土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2011年3月21日(月)
雨の中の2/3換水
換水後の様子 雨粒と明け二歳魚

 今日は昨日からの雨の中、水温は波板の下で12℃、貯水タンクは11℃でした。

 
予報では午後から雨が止むこととなっていたので、小雨となった昼前に換水を行っています。

 2月末の床直しから1週間ごとの換水を行っていますが、1週間の過程で青水は再び元の濃さに近くまでになるため、半分から2/3の換水を行っても、実際はあまり薄くなっていない感じです。

換水後の様子

 今回の換水は水温11℃なので少し冷たい中でしたが、これまで以上に給餌を求めるようになって来ていて、冬眠明けに向けて活性が上がってきていることを感じさせます。

 ただ、来週も再び冷え込みが激しくなる予報が出ているので、今回も全くの更水にはせず、若干の濁りを持たせた状態の薄い青水としています。

 来週末あたりからの天候次第ですが、更水飼育に入れればいよいよ本格的なシーズン明けになるかと思います。

2011年3月20日(日)
暖地桜桃開花

 梅に続いて庭の暖地桜桃が5分咲きとなっています。

 暖冬だった昨年より2週間遅れの開花状況ですが、2008年と同様な推移をしていることから、このままで推移すれば、5月の連休に初産卵となるペースです。

 今朝の水温は波板の下で10℃。貯水タンクは9℃でしたが、昼前から雨となったため換水を再び見送っています。 

2011年3月19日(土)
トサキン保存会「産卵と稚魚の飼育編」+復刻2006年度会報

 昨日、一昨日と氷の張る朝から一転して、今日は暖かい一日となりました。

 今朝の水温は波板の下で8.5℃で、日中は波板を外して18℃まで上がりました。

 この暖かさを利用して、今日は換水の予定でしたが、貯水タンクの水が冷たく、プラ舟の飼育水との差が朝は2℃で日中は6℃、この開きのため換水を見送っています。

 写真は、先月の会の行事で提案し、先日まで編集作業をしていた「トサキン保存会西日本支部」で別冊会報として作った「産卵と稚魚の飼育編」です。

 ちょうど今朝、注文していた80冊が届いたものですが、中味はO支部長が2006年に「産卵と稚魚の飼育」と題して、毎月の管理を会員向けに示したものを20ページに渡ってまとめたもので、これに(手作りでまとめたため冊子として体裁が不満であった)「2006年度第一回会報」を復刻版として合わせたものです。

 この冊子は、次回の研究会以降、熱心に研究会等に参加していただいている会員に限定で配布する予定です。

2011年3月13日(日)
半分換水と少量の給餌
換水後の様子 餌を求めて水面による明二歳魚達

 まだ、夜間の波板は掛けたままの飼育状況ですが、今朝の水温は12℃、日中は18℃となり、土佐錦魚も活発に泳ぎ出しています。

 前回の床直しから8日が過ぎていますが、薄い青水の状態ながら、pHをはかると7.5で、青水の機能が弱まって水の傷みも少し進んだ状態となっているので、今日は1/2の換水を行っておきました。

 今週は水〜金曜日の3日間、朝が0℃前後の低温になるとの予報が出てはいますが、今日を逃せばさらに1週間、換水のタイミングを遅らせることとなるので、春の冬眠明けに向けて三度目となる換水となりました。


 換水後は、明るい黄緑色に輝く薄い青水の中で、餌を求めて人影を追う魚達に僅かな量の餌を与えています。 

2011年3月12日(土)
タマミジンコ増殖用プラ舟の換水
底にはヘドロ状の沈殿物 底面の赤い藻類

  今日は、昨年の4月末に設置して以来、10か月余りの間、換水も1度も行わずそのまま越冬させていたタマミジンコの増殖用220Lプラ舟の換水を行いました。

 水を抜いた状態で、底の赤い色に驚かされました。一瞬イトミミズかとも期待しましたが、赤い藻類のようです。

 昨年は1年を通じてタマミジンコが占有(ユスリカ幼虫(赤虫)やヤゴなども湧いていましたが・・・)していましたが、一度リセットして他の微生物や昆虫類の排除も兼ねて、プラ舟の洗浄後は半日程度乾燥させておきました。

 翌日、土佐錦魚の飼育水を換水時にこちらへ移動させ、右下の写真のように薄い青水でスタートとしました。

 中には、室内で増殖させた種用のタマミジンコを1ケース分入れています。 

2011年3月11日(金)
大地震と津波の被害
 本日午後、東北地方で過去に例の無い大規模な地震と津波の被害があったようです。現地からの中継放送には言葉を失う状態ですが、被災された方々にお見舞い申し上げます。
 
 この地震と津波の情報を見聞きしながら、土佐錦魚の絶滅の危機として知られる「昭和南海地震」について、あらためて少し調べてみました。

 南海地震は100〜150年周期で継続的に起こる地震で、昭和21年に起こった地震は、M8.0と過去の歴史の中では小規模なものだそうです。

 過去の地震と比べて規模が小さいといえども、死者は1,300名。この地震では発生直後に津波をもたらし、高知県の沿岸部では最大5m前後の高さまで達する津波もあったそうです。

 この時代の土佐錦魚飼育は主に高知市で行われていましたが、この高知市全域で、地震発生と同時に地盤が全域で1m沈下し、地震発生の約15分後には沿岸部で3mの津波が押し寄せています。なお、この海水が無くなるには1ヵ月を要したとの記録があります。

 震災被害とは全く別の視点ですが、あえて土佐錦魚の歴史的側面からこの地震を見てみると、南海地震は極めて甚大な危機だったことが想像できます。 
2011年3月10日(木)
1ヶ月後の研究会について

 【お知らせ】
 トサキン保存会西日本支部の4月10日に行われる「二歳親魚分譲会・研究会」について、今回は一般分譲を行わないこととなりました。(会員への分譲、研究会は予定通り行われます)

 例年、この分譲会を楽しみに足を運んでくださる方々には大変申し訳ありません。

 代わりに、6月26日に行われる「選別済み稚魚分譲会」にて、一般(会員外)の方を対象にして「一般分譲会」を開催することとなりました。
 6月26日の分譲内容については、現在の所では二歳・親魚を中心に予定しています。稚魚の分譲については未定です。

 近年の土佐錦魚の流通事情を見てみると、「土佐錦魚」と呼べる良魚の入手が極めて困難になっているように感じます。
 ここ1〜2年のネットオークションでは、特にその現象は甚だしく、以前であれば少量ながら「土佐錦魚」として十分鑑賞に耐え、種魚や、場合によっては品評会魚さえも出品されていたりといった状況もありましたが、最近では「かろうじてトサキン」か「なんとか土佐金」のようなものばかりのようです。

 そのような状況の中、愛知県の「トサキン保存会中部日本支部」では、3/20に一般の方も参加可能な「種魚分譲会」を開催されるようです。http://www.izumi-ah.co.jp/tosakin/report/
 興味のある方は、こちらの機会も活用されてはいかがでしょうか。

2011年3月6日(日)
雨の中で、半月遅れの梅の開花

 今日の午後降り始めた雨は、まだ春の雨と言うには少し冷たいながらも、春がそこまで来ているようにも感じさせる、「やや暖かい雨」といった感じでした。

 そんな雨の中、うちの庭でも、ようやく梅が咲き始めたので、夕方遅く小雨の中で撮影してみましたました。

 梅の開花は、広島では平年値として2月中旬の開花となっているので、今年は約半月遅れとなっているようです。


 昨年と一昨年は暖冬で、うちの庭でも3月の初めには梅どころか暖地桜桃が既に咲いていましたが、今年は土佐錦魚の冬眠明けも季節に合わせてゆっくりしたスタートとなりそうです。

2011年3月5日(土)
二回目の床直し、春に備えてタマミジンコの増殖
出窓のプラケースのタマミジンコ 左の写真の水面角付近の拡大

 最近はしばらく暖かな日が続いていましたが、再び寒波が訪れて3/3から今日までの3日間は毎朝薄く氷が張るほどの冷え込みとなりました。

 前回の床直しから9日が過ぎて、青水が再び濃くなってきていますが、今後1週間は低温が続くとの予報も出ており、今日を逃せば換水のタイミングが再び訪れるまでしばらく待つこととなりそうだったので、春の冬眠明けに向けて二度目となる換水を行っておきました。

 2/25,26,27と3回の給餌を行っていて、濃くなった青水はどうしても薄めておきたかったので、夕方6時ごろ、貯水タンクの水と飼育水の水温が同じ11℃になった時を狙って、前回同様に1/3残しての換水としています。

 さて、今日の写真は、室内の出窓で増やしているタマミジンコの様子です。

 2L弱のプラケース2個で、時期をずらしてスタートしたものですが、写真のものは3週間前に3匹からスタートしたもので、越冬中の青水を用いて、朝夕のドライイースト(耳かき1杯程度/回)を僅かに与えるだけですが、種ミジンコとして十分すぎる数に増えています。

 室内のリビングにおいているので、水温は15℃前後で、照明による明るい時間を考えると日長は16時間を超えていることとなりますが、一応は無加温、無電照、エアー無しの状態です。

 春からの戸外での繁殖用の種ミジンコと考えていましたが、10日遅れで1匹からスタートさせた隣のケースでも既に数えられないほど増えてきていて、少し早く出来すぎた感じです。

 増殖に伴ってプラケース内の限られた環境がタマミジンコにとって厳しくなっているようで、中には白い耐久卵を持ったものも出てきているほどです。
 戸外での飼育に向けては、再度リセットして改めて準備する必要がありそうです。

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