっかりと皺が入っていて、品評会には縁が無かった魚です。
 今年の産卵では、この太みを引き継ぐ子をしっかりと残してくれたので、他所でも良い種親としての活躍を願っています。

 写真右は、9/23の日記でも紹介しているので、説明は省きますが、3尾ともこの春の産卵でも精子を十分に出していたので、良い種魚となるかと思います。

 なお、先日各会員からの出欠の報告がありましたが、分譲魚についてもかなりの数が揃いそうです。この日曜日は天気も回復する予報となっているので、多くの方に足を運んでいただければ幸いです。

2011年10月10日(月)
青水の準備
10月10日 10月4日

 朝夕の水が冷たく換水がつらい時期ですが、それ以上に日の出が遅れ夕暮れも早くなってきて、時間的な制約から朝夕の換水と給餌が困難になってきています。

 日が短くなってくると、そろそろ冬越しに向けて青水の準備も予め行っておくと楽なので、うちではハネた当歳魚を入れていた40Lのプラ舟の青水を種に、先日から6尾の当歳魚を80Lプラ舟に移して、青水を作り始めています。

 写真は青水を作り始めた10/4のものと、6日後の姿を比較したものです。最初は影が見える状態でスタートしましたが、すぐに濃さを増して全く魚影が分からないほどの深く濃い鮮やかな緑色になっています。

 まだこの時期では、晴天時に急激に温度が上がって、尾にガスが入ったりしているので、今日の撮影後には底5cm程度を残して、青水化後初めての換水をしています。

 ちなみに、この青水化させている80Lプラ舟では、底も壁面も全てのコケを綺麗に取っていますが、写真の右側に写っている隣のプラ舟では、2日おきの換水を続けながら換水時に毎回コケをかなり落としていますが、低温が続いたせいか茶色っぽいコケが占有してきています。

2011年10月9日(日)
透明鱗?
N:3尾(5/12孵化)のうちの1尾 模様部分の拡大

 来週の品評会を前に、当歳魚も分譲に出す魚と残す魚が確定させるため、休日はいつもにも増してしっかりと吟味しています。

 今日の写真の当歳魚は、
N(5/12孵化)から3尾を残しているうちの1尾です。

 残している2尾はどちらも似通った模様の更紗ですが、うち写真の1尾は、白い部分と赤い部分の境がぼやけており、白い鱗の下に赤い地の色が透けて見える「部分的な透明鱗」になっている魚です。

 この魚のように部分的に透明鱗になる魚は、毎年1尾程度が出現している感じで、この魚は、雌親のさらに母親(写真右)が、透明鱗模様を持っていて、このあたりは遺伝のなせる技のようにも感じますが、色々と毎年不思議なことが起きるものです。

 この魚は親骨が後ろに流れており、当歳魚では品評会で全く評価されない魚ですが、2歳以降を考えると手元で様子を見てみたい魚なので、越冬させる組に残すこととしています。

2011年10月2日(日)
8月生まれのその後
Z23(8/10孵化):10月2日撮影 Z23(8/10孵化):9月10日撮影

 今日の写真は、Z23(8/10孵化)のうちの1尾で、この兄弟は今朝、親骨の張りが強すぎるものをハネて4尾まで減らしています。

 これまで同様に、丸鉢に対する尾数が少なすぎる状態で、非常に余裕のある飼育をしています。

 餌は、いまだタマミジンコのみの給餌を続けていますが、十分に食べて、現在4cm程度になっています。

 写真は約1ヵ月前との比較ですが、このサイズながら、非常に大きな尾を持って、返しも十分な余裕がある袋を見せています。

 顔の尖りもすごい魚なので、多少の狂いが出ても残すことになるかと思います。

 ちなみに、半月ほど前から尾の色が抜けてきているので、僅か4cmで既に褪色が始まっているのかもしれません。

2011年10月1日(土)
秋の当歳魚選抜
モルタル丸鉢  
Q:3尾
(5/25孵化)
N:2尾
(5/12孵化)

Q:1尾
(5/25孵化)
K:3尾
(5/11孵化)
F:1尾
(5/8孵化)
  I:2尾
(5/11孵化)
M:3尾
(5/12孵化)
J:3尾
(5/11孵化)
I:1尾 
(5/9孵化)
C1尾
(5/5孵化)

(22):1尾
(6/5孵化)
 A1尾
(5/5孵化)

B:1尾
(5/5孵化)
M:1尾
(5/12孵化)
モルタル丸鉢 
Z23:4尾
(8/10孵化)
A2尾
(5/5孵化)

N:1尾
(5/12孵化)
H:2尾
(5/11孵化)

B:1尾
(5/5孵化)
I:3尾 
(5/9孵化)
80Lプラ舟 
H:3尾 (5/11孵化)
Q:2尾(5/25孵化) 
S:1尾(6/5孵化)
 K:3尾(5/11孵化)のうちの1尾
Q:6尾(5/25孵化)のうちの1尾
  S:(6/5孵化)のうちの1尾

 今日から10月。トサキン保存会西日本支部の品評会もあと2週間後に迫っています。

 冬越しの陣容もそろそろはっきりとしてきて、当歳魚についても、手元に残して冬越しさせて、来年の産卵に用いる魚とそうでない魚の選抜がほぼ固まりました。

 この冬は、80Lプラ舟4個が当歳魚の越冬用になるので、各プラ舟に8尾として最大で32尾、出来れば各7尾で28尾に絞り込みたい所です。

 今日の写真の当歳魚は、何れもその選抜ライン上で迷っている魚で、表している形質だけでなく、血統も十分に考慮して残すべき魚を決めたいので、品評会と同時に行われる分譲会までには、もう少し悩んでみたいと思っています。

 
今日の写真の3尾は何れも初めて紹介する魚で、一番上はK(5/11孵化)から3尾を残しているうちの1尾で、やや尾筒が短い魚ですが、良いバランスを見せています。僅かな片腹と尾芯の両脇の僅かな皺っ気があるのが惜しい魚です。

 写真中央は、Q(5/25孵化)から6尾を残しているうちの1尾で、この兄弟達は大きな金座で尾の押えが良いので、欠点はあっても数を多く残した腹となりました。この更紗は、尾に皺の無く体型も良いのですが、体型に僅かなねじれがあって、尾肩も流し気味なのが欠点です。

 写真下は、S(6/5孵化))から1尾のみを残している魚です。長手で腹も細く片腹、尾は桜気味でやや振っているという欠点だらけですが、尾は大きく、両親がともに全国大会優勝魚なので、あえて残している魚です。種用に用いる魚としては面白いのではないかとも思っています。

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