土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2010年9月28日(火)
ネット環境、どうにか復旧・・・、当歳魚P:長手
P(6/2孵化)のうちの1尾

 ホームページは9/23日以降、メールは9/17以降から今日までの間、長らく不通となっていたネット環境がようやく復旧して、今日からどちらも一応使える状態に(どうにか)戻っています。

 皆様にはご心配をおかけしましたので、簡単に経緯を説明しますと、プロバイダーのミスで一方的な契約解除(別の解約者と間違ったとのこと)→契約の復活は不可能(原状回復は技術的に無理)→再契約の扱い(お願い)となった、という顛末です。

 これに伴って、ホームページのアドレスやメールのアドレスも本来は変わってくるのですが、現在はこちらで費用を負担して以前の状態を一時的に保っている状態なので、近々ホームページの移転(URLの変更)を余儀なくされる見通しです。


  昨日と今日の朝の丸鉢の水温は18℃となっていて、今日の昼過ぎには28℃まで上がっていました。朝の水の冷たさを考えると、毎朝の換水は必要無さそうですが、今の所は勢いで続けて行っています。

 今日の写真の魚はPから3尾残しているうちの1尾で、今日が初掲載の魚です。この兄弟の他の2尾は9/17の日記で紹介していますが、みなやや長手の体型をしています。

 この1尾は中でも特に顔が綺麗に尖っていて、尾も大きく返しが良いのですが、尾芯が途中からやや下がった後に逆に上がっている所謂「掬い」の状態となっているのですが、良い種になりそうなので残している魚です。

 長手の魚であっても、顔が尖っているので、口先から腹までのラインが綺麗で、全体的な印象が上品なものとなっていると感じさせてくれる1尾です。

2010年9月26日(日)
当歳魚の転覆、今日も寒い朝

 今朝も冷え込んで、昨日と同様に丸鉢の水温は15℃でした。日中も25℃までしか上がらず、この4日間は急に秋が来た感じで推移しています。

 この冷え込みに対応できず、浮袋の調整機能に障害が出たのか、今朝は丸手の当歳魚が1尾、丸鉢の底でひっくり返っていました。
 夕方になって、体のバランスは戻っていましたが、それでも常に沈んでいる状態です。
 
 この程度の冷え込みに対応できないようでは淘汰対象なので、近々処分すると思いますが、今年は品評会魚は別として、当歳魚には色々と魅力のある魚が数多く揃っていて、この魚よりも太みがある魚もいるためか、意外とショックはありませんでした。

2010年9月24日(金)
当歳魚E:珍珠鱗の褪色後
E(5/11孵化)のうちの1尾

 今朝は非常に冷え込んで、丸鉢の水温は14℃まで下がって、換水時に水に手を漬けるのが冷たくて躊躇するほどの低温となっています。

 今日の写真はEから残している1尾で、鱗が珍珠鱗(パールスケール)のように変異している魚として以前も紹介したもので、褪色が終わって写真のような更紗になっています。

 8/10の姿と比べると、1ヵ月半の間に尾が大きくなったのがよくわかりますが、9/14の日記で紹介した他の兄弟達と比べるとまだまだ尾は小さめです。

 また、鱗のパール状の突起は、白く色変りした周りの鱗が剥げた部分にある再生鱗では見られなくなっています。丸鉢飼育では時折鱗を剥いでしまうことがあるので、本気でこの種を育てるなら、鱗を剥がない工夫も必要なようです。
 また、赤く変色した部分でも、鱗のパール状の突起が少し目立たなくなった感じなので、白勝ちの方がよりパール鱗を感じられるように思います。

2010年9月23日(木)
当歳魚D:1尾、秋分の日・・・久しぶりの雨「朝より寒い昼」
 D(5/8孵化)のうちの1尾

 秋分の日の今日は、昨夜からの激しい雷雨で、今朝は久しぶりの降雨となりました。今朝の水温は22℃でしたが、「北風が吹き寄せる冷たい雨」といった印象で、濡れながらの換水が寒いほどの状態でした。
 
また、この冷たい風の影響で、珍しいことに昼前には水温が朝より下がって、19℃まで冷え込んでいました。

 今日の写真の当歳魚はDから残しているもので、今回が初掲載の魚です。
 この兄弟は4尾を残していて、他の3尾は9/13に紹介していますが、4尾がみな違った形質を示しています。
 
 Dの両親はともに当歳で色変りを終えた白勝ち更紗ですが、残している当歳魚4尾のうち2尾が素赤で1尾はほぼ素赤に近い赤勝ち更紗、1尾は黒といった状況となっていて、親の模様があまり遺伝していない感じです。

 写真の魚は、僅かに尾芯を左に振っていて、尾芯の脇には皺もありますが、体の太みも十分で体から顔にかけてのラインも良く、親骨の極めと後ろの幅もまずまずといった感じで、良い種親になりそうです。

2010年9月22日(水)
タマミジンコ継続中
220Lプラ舟での培養 水面のタマミジンコの渦

 今朝の水温は23℃。日が短くなって朝の5時45分を過ぎてようやく明るくなってくるようになり、毎朝の換水がやりにくくなっています。

 
今日の写真は培養しているタマミジンコの220Lプラ舟です。pHはいつも安定して7.5前後となっていて、前回7/12に3回目の苦土石灰を入れてからは、時折水面に浮かぶコケを集めて取り去ったり、壁面や底面を手で擦ってコケを取る程度、あとは蒸発した水を足しているだけですが、不思議と維持できています。

 毎年タマミジンコの培養をしていますが、今回は4/30日に培養を開始してから1度も換水することなく湧き続けていて、水量の大きな容器での培養の方が水質が安定することをはっきりと感じられます。

 最近では少し水温も下がってきて、爆発的な増殖は感じられなくなっていますが、風の無い朝や夕方には水面に帯状に集まったり渦を巻いたりするほどの量は増えていて、3〜4鉢の当歳魚に補助的に与えています。

2010年9月21日(火)
当歳魚A:1尾、微妙な癖
A(5/7孵化)のうちの1尾

 今日の朝は24℃、昨日に続いて少し暑さが戻っています。

 今日の当歳魚は、Aから4尾残しているうちの1尾です。この魚は褪色が終わりつつある状態ですが、背中に白い部分が増えて赤勝ちの更紗になりそうな感じです。

 8/24の日記の姿では、尾芯が飛んだ状態で紹介していますが、現在は再生中でやや桜尾の状態になっています。

 よく見ると、再び尾芯の先が消えてきそうな感じなので、さらに修正が必要になるかと思います。

 この魚は、尾が大きく体型や顔も良いので大きく崩れなければ品評会魚ですが、尾芯の僅かな癖と片腹の気配もあり、張りのよすぎる親骨が全体的に歪みを生じさせなければ良いが・・・と心配しています。 

2010年9月20日(月)
当歳魚O、一番小さな2尾
O(6/2孵化)のうちの1尾  O(6/2孵化)のうちの1尾 

 今朝の水温は23℃、未明には小雨が降って昼過ぎにもにわか雨というおかしな天気でしたが、水温は30℃まで上がって蒸し暑い一日となっていました。

 今日の当歳魚は、O
から2尾を残した魚達で、うちでは一番小さいサイズの当歳魚となります。ちなみに当歳魚は主なものは8cm、2歳魚は12cmのサイズになっています。

 左の素赤は、尾に僅かな小皺がありながら、どうにか品評会魚としても出品可能のレベルを保ってはいますが、体に対して目の比率が大きいように感じる点が気になる魚です。
 このサイズですが、しっかりと親骨を極めていて理想的な尾を見せてくれるので、来年まで手元に置いて変化を見たいと思っています。

 右の更紗は、褪色が終了したばかりなので、模様がまだ抜けてくる可能性もありますが、こちらもあまり尾に癖が無いので、今後の変化が気になる魚です。

2010年9月19日(日)
当歳魚C:2尾、金座の側線は無いが・・・顔と体型の良い魚達
C(5/9孵化)のうちの1尾 C(5/9孵化)のうちの1尾 

 今日の水温も19℃と冷え込みましたが、日中は30℃近くまで上がっていて、20〜30℃の温度帯で昼夜の水温が変動しています。

 この水温の変化は、金魚には適温と言言っても良いようで、当歳魚・二歳魚とも食欲が増してきています。

 今日の写真はCの中から4尾を残しているうちの2尾で、昨日に続いて初掲載の魚達です。

 今日の2尾は、
9/12の日記で紹介した「側線が金座まである魚」と兄弟で、右の素赤に褪色中の魚は、これと同様に金座まで側線がある魚です。

 左の魚は、9/12の魚に比べると顔の尖りや体型の見事さでは若干及びませんが、十分に理想的な体型と顔を持っています。
 尾芯の両脇に皺が入っているので品評会魚ではありませんが、大きな後ろと柔らかく広い渡りを備えていて、今後も安定して伸びそうな感じで、2歳以降は見ごたえのある魚になるのではないかと思っています。

 右の魚は褪色がほぼ終わりかけの魚です。左右の腹形が異なる「片腹」が欠点としてまず気になるところで、尾芯の両脇のたるみ皺もありますが、顔と体型は申し分なく、泳ぐと尾の袋が非常に大きく目立つ魚なです。欠点は多いのですが非常に光るものもあるので種魚に使えればと思っています。

2010年9月18日(土)
当歳魚@:2尾、太みのある魚他
@ (5/7孵化)のうちの1尾 @ (5/7孵化)のうちの1尾 

 今日の水温は20℃。そろそろ当歳魚が丸鉢にいる必要も無くなってきたので、今朝は80Lプラ舟2個を出して丸鉢に替え、当歳魚を6尾ずつ入れて、丸鉢10鉢と80Lプラ舟3個の当歳魚飼育にしておきました。

 今日の写真の当歳魚は@から残している魚で、4尾残しているうちの2尾です。9/11の日記では他の2尾を紹介しているので、この魚達の写真は初掲載です。

 左の写真の魚は、早朝の空腹時の撮影ですが、非常に幅のある体と太い尾筒で、顔も崩れておらず、品を保ちながら迫力を持っている魚ではないかと評価しています。
 尾芯の両脇のたるみ皺と張りの強すぎる親骨は気になりますが、種魚としての来春の活躍が楽しみな魚です。

 最近急に太みを増してきて、現在ではうちの当歳魚では最も太い魚になっています。

 右の赤勝ち更紗は、褪色が終わったばかりで、尾芯の両脇に皺も入っているので来年までは残さない魚になる予定です。
 全体的なバランスやシルエットは悪くないのですが、模様のせいなの目先が短く感じられる不運な魚です。

2010年9月17日(金)
当歳魚P:2尾、癖の無い魚他
P(6/2孵化)のうちの1尾 P(6/2孵化)のうちの1尾

 今朝の水温も18℃で一段と水が冷たく感じる気候となり、この10日あまりで一遍に秋が進んだ印象で、褪色中の当歳魚もその変化を留めて足踏みしている感じです。

 今日の
写真の当歳魚はPから残している3尾のうちの2尾です。6月生まれのこの兄弟もそこそこのサイズになっていますが、他の魚と比べてみるとやはり幼さは隠せない感じです。

 左の褪色前の魚は桜尾気味ですが、後ろも綺麗に広がっていて欠点が少ないので、来年まで残す25尾の中には入る見込みです。両親とも丸手では無く、この魚も体がやや長いので、今後もう少し太みが増してくれば良くなりそうですが・・・。
 
 右のほぼ素赤の魚は、親骨の左右が異なっていて、尾芯の脇に少し皺も入っているため、品評会魚への可能性はありませんが、母親譲りの張りの良い後ろと広い渡りで残している魚です。

2010年9月16日(木)
当歳魚M:2尾とT:1尾
M(5/24孵化) M(5/24孵化) T(5/27孵化)

 今朝の水温は20℃、日中は30℃まで上がっていました。

 今日の写真は
5月下旬生まれの当歳魚達ですが、全体的に今年は成長が早くなっているので、これらの魚も既に十分なサイズになっています。

 左と中央は兄弟で、Mの同じ掛け合わせから3尾残しているうちの2尾です。左端の魚は、以前の日記(8/13の姿)でも紹介した魚ですが、この1ヵ月ちょっとで尾も大きくなって、まだ幼さも感じさせる面もありますが良いバランスとなってきました。
 母親譲りの柔軟過ぎる親骨はまだしも、尾の前と後ろの境の僅かな窪みが評価を下げていて、雄親の欠点であった桜尾の兆しも見えてきているのが心配なところです。

 中央の赤勝ち更紗もMから残している魚です。若干尾を右に振ってはいますが、太みのある体に大きな丸尾が魅力の魚です。
 親骨が後ろに流れている所が成長に従って改善すれば種魚として使える魚になるかと思っています。

 右の写真の魚は、Tから3尾残しているうちの1尾で、他の魚と比べると系統の違いがはっきりと感じられます。
 残している3尾はどれもがほぼ共通した特徴を持っていて、この魚と同様に丸手でありながら親骨の柔らかい大きな尾を持っています。
 写真の魚は顔に上品さが見られないのが気になる魚で、尾芯の脇に若干皺を寄せてきますが、尾筒が短いながらも大きな金座にしっかりとした尾付けで押えも良い点は評価すべきだと感じています。

2010年9月15日(水)
当歳魚F、G、J (父違いの兄弟達)
F(5/11孵化) G(5/11孵化) J(5/20孵化) 

 今朝の水温は21℃で、今日も涼しい朝で始まり、日中も曇りがちで水温は25℃までしか上がっていませんでした。

 今日の写真の3尾は、雌親は同じで雄親が異なっている魚達です。それぞれの掛け合わせで各1尾ずつのみを残しているので、この1尾ずつからだけでは遺伝の傾向を推測するのは少し無理がありますが、まとめて比較してみると雄親の違って表れている遺伝形質はかなり異なっている感じです。

 左端の素赤の
Fは、雄親の面影が強い印象ですが、尾には両親の長所の中間型が出ている感じで、バランスの良い安定した魚です。尾芯の左脇の皺が欠点で、7/22の日記で紹介した褪色中の時点では皺が無い状態で、尾の前と後ろの境の窪みだけが少し気になる平凡な魚でしたが、ここまで伸びてくると、2歳以降も十分に楽しめそうな雰囲気を見せています。

 中央の赤勝ち更紗はGの中から残している魚です。体に太みがあり尾筒が太く迫力のある魚です。全体的には雌親の血が強く出ている印象で、顔が若干気になり、張りの良い親骨と後ろながら、尾芯の両脇のたるみ皺という大きな欠点もある魚ですが、大型で力強い魚になりそうな雰囲気を見せています。

 右端はJの中から残している魚です。ごくわずかに尾芯を下げていますが徐々に改善してきていて、後ろの幅は十分に広い癖の無い魚です。体型や尾のベースは雄親の形質を見せながら、雌親の長所を加えているような感じで、両親ともに桜尾だったこともあって、尾芯の先が桜になりそうな気配がありますが、総合点は高い魚です。

2010年9月14日(火)
当歳魚E:3尾、お気に入りの魚他
E(5/11孵化)のうちの1尾 E(5/11孵化)のうちの1尾 E(5/11孵化)のうちの1尾
 今朝の丸鉢の水温は19℃で、少し寒いほどの朝となりました。この夏を過ぎてはじめて夜間に窓を閉めて寝るほどでしたが、日中は30℃まで上がっていました。

 翌朝にはほとんどが治っている状態ながらも、昨日までは当歳魚にはガスが入っているものが多く見られましたが、昨日から鉢の上に掛けている板を2枚に増やしておいたので、今日はガスが入っているものは見られませんでした。
 丸鉢は毎朝十分に擦ってコケを落としていますが、今年の暑さは尋常ではなかったことに加えて、当歳魚はどれもサイズが大きくなっていること、屋上飼育なので遮るものも無く終日の日射で日当たりが良すぎることがガスの原因だと思われますが、これで一安心です。

 今日の当歳魚はEです。この掛け合わせからは、先日の当歳魚研究会で5位になった魚8/12の日記の珍珠鱗の変異とで、合わせて5尾を残しています。

 左端の魚は、やや尾芯を左に振っているため、左右の返しのサイズが異なっていて、尾芯脇にはたるみ皺もありますが、種魚としての十分な資質を持っている魚です。
 普段は、どうしても同じ鉢で泳いでいる「先日の当歳魚研究会で5位になった魚」と比べてしまうので、欠点が非常に目立つことから気にも留めていませんでしたが、こうして写真を撮ってみるとあらためて良さを感じさせる魚です。

 中央の魚は、以前も日記で紹介した魚ですが、その時(8/11の姿)と比べてみると、朱の色が濃くなって、尾の後ろの幅も広くなっているようです。左の胸鰭が下側に捲れてしまっていること、尾芯の左脇にたるみがあるので品評会魚ではありませんが、バランスが良く気に入っている魚です。

 右端の魚も、以前の日記で紹介した魚です。2週間前の8/31の写真と比べると、少し太みを増して朱も濃くなっています。顔や体型が良いので、尾芯の右側の皺と左側のたるみは目立ちますが、色目を重視して残している魚です。

2010年9月13日(月)
丸鉢の当歳魚D:3尾、1腹の中のバラエティー
 D(5/8孵化)のうちの1尾  D(5/8孵化)のうちの1尾 D(5/8孵化)のうちの1尾 

 今日も涼しい朝で、丸鉢の水温は23℃。朝には雨もぱらつきましたが、日中は32℃まで水温も上がって、相変わらずいくつもの鉢でガスが入る当歳魚が見られます。

 今日の写真はDから残しているものです。この掛け合わせからは現在4尾を残していますが、うち3尾が褪色を終えています。
 この写真の3尾は、8/8の日記でも紹介していますが、比べてみると全体的に太みを増しているようです。

 左端の1尾は、体の細さは改善しましたが、少し後ろが狭い所と尾芯脇に微妙な皺が入りかけてきたのが惜しい魚です。

 中央の魚は、尾の振りが最大の欠点ですが、桜尾の切れ込みも目立ってきたので、後ろの張りと幅の広さで残すかどうか・・・、とった感じの評価になってきました。

 右の魚は、太みが際立っていますが、尾芯脇に皺が入り、尾筒が短く、渡りがもう少しあれば・・・、といった欠点も目立つ魚です。この太みだけで、この冬を越させる魚にする予定です。

2010年9月12日(日)
丸鉢の当歳魚C:1尾、金座に側線がある魚
C(5/9孵化)のうちの1尾

 丸鉢は今朝も水温が25℃でしたが、日中も薄曇りでそれほど上がらず30℃止まりでした。夕方からは雨も降り始めていて、これからは徐々に涼しくなるようです。

 今日の写真の当歳魚は、顔と腹形が群を抜いて優れているCの中の1尾です。この兄弟は4尾を残していますが、何れも綺麗な顔と腹のラインを見せています。

 この写真は朝の給餌前の空腹時のものですが、兄弟の中でも特に綺麗な顔の尖りと体のラインを見せてくれています。
 ただ、天は二物を与えずの言葉通り、親骨が柔らかすぎて尾肩から後ろに流し、皺もある残念な魚です。

 もう一つの長所としては、金座の大きさが非常に目につく魚です。驚くべきことに、側線が金座の中央まで続いていて、左右ともはっきりと見られる魚です。
 同じように側線が金座まで続いている魚は、今年もこの他に数尾残していますが、この魚ほど鮮明なものはいないので、あえて拡大写真とともに掲載しています。

2010年9月11日(土)
丸鉢の当歳魚@:2尾、一見すると品評会魚他
 @ (5/7孵化)のうちの1尾  @ (5/7孵化)のうちの1尾

 一昨日から夜間の涼しさは続いていて、今朝の丸鉢の水温は昨日と同じ25℃でしたが、日中は35℃まで上がっています。

 当歳魚の給餌は、8月の中旬以降、朝はイトミミズ、夕方にはアユ餌を与えて、1日2回の給餌が続いています。

 このところの涼しさですが
、当歳魚の食欲をそそるほどには至っていないようですが、2歳魚は明らかに食欲を増している感じです。

 今日の写真の2尾は、どちらも@から残している魚で、4尾残しているうちの1尾です。

 左の魚は一見しただけでは品評会魚ですが、近づいてよく見てみると、この魚の母親と同様に尾芯の先が透明な部分で少し巻き込むようなねじれの癖がある残念な魚です。8/13の日記で「欠点のある魚、色々」で紹介した時の姿と比べると、この1ヵ月足らずで尾も大きくなって全体的に大きく伸びている魚です。

 右の魚は、体型や顔は良いのですが、尾を少し右に振っていて、おかげで左右の返しも異なり、若干尾芯の脇にもたるみや皺が入りかけています。種魚として価値は素晴らしいものがあると思いますので、おそらく10月には分譲に出して、どなたかにお譲りすることになるかと思います。

2010年9月9日(木)
秋の気配、1鉢2尾、当歳魚をプラ舟に
 今朝の水温はようやく秋らしい気配を見せて、丸鉢の水温も23℃となっていました。

 今朝の出勤時も、この夏に入って初めて車の冷房を効かせることなく過ごせるほどとなりましたが、日中はこれまで同様に気温も上がって暑い一日となっています。

 当歳魚と2歳魚は、今年は例年にないほど魚体が大きくなってきているので、日曜日の分譲で少し数を減らしてスペースにも余裕が出来たことから、丸鉢の当歳魚は1鉢2尾にしています。

 80Lのプラ舟も1舟は空きが出来たので、写真の通り当歳魚を5尾移しています。丸鉢もこのプラ舟も同様ですが、水量に対して尾数が少ないのでやや怯えている状態でしたが、丸鉢は2日目には慣れて水面で餌を欲しがる状態になっています。

 なお、先日の「当歳魚研究会(品評会)・分譲会」の詳細について、「研究会活動報告」のページに記事を追加しておきました。 
2010年9月5日(日)
「当歳魚研究会(品評会)・分譲会」無事終了

 今日の「トサキン保存会西日本支部」の「当歳魚研究会(品評会)・分譲会」は、非常に暑い天気の中、22名の会員の参加と多数の一般見学者(分譲魚購入者)で盛況となりましたが、いつもより早めの午後3時には無事終了しました。

 朝9時の開場時には、分譲魚購入を目当てに7〜名が既に来場されていて、分譲開始の11時までには気に入った魚の出品者と会員との会話もあちこちで行われていたようです。

 当歳魚は、まとめて10尾:千円のものから1尾:1万5千円のものまで、2歳・親魚は数千円から2万5千円までと、サイズもレベルも様々なものが並び、会場を賑わせていました。

 ちなみに、購入された方からお問い合わせがあったので、ここに記載しておきますが、うちからの分譲魚のうち、黒い当歳魚(後ろが大きく張りが良い15,000円のもの)はM、赤勝ち更紗の当歳魚(3,000円)がL、黒い当歳魚(親骨が柔らかくほぼ皺の無いもの7,000円)は2尾とも
J、白い当歳魚(5,000円)もJで、何れも5月下旬生まれのものです。

優勝: Aの一尾 5位:Eの一尾 9位:Aの一尾
 今年も昨年同様に、会場には青い寒冷紗代わりの遮光ネットが覆いとして張られていましたが、例年より2週間早まった研究会の日程なので覚悟はしていましたが、今年の夏を象徴するような暑さでした。

 なお、当歳魚品評会の出品数は、これまでで最高だった昨年の65尾をさらに上回り、73尾(出品者20名)が集まっていました。
 産卵時期の低温や梅雨明け以降の猛暑が続いているにもかかわらず、思った以上のレベルで十分な出来を見せていたと思います。

 順位付けの結果ですが、うちから持参した3尾は何れも入賞して上記のような結果となりました。

 詳細については、後日掲載する予定です。

2010年9月2日(木)
続 2歳魚の分譲魚選び
昨年のQから残してきた2歳雄魚 昨年のGから残してきた2歳雌魚

 昨日に続いて今朝の水温も25℃。日中は昨日より僅かに1℃下がっていましたが、今日も暑い一日となりました。

 今日は2歳魚を全て洗面器に上げて、分譲魚として出す2歳魚の残り2尾について、写真の2尾を選んで最終的に決定しました。

 左の二歳雄魚は、非常に大きな後ろと返しで、静止画として撮ると、品評会でも上位に入りそうな姿を見せてくれます。
 ただ、尾の脇に少し皺があり、尾を僅かに左に振っているためか左の返しが右よりも大きくなっているので、実際の品評会では少し厳しそうです。
 褪色も始まってきたせいか、少し体の太みを損なってはいますが、5/22の姿
と比較しても急激に尾の後ろと返しが大きくなって魅力を増しているのがわかります。

 右の二歳雌魚は大きな欠点の無い魚ですが、目が出てきて顔が悪いのが残念な魚です。
 6/30の姿と見比べてみると、最近急に目が出てきたことがわかりますが、同居させている上記の雄魚を太らせるために少し多めに給餌してきたのが影響したのかもしれません。
 雌魚らしい腹部の膨らみは残っているのですが、この魚も褪色が始まっているので、少し太みを失っている感じです。

2010年9月1日(水)
2歳魚の分譲魚選び
昨年のJから残してきた2歳雌魚

 今日から9月になりましたが、朝の水温は25℃と相変わらず暑さは遠のく気配もありません。

 2歳魚が3尾ずつ入っている80Lプラ舟も、2〜3日間隔での全換水が続いています。

 当歳魚の丸鉢では、各鉢3尾を収容していますが、サイズ的に苦しくなってきたので、そろそろ2歳魚のプラ舟を空けて、当歳魚をいくつか移したい状況にもなっています。

 9月
5日の分譲会を良い機会として、2歳魚については、1舟分:3尾を分譲に出そうと思っています。

 写真の2歳魚は、雌魚らしい丸手で、顔が小さく尾は大きいなどの特徴から、今年の産卵にも用いている魚です。

 尾芯両脇のたるみ皺や、右の返し部分の親骨の先が折れて再生中のため、左右の返しのサイズが異なっていたりするので、品評会用には使えないため、分譲に出すこととしました。

 ちなみに5/24の姿と比較してみるとわかりますが、この夏に褪色を終えたばかりながら、順調に太さも増してサイズアップしている魚です。

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