土佐錦魚日記「トサキンにっき」


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2009年3月26日(木)>
仔ミジンコ

 今朝は冬に逆戻りした冷え込みで、丸鉢では氷が張るほどでした。プラ舟でも波板のないところは2〜3℃まで下がっていました。

 日中は14℃まで上がっていたようですが、今日は一日給餌は無しとしています。

 写真は一昨日採集してバケツに入れてストックしているミジンコです。今朝見てみると仔虫がたくさん生まれて、白っぽく見えるようになっていました。

 拡大して見ると、親の背中にある卵のサイズとほぼ同じ大きさの仔虫で、孵化したてである事がわかります。ブラインシュリンプよりは少し大きい程度で、まだ完全に世代交代したわけではなく親虫も多数見られますが、採集時のサイズ変化をストック用のバケツの中でも確認できたのは、面白い発見でした。

2009年3月24日(火)
大きなミジンコ

 今朝は少し冷え込みが厳しく、波板の下でも水温は8〜10℃となっていました。また、日中は16℃まで上がっていました。

 もうこの時期になると、夜間に波板をかける必要はなさそうですが、座り込んでいた二尾の雄が、水温が15℃まで上がると元に戻り、12℃以下になると再び座り込む状況なので、冷え込む予報が出ている夜間は波板をかけています。

 今日は、先日に続いて同じ溜池で再びミジンコの採集を行いました。あれから5日が経ち、占有種が変わったのか、栄養状態が良く大きく成長したのかは不明ですが、写真のように異様なほどにサイズアップしていました。

 ちなみに、写真は人差指で掬った塊を写したもので、右下の拡大写真は洗面器にごく薄く水を張って撮影したものです。

 拡大写真を一見すると、タマミジンコのように見えるほど背中に仔虫を抱えて膨らんでいますが、ちゃんと殻に棘もあり、動きからもダフニアであることは確かですが、色々あるダフニアの種類の中で細かくは分類できません。

 ただ、このサイズになると、二歳以上の土佐錦魚には非常に食べやすいようで、見るからに栄養状態も良いので、産卵に向けての良い栄養補給になってくれると期待しています。

2009年3月23日(月)
ダルマメダカの指標の信頼度は・・・

 今朝の水温は波板のおかげで12℃でした。水温は少し低いのですが、生きたミジンコは水を傷めることもなく、消化も良さそうなので、早朝に1回だけミジンコを給餌しておきました。

 写真は、屋上のプラ丸鉢で飼育しているアオダルマメダカで、先日から余っっているミジンコをこれらにも与えていますが、今年は3月21日に卵を付けて泳ぐ姿を初めて確認できました。

 メダカの産卵は、「日照時間が12時間以上の長日で、水温が13℃以上になること」を条件に始まるそうです。
 調べてみると、広島市では「彼岸の入り」となる3月17日から12時間日長となり、また17日に初めて1日の平均気温が13℃を超えて4日間続いていたようです。
 うちの屋上は、市内の気温より2℃程度低く推移しているので、これらの指標がほぼ完全に的中していることになり、非常に驚かされました。

 これまでは庭木の開花などが土佐錦魚の飼育管理の目安とならないかと気をつけて観察していましたが、今回は、同じ水中の魚類としてメダカの指標も面白そうだと気付かされる出来事でした。

2009年3月20日(金)
ミジンコ給餌二日目

 昨日の温かさが今朝まで影響して、今朝の水温は16℃までしか下がらず、結果的に昨日より暖かい朝となりました。

 貯水タンクの水温は、さらに高温を維持していて18℃あったので、朝の換水を行っておきました。なお、換水量は3/4程度としています。

 昨日採集したミジンコですが、空いている丸鉢8個に少しずつ分け入れた他は、そのほとんどを採集時のバケツに残して満水にして、水面下5cmの浅めのエアーレーションで維持しています。

 ミジンコは水流に弱いとされていますし、その数の多さからも、バケツのものは全滅に近い状態を想像していましたがこれが全く死んでおらず非常に元気であったため、今日も午前中に一回のみ引き続き給餌しておきました。

 ミジンコの種類については、一見してその動きと大きさから「ミジンコ(Daphnia:ダフニア)」であるのは明白ですが、参考までに撮影した画像を掲載しておきました。

 左の写真はミジンコを食べさせながら撮影した四歳雌魚です。この写真もよく見るとミジンコの姿が確認できます。

 どの魚を見ても、この冬越しで赤が濃くなっていて、明らかに発色が良くなっています。今年は青水で冬越しをしませんでしたが、壁面のコケでも青水と同様な色揚げ効果があったようです。

 明日の朝は一転して、かなり水温も下がり気温5℃との予報なので、今夜は念のため波板をかけておきました。

2009年3月19日(木)
春の気候、ミジンコ初採集

 今朝の水温は15℃と非常に暖かく、予報で伝えられていたので昨夜から夜間の波板も外しておきましたが、春の気候でした。

 また、今日はいつもの溜池に今年初めてミジンコの採集に出かけました。
 ここは冬季には水を抜いていましたが、元の水位に回復して約1カ月となるので、この気候であれば十分に発生しているはずだと思い、濁った水に網を入れてみると、予想通りの大収穫でした。

 右の写真は持ち帰ったミジンコのほんの一部で、洗面器にはバケツから一掬いした量です。
 日中は21℃の水温まで上がった中、各プラ舟にはこの1/3の量を与えたところ、プラ舟全体に広がったるミジンコを全て食べ尽くすのに3時間かかっていましたが、全ての魚に十分な生き餌で春の訪れを感じさせ、良いスタートができました。
 ちなみに左上の写真は三歳雌魚で、よく見ると体の周囲にもミジンコが写っています。

 また、先日発送した「全国土佐錦魚品評大会」の会報やDVDが届いたとの連絡が、電話やメールで次々と入ってきました。初めてご連絡をいただいた方も数名あり、それぞれの方と御縁が深まったことを喜んでいます。お届けが遅くなりましたが、「シーズンスタートの時期と重なったので、よい刺激となる」とのご意見が多く、胸をなでおろした次第です。

2009年3月15日(日)
会報とDVDの発送作業・・・、「お気に入りアイコン・・・

 今朝も丸鉢には氷が張る寒い朝でしたが、一日中晴れ渡っていたので日中は15℃まで水温は上がり、午前9時から午後6時までは波板を外して日光を十分に当てておきました。

 左の写真は昨年の西日本支部の品評会の当歳優勝魚です。この魚のプラ舟だけは、試験的にコケを全て落として完全な更水で週2回のペースで換水しています。

 床直し以降は給餌は水温が15℃程度に上がった休日のみとしているため、この舟は特に常に空腹状態が続いているので、今日の給餌でも激しくミジンコを追っています。

 昨日と今日とでようやく「全国土佐錦魚品評大会」の会報とDVDの梱包発送作業を終えることができました。
 この4カ月は、休日の空き時間は全てこの作業に関することで追われて、正直肉体的にも精神的にも限界でした。実際の作業のみではなく、DVDドライブの故障に伴う買い替え、その後は編集ソフトの不具合など、次々と問題が出て、結局はパソコンの買い替えでどうにか形になりましたが、DVDの再編集にはパソコン内のデータやソフトの移動も行わなければならず、会の事務も並行して有り、しなければならないことは次々と迫ってきて、土佐錦魚の世話もほとんどできず、一方では発送が遅れることへの申し訳なさもストレスとなり、辛い毎日でしたが、ようやく一段落です。

 発送作業が片付いたので、夕方、以前から気になっていた「お気に入りに登録」した時にメニューの隣に表示されるアイコン:favicon(ファビコン)として、土佐錦魚のイラストでアイコンを作って、設定してみました。
 アイコンのサイズの割に、ごちゃごちゃしてしまいましたが、雰囲気はそれなりに出ているので、当面はこれでよしとします。

2009年3月13日(金)
ミジンコ

 冬の間は、いくらか確認できる程度の数がいる程度のミジンコが、2月の中旬から急に数を増してきています。現在は左の写真のような感じで、写真ではピントが合う深さが狭いので、あまり多くいるようには見えませんが、すくえば小指先程の塊になります。

 このミジンコはダフニアで、イトミミズをストックしている発泡スチロール箱に、秋遅くに種として少し入れておいたものが元になったものです。
 越冬中は、右の写真のような状態で、ごく弱めにエアレーションをかけての放任でした。スタート時には、ごくわずかのイトミミズを入れ、ミジンコウキクサを追加しておきましたが、現在ではイトミミズは確認できない状態で、ミジンコウキクサは低温期は底に沈んで越冬するため、こちらもまだ浮かんでおらず、見つけにくい状態です。

 先日までの2回の換水に合わせて少しずつ給餌していますが、食いつきもよく、スタート時の生き餌として水も汚さないので使いやすく重宝しています。

2009年3月12日(木)
もう3月も中ほどに・・・

 久しぶりの更新となりました。今年は暖冬だったので、庭の暖地桜桃も去年より約10日程度早い満開となっていて、今年の春の到来の早さを知らせてくれています。

 今朝は少し冷えて丸鉢には薄く氷も張っていましたが、今日の水温は日中で14℃と比較的暖かく、陽射しも強かったので、この春3回目の床直しを行いました。
 2月中旬の一回目以降、約2週間ごとに換水し、2回目は1/2、今回は2/3程度を換水しています。
 3歳以上の親魚は冬囲いのままの尾数で80Lプラ舟に各4尾、明二歳は各7尾となっています。
 
  先日から懸案だった品評会DVDの不具合ですが、パソコンを更新して何とか解消し、これまでに焼き増しが終了して、「全国土佐錦魚品評大会」の記念誌と同様、この土日で発送作業に入る見込みとなっています。
 お待ちいただいている方々には非常に申し訳なく思っていますが、今しばらくお待ちください。

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