土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2010年10月31日(日)
品評会のDVD

 今朝の水温は12℃。朝から霧雨が降り続いて日中は16℃までしか上がりませんでしたが、昨日スタートした青水化は少し色を増している感じです。

 今日は一日、特に世話もできない状態なので、先日の「トサキン保存会西日本支部」の第五回品評会の会員用のDVDの試作版を作成しました。

 今回は品評会の映像が40分以上と長くなり、例年同様に当歳魚研究会の結果も入っているので、これまでで最も長い53分のDVDとなっています。


 内容は、品評会の親魚・二歳魚は上位10尾と当歳魚では上位15尾、当歳魚研究会は上位16尾が記録されています。

2010年10月30日(土)
青水化開始
ごく薄い青水でスタート 当歳魚は80Lに6

 今朝の水温は12℃でしたが、日中は20℃まで上がって比較的暖かな一日となりました。

 この暖かさを機会に、今日は全てのプラ舟のコケを綺麗に取り、80Lプラ舟のそれぞれにメダカの飼育容器から洗面器2〜3杯の薄い青水を移して、青水化を開始しておきました。

 
7年使い続けている80Lプラ舟などは、日光などによる風化や細かい傷によって表面が白っぽくなっていますが、これをブラシで擦ると白い小さな粉状の粒子が発生する状態で、ここにコケが頑固にしがみついて非常に取り難い状態となってきています。

 昨年とほぼ同じ時期に青水化を始めたこととなりますが、昨日はこちらもちょうど一年ぶりに「金魚百華」の第二号が発売となっています。

2010年10月29日(金)
10℃を切る寒さ・・・5℃

 一昨日から急な冷え込みで、朝の水温は27日5℃、28日7℃、29日9℃と、3日連続で10℃を下回っています。

 写真の当歳魚2尾のように、この急な冷え込みで逆立ち気味(突っ込み勝ち)になる魚も数尾見られ、また逆に座り込んだものも数尾ありました。

 日中もほとんど水温は上がらず、12℃程度となっていて、来月の全国大会までの管理は非常に大変な状況になりそうな感じです。

2010年10月26日(火)
餌の変遷
220Lプラ舟に群れるタマミジンコ 耐久卵も無くサイズも様々

 今朝の水温は、ここ最近並みの15℃でした。低温となって、イトミミズの持ちも良くなっていて、3週間前に購入したものが、まだ残っています。

 一方で、写真のように現在でもタマミジンコを培養している220Lプラ舟では、毎日ビー玉サイズの塊が2個分程度の量が順調に採れ続けています。

 タマミジンコのプラ舟は、4/30以降全く換水しておらず、毎日のドライイーストのみの給餌ですが、驚くほど順調に維持できていて、今年は餌の確保に大きく貢献してくれています。

 拡大写真でもわかるように、タマミジンコは背中に白い耐久卵を付けておらず、仔虫を産み続けているのでサイズも様々なものが混在しています。
 これは、現在の環境が繁殖に適した条件を保っていることを示しているので、まだまだ培養は続いて行けそうな雰囲気です。

 軽く一掬いで採れる量  掬い上げると鮮やかな色

 当歳魚の餌は、数日前からアユ餌に切り替え始め、現在はこの割合が高くなっていますが、全国大会の品評会が控えている魚には、イトミミズとタマミジンコを同量程度、同時に与えています。

 二歳魚も同様にアユ餌に切り替わりつつありますが、朝一回の給餌でアユ餌のみでは、少し痩せてくる気配もあるので苦慮している所です。

 
品評会の結果については、本日写真が揃ったので、一部写真をを差し替えて品評会記録」のページに追加修正しています。

2010年10月20日(水)
品評会結果

 先日の「トサキン保存会西日本支部の第五回品評会」の内容について、親魚の写真7点が準備中(捜索中?)ですが、とりあえず「品評会記録」のページに途中経過の形ですがまとめて掲載しておきました。

 昨年に続いて、会場には遮光ネットが張られていたため、この時期の午後には暗くなりすぎるようで、フラッシュ撮影していない一部の写真が不鮮明な画像となっています。

 また、今回は入賞魚の写真撮影を外部の方にもお願いしたので、撮影者によって違ったイメージの写真も混在しているかと思います。

 特に6位以上の上位入賞魚については雑誌への掲載もあるので、出来るだけ多くの写真から鮮明なものを選びたいと思います。

 会員や当日来場していただいた方で、写真の提供をしていただける方がありましたら、メールでご連絡いただけると助かります。

 よろしくお願いいたします。

2010年10月17日(日)
トサキン保存会西日本支部第五回品評会

 今日は「トサキン保存会西日本支部の第五回品評会」でした。会場にお運びいただいた会員の皆様、一般参加の方々、また大阪から毎年参加していただくS養魚場のN様、本日は大変お疲れさまでした。
 皆様のご協力で、第五回の記念大会が無事終了することが出来ました。

 今朝は冷え込んで、うちの丸鉢も12℃になっていましたが、大会は晴天に恵まれて、会場の洗面器の水温上昇も激しく、どの出品魚も良い動きをしていたように思います。

 会員の参加者は21名、うち出品者が20名での大会となり、品評会の出品魚は、親魚:22尾、二歳魚:34尾、当歳魚:52尾、参考出品魚:6尾の合計114尾が並んで、例年通りレベルの高い大会になっていました。

 大会に先駆けて行われた一般分譲会でも、10時の販売開始時には、より良い魚を入手すべく20人を超えるほどの方が集まって、大会中も終始大勢の方で賑わっていました。

 分譲会のお客さんは、(高くても)特別良い魚を求める方と、安くてお買い得なものを求める方とに大きく分けられる感じです。

 うちから持って行った17尾の分譲魚(全て当歳魚)は、「1尾1万円前後」のものが中心でしたが、「3尾で2千円」や「4尾で2万円」のものなど、全体で見ると色々なレベルの魚を分譲して、早くに無くなっていました。
 一部の方には帰られて早々にメールでお礼も頂いていることから、皆様満足されたように感じています。

 ちなみに品評会の方は、うちから出品した2歳魚:3尾、当歳魚:3尾はいずれも上位入賞して、二歳魚は優勝・3位・8位、当歳魚は優勝・準優勝・6位となり、高すぎる評価にこちらが驚くほどでした。

 また、昨日の「ほぼ白」の二歳雌魚は参考出品として披露しましたが、水温の上昇もあってか、予想以上のよい泳ぎをしてくれて、O支部長からも「尾の張りや形は申し分なく、今日出ているどの二歳魚よりも形では上だ」との言葉も頂いて、十分に最後の雄姿を飾れたことと思います。

 大会の詳細については、後日掲載する見込みです。

2010年10月16日(土)
明日は品評会
二歳雌魚( 10/16撮影)

 明日はトサキン保存会西日本支部の第五回品評会です。一般の方も対象に分譲会も行われますが、当歳魚を中心にかなりの分譲魚も出品される見込みです。

 今日は朝が冷え込んで、丸鉢の水温は12℃でした。ここ最近の冷え込みで、それぞれの魚の長所も伸びてきていますが、欠点も次々に出ているところです。

 写真の2歳雌魚は前回紹介した写真と比べてみると3週間が経過して、さらに良くなってきていますが、浮袋の調整機能が弱まっているのか、最近の冷え込みで水中の姿勢が保てず、ひっくり返ってしまうようになってしまいました。

 水温が上がると写真のように元に戻ることもありますが、今後は温度の低下とともにダメになって冬の間には処分する魚になる見込みなので、明日は皆さんに参考出品として見てもらうことで、最後の雄姿をかざってもらおうかと考えています。

 先日、O支部長から、土佐錦魚の白一色で全く赤が入らない魚は「白:はく」と呼ばれ、白装束を連想させることから嫌われており、品評会でもよほどの事情が無ければ優勝は困難との話もお聞きしていますが、この魚は両方の胸鰭の付け根と片方の尻鰭に僅かな赤があるので所謂「白」ではありませんが、写真による上見ではほぼ白に見えてしまうのも残念な魚です。

2010年10月11日(月)
第五回記念品評大会

  今朝の丸鉢の水温は15℃と再び冷え込みましたが、昨日と今日は一転して気温が上がり、日中の水温は昨日同様に25℃まで上がっていました。

 今年はポスターの作成が遅れてしまいましたが、本日トップページの画像も品評会ポスターに変えています。

 ポスターは「品評会告知ポスター」のページにも追加しています。例年と同様に、A3サイズで作っていますので、よろしければ各自で印刷していただくか、Web上での貼り付けなど自由にお使いいただき、広報にご協力いただければ幸いです。

 また、今回は第五回の記念品評大会となるので、参加する会員には記念品としてオリジナルの手ぬぐいを作成しました。

 昨年の第二回全国土佐錦魚品評大会でもオリジナルの手ぬぐいを作成して、これが好評で販売希望もあったことから、今回は数に余裕もあるので、会場でも1枚500円で一般販売することとしました。

 同時開催される一般分譲会への出品も多い見込みなので、当日は賑わいが予想されます。

 ちなみに、右が今回の手ぬぐいのデザインです。前回の紺一色の染め抜きは汚れにくい長所があったのですが、色が濃いために、料理などには使いにくく実用性に難点もありましたが、今回は普段使いしやすい色なので、飼育管理の際に気軽に使っていただければ幸いです。

2010年10月10日(日)
サイズアップ
二歳雌魚( 10/10撮影) スケールとともに撮影

 今朝の丸鉢の水温は18℃と、雨のあとで少し暖かい朝となっています。

 日中には天気も回復して日射しも強くなり、丸鉢の水温は25℃まで上がっていました。


 今年の当歳魚と二歳魚は、早くから数を減らしているので例年より大きくなっており、写真の二歳魚などは13cmを超えて、体の幅は5cmに迫る太みとなっています。
 他の二歳魚は最も小さい10/3の右端の白勝ち更紗雄魚が11cmの他は12cm前後になっている状態です。

 当歳魚は概ね8cmで、6月初め孵化のものが6cmとなっています。

2010年10月9日(土)
久しぶりの雨、当歳魚M:親骨の柔らかい魚
M(5/24孵化) M(5/24孵化)

 9月下旬から数えると2週間ぶりとなる久しぶりとなる雨が、昨日と今日は一日中降り続いています。梅雨明け以降の異常な高温から一転して低温が続いていますが、調べてみると前回の雨があった9月下旬からは平年並みの気温になっていて、通常の10月らしい気候に戻っただけのようです。

 今日の写真は当歳魚Mです。この兄弟は3尾を残していて、左の褪色中の魚は9/16の日記の左端の魚で、右の魚は初掲載です。

 この兄弟は3尾とも親骨が柔らかく肩をやや流した尾形をしているので、当歳での品評会上位入賞は困難だと思いますが、今日の写真の2尾は水中での姿形のバランスと極めが良く、泳ぎが安定しているので、2歳以降の伸びを期待しています。

2010年10月5日(火)
二歳魚の近況、続き。
二歳雄魚( 10/5撮影) 二歳雄魚( 10/5撮影)
(5/30 撮影) ( 7/10撮影)

 今朝は丸鉢の水温が14℃まで下がっていましたが、毎朝の換水はまだ継続しています。うちの周囲では彼岸花がまだつぼみの状態ですが、秋らしさは朝夕に感じられるようになっています。

 早朝の換水時には貯水タンクの水温が18℃で、今朝などは換水によって4℃の上昇となっていますが、ここまで水温が下がってくると、餌の食い付きにも影響が出てくるようで、かえって都合が良い感じです。

 今日の写真の二歳魚はともに雄魚で、3日に紹介した二歳魚3尾が品評会出品予定となり、こちらは控えといった所です。

 左の更紗は顔が若干傾いているのが残念な魚ですが、丸手で尾が大きく返しも良いのでトータル的な土佐錦の資質では非常に訴えるものがある魚です。
 
 右の褪色中の魚は、3か月前には褪色が始まっていた魚ですが、いまだにほとんど変化しない状態で、非常にゆっくりとした褪色をしている魚です。
 尾は大きいのですが、返しが若干弱く、尾芯の先が僅かにくの字型に曲がっているのが気になる魚です。

2010年10月3日(日)
二歳魚の近況
二歳雌魚 (10/3撮影) 二歳雌魚( 9/25撮影) 二歳雄魚( 10/3撮影)
     
 (5/21撮影) ( 6/21撮影) ( 4/13撮影)

 今日は少し蒸し暑いようなおかしな気候で、朝は22℃の水温が日中は28℃まで上がって、雨が降ったり止んだりのはっきりしない天気でした。
 秋が遅れていますが、トサキン保存会西日本支部の品評会も2週間後の10/17日に控えて、緩やかに水温が下がって欲しい所ですが、今年の気候は先が読めない感じです。

 さて今日の写真は、2歳魚を3尾です。今年は早くから80Lプラ舟に3尾体制となったので、2歳魚が非常に大きくなっています。

 日も短くなって、朝は6時前の日の出、夕方は6時過ぎの日の入りで給餌も不自由な中、当歳魚も2歳魚も、この1週間は1日に1回朝のみの給餌ですが、特に痩せる気配もなく、2歳魚も秋の成長期の伸びが感じられます。
 
 特に左の赤勝ち更紗と中央のほぼ白は、親魚並みのサイズまで成長しています。ともに2歳魚らしからぬ迫力を見せていて、尾芯の先に若干の癖がありますが、尾が大きくバランスも良いので気に入っている魚です。

 右端の面被りの白勝ち更紗は、少し小さいサイズで返しが弱いながら、欠点の無い魚なので、親魚でさらに伸びれば、と期待しています。

 なお、本日、トサキン保存会西日本支部の会員の皆様には、品評会の案内のメールをお送りました。
 参加賞や賞品、第五回大会の記念品など、事務的な準備も大詰めです。

2010年10月2日(土)
お気に入りの当歳魚の変化
 
10/1(白勝ち更紗)   9/25(ほぼ素赤)
     
 
8/28(黒:褪色が始まった時)   9/12(虎剥げ)

 今朝の丸鉢の水温は20℃で今日は少し暖かな一日となりました。この10日間は急に冷え込んで秋らしくなった所でしたが、しばらくまた暖かくなるようです。

 今日の写真の当歳魚は、先月の当歳魚研究会で9位となった魚で、
A(5/7孵化)から残している1尾です。

 体の太みと顔の尖り、尾の大きさが際立っていて、個人的に気に入っている魚です。この1ヵ月ちょっとで褪色が進んできました。

 褪色は非常にゆっくりとした変化でしたが、褪色当初から色が薄く抜けていたので、白になるかと思い写真を撮りためていましたが、どうやら予想は当たってしまいそうな感じです。

 その一方で、体の太みを増してきていて、より魅力のある魚になってきましたが、尾芯の両脇には皺が入る兆しもあり、尾芯の先は消えつつあるので、残念ながら品評会も少し難しそうな感じです。

2010年10月1日(金)
今日から10月、当歳魚をプラ舟に
A(5/7孵化)のうちの1尾  E(5/11孵化)のうちの1尾

 今日から10月となりました。例年通り品評会のシーズンとなりましたが、日々色々と欠点も出たりして、一喜一憂の日々が続いています。

 当歳魚は今日からほとんどを80Lプラ舟に移動させています。
 最低水温が15℃付近になるようであればプラ舟飼育の方が良いように感じていることと、当歳魚が大きくなって丸鉢が狭くなっていることから、思い切ってプラ舟に移しています。
 現在4舟に当歳魚が6尾ずつ、2舟に2歳魚が3尾ずつで計6舟が埋まり、丸鉢4個とプラ丸鉢4個には当歳魚が2尾ずつ入っているので、合計で当歳魚は36尾、二歳魚は6尾を残していますが、10/17の品評会では一般分譲会も同時開催されるので、ここで当歳魚を15前後を分譲に出す予定です。

 今日の写真の当歳魚は、9月5日の当歳魚研究会の入賞魚です。左は1位、右は5位でしたが少しずつ変化を見せてきています。

 左の1尾は写真ではよくわかりませんが、褪色が始まっています。あと2週間で品評会のこの時期に褪色が始まるのは大きなマイナスですが、癖の無い魚なので痩せることなく維持できればと思っています。

 右の魚は個人的には来年の産卵に非常に期待している魚で、後ろの大きさと返しの良さ、顔や腹形など9/5よりさらに良さが増しています。尾芯の右のたるみが若干気にはなりますが、プラ舟の中でも目を惹く魚です。

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