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2005年8月31日(水) |
ある本屋で・・・ |
今日、ふと立ち寄った本屋で、月刊フィッシュマガジン(9月号)があるのを見つけて、金魚関連の記事が何か無いかとぱらぱらとめくってみると・・・! なんと、カラーで土佐錦魚のページが3ページも割かれていました。
内容はトサキン保存会の昨年の上位入賞魚の紹介で、金魚名鑑と題が付いていましたが、思いがけず良いものを見させて頂きました。
さすがに土佐錦魚の品評会の最高峰ですが、同じ魚でも写真の撮り方・タイミングや角度で、以前拝見した写真やビデオとはイメージの異なるもの、実物との違いを感じさせるものもあり、僅か数分の立ち読みですが色々と勉強になりました。
話はがらっと変わって、写真はハネの行き先の1つですが、中でも最も過酷な条件の45cm径のプラ鉢です。このハスは中国の観賞用の小型のハスで「喜上眉梢」という品種です。花上がりが非常に良く一重のピンク花を次々に咲かせましたが、夏が終わると蕾が出なくなります。この株も残す蕾は後1つのようで、明日からの9月の訪れを告げているようです。
なお、この鉢は、ハスの浮き葉で水面の多くが覆われるうえ、立ち葉が水面に影を落とすので、一見して土佐錦魚には非常に向かない条件だと解るかと思いますが、うちでは小さな当歳のハネをボウフラ対策に3尾のみ入れています。水換えは・・・全くといっていいほどしません。実は今年は1回もしていません・・・。この鉢はハスの栽培がメインで、ハネのトサキンは完全な脇役でその程度の扱いですので、かわいそうですが丸鉢のものとはまさに天と地の差があります。
なお、昨日触れたイトミミズについては、ガチンコ土佐錦魚道の今日の新土佐日記に、9/3からは大丈夫との記載があったので一安心です。
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2005年8月30日(火) |
「広島土佐錦魚の会」三役打ち合わせ |
今日は「広島土佐錦魚の会」の品評会に向けて、色々と打ち合わせを行ないました。議論は2時間半に及びましたが、一言で言うと、結論は「うちの会では自分の土佐錦魚を創る事を品評会でも目指そう!」という感じです。
会の品評会規定や審査基準(魚の見方)と言えば大げさですが、先達の伝統を継承しつつ、より良いものを目指した内容とするため、現在修正検討中です。結論が出れば、このHPで公開する予定です。
あわせて会長の魚を見させて頂きました。丸鉢は20を数えますが、どの鉢も粒揃いの品評会候補が必ず居る状態で、今年も期待出来そうな状態です。尾の安定や体位など見習うべき点も多々ありました。
すでに品評会での分譲用の当歳魚も別に分けて飼育されていましたが、この中からも品評会魚が選べそうなほどレベルが高く、当日が非常に楽しみです。
余談ですが、訪問中に入った電話での話から、中国で魚の大量死があり、そのあおりでイトミミズの輸入が一時的に困難な状況となっているとの事です。長期的な輸入禁止にはならないとの予想もあったようですが、しばらくは節約して使う方が良いのかもしれません。
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2005年8月29日(月) |
寒いほどの朝でした。 |
今朝はひどく冷え込み、丸鉢の水温は17℃と非常に冷たい朝となりました。3cm厚の発泡スチロールで保温している80Lのプラ舟でも20℃でした。
土佐錦魚にとっては来たる冬に向けて、食欲の秋の到来を告げる朝の冷えと感じている事でしょう。
写真は私が初めて採卵から選別までした記念すべき魚(二歳)ですが、この兄弟の生き残りは、僅かにこの1尾を残すのみです。最近の冷えも手伝ってか腹出しも少し良くなってきています。
丸手で後も大きく、皺の無い平らな尾は良いのですが、反転が今ひとつです。このタイプは大器晩成型との事ですので、親になってからが楽しみな魚です。先月褪色が終わり、特徴的な尾先の模様を示す素赤となりました。純粋なO氏の系統ですが、秋と春に病気にして目幅が出てしまい、その後の成長も伸び悩み・・・といった感じですが、少しずつ取り戻しつつあるので、期待したいところです。
冬季は病気治療でヒーターも使ったので、産卵はもちろん、雌雄の確認もあきらめていましたが、6月に入って卵をこぼしたので雌である事が解ったのは収穫でした。当歳魚の飼育のページの15週目以降で紹介している魚のその後の姿です。
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2005年8月28日(日) |
褪色がやっと1尾 |
丸鉢に残している30尾の中に、4〜5日前、初めて褪色が始まった魚が出ました。写真がその当歳魚です。
この魚の母親は、25日に紹介した背びれの無い素赤のハネと(父親は違いますが)同じ魚です。昨年もこの母親から得た仔は、お盆過ぎからの褪色でしたので、一般的には褪色が遅めと言えるかも知れませんが、うちの魚の中では最も褪色の早い系統のようです。
現在この兄弟達は4尾を丸鉢に残しています。この両親はともに丸手でしたが、結果的に中手しか残りませんでしたが、今日改めてよく見てみると、この魚の兄弟に、この時期の昨年の1番のお気に入りの魚(母親は同じ魚)と良く似た姿の魚を発見し、少し安心した所です。
右の写真の魚は特に見所の無い魚ですが、ここから急に伸びて来る魚もあるので、このように均整がとれている魚は保険的に残すようにしています。
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2005年8月27日(土) |
16週目の当歳魚 |
大きさは変わらないようにも見えますが、早くからこの3尾に絞って飼育しているためか、魚体も秋の姿を見せ始めています。写真も3尾揃ってシャッターチャンスのタイミングが合うのも困難で、皺や曲がりなどがあるように見えますが、実物はなんとか維持しているようです。
昨日夕方から再開したイトミミズの影響か、朝晩が急に涼しくなった気温の低下が原因かは不明ですが、最近両端の2尾は特に顔の尖りが良くなっています。
ただ、この魚の入った鉢にも3日間の人工飼料期間があり、餌を非常に控えたので、先週の写真より若干やせたように感じさせています。また、この1週間が特に天気も悪かった事、換水を3回しか出来なかったことが原因だと思いますが、中央下の魚などは特に顔が悪くなっています。
その他の丸鉢の当歳魚も、換水の手抜きからエラめくれを起こしている魚が6〜7尾いました。エラ本体の変形までは無かったので、薄皮部分を切って回復を待つばかりです。
昨日からは天気も好転し、再び良い天気が続く予報ですので、今週の分を取り返す予定でこまめな管理で仕上げに入りたい所です。
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2005年8月25日(木) |
背びれの無いトサキン〜その後〜 |
以前(7/8)に紹介した「背びれの無いトサキン」が現在手元(ハネの睡蓮鉢も含む)に残っている当歳魚の中で一番早く褪色が完了しました。
写真は同一個体の4方向からの撮影を合成したものですが、かなり違和感のある「トサキンもどき」のような姿に成長しています。「オオサカランチュウもどき」と呼ぶには尾の反転と目先がそこそこある事、体も細めになっていますので、やはり難しいようです。
発見から1ヶ月はイトミミズで育てて、その後は控え目のアユ餌人工飼料で3〜4日毎の全換水で、コケ付き放題の40L舟での過密放任飼育ですので、らんちゅう流の飼い方で仕上げればそこそこの太さは出ると思いますが・・・。どのような姿になるか確認も出来ましたので、かわいそうですが近々処分します。
遊びの魚はさておき、本筋の土佐錦魚達ですが、この1週間は曇雨天続きでコケの状態は最悪の様相となってきました。理想の青いコケが黒に近いこげ茶色のコケに駆逐された感じです。換水時には従来通り丸鉢はワイヤーブラシで、プラ舟はデッキブラシより柔らかめの樹脂製ブラシで、換水毎に擦っています。
餌はイトミミズが切れたのでここ3日は前述の人工飼料を与えています。9月の半ばからは徐々に切り替えを行なう予定ですが、明日届く予定のイトミミズが10日程度は持つ見込みですので、今年のイトミミズの購入もあと2〜3回になるかと思います。
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2005年8月24日(水) |
金魚・銀魚・鉄魚 |
昨日カウンターが3万ヒットを超えました。3月の公開から半年足らずでここまで多くの方に見て頂けるとは思ってもみませんでした。ご覧頂いている皆様にお礼申し上げます。アクセス解析を見ると、1日平均170人が見ておられるようですが、そのうちこの「土佐錦魚日記」を毎日見られている方が100人弱おられるようです。
3万ヒット記念になるようなものは何もありませんが、日々の日記やHP本文、今日の本の紹介などが情報として役に立つ方がいらっしゃれば幸いです。
写真は、先日入手した「金魚・銀魚・鉄魚−いづもナンキンのルーツを探る」展示解説:島根県立宍道湖自然館ゴビウス(平成15年7月)発刊です。
以前から気になっていた本ですが、現在は絶版で入手は古書店からしか不可能と聞いていましたので、気長に待つしかないと思っていましたが、先日ダメもとでメールで問い合わせた所、なんと在庫があり、送料着払いの代金振込みであれば郵送してくれるとの事でした。早速お願いして先日入手しましたが、読んで見てさらに驚きの充実した内容でした。(ちなみに本体800円で着払い送料が同じ位かかりましたが、価格をはるかに超える非常に参考となる貴重な本だと思います。まだ在庫はあると思いますので入手したい方は問い合わせてみてはどうでしょうか?)
内容については、「書籍・資料紹介」のページに、最近読んだ他の本とともに、そのうち掲載する予定です。
先行してこの本の内容を紹介すると、A4版80ページのうち、約1/3が川田洋之助氏による金魚の飼い方と品種紹介などカラー写真をまじえた解説です。その他にナンキン、土佐錦魚、地金などの地金魚に関する貴重な解説が1/3、残りが国内の金魚本リストや金魚産地、流通の実態の他、様々な資料などの紹介があります。
特に土佐錦魚のページでは3ページに渡って、中部土佐錦普及会の河邊改治会長によって、丸鉢の作り方やその効果を詳しく解説されており、非常に参考になりました。
この本の主役であるナンキンは、目先や目幅、腹型などの形質において、土佐錦魚とも通じる理想の姿を部分的に持っているようですし、土佐錦魚の作出過程での交配親との説が有力なオオサカランチュウとも血統的にも近いものがあるためか、なんとなく親しい感じを覚えるのは気のせいでしょうか?
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2005年8月23日(火) |
一昨々日の当歳魚 その3「可も無く不可も無く・・・」 |
今日の写真は一昨々日の写真の右端の魚です。この鉢の3尾の中では一番地味で、際立った特徴の無い普通の魚といった感じで、引き立て役にまわってしまっています。
体型も他の2尾は卵型の体位に目先の尖りが良い涙型なのに対し、この魚は角の取れた三角形といった感じです。
写真では尾芯を振っているように写っていますが、実際は大丈夫で、親骨がまだ柔らかく、幼さを感じさせる魚ですが、この3尾の中では素直な泳ぎで一番安定しているように思います。
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2005年8月22日(月) |
一昨日の当歳魚 その2「もう少しで角尾」 |
今日の写真は一昨日の写真の左端の魚です。昨日の魚と比べると親骨も柔らかく、前決めもこれからの柔らかい尾を持つ魚です。まだ8月なのでなんとも言えませんが、昨日の魚は当歳勝負、こちらは2歳以降での勝負、という所なのでしょうか?
また、最近は尾の後の幅が先端の方で急に広がりを見せるようになり、イメージ的に尾先が角型の「角尾」に近づいて来たような尾型となって来ました。
この魚は7/14の日記で、褪色が始まったとして紹介した魚です。写真では解りにくいのですが、実物は褪色がまばらで、いかにも褪色中の様相を呈していますが、その後も進展しない不思議な魚です。
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2005年8月21日(日) |
昨日の当歳魚 その1「渡りとバランス」 |
この所、天気が不安定で、広島では早朝3時頃、急な豪雨が続いています。昼間も曇り勝ちだったり時々降ったりと変な天気です。台風も発生しているとの事ですが、この秋に向けて、土佐錦魚の仕上げに天候も大きく影響すると思いますが今年はどんな年になるのでしょうか?
今日の写真は、昨日の写真の真ん中の魚のアップです。体長は6cm程度になっています。朝の空腹時の撮影で、給餌後はもっと腹が出てきます。細かく言えば若干気になる点もありますが、渡りも長く、尾芯の通りの良い、現時点ではそれを十分に補うものを持っているバランスの良い魚です。(以前7/24の日記で紹介した魚の4週間後の姿です。)
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2005年8月20日(土) |
15週目の当歳魚 |
最近は朝晩が涼しくなり、当歳も季節の移り変わりを感じているようです。写真でも少しですが、先週より腹型も良くなり、尾も大きくなっているのが解ります。
写真は15週目に入った当歳ですが、この1週間は十分に換水が出来ていなかったので、顔がいまひとつの感じがありますが、これからの水温の低下での回復を期待する所です。写真の3尾は同腹の兄弟魚ですが、それぞれに特徴がよりはっきりして来ました。中でも中央の魚がお気に入りです。
他の鉢も、12〜13週目と9週目の当歳を全て1鉢3尾としました。選別は完全に終わりです。
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2005年8月17日(水) |
金魚のフンと管理の関係 |
活きの良いイトミミズの場合は特にフンの状態もつながりやすく、長くなりやすいようです。運動不足でフンが切れず長い状態になっているとは考えにくいので、最近は非常に良い状態が続いているのではないかと感じています。
写真は昨日夕方5時のもので、フンの長さは体長の5倍もある25cm位で写真に入りきらない状態でした。この直後に切れてしまいましたが、その後30分間観察していると、再び出てきたフンは長さ1.5cmになりました。
計算してみると1時間で3cm、8時間半で25.5cmとなりますが、昨日は換水を朝8時半に行ないましたので、その後切れることなく、ずっとつながっている状態と考えられます。
昨日は朝22℃まで下がっていましたが、昼過ぎには33℃まで上がり、1日に10℃以上の温度差でした。イトミミズの給餌で水の傷みも激しいはずですが、この鉢には3尾としているので、換水後8時間半の写真ですが、見て解るように水の汚れも少ない状態です。
換水による水質管理、コケの管理、運動と給餌のバランスがともに良い状態を長く保つのは、なかなか難しいものです。
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2005年8月16日(火) |
いまだに発情している二歳雄達・・・ |
今日は思い切って二歳の舟の整理を行ないました。80Lの舟6個を3歳魚と二歳魚でどのように振り分けるかですが、3歳を2尾×1舟、二歳を2尾×2舟、3尾×3舟として3尾を処分しました。
残した雄は数が少なく3尾で、他は全て雌です。期待の二歳雄魚は2尾にしたかったのですが、現在1舟に入れている雄3尾全てが、いまだに追星もばんばんに発情しており、雌と同居させるとどの雄も激しく追尾してしまい、仕方なく3尾のままに戻しました。
このままでは少し窮屈になりそうですが、追星が消えるまでは雌との同居は難しいと思います。写真はそのうちの1尾ですが、胸ビレも中の4条目まではっきりと白い突起状の追星が見えますし、エラぶたとえらの後の体腹まで追星が確認できるほどです。いつになったら消えてくれるのでしょうか?
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2005年8月15日(月) |
当歳魚 その5「反転No.1」 |
この写真の当歳魚は現在14週目ですが、早くから(7〜8週の頃から)親骨が張っており、前に来すぎのためハネにすべき所でしたが、尾の後も大きく、若干顔の尖りが足りない感じがしますが、他の欠点が少ない魚なので、今までなんとなくハネに出来ず結局1鉢3尾の中に、種魚の予備として残ってしまいました。
写真でもわかるとおり、非常に反転が良い個体ですが、尾芯にしわが出来そうな緩みもあり、反転は左が一文字(一枚返し)で右は折舞(二枚返し)とアンバランス、さらに左の親骨が前に来過ぎていますので、これも秋までにはハネとなる確立の非常に高い魚だと思います。
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2005年8月14日(日) |
当歳魚 その4「ピンポンとさ」 |
写真は、土佐錦魚としては理想の姿から若干離れていますが、今年の当歳から出た極端な丸手です。給餌前の朝の写真ですが、餌を与えた後はもっとまん丸になりまさにピンポンパールのようです。
上見では目幅が少し気になりますが、下手な可愛い泳ぎっぷりを買って一応残しています。
なお、後の尾先が不揃いなのは2週間前にガスで溶かしてしまったためで、現在再生中です。もう10日もあればわからなくなりそうです。
横見ではリュウキンのように背びれも大きく水槽で飼えば楽しめる魚かもしれません(うちでは秋にハネとなる可能性が高いと思いますが・・・)
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2005年8月13日(土) |
14週目の当歳魚 |
写真は14週目に入った当歳です。この3週間の控え目飼育が良かったのか、昨年よりは小型でしまった感じに仕上がっています。
また、顔の尖りと腹出しも、より良い状態に変わってきたような気がします。早くから3尾に絞っていましたが、尾のしわも出ず、なんとか持ちこたえているようです。
他の鉢は、11〜12週目の当歳を1鉢3尾×7個と4尾×1個、8週目の稚魚は1鉢4尾としています。選別もほぼ終わり、管理も少し楽になってきましたが、これからは欠点が出て、残せる魚が少しずつ減ってゆく一方ですので、秋までは日々忍耐の毎日になります。
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2005年8月12日(金) |
当歳魚 その3「とんがり君」 |
今日の写真は、非常に目先があり、今年の当歳魚の中では1番口先の尖りの良い魚です。上見でも、目が体側のラインを崩すことなくついていて全く出っ張りもありません。腹がまだ少し出ていませんが、口先から腹までのラインと尾筒の太さは独特のものがあります。
また、一昨日からの非常に活きの良いイトミミズのおかげで、長〜いフンをひきずっています。イトミミズについては、以前自家採集ものを与えた時にフンが非常に長くなった経験がありますが、今回はその時に匹敵するようなフンの状態が続いています。
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2005年8月11日(木) |
追記:イトミミズの評価 |
写真は昨日購入したイトミミズで、12時間経過後の今朝の写真です。完全に丸まって固まっている姿を見ればわかりますが、なんと水換え前の状態です。これほどの量がありながら、水は透明を維持していて、濁りもほとんど無いほどで驚きでした。
ちなみに今朝のイトミミズ水槽の水温は低めの21℃でした。
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2005年8月10日(水) |
活きの良いイトミミズ! と その保存方法 |
今日もS商店のイトミミズを750g購入しました。非常に活きが良く、手で撹拌しても容易にはバラバラにならず、すぐに硬い団子状になるほどで、「ちぎって与える」と表現するのが正しいと感じるほどでした。
写真は開封後に井戸水で1度軽く洗浄した直後で1分も経っていない状態ですが、すでに中央で硬い塊になっており、水の濁りも全くない驚きの鮮度でした。さすがに観賞魚用生餌卸専門店だと感心しました。(入荷日が決まっているそうなので、活きの良い物を入手するにはこれに合わせて発送して頂くのが最善ですが、現在でも注文がその日に殺到していて発送が大変だそうです。)
私の所では、イトミミズの保存には写真のようなフタ付きの大型の発泡スチロール箱(40L)を使っています。エアーを入れてフタをするのですが、朝夕の2回の換水で、はじめに入れた18℃の井戸水の水温がほとんど上がることなく、どんなに暑い日でも22℃までしか上がった事が無く、10日以上は確実にもたせています。昨年は汲み置きの貯め水を使っていましたがそれでも1週間以上はもたせていました。
イトミミズの保存温度ですが、低温が良いことは周知の事実です。冷蔵庫で水を切ってタッパに入れて保存されている方は5℃程度、井戸水のかけ流しをされている方は15℃〜20℃程度だと思います。なお、イトミミズの生育適温は15〜25℃ですが、5〜35℃でも生育はできるそうです。
また、溶存酸素量が極めて低い状態で生存できる事が知られていて、逆に放出する二酸化炭素量は非常に多いそうです。イトメの呼吸は泥上に出してゆらゆら揺れている尻尾にあるエラで行なっており、これを激しく動かす事で酸素を得るという方法で呼吸しています。
以上の事から、イトミミズの保存について感じている事をまとめてみると、
- 5℃の冷蔵保存では、生育限界のほとんど冬眠状態ですので、消費酸素も極めて少ないため、水を切ってタッパに密封しても、必要酸素量は十分であり、消耗が少ないので長期保存が可能だと理由付けが出来ます。(逆に言えば、これ以上の高温では水が無ければ十分な酸素を自力で確保できないと思います)
- 井戸水のかけ流しでは15℃の水温はイトメの活性を押さえれる温度ではないので、水の交換を常時行なう事で、老廃物の除去が出来ている点がポイントだと思われます。井戸水には無酸素のものも多いのですが絶えず水を流して動かしている事から、必要な酸素は水中に十分溶け込むので特にエアーレーションは必要無いと思います。
- かけ流しが出来ない場合には、出来るだけ多くの水量で、出来るだけ低温にすることがポイントです。私はこのため大型の発砲スチロール容器を用いて冷たい井戸水を用いていますが、常温の貯め水に保冷剤や氷を入れるなどの方法で、こまめに換水する方法も良いと思います。ただし、低温保持を期待するあまり密閉して、呼吸により排出された多量の二酸化炭素を閉じ込めて酸欠死を招く事が無いように注意する事が必要です。エアーを入れれば水深は深くても「尻尾ゆらゆら」で酸素は摂取出来ますが、これがなければごく浅い水深で多量の水量が無ければ空気中の酸素を取り込むのは困難になると思いますので、軽いエアーで通気する方法が理想的ではないかと思います。
- 蛇足ですが、輸送時などで、温度が10℃以上になれば呼吸のため、酸素が多量に必要になります。また、振動などでより多くの酸素消費となりますので、まずは低温輸送と酸素対策が必要です。前述のイトメの呼吸方法を考慮すれば、完全に水を切らず少量の水とともに入れ、多くの個体が等しく酸素に触れるように梱包するのが理想的だと思います。三卯養魚場のイトメの輸入時の梱包は、ダンボールの中に発泡スチロールが棚状に組んであり、相互に通気も出来る状態のようです。(http://www.fides.dti.ne.jp/~san-u/fish-food.htm)これが輸送時の酸欠対策の最も良い形だと思います。
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2005年8月9日(火) |
当歳魚 その2「中手」 |
今日の写真は5/30産卵で、昨日同様孵化後11週目の自家産当歳です。今回も左の更紗が雌親(三歳)で、右の褪色前の魚が雄親(二歳)です。
昨年の1番のお気に入りを産んだ雌でしたので、こちらも期待の組み合わせでしたが、現在1鉢3尾を残すのみとなっています。500程度の孵化からですので、こちらは確立は低い腹でした。
昨日の当歳とは対照的な体型で、尾筒のやや長い中手といったところでしょうか。目先の尖りはこちらの方が勝っていますが、バランス的には昨日の3尾の方が気に入っています。雌親が成長が遅い性質なのを受け継いだのか、少なく飼っていてもなかなか大きくならない困った兄弟達です。
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2005年8月8日(月) |
当歳魚 その1「丸手」
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写真は5/27産卵の孵化後11週目の自家産当歳です。右の写真が両親で、更紗が雌親(三歳)で、右の褪色前が雄親(二歳)です。
期待していた掛け合わせですが、産卵数が非常に少なく、孵化した稚魚は60尾でした。数が少なすぎるので残せるものが出るかどうか不安でしたが、その中から6尾2鉢を残しています。写真はそのうちの1鉢分3尾です。
結果的にこの腹は非常に高い確立で、良魚を残せました。両親の形質を受け継いで丸手の後ろの大きい魚になりそうです。
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2005年8月6日(土) |
13週目の当歳魚 |
今日も暑い1日で丸鉢もプラ舟も水温は33℃まで上がっていましたが、土佐錦魚達は皆調子は良さそうです。
写真の3尾は13週目です。控え目の給餌ですので、先週の写真とほとんど変わっていないようにも見えますが、微妙に尾も大きくなってバランスが良くなってきています。
他の鉢は、10〜11週目の稚魚を1鉢3〜4尾×7個、7週目の稚魚は6尾のまま1鉢としています。
今年のうちの魚は全体的に褪色が遅れているようです。当歳で残したものには変わっているものは1尾もいません。(ハネの睡蓮鉢には変わりかけているものはいますが・・・。)
良い魚は褪色が遅いとされている土佐錦魚ですので、選別で褪色の遅いものを残したのであれば、傾向として喜ぶべきかもしれませんが・・・。写真の左上の魚が褪色しかけていますが、非常にゆっくりと変わっているようです。
今日は少し時間がとれたので、「飼育の工夫とアイディア」のページに記事を追加しました。見られた方に、何か少しでも参考になる事があれば幸いです。
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2005年8月4日(木) |
餌の分量を計算すると・・・ |
先日購入したイトミミズが、明日の朝でちょうど無くなります。750gが丸々9日分もった事になりますが、毎日若干は目減りしたとしてので、10鉢の丸鉢に約80g/日を与えた事になります。
朝夕の2回給餌していますので、平均して体長4.5cmの当歳魚3〜4尾が入っている1鉢に対し、1回当たり4gを与えた事になります。
料理用の軽量スプーン(大中小の3つ組み)の真ん中の大きさが小さじですが、この小さじの容量が5ccですので、これよりやや少なめの感じです。実際に与えている時は、量って与えているわけではありませんが、妥当な計算結果だと感じています。
イトミミズの保管は、先日の日記で紹介した通り、50Lのフタ付き発泡スチロールりんご箱に入れ、エアーレーションして、朝夕の2回、冷たい井戸水で洗浄・換水を繰り返しています。
イトミミズの残量が減るほど、水の濁りも少なくなりますので、今日は、ほとんど濁らないほどでした。また水温の変化をこの2週間ずっと見ていると、日中の気温差による違いは全く見られず、毎日同様の変化で、井戸水の給水時は18℃、半日経過後の洗浄・換水時でも21℃までしか上がっていませんでした。エアレーションを行なっているので、水温はもっと上昇するかと思っていましたが、となりのプラ舟が32℃の時でもやはり、21℃でした。
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2005年8月2日(火) |
餌の量 |
選別もほぼ終了して、1鉢3〜5尾となっていますので、目立って水が傷んでいる様子はありませんが、毎日の全換水は続けています。恐らく2日に1回でも何とかなりそうな感じですが、ここで手を抜くと顔の尖りや細い目幅を維持できないように感じますので、秋まではこのペースで仕上げてみようと思います。
換水とともに創りの鍵になる餌ですが、この加減が試行錯誤の状態です。天気や泳ぎの状態を見て若干増減しますが、現在のイトミミズの量は、朝6時前と夕方6時半過ぎの1日2回、1日の合計が1鉢あたりで直径が1円玉位の球状となる程度の量を与えています。ちなみに先週までは、この2倍近い量を与えていましたので、かなり控え目に管理しているつもりですが、尾数が少ない事から、サイズも大きくなってきて、腹も感じ良く出てきたようです。
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2005年8月1日(月) |
久しぶりにHP記事を更新しました。 |
今日から8月です。夏も本番で土佐錦魚もいたって元気でどんどん大きくなっていますが、先日届いた暑中見舞いには驚きました。昨年までは「かもめ〜る」と愛称が付いていた郵政公社の官製絵入り暑中見舞い用葉書でしたが、なんとらんちゅうの絵が描かれていました。普通はリュウキンか和金がせきのやまのところですが・・・!
気になって、少し調べてみると、小出真己さんというイラストレーターが描かれており、この方は切手や葉書のデザインで有名な方のようで、過去にも「かもめ〜る」に金魚の図柄を描いている方でした。今回の絵は自分で飼っているらんちゅうをモデルにしたとの事で、またびっくりでしたが、この夏には新宿や梅田でも「金魚画」展を開いていたという事で驚きっぱなしでした。
愛好家の数ではらんちゅうが圧倒的ですが、土佐錦魚も著名な方に飼われればもっと知名度も増して普及するのに・・・とも思いましたが、世間的に有名になるだけでは、土佐錦魚にとって本当に良いかどうかは疑問ですし・・・、どちらにしても土佐錦魚の良さを理解してくれる人が増えるのは大歓迎です。
画像は、左が暑中見舞い葉書のデザイン「きんぎょ」で、右側が「金魚画」展の新作です。よく見ると同じらんちゅうのようです。
今日は、「土佐錦魚の病気と対策」について、新たにまとめて掲載しました。HPを立ち上げてから、直にメールを頂く事が非常に多いのですが、そのほとんどが病気などのお問い合わせでした。
自分自身も飼育を始めた頃には色々と病気についても調べたものですが、なかなか症状がはっきりとわかる資料なども無くて困った経験もあり、今回は土佐錦魚での症状の写真を紹介しながら、1つの事例として参考までに公開する事としました。原因の特定や対策などはそれぞれの解釈で大きく違ったりするものなので一概には言えませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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