土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2011年8月28日(日)
1鉢3尾・・・。 9月4日は「当歳魚研究会・一般分譲会」
M:3尾(5/12孵化) 1鉢3尾になった丸鉢

モルタル丸鉢  
Q:3尾
(5/25孵化)
N:3尾
(5/12孵化)
H:3尾
(5/11孵化)
F:1尾
(5/8孵化)
  I:2尾
(5/11孵化)
M:3尾
(5/12孵化)
J:3尾
(5/11孵化)
I:3尾 
(5/9孵化)
 B:2尾
(5/5孵化)
H:1尾
(5/11孵化)
モルタル丸鉢 
A3尾
(5/5孵化)
K:3尾
(5/11孵化)
Q:3尾
(5/25孵化)
I:2尾 
(5/9孵化)
C1尾
(5/5孵化)
  プラ丸鉢
mix:3尾 H:4尾
(5/11孵化)

S:1尾
(22):1尾
(6/5孵化)
 mix:3尾 Z23:25尾
(8/10孵化)

 今日の換水時に最後の選別を行って、全ての丸鉢で当歳魚は1鉢3尾としています。

 どの鉢の当歳魚も、昨年並みの成長で、サイズ的にも大きすぎるわけではありませんが、うちでは飼育する設備を16鉢と決めているので、この規模の中で、秋まで余裕を持って飼うために、早めに数を減らしています。

 
次の日曜日、9/4(日)には、広島市東区民文化センターで、「トサキン保存会西日本支部」の「当歳魚研究会・一般分譲会」が行われます。

 1鉢3尾にするために今回減らした当歳魚を主体に、うちからは10尾程度を、この日の11時から行われる一般分譲会に出す予定です。

 今回の「当歳魚研究会・一般分譲会」は、参加者も、出品魚数も分譲魚数も、いずれもこれまでで一番規模の大きな大会となる見込みです。

 分譲魚については、会員13名が出品し、当歳魚だけでも100尾を超える数が分譲される予定です。(2歳・親魚の分譲も合わせて行われます)

 なお、当歳魚研究会では、1人4尾までの出品が可能で、12時から審査が行われます。なお、今日までに参加の連絡があった会員は27名となっています。

2011年8月27日(土)
遅生まれの稚魚
Z23(8/10孵化)の稚魚

 写真は今日で孵化後17日となるZ23の稚魚です。

 8月に入って採卵したZ23の掛け合わせで得た稚魚1,000尾ですが、正常に孵化出来なかった200尾を8/13にハネて、残り800尾を40Lプラ舟2個に分けて入れていました。

 高温期の産卵と孵化で、その後の成長が気がかりでしたが、特に異常も無く成長して、初めての選別では、8/18の早朝に700尾をハネて、同じく40Lプラ舟2個に100尾を50尾ずつに分け入れていました。

 今朝2回目の選別を行って、75尾をハネて25尾にし、プラ丸鉢に移していまが、
丸鉢ではさすがによく泳ぐようになっています。

 孵化後1週間のみをブラインシュリンプ給餌で育てて、その後は、タマミジンコのみで育てています。

 5月生まれで、同じく17日目の稚魚の写真(5/22の日記のA)と比較してみると、明らかに目先があり、尾肩が柔らかさを見せています。

 しばらく飼育してみて処分する予定で採卵したのですが、残している稚魚は姿も良く、ちょうど1鉢分の手ごろな尾数が残ったので、まじめに育ててみることにしました。

 他の当歳魚は既に先が見えている中、この稚魚達が秋にどこまでのサイズと姿になるのか、ひとつ楽しみが増えました。

2011年8月21日(日)
秋の気配、当歳魚の褪色は3/4!( 45尾/60尾 )
 I(5/11孵化)の1尾
J(5/11孵化)の1尾
 I (5/9孵化)の1尾

モルタル丸鉢  
Q:4尾
(5/25孵化)
N:4尾
(5/12孵化)
H:4尾
(5/11孵化)
C1尾
(5/5孵化)

F:1尾
(5/8孵化)
  I:2尾
(5/11孵化)
M:4尾
(5/12孵化)
J:3尾
(5/11孵化)
I:3尾 
(5/9孵化)
 B:4尾
(5/5孵化)
モルタル丸鉢 
A4尾
(5/5孵化)
K:3尾
(5/11孵化)
P:1尾
Q:3尾
(5/25孵化)
I:3尾 
(5/9孵化)
  プラ丸鉢
mix:4尾 S:1尾
(6/5孵化)
mix:3尾
 mix:4尾
(22):4尾
(6/5孵化) 

 一昨日から打って変わった涼しさで、昨日と今日の朝の水温は25℃を割り込んでいました。

 丸鉢に付くコケの色も、黒っぽい濃い茶色から次第に緑がかったものに変わり始めて、水温の変化だけでなく、見た目にもようやく秋の気配を感じさせるようになって来ました

 当歳魚の
褪色はさらに進んで、現在60尾残している当歳魚のうち、現時点で褪色が始まっているものは45尾になっています。

 また、残している2歳魚11尾のうち、春には2尾が未褪色でしたが、こちらも全て褪色が終わっています。

 今日の写真の当歳魚3尾は何れも初めて掲載する当歳魚です。
 褪色を終えていますが、素赤の1尾以外は、もう少し色が抜けそうな感じです。

 一列目の鹿の子更紗は、 I(5/11孵化)から残しているうちの1尾で、丸手でバランスの良い魚です。
 褪色を終えたばかりなので、もう少し背の色は抜けると思いますが、鹿の子模様は恐らく残るのではないかと思っています。
 丸手の魚は、尾筒が短く親骨が硬い場合には泳ぎが悪くすぐにひっくり返ってしまいますが、この魚は親骨の角度も良く、泳ぎも上手いので長く楽しめそうです。

 2列目の素赤は、J(5/11孵化)から3尾を残しているうちの1尾で、大きな尾を持つ素直な魚です。
 素赤に褪色したものは、全体の1/3程度で、そのほとんどがこの魚と同じく濃い紅色になって、1尾のみがオレンジ色になっています。
 
 3列目の白勝ち更紗は、 I(5/9孵化)から7尾を残しているうちの1尾で、この兄弟は褪色が早く、全てが褪色をする勢いで、現在最後の1尾が褪色を始めている所です。
 模様の感じからすると、この魚もまだ色が抜けてかなり白に近くなりそうな雰囲気を見せています。なお、全ての当歳魚の中では真っ白になったものが昨年と同じく1尾のみいる状況です。
 この魚は写真では分かり難いのですが、実物の親骨はかなり前掛かりになっていて、一旦前方へ出て後ろへ流す親骨の形となっています。
 体の太みが少し不足気味ですが、その分顔の尖りが良くなっています。 

2011年8月14日(日)
なんと、立秋の産卵・・・。
Z231,000個(3歳雄×3歳雌) 8月8日(産卵直後)
 8月10日(孵化半日後)  8月14日(孵化4日後)

 立秋の8月8日(月)の朝、三歳親魚4尾を入れている140Lプラ舟で、早朝の管理のために近付いても、水面で餌を求めず、しきりに追い合っているので、産卵を疑って写真の雌魚の腹を抑えると、これまでに見たことの無い濃い黄色をした卵をこぼすので、試しに8月の産卵がどうなるのか、採卵してみました。

 8月に産卵があったのは初めてで、今年の当歳魚が既に1鉢3尾になったものもいる状態での産卵でした。

 同じプラ舟で追っていた三歳雄魚が十分な量の精子を出したので、軽く1,000個を人工授精で採っておきました。

 産卵日から、朝の水温は28℃、日中は33℃付近までと、平均すると30℃付近で推移していたため、孵化も早く、一部は丸二日で孵化をはじめ、二日半が経過したときには全ての卵が孵っていました。

 産卵後2日半の、孵化したばかりの稚魚の写真を見ると、卵の濃い黄色はさいのうに移行していて、普通の卵では透明なさいのうが黄色くなっていました。

 また、さいのうの養分をあまり吸収する前に孵化してしまった感じで、非常に大きなさいのうをつけて孵化している稚魚もありました。

 20℃で4日での孵化がベストとされているのに対して、非常に短い孵化時間のため、正常な孵化が行われていないのか、孵化後3日目には、孵化したものの水底で泳げない奇形魚を200尾ハネています。

 これ以外の稚魚は順調に成育が進んでいるようで、孵化2日目には自由遊泳に入り、孵化後3日目にはブラインシュリンプの給餌を始めています。

 孵化4日目の稚魚を見ると、すでに尾がはっきりと見えていて、成長の速さを見せています。

2011年8月7日(日)
当歳魚の褪色は半数に!・・・> 32尾/64尾=1/2 (1鉢:4尾)
 B(5/5孵化)の1尾 F(5/8孵化)の1尾
 H(5/11孵化)の1尾   H(5/11孵化)の1尾
 I(5/11孵化)の1尾  I (5/9孵化)の1尾
M(5/12孵化)の1尾   N(5/12孵化)の1尾
 Q(5/25孵化)の1尾  

モルタル丸鉢  
Q:4尾
(5/25孵化)
N:4尾
(5/12孵化)
H:4尾
(5/11孵化)
C1尾
(5/5孵化)

F:1尾
(5/8孵化)
  I:2尾
(5/11孵化)
M:4尾
(5/12孵化)
J:4尾
(5/11孵化)
I:4尾 
(5/9孵化)
 B:4尾
(5/5孵化)
モルタル丸鉢 
A4尾
(5/5孵化)
K:4尾
(5/11孵化)
P:1尾
Q:3尾
(5/25孵化)
I:4尾 
(5/9孵化)
  プラ丸鉢
mix:4尾 S:1尾
(6/5孵化)
mix:3尾
 mix:4尾
(22):4尾
(6/5孵化) 

 8月に入って、もう1週間が経過してしまいました。
 今年は仕事も忙しくなり、日記が土日の1週間おきになってしまっていますが、管理の方は毎日の換水をどうにか続けています。

 えらめくれの発生が頻発していることもあって、あまり管理に時間をかけられないので、1鉢の尾数を早めに減らし、現在では全ての鉢で4尾としています。

 当歳魚はイトミミズからアユ餌3号に切り替わって、長いものでは既に3週間が過ぎています。

 太い体、尖った顔、大きな尾にとって、イトミミズの優位性は明らかで、最近の当歳魚の出来を見ていると、飼育にも張り合いが無くなってしまいます。

 その中から、今日の写真は比較的良いものを選んで掲載していますが、その多くは以前の日記で注目魚として紹介した魚です。

 1列目左は、B(5/5孵化)の1尾で、綺麗な体のラインに尖った顔、大きな尾を持っているのですが、尾芯の両脇の色が抜けていて、ここが弛み気味で、いずれ皺が入って来そうな魚です。

 1列目右は、C(5/5孵化)の1尾で、7/24にも紹介した魚です。あの時の状態と比べても、尾がさらに大きくなってきているのがはっきりとわかりますが、この魚も少し尾芯の脇に皺が入りそうな雰囲気です。

 2列目は左右2枚とも、H(5/11孵化)の中から残している魚で、ともに褪色が終わったばかりで更紗模様になっています。この兄弟達は何れも親骨が直線的で返しの浅い板前の魚が多い腹でした。後ろがやや小さい分、癖が少ない魚達です。

 3列目左は、 I(5/11孵化)の1尾で、これも尾芯の左脇に皺を寄せそうな癖が出始めていますが、各部の姿が優れた魚です。尾筒が若干短めなため姿勢を保つのが難しそうなので、長持ちする魚ではないのかもしれません。

 3列目右は、 I (5/9孵化)のうちの1尾で、当初は後ろの幅が狭く親骨の張りが強いものばかりの兄弟でしたが、ハネるほどの欠点が出なかったため結果的に選別が遅れ、今では2鉢に分けて残しています。他の魚と違い中手で顔付きも特徴的です。

 4列目左は、M(5/12孵化)の1尾で、個人的にあまり好きではないタイプで、顔や尾の小ささが気になりますが、欠点が無いので残しています。この兄弟はもう少し顔も良く、尾も大きいのですが、皺が入って来ているので、最終的にこの魚を残すかもしれません。

 4列目右は、N(5/12孵化)の1尾で、後ろの大きい良い尾をしていますが、尾芯が微妙にふって湾曲の兆しがあり、そのため右の後ろに泳ぐと弛みが生じるので、これも品評会は無くなっている魚です。

 5列目左は、 Q(5/25孵化)の1尾です。太みを見せる丸手ながら、尾の押えが良く、大きな後ろを持っている魚です。この兄弟魚も皆、太みが素晴らしく、尾も大きいので、尾の皺や尾芯の癖がある魚も含めて7尾を残して2鉢に分けています。

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