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2005年7月31日(日) |
降ったり止んだりの雨 |
今日はおかしな天気で、朝夕非常に強い雨もあり、その合間には曇天から強い日射もあり、と不安定な一日でした。
おかげで早朝の換水は出来ず10時頃となり、3時過ぎの予定の給餌が夕方5時まで遅れてしまいました。雨量は洗面器で受けてみた所、朝夕とも30〜40mmと結構ありましたので、夕方の給餌は少し迷いましたが、雨雲レーダーを見てみると、その後の雨は無いようでしたので、控えめに与えました。
写真の2尾は同腹で同じ鉢でずっと飼育していますが、なぜか体色が異なっています。他の兄弟も全て右の魚と同様な体色ですが、この左の魚だけ、同じ条件にいるのに、少し成長が遅く、もう3週間以上も前から明るい黄色っぽい体色をしています。はじめは褪色(色変わり)が始まったのだと思っていましたが、そうでもないようです。病気や体調不良も考え難く、原因は不明ですが、目立った欠点も無く残せそうな魚なので、少し楽しみな魚です。
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2005年7月30日(土) |
12週目の当歳魚 |
管理疲れか、ここ数日夏風邪で日記が書けませんでした。今週からは、管理が出来ない時も考慮して、エラめくれやガス症の予防も兼ね、またまた思い切って数を減らしています。
写真の12週目の当歳は丸鉢に3尾×2個として、他の鉢も9〜10週目の稚魚を1鉢3〜5尾×7個、6週目の稚魚も非常に贅沢に6尾×1個としています。
ここ数日は餌の量も控えめに、換水もそこそこでしたが、尾数が少ないのでなんとか持っている様子で、大きさもどんどん大きくなっています。中央の魚が24日の写真の魚です。右の魚は14日の写真の魚ですが、褪色が中々進んでいません。
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2005年7月26日(火) |
イトミミズとミジンコ |
昨日は、はじめて東京のS商店さんにイトミミズを送って頂きました。(750gです。と言っても会の仲間の方に分けて頂いたので、直接の購入ではありませんが・・・)
これまでは、近くの大型ペットショップから購入していましたが、時々品切れで入手できない事もあり、何より価格が非常に高いため、今年からの規模では非常に負担となっていました。
情報として、S商店さんのものの価格の安さと量については聞き知ってはいましたが、実際に見るとやはり驚きでした。ショップで購入していた量の5〜6倍が同価格で入手できるボリュームでした。送料などを入れても3〜4倍は十分にあるようです。
今までのイトミミズの保存方法は、200g程度の量を3〜4日毎に購入し、発泡スチロールのフタ付きのトロ箱容器(20L程度)に冷たい井戸水を入れ、軽くエアーレーションして12時間毎に洗浄・換水を行なっていましたが、この容器では今朝にはかなり赤黒く濁っていたため、水量を増やすため、同じく発泡スチロール製のフタ付きのりんご箱(50L程度)に容器を変更しています。明日の朝の状態はどうでしょうか?
また、昨日はミジンコを採っていた蓮田の様子を見てみると、あきらめていたミジンコが復活していましたので、今日早速採集して帰りました。イトミミズの確保は一安心の状態ですが、ミジンコの水質浄化能力は捨てがたいものがあります。常時僅かでも手元にあればと前々から思っていましたが、ちょうど孵化槽として使用していた40L舟が遊んでいるので、古い青水などを足して、試しに培養も行なってみようと思います。今回の採集はそのための僅かな種親程度の量でしたが、一番小さい5週目の稚魚に若干与えてみました。
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2005年7月24日(日) |
今日も非常に暑い1日です |
丸鉢の水温も朝10時には30℃を越え、昼過ぎの2時頃には36℃まで上がりました。7月もあと1週間となりましたが、今年の夏も暑くなりそうです。
写真は昨日の写真の左端の魚です。現時点では欠点も無く、尾芯の長さ、渡りの広さ、目先などバランスが良い魚で、この兄弟達の中では現在No.1です。今後腹出しが出来て、尾が一回りは成長する見込みですが、しわが入らなければ品評会魚になれるかと思います。
他の丸鉢も先日の思い切った選別で一気に飼育数を減らしましたが、餌のイトミミズは多めに購入していても4〜5日で無くなってしまい、今日も人工飼料を一部併用としています。以前はイトミミズが切れた時には、冷凍のミジンコや冷凍ブラインシュリンプなどで凌いでいましたが、O氏のおかげでこの餌が入手できて非常に助かっています。餌はアユ用のもので、大きさも成魚用の4号よりかなり小さい稚魚用の2号サイズです。
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2005年7月23日(土) |
11週目の当歳魚 |
写真は、なんとか「土佐錦魚」の体型に近くなり、稚魚とは呼び難くなってきた11週目です。先日のエラまくれを教訓に、1鉢に4尾と3尾の2鉢にしています。
写真には5尾が写っていますが、写っていない残り2尾は現時点のハネです。(親骨が体に直角の所まで張ってきたものと、尾芯の立ち気味なものです)
極端な薄飼いでは警戒して泳がなくなりそうなので、数合わせに入れています。もう少し大きくなって3尾にして秋を迎えますが、その時には1鉢は残せそうな感じです。
1腹から1尾でも気に入ったものが出れば大成功だとされるのが「土佐錦魚」です。しかし、この腹はO氏の採卵で、約2,000尾の兄弟魚の中の400尾を、孵化後1週間〜10日程度で、無選別のものを分譲して頂いたものですので、私の選別ミスや飼育技術の未熟さなどを考慮すると、このレベル以上の魚は計算上でも少なくとも5倍以上はいた事になります。さすがに、この兄弟達は優秀なようです。(ちなみに見てお分かりのように、話題の昨年二歳優勝魚の仔では無く、二歳のペアの仔だそうです。メスは見せて頂きましたが、後が大きく、かさの見事な素晴らしい黒い丸手でした。)
今日は前述の水の傷みの対策として、より厳しい選別(特に欠点は無いが長手のもの、尾筒の伸び、尾と腹のバランス、親骨の張り具合の非対称などをハネました)をして、数を一気に減らしました。8〜9週目の稚魚は1鉢5〜6尾、5週目の稚魚は思い切って半分に選別しましたが、鉢数を1鉢にまとめたため、尾数は変わらず10尾としました。
非常に暑い一日で、夕方5時でも丸鉢の水温は35℃もありました。この様な日が続くと、薄飼いの効果も一層高まります。
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2005年7月21日(木) |
二歳の舟も毎日全換水?・・・ |
今日も非常に暑い一日でしたが、2歳魚が3尾ずつ入っている80Lの舟3個で、またガス症が発生していました。昨日発生していた舟は、全換水して後、丸2日目の状態でしたが、今日ガス症が発生した舟は、全てが全換水後1日半の舟でした。給餌量もこの晴天の間は通常の1/3程度と、かなり控えめにしていたのですが?・・・。また、今朝には全鉢で選別を行い、2匹前後を各鉢からハネているので、水の傷みも昨日よりは押さえられているつもりでしたが・・・。
これらの舟については、夕方に少し水温の低い溜め水で全換水していますので、明日朝には完治していると思います。、
日除けの杉板も15cm幅のものをかけていたのですが、実際に水も少し濁っていたので、きちんと別の暑さ対策(西日を遮る方法など)を考えてみる必要があるのかもしれません。
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2005年7月20日(水) |
エラめくれ |
今日は風がなく、湿度の高い、非常に過ごしにくい1日でした。こんな天気の日には、土佐錦魚もかなり厳しく感じているはず、と心配して帰宅しましたが、案の定、エラめくれの多発した鉢が1個ありました。
夕方、水をみると濁りも無く傷んだ状態には見えませんでしたが、原因はやはり尾数が多かったための水の傷みだと思います。
この鉢には体長4cm弱のものが7尾入っており、過密がエラめくれの発生を助長したのだと考えられます。夕方すぐに全換水し、鋏で薄皮部分を切り取ったので、大事は無いと思いますが、高温時は特に選別を早めに、薄飼いとするよう注意する必要があります。
写真のように丸鉢・舟ともに、日中は杉板をかけて出かけていますが、今日は親魚や二歳魚の尾にガス症も少し発生していました。こちらの舟も夕方全換水です。
丸鉢は毎日全換水ですが、舟も2日持たせるのが微妙な状態です。
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2005年7月19日(火) |
丸鉢の換水 |
換水の時間は高低差を利用した給水量に左右されているので、丸鉢10個が30分程度かかっています。丸鉢には全て排水栓が付いていて、一方で給排水の時間中には次の鉢の魚を洗面器に取り上げて、鉢を擦ってコケを落とし、給水後は順次洗面器ごと浮かべて20分程度の水合わせを行なった後に入れるようにしています。
洗面器は初めに1/3量の古水を残しておき、これに約20分かけて水温を合わせながら、3回位に分けて鉢の水を少しずつ足し入れて、最後に洗面器ごと移すようにしているので、厳密には全換水でも古水が洗面器1/3程度は残している事になります。
換水中にハネを見つけた場合は、新水100%の更水を入れたボールに、何もせずに魚だけをいきなり放り込む扱いです。これでも全く調子を崩す事も無く、移動先の睡蓮鉢で元気に生きています。残した魚についても、ここまで慎重に水あわせをしなくても良いとも思えますが、換水直後に給餌する事や日中の観察が出来ない事も考え、できるだけショックの少ない方法で換水しています。
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2005年7月18日(月) |
3連休は十分に世話が出来ました |
天気の良い日が続き、今日も日中は33℃まで水温が上がっています。この3連休は朝7時、昼過ぎ4時頃の給餌としました。これに合わせて餌の量も調整して午後の量を少し増やしています。この数日は天気にも恵まれ、さすがに太陽の子と呼ばれる土佐錦魚は非常に調子が良い状態です。十分に管理もできた事もあり、稚魚の成長は目を見張るものがあります。
管理面では毎日の換水に加え、先日からO氏に勧められたステンレスのワイヤーブラシを導入し、十分にコケを落とすようにしています。その効果は大きく、楽にコケが落とせるだけでなく、その後の稚魚の泳ぎが非常に良くなっている事に驚きです。
換水時に洗面器の中でよく泳ぐ事は周知の事実ですが、丸鉢もコケを十分に落とした方がやはりよく泳ぐようです。
ただし、うちではこれだけ擦っても翌日にはまたコケが生えている状態ですので、日当たりの悪いベランダ飼育や水道水利用の状態で同様の事をすれば、翌日にはコケが全く無くなり、あまり良い状態にはならないのかもしれませんが・・・。
写真は今年種親に用いた3歳雌です。稚魚に目を奪われがちのこの時期ですが、二歳、三歳も伸び盛りの時期で、良い魚に仕上がってきました。この仔も現在7尾のみ残していますが、1〜2尾は残せるものが出てきそうな感じでこちらも楽しみです。
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2005年7月17日(日) |
暑い一日! |
梅雨も明けて、夏らしい日が続いていますが、今日は杉板をかけていたにも関わらず、午後3時ごろには丸鉢の水温は35℃まで上がっていました。手を入れてみると、よくこんな暑さで生存できるものだと感心する程です。
今朝も全ての丸鉢を全換水して、毎週休日恒例の選別です。丸鉢を交配親で完全に分けているので、兄弟達の出来によっては「多少のサイズ違いの同居」や「減らしすぎ」などとなる鉢もあります。厳しい選別で、残した魚を十分に手をかけてやる方が結果はやはり良いように感じています。
今日の選別で、7〜8週目のものは、1鉢あたり、少ないもので5尾、他は7〜8尾としました。4週目となる最後に採卵した稚魚は一気に数を減らして12尾×2鉢としました。
写真は、選別でハネた稚魚を入れているプラ丸鉢(直径:45cm×2個、55cm×4個、75cm×1個)です。限界まで換水をしない放任状態とするため、中央に水生植物(ホテイアオイ、ガガブタ、シラサギガヤツリ、睡蓮など)を入れ、出来るだけ周回運動を妨げないようにしつつ、植物の浄化作用を期待しています。時間を見つけて、5〜7日毎に全換水を行なうようにし、朝夕の人工飼料で飼っています。
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2005年7月16日(土) |
10週目の稚魚 |
昨日と今日は日中の水温が32℃まで上がりました。毎日の全換水が欠かせない時期となっています。この所、毎日朝夕2回にわけて、なんとか計10鉢を換水していますが、イトミミズの2回/日の給餌が水の傷みを早めているようで、1日で水もかなり傷んで濁りが見られますので、毎日の全換水はやはり必須です。
写真は10週目の稚魚で、1鉢に7尾としています。昨年の今頃のものの写真(当歳魚の飼育のページ)と比べると、目先の鋭さと尾心の長さに優れた魚となっています。
創りの違いは、@プラ丸鉢からモルタル丸鉢への転換、Aコケを毎日全て擦り取る(ぐるぐるよく泳がせる)、Bベランダから屋上に移って屋根が無くなり、日当たりが1日中となった事、C水道水→井戸水利用の換水へ、・・・と飼育方法が大きく変わっているので、どの方法の効果が表れているのかは特定できませんが・・・、どちらにせよ飼育方法は、大きくは間違っていない方向で、改善できているように感じます。
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2005年7月15日(金) |
体色について |
先日ピーシーズから発売になったプロファイル100別冊「宇野系らんちゅうの魅力」の中に、興味深い記載がありました。現在の宇野系らんちゅうは独特の紅白の更紗模様が特徴的ですが、この更紗は宇野氏が素赤の系統を累代繁殖した中から突如出てきたそうです。また、このきれいな更紗を維持するためには猩猩(しょうじょう)と呼ばれるひれ先まで赤い個体を大切にし交配親に使うそうです。
土佐錦魚も形の良いものは素赤が多く、中でもO氏の系統は素赤が基本です。これらの素赤系統を累代繁殖させてゆくと「宇野系らんちゅうの更紗出現時」のような事が起こり得るのでしょうか?興味深い所です。また、O氏の系統にも猩猩が時々出てきます。
写真は二歳の雄ですが、昨年東京出張の際にショップで購入した2cmの稚魚から育てたものです。I氏の稚魚との事でしたが、先日褪色が終わり、ひれ先までが赤く色づく猩猩となりました。配色の良いきれいな更紗を作るにはこのような猩猩を片親に用いるのも良いのかもしれません。
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2005年7月14日(木) |
稚魚も褪色が始まったものがいます。 |
今日は曇り時々晴れのようなはっきりしない天気で小雨も降りましたが、昼過ぎには水温が30℃まで上がっていました。当然杉板をかけての出勤ですが、親魚の尾に若干のガスも見られました。
夕方には丸鉢4個と舟2個の換水を行ないました。選別も兼ねて換水の度に白い洗面器で取り上げて観察していますが、O氏から無選別で分譲して頂いた稚魚も9週目になり、この中に数日前から尾の色が筋状に濃淡が出ている魚が2尾見られるようになりました。O氏の系統は当歳時に褪色するものは少ないのですが、今日の換水時には、筋状の薄い所がはっきりと黄色くなっているものがあり、いよいよ早いものは褪色を始めたようです。
写真は色変わりを始めている魚で、尾筒が若干長目ですが、目先や腹型は理想的に思えるバランスの良い魚です。土佐錦魚の褪色は他の金魚に比べても非常に遅く、三歳(親)になっても黒いままのものもいますし、一生変わらない魚もいるそうです。相対的に褪色が遅い個体の方が形が良いそうですが、この魚はどうなるでしょうか?
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2005年7月13日(水) |
丸鉢で泳がせる効果とその条件 |
写真は、7週目の稚魚で1鉢に9尾としているものの今朝の様子です。ぐるぐると元気に回っていますが、近づくと餌を欲しがり寄って来ます。こうやって永遠のループを泳ぐ事で、大きな尾に負けない尾筒を鍛えているのですが、ぐるぐると泳がせるにはいくつか条件があるようです。
@まずは丸鉢が必要です。ただし、同じ60cm径のものでも泳ぎには大きな差があります。A次に餌ですが食事中はもちろん、食べすぎの状態でもあまり泳がないようです。Bそれから尾数ですが、極端に少なすぎれば群れて泳がずおびえているようですが、多すぎるとかえって列が作れず持続的な泳ぎにはならないようです。C加えて影があるとその下に隠れてしまいます。Dまた、温度は高いほうが泳ぎが活発なため、好天の方が泳ぎが良いようです。
これらの事から、十分に泳がせるために、最近は給餌方法を少し改めています。給餌は都合で早朝と夕方に限られるため、朝十分に与えますが、昼までには無くなる様に量を調整し、日中は、出来るだけコケをつつかせて泳がせます(コケはタワシで十分に擦りますが翌日には写真のような状態ですぐに生えてきますが・・・)。夕方の帰宅時に様子を見て、鉢底に餌を残しておらず餌を求めて活発に寄って来る場合には、10分で食べつくす量(夜間に決して残さないように)を与えています。
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2005年7月12日(火) |
ハネていた二歳もそれなりに成長しています。 |
昨日に続いて今朝も霧雨・・・。なんとか丸鉢3鉢と二歳1舟を全換水しました。日中は晴れ間も続き、水温も27度位まで上がっていたようで、夕方には少し濁り始めた3鉢と2舟を全換水しました。この所、雨が多量に入っているので濁りもほとんど見られませんでしたが、状態の良い水質維持を心がけて、長くても3日ともたせない様に換水しています。
今日の写真は自家産の二歳雄ですが、昨年秋の最終選考でハネた魚で、今年の産卵にも用いていません。尾筒が太く目先もあり、バランスの取れた魚ですが、尾の後が小さめで、返しが甘く、迫力に欠ける感じがして、万一の時の保険として丸鉢で越冬させましたが、鳥害で個体数がかなり不足したため、仕方なく1軍復帰した魚です。鱗の並びも良く褪色が昨年9月下旬と早かった事もあり、発色の濃いきれいな肌の素赤となっています。
昨日、一昨日の雄と3尾で80L舟に入れていますが、3尾とも追星が未だに消えず、毎朝発情して追尾しあっている元気な雄魚達です。
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2005年7月9日(土) |
9週目の稚魚 |
今朝は雨となりましたが、大切な魚の入っている3鉢を全換水しました。梅雨の晴れ間も終わり、これから再び数日雨が続く予報ですので、機会を見て換水をできるだけ行なう予定です。
写真は9週目の稚魚です。丸鉢には依然8尾のままですが、写真の左側に写っている3尾が、なんとか秋まで残る魚かと期待しています。右上も丸手で気に入っている魚ですが、中央上の魚は後が小さめでそのうちハネるかと思います。
他の鉢の6〜7週目のものも、長雨対策ですでに8〜12尾とかなり数を減らしています。3週目の最後の採卵の魚は、尾筒の太い期待できそうな感じで、選別後1鉢に25〜30尾×2鉢としました。こちらはブラインシュリンプを卒業です。蓮田のミジンコは既に絶えていますので、餌はイトミミズとなりますが、量が必要なので大変ですが購入となります。
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2005年7月8日(金) |
「背びれの無いトサキン」と「オオサカランチュウ」 |
先日更新した「土佐錦魚訪問記」で紹介している、O氏の所で見せて頂いた「背びれの無いトサキン」ですが、なんと私の所でも2尾発見しました。
現在の知見では、土佐錦魚の品種作出過程で、反転尾を得るために、平付け尾を持つオオサカランチュウを用いて、リュウキンとの交配から選抜したとの説が有力ですが、この背びれの無いトサキンも、O氏の言われるように、この事の証しなのかもしれません。
写真の魚は同腹で、20尾残していた腹で、雄親はO氏の分譲魚です。尾筒の伸びが気になりハネようとした所、泳ぎが不自然なので良く見ると背びれが無い魚でした。
「帆立」と呼ばれる背びれが柱状の魚も同腹でもう1尾いたので、3/20の確率で背びれの不正魚を残していた事になります。この腹は小さい時から非常に泳ぎが悪いと感じていたのですが、特異的に背びれが少なかった腹なのかもしれません。
写真の魚は現時点では尾は良いのですが目先の尖りも悪く、尾筒が伸び気味で光っています。1尾はきれいな背をしていますが、もう1尾は僅かな突起が見られます。どちらにしても、背びれが無い時点で、私には全く価値の無い魚ですが、オオサカランチュウの復元をされている方には良い繁殖親となるのかもしれません。金魚の遺伝上では背びれの欠如の発現は、劣性遺伝子によるとの事ですので、この魚から仔を採れば高確率で背びれの無い系統を固定できるのかもかもしれませんが・・・。しばらくはどのような姿になるのか見て処分しようと思います。
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2005年7月7日(木) |
雨の影響で・・・ |
予想通り、昨日雨上がりの1鉢を見ると、写真のようにひどい赤班病になっていて、一部には水カビ病も併発していました。体の表面がかゆい様で、壁に体をこすり付ける姿も見られました。一般には病気時には餌を求めなくなりますが、今回は非常に餌を欲しがるので、少し与えつつ治療を行ないました。食欲があるので治療の方も楽観視していましたが、今日の夕方見てみると、もう一鉢も感染初期の雰囲気です。
赤班病の病原菌は、エロモナス属の細菌ですが、この細菌は水温の急低下や魚体の傷をきっかけに、抵抗力の落ちた魚に感染する水中に常在する菌です。この菌にはオキソリン酸やスルファジメトキサンナトリウムが有効ですので、手持ちの薬の中から前者を含むパラザンDを用い、塩を0.5%となるように溶かし入れ、水カビ病対策にメチレンブルーも加えて、丸一日様子を見ていましたが、今日の夕方にはほとんど完治したようです
今日は、病魚の出た鉢を再び全換水しました。この鉢は2鉢に分け、魚の密度を各8尾と半分に下げましたので、今後は順調に回復すると思います。
また、昨日は久しぶりにHP記事の更新を行ないました。先日お伺いしたO氏の稚魚の様子を、「土佐錦魚訪問記」に追加していますのでご覧下さい。
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2005年7月4日(月) |
明後日まで出張です・・・。 |
大雨上がりのこの大切な梅雨時期に、明後日の朝まで、家を空けるので残念ながら管理が出来ません。この3日間は雨の中で、できるだけ換水を行ないましたが、雨量のほうが勝っている感じで、まだ気になっている舟や鉢もいくつか残っていますが・・・。この雨続きの中、1回の給餌量はいつもの1/3程度に控えていますが、回数はいつもどおり朝夕の2回で行なっています。皆調子良く・・・と言いたい所ですが、夕方見ると1鉢が病気の前兆のような沈みがちな動きで、非常に気にかかります。明日の朝は広島は曇りの予報ですので、出来るだけ水を換えて、この鉢以外は僅かに餌を与えて出立するつもりですが、少し不安です。
掲示板にも書き込みを頂いている他、メールも数件頂いているのですが、申し訳ありませんが仕事の都合と管理を優先したいので返事が少し遅れます。また、訪問記の追加ももう少し先になりそうです。
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2005年7月3日(日) |
O氏の分譲魚です。 |
昨日分譲して頂いたO氏の期待の魚達です。1鉢に15尾×2鉢としています。少しやりすぎと思われるかもしれませんが、昨夜も大雨でしたので、この鉢だけは今朝も再び全換水しました。
写真は分譲前から丸1日半の絶食状態ですので腹が細くなっているはずですが、それでもこれほどの体型を見せているところはさすがです。赤丸のものは特に気に入っているものを拡大したものですが、尾筒の太さ、金座の大きさ、目先の鋭さが際立っています。
O氏の説明によると、尾筒の大きいものには大きな金座が付き、金座が大きければ尾も大きい魚となり、大きな尾を捌くには太い尾筒が必要なので、単純な一連の相関があるとの事です。
それにしても赤丸のような魚がこの1鉢の中でさえ何匹も見られるのは、やはり親の素晴らしさが尋常ではない事を感じさせます。1腹から1尾でも秋に残れば成功と言える土佐錦魚ですので、この稚魚達は非常に楽しみです。大切に育てたいと思います。
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2005年7月2日(土) |
雨の中、O氏の見学をさせて頂きました。(+コケについて) |
広島は昨日に続いて豪雨でしたが、午前中に小雨の時を狙って、お気に入りの3鉢を全換水しました。
午後は、O氏の所にお邪魔して、有名な昨年の二歳優勝魚の稚魚を分譲して頂きました。この稚魚の兄弟達も無作為に次々と取り上げて見せて頂きましたが、豪雨の直後で丸一日以上餌を切っている状態にも関わらず、どれも皆一様に、尾筒の太さ、金座の大きさ、尾の後の大きさ、顔の尖り、逆三角形の腹型と、全てが非凡なものを見せている状態で、今までに見たことの無い非常に素晴らしい魚ばかりで、驚嘆の声も無いほどでした。(詳細については、土佐錦魚訪問記に近々追加しますのでしばらくお待ち下さい)
数日前、掲示板に掲載したコケのことについて、O氏の助言も頂きましたので、改めて追加説明します。
最も良いコケは短い毛のように生える緑色のコケで、このコケは水質の良い状態が続くと生えてくるようです。餌が多すぎたり、尾数が多く排泄物が多すぎる時には、膜状のコケ(ぬめったような茶色いコケ)になり易いように思います。
結果的に、前述の毛状の緑色のコケが生える管理でこれを食べさせて育てると良い魚が出来、後述の茶色いぬめったコケで育てると目幅のある醜い顔の魚になるとの事です。
掲示板にあったのは、これを注意するために高知の方が「こりゃ〜こんなヌメったコケ喰わすとガマの口になるぞ!!」と言われたのだろうとの事でした。「ガマの口」は、目先と目幅を大雑把にひっくるめて「醜い顔への戒め」を表現したかったのだとすると、「このようなコケを生やす様な管理はダメだ」と捉えるべきだろうとのご意見でした。
また、コケの生え方は原水の水質や鉢によっても、種類や生育のスピードが違ってきます。O氏も私も井戸水なので、コケは非常に生えやすく、思いっきりタワシで擦ったほうが良いとの事でした。また、水道水や日当たりの悪い場所で同様にすると、どういう状況になるかは一概に言えませんが、コケを残したいがために放置して、ぬめったコケを生やしてしまうのは逆効果でしかないとの事でした。
見た目でコケがほとんど無くとも、フンの色を見ればコケを食べている証明が得られるので、サラダとしてのコケの効果は擦り取った後の見えないコケで十分との事でした。
結論としては、コケを「食材として」や「水質浄化を期待する」よりも、良いコケが生える「良い水」を、換水と環境整備で絶えず維持供給するほうが、「良い水を保って良い土佐錦魚を創る近道」のようです。
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2005年7月1日(金) |
大雨!! |
今日は夕方から非常に激しい雨となりました。丸鉢の水もかなり雨水が入っているようで透明になっています。
写真は8週目の稚魚です。ここまでくると選別は、自分の好みの魚を残すような色合いも強くなってきました。今回は長手の魚で尾芯と渡りの比較的短いものをハネました。鉢の都合で、今回の選別では2鉢30尾から、1鉢にまとめて15尾としましたので、選別は半分をハネたのですが、1鉢の入り数はそのままですので、少々密飼いとなっています。
雨が終われば合間を見て数をもう少ししぼる予定です。
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