土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2010年4月30日(金)
ミジンコ培養プラ舟

 今年は半月程度、気候が遅れている感じで、朝の水温が10℃を超えてこなければ産卵もあり得ませんが、毎年タマミジンコが発生しているスイレン鉢でもまだまだの感じです。

 写真のプラ舟は220Lのもので、同じ会の会員の方が購入されたタマミジンコを少し分けていただいて、今日から少しずつ産卵に備えて増やしていくこととしてみました。

 水は、魚の古水を換水時に移して使っています。

2010年4月20日(火)
全国大会の会報

 一昨日、昨年度より1ヵ月少し遅れて、「第二回 全国土佐錦品評大会」の会報とDVDを発送しました。

 西日本支部の方で、先週の研究会に出席された方には既にお渡ししていますが、今回発送したものについても、早い方では既にお手元に届いているかと思います。

 会報は、昨年同様カラー14ページで、品評大会の各部門の上位15尾(当歳魚のみ20尾)が掲載されています。
 DVDも同様で、今回は約33分となっています。

 今日は、小雨の降る朝でしたが、3日ぶりに換水を行っています。水温は朝10℃でしたが、夕方には17℃まで上がっていました。
 まだ数日、雨が続く予報なので、可能な時には換水を心がけています。

 写真は雌雄不明の二歳魚で、17日の更紗と同様に昨年の
Dから残している4尾のうちの1尾です。

 わずかながら渡りが短く、あまり際立った特徴の無い魚でしたが、胸鰭が大きく、尾の後ろも丸く広がっているので、産卵に用いてみても良いかと思いはじめた魚です。

2010年4月17日(土)
雌雄隔離

 このところの朝の冷え込みは尋常ではなく、最低水温はこの3日は5℃程度となっています。
 おかげで、膨らみかけていた雌魚の腹も萎んでしまったようにさえ思えるほどですが、そろそろ5月初めの産卵を目標にして、今日は雌雄を別の舟に分けて隔離しておきました。

 この低温のおかげで、追星もあまりあてになりませんが、各魚を黒い洗面器に上げて追星を確認してみると、22尾残している二歳魚の中で、雄魚はわずかに7尾のみでした。

 写真の魚を始め、残していく予定の二歳魚はことごとく雌魚だったので、産卵に苦労するほどではありませんが、産卵が終わるまでは残す魚が特定できないのが辛いところです。

 今日の管理としては、日中の水温が上がって18℃になったので、夕方に全換水しています。低温で水の傷みは少ないのですが、週に2〜3回は換水したいところです。

 さて、今日までミジンコの給餌が続いていましたが、低温で動きが緩慢になって食欲も落ちてきているようで、少し飽きた様子でしかたなく食べている感じで食べ残しもあることから、午後からは人工飼料に久しぶりに戻してみました。

2010年4月13日(火)
一昨日の分譲会研究会

 昨日は一日中雨で、研究会のあった11日と同様に、終日水温が16℃前後の推移でした。
 今朝の水温は15℃で、日中は17℃まで上がっていましたが、夕方からはかなり冷えてきて、明日からの3日は日中も水温は上がらず朝は5℃前後の予報も出ているので、再び厳しい冷え込みになりそうです。

 写真の二歳魚は、一昨日の分譲会で唯一入手した魚で、岡山のO氏が出品されていたものです。
 雌魚らしい太みがありながらよく尖った顔が素晴らしい魚ですが、話をお聞きしたところ、もしかすると稚魚の時にうちからお譲りした魚が里帰りしたことになるのかもしれないとのことでした。

 研究会で支部長のO氏も「自分の求める形質を見出した魚があれば、積極的に導入して仔を採るように」とおっしゃっていましたが、
この魚にもそのような部分があるように感じたので、今年の産卵に用いてみたいと考えています。

 なお、一昨日の「二歳親魚分譲会・研究会」の記事をまとめ、「研究会活動報告」のページに追加していますので、興味のある方はご覧ください。

2010年4月11日(日)
二歳親魚分譲会・研究会

 今日はトサキン保存会西日本支部の「二歳親魚分譲会・研究会」でした。

 今朝は暖かい朝で、水温は16℃ありましたが、天気はあいにくの土砂降りで、とりあえずプラ舟の換水を済ませて、分譲魚をすくって出発しました。

 高速道路もひどい雨で、研究会が少し心配になりましたが、会場の支部長宅に着く頃には小雨となり、昼前にはすっかりあがって、研究会への支障もほとんどなく、無事終えることができました。

 今日の会員の出席者は25名、一般参加は7名での研究会となり、賑やかな一日でした。分譲魚は雨の影響もあってか出品も見込みより少なく、75尾程度の出品となりましたが、レベルの高い魚が多く出品されていました。

 詳細については、後日追加掲載の予定です。

2010年4月10日(土)
明日は分譲会・研究会
@二歳雄(全国大会当歳5位と兄弟) M二歳雌(晩成型の安定した魚) M二歳雌(晩成型の安定した魚)
Q二歳雄(丸手で皺の無い魚) Q二歳雄(当歳魚研究会2位の魚) L二歳雌(理想体型で太み抜群)

 明日は、トサキン保存会西日本支部の「分譲会・研究会」です。

 ちなみに、雨天でも決行します。仮に雨が降った場合でも、屋根のある会議室下の場所で行われますので、特に影響はないかと思います。

 参加予定をお聞きしている方が多く(会員だけでも24名もあり)、一般参加のお問い合わせを頂いている方もあり、仮に昨年並みの一般参加者があれば、駐車場も近所の銀行をお借りしなければならないこととなりそうです。

 今回の分譲魚は、二歳魚が中心となりそうです。支部長が30尾以上分譲に出される予定で、他の5名の会員の分譲魚を合わせると、合計で100尾を超える規模となる予定です。

 今回の分譲会会場は広島県福山市の小川支部長宅で行われますが、会員以外の一般参加の方には、13時から分譲魚を販売いたします。

 うちから分譲に出す魚は、写真の魚+若干数で、恐らく7尾になりそうです。
 それぞれ、スペースさえあれば残しておきたい魚ばかりで、若干の欠点はありますが、産卵に用いるつもりで今日まで残している魚なので、購入された方の所でも最低でも種親として十分な働きはすると思いますし、中には品評会の可能性も残している魚もあるかと思います。

2010年4月9日(金)
ミジンコのストック

 今朝の水温は12℃、朝から雨で一日中水温はほぼ一定でした。

 今日は雨の中、夕方ミジンコの採集を行いました。今シーズン3回目の採集でしたが、雨の中の採集ということもあって、水底に下がっていたのか、やや採れる量が少なく、採集には時間がかかりました。

 帰ってからは、写真のように、シーズン中はイトミミズをストックしている発泡スチロールのリンゴ箱で、ふたを開けたままの状態でエアーレーションだけを行って2〜3日ストックして、1日2〜3回与えています。

2010年4月8日(木)
ミジンコの消化

 今日は再び厳しい冷え込みとなり、丸鉢では1.5℃、プラ舟でも3.5℃まで下がっていました。

 写真は、エアーレーションのそば、プラ舟の底に集まったフンの様子です。

 2日以降は、ミジンコのみの給餌としているので、フンもコケとミジンコのみといった感じです。

 よく見ると未消化のミジンコの殻や休眠卵も確認できますが、細かく砕けて粘液とともに腸壁に押し固められた殻も確認できます。

 今朝はこの低温の中、換水で6℃まで水温を上げた後、ミジンコを給餌しましたが、さすがに活餌だけあって、夕方見てみるとよく消化された写真のような状態が確認できました。

 日中は水温も16℃まで上がっていますが、近所の桜は6日には満開となり、現在では満開を過ぎ、散り始めています。

 うちでは、冬囲いを取った後は、どんなに冷え込んでも夜間の波板さえしていないので、産卵は少し遅れて来る予想ですが、5月の連休頃に採れれば十分だと思っています。  

2010年4月7日(水)
1舟6尾

 今朝は少し暖かく、水温は13℃あり、日中にはプラ舟で19℃まで上がっています。

 先日の分譲で少し数が減ったおかげで、80Lプラ舟には1舟6尾の二歳魚という密度に減らすことができました。

 二歳魚では、冬籠り中は8尾、起こしてからは7尾、4月からは6尾と、順に減らして少しずつ体格のアップで産卵に備えています。

 上の写真は追星の出ていない二歳魚達で、個人的に気に入っているものを集めたプラ舟です。
 このまま雌であっても合わせるべき雄も十分にいるので、今年の産卵には特に困ることは無さそうな雰囲気です。

 一方、三歳魚以上の方も順調に冬を越していて、低温時にはひっくり返りがちになったりもしていますが、日に日に充実して行く感じです。

 右下の写真は、今年五歳になる雌魚ですが、昨年産卵が無かったことから、今年も産卵には不安が残りますが、非常によく極めてくれる安定した魚で、観賞価値の高い楽しませてくれる魚です。 

2010年4月4日(日)
分譲会まで1週間

 昨日と今日の朝は非常に冷え込み丸鉢では1.5℃、プラ舟で6℃まで下がりましたが、日中は16℃まで上がり、昼夜の気温差の大きな日となりました。

 一昨日のミジンコを日に3回与え、どの魚も活発に餌を追って泳いでいます。
 一方、通常2日目にはかなり死に絶えてしまうミジンコですが、夜間の温度が下がったためか、明日の朝まで使えそうな感じで維持できています。

 さて、来週の11日(日曜日)には、トサキン保存会西日本支部の研究会・分譲会となりますが、それに先駆けて今日は午前中に会員2名がうちに見学に来られました。
 3時間余り皆で色々な話をした後、お帰りの際には品評会の可能性がある魚4尾を含めて2歳魚を7尾分譲しましたが、11日の分譲魚も少し不足しており、10尾程度はうちからも分譲魚を出さなくてはならないので、あまり出したくない魚も出すことになりそうです。

 写真の二歳魚も11日に分譲に出さざるをえないかと思っている魚です。
 去年のQの中から4尾を残したうちの1尾で、親骨の付き方が左右で違っているのが唯一の欠点で他は申し分の無い魚ですが、種親として十分に活躍してくれればと思います。


 また、今日は、「掛け合わせ事例と系図」のページに2009年のページを追加しておきました。
 毎年、前年の当歳魚の出来を見て、交配の検証のため、主なものだけを抜粋した形で記事を追加していますが、事例を積み重ねて振り返る作業を続けてみると、色々と得るものが多く、今後も続けていきたいと思っています。

2010年4月2日(金)
初ミジンコ
貯水池 採集したミジンコ

 今日は久しぶりに少し暖かな朝で、早朝の水温も12℃あったので、1週間ぶりの換水を早朝に行っています。

 明日、明後日は、少し天気も回復するとのことなので、今日は久しぶりにいつもの貯水池で、ミジンコを採って帰り、夕方各舟に大きめのビー玉程度の量のミジンコを与えておきました。

 今シーズン初のミジンコ採集で久しぶりに訪れた貯水池でしたが、左上の写真のように、水の色も少し青みがかって、水中は微小な浮遊物で少し濁った状態で、栄養条件も良さそうでした。

 水位もこれまでで一番高く、岸から30〜40cm下に水面が上がっていて、非常に採りやすい中、大小取り混ぜたミジンコ(ダフニア)が大量に採れました。

 今回の採集目的は、春の産卵前の栄養補給といったイメージだったので、大きいサイズのミジンコ(ダフニア)がベストですが、水際にはミジンコ(ダフニア)の耐久卵もそこかしこに浮かぶ状態だったので、今年はかなり以前から発生していて、すでに世代交代も行われているような感じでした。


 ちなみに毎年屋上のスイレン鉢で自然発生しているタマミジンコの方も、一旦水を抜いて数日乾かした後、昨日の雨水を満杯まで溜めて再生を図っているところです。

2010年4月1日(木)
雨続き

 今日から4月ですが、今日も雨。

 3月23日から3日間雨が降り続き、水温もずっと5℃・・・。
 3/26日からは、さらに冷え込んで、27日朝の気温は氷点下で-4℃、丸鉢には厚さ1cmの氷が張り、プラ舟でも水温は0℃。

 3/28、29と、天気も少し回復しましたが、30日には再び氷点下-4℃の気温で、水温は0℃。

 この期間の水温は、最高でも10℃程度までしか上がらず、如何に天候が不安定な春のこの時期と言えども、今年は異常なほどの冷えと雨が続いています。

 雨と冷えで換水も滞ってしまい、おかげで、明け二歳の一部にはうっすらと白雲病が見られるものも出てきました。

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