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2008年11月23日(日) 「全国土佐錦魚品評大会」大盛況!!
日付の変わる少し前、「全国土佐錦魚品評大会」より無事帰宅しました。非常に実り多い大会で、まずは本日お会いする事のできた皆様、準備や運営を担当された方々に、心よりお礼を申し上げたいと思います。本当にお世話になりました。
会場は天気も良く、参加された一般の方も含めて常時40〜50名前後の大賑わいで、魚のレベルも高く、さすがに全国大会の名に恥じない内容で、大成功だと感じました。
品評会結果については後日掲載予定です。ちなみに、うちから持って行った当歳魚は、4位と5位に入賞するという大健闘でした。
なお、昨日の写真の魚は持って行く予定でなかったのですが、出品予定の(うちの品評会で優勝した)魚の方が、欠点が大きくなってきたので、これを代わりに出品しました。
審査員7名の点数製の審査では、嬉しい事に「欠点の少ない魚より、印象に残る魚」が、わずかですが上位に評価され、11/8の日記の魚が4位、昨日の日記の魚が5位となりました。
2008年11月22日(土) 明日は東京で「全国土佐錦魚品評会」
いよいよ明日11月23日は、「全国土佐錦魚品評大会」です。土佐錦魚の愛好会が合同で行なう全国規模の大会として、記念すべき第一回大会です。
開催されること自体に大変意義深いものがあり、各方面からの取材などもあるらしく、非常に注目されているようで、当日の盛り上がりを考えると期待も高まるばかりです。
個人的にも、参加できることを本当に嬉しく思っています。会場となる池袋の西武百貨店までは、広島から始発の新幹線に乗りますが、10時を少し過ぎての到着になるのが、心苦しいところです。
到着して、受付と出品を済ませてからは、審査の間に時間的な余裕が少しありそうなので、多くの方々と土佐錦魚をじっくり見ながらの話を・・・、と楽しみにしています。
順位が確定すると、「全国土佐錦魚品評大会」の会報用写真の撮影(親魚・二歳魚は上位15尾、当歳魚は20尾を掲載予定)、同じくDVD用の録画など、一転して忙しくなりますが、大会の記録に関わる部分は西日本支部の担当なので、会場準備等が出来ない分、頑張らねばと思っています。
今朝の水温は6℃。昨日までの寒波と、ここのところ2日に一度の給餌、それも1日に1回のみとなっていたので、1週間換水していないプラ舟がほとんどですが、水の傷みはほとんど無い状態でした。
明日は一日留守をするので、今朝は出品魚の入ったプラ舟を換水し、朝一度だけ控え目の給餌を行なっています。
写真の当歳魚は、うちの会の品評会で3位だった魚(両親はA)ですが、支部長からのアドバイスもあり、別の魚を持って行くことになったため留守番が決まったので、水温6℃の寒い中でしたが、洗面器に上げて撮影してみました。
尾には欠点の無い魚で、写真写りは非常に良い魚です。この1ヶ月で太みも増したので出品できなくはないのですが、首がわずかに曲がっているのが個人的には非常に気になることと、素直で大きな尾だけでは訴えるものに欠ける様な気がするので、かわりの魚(11/8の日記の魚:両親はF)を代役とすることにしました。
代役の方も、写真写りは抜群ですが、実際には細かい欠点が多々ある魚ですが、迫力と存在感を買われての出品です。
「欠点の少ない魚」より、「印象に残る魚」を選んだ事になるので、品評会としての結果は期待できませんが、せっかくの多くの先達の方にお会いできる機会ですので、うちにいる魚の中では「より面白い魚」を持って行こうと思っています。
2008年11月20日(木) 初雪、初冠雪、初氷・・・。
写真は昨日のもので、貯水タンク越しに見た裏山です。紅葉が盛りのこの時期に雪が積もるのは異様で、写真もどこか不思議な映像に見えます。
昨日の雪は、広島では平年より20日も早い初雪で、想定以上に急に冷え込み、今日は一日中波板をかけっぱなしとして、当然餌も無しとしましたが、夕方には水温も8℃までに回復していました。
波板で覆っていたプラ舟でさえ、昨日の朝の水温は5℃。今朝は3℃の冷え込みで、丸鉢には薄っすらと氷が張っていました。
2008年11月17日(月) 一番小さな当歳魚
今日は曇天のため、比較的暖かな朝で、プラ舟では12℃の水温でした。
「全国土佐錦魚品評大会」まで、もうあと5日を残すのみとなって、いよいよ最後の追い込み時期ですが、短日化と低温化によって、うちでは早朝1回の給餌しかできない苦しい状況になっています。
さすがに、この給餌量では、少し痩せてきたので、出品予定の魚が入ったプラ舟には、1週間前から夜間は波板をかけて保温して、早朝の水温低下を少し和らげ、給餌を早朝6時半と7時半の2回に増やして、ぎりぎりのところで綱渡りの管理しています。
おかげで、朝の水温は無被覆のプラ舟よりも3℃は高くなり、ようやく一昨日あたりから目に見えてふっくらとしてきています。
今日の写真の当歳魚は、Nから2尾残しているもののうちの1尾で、遅く生まれた6/19孵化の魚らしくサイズ的には小さな6cm程度ですが、うちでは他の魚も7cm程度なので、それほど大きさで見劣りはしない感じです。
丸手で尾の大きい魚ですが、尾芯を下げているので、来年の産卵に使うかどうかは微妙な位置にいます。数合わせに残していますが、尾筒がやや短い割には安定した泳ぎをする可愛らしい魚です。
「欠点が無ければ良い魚」は、いくらでもいるのですが、そこが土佐錦魚の難しいところで、これが逆に楽しいところでもあると思います。
話は変わって、今日は「金魚伝承」に掲載する品評会写真をピーシーズに送っておきました。これが終わるといよいよ会報の作成となるのが例年ですが、今年は「全国土佐錦魚品評大会」があり、こちらの会報もうちで作成するのでなかなか気が抜けない状況です。
また、今日は「金魚一道」さんから、品評会DVDの注文も来ていて、まだまだ気が休まりそうもありませんが、もうしばらくは頑張るのみです。
2008年11月15日(土) 先日の見学から
来週の「全国土佐錦魚品評大会」に参加するトサキン保存会西日本支部の会員のうち、広島、岡山から参加する6名は、同じ新幹線の並び席でいくこととしています。
片道4時間の乗車時間も、情報交換などで、より有意義なものになりそうですが、その切符の購入をお願いしていたAさんのところへ、先日この受け取りと合わせて見学に伺いました。
写真はAさんの出品予定の二歳魚、先日の当会の品評会では褪色中ながら7位に入った魚で、現在ではほぼ褪色も終え腹の細みも改善して、さらに目を惹く魚になっていました。
左の写真にも水面に浮いているミジンコウキクサ(仁丹藻)が見えますが、Aさんのところでは、採集して培養したミジンコウキクサを給餌が出来ないときのために浮かべて食べさせているそうです。
うちでも以前採集して培養した経験ありましたが、大雨で流され、それっきりになっていたので、今回譲っていただいたものを来年は少し増やしてみようかとも考えています。
右の写真のように、普通のウキクサよりはるかに小さく、根の無い楕円形をしています。試しにタマミジンコと一緒に撮影してみると、ミジンコの仲間では小さめなタマミジンコの半分くらいの大きさです。
意外と栄養価は高く、デンプン質が豊富で消化が良く、金魚の嗜好性も良く色揚げにも使える事から、ランチュウなどではよく与えられる方も見られますが、土佐錦魚にはどう影響するのでしょうか?試してみるのも面白そうです。
Aさんは会に入って2年目、土佐錦魚の飼育は3年目。2日に1回の管理しか出来ない環境とのことでしたが、ここまでの魚を早くも創られるのには、やはりセンスの良さが伺えます。
しきりと「やはりO支部長の系統でなければ良い魚にはならない」とおっしゃっていたのが印象的です。
2008年11月10日(月) 冬の到来と当歳魚の変化
10月21日 11月7日 10月19日 11月8日 今朝の丸鉢は5℃。プラ舟でも8℃で、日中も12℃までしか上がらない寒い一日でした。
今日の写真は3週間前の「トサキン保存会西日本支部」で上位に入った当歳魚で、この3週間での変化を出来るだけ同じ方向からの写真で比較してみたものです。
上の優勝魚では、顔の尖りが増し、腹がやや後方へも張り出している事、僅かに尾も大きくなっているのが感じられます。
ただ、尾にたるみが生じてきているので、写真のように静止して尾を張るとほぼ問題無いのですが、泳ぐ時の皺寄せが少し気になります。
また、写真では分かりませんが尾を僅かに下げ気味となっています。
下の3位の魚は、尾の張りは良く、同様に少し腹も出してきているのですが、顔の尖りが見られず上品さに欠け、写真では分かりませんが、少し尾芯の先をすくうの欠点が目立ってきました。
2008年11月9日(日) 秋の終わり
今日は朝から11℃の水温が上がらず、昼を過ぎても12℃の寒い一日で、冬の到来を感じさせる気候でした。
丸鉢の水温計は8℃だったのを考えると、ほとんどの魚がプラ舟に移っている状態なので、寒さ対策としては予想通りの好結果と言えるようです。
うちでは、プラ舟は換水できる時が限られてくるので、一昨日に5日目の換水となったあとですが、今日は2日目で換水しておきました。ちなみに、まだ完全な更水飼育です。
写真の三歳雌魚は、二歳の時から大きな返しで、今年も少しずつ尾が大きくなり、おかげで尾芯が飛んで桜気味となり、体の細さとサイズ的にも不足していたので、先の品評会では上位には入れませんでしたが、個人的に気に入っている魚です。
なお、本日、東京池袋の西武百貨店屋上で行なわれた「トサキン保存会第36回品評会」は、盛会のうちに終了したとのことです。
速報として、掲示板にて紹介していますが、O支部長は今年も二歳魚での優勝をはじめ、素晴らしい結果を残されたそうです。
多くの素晴らしい魚が集まっていたそうですので、2週間後の「全国土佐錦魚品評大会」も非常に楽しみになって来ました。
2008年11月8日(土) お気に入り当歳。立冬を過ぎ、当歳魚は丸鉢からプラ舟へ
昨日は立冬で、暦の上では冬の始まりでしたが、久しぶりの雨で暖かな朝となり、水温は15℃もありました。
予報では、次の朝からは冷え込みが始まるとのことでしたので、当歳魚の主だったものは舟に移動させておきました。
明後日からの数日間は、広島では朝の気温が1桁との予報が出ているので、完全に丸鉢から舟へ当歳魚を移しておくには良い時期との判断です。
今日の写真はFの中から3尾残しているうちの1尾で、今年の当歳魚の中では一番のお気に入りです。
サイズ的に大きくしているわけではなく、うちの当歳魚の中でも中頃より少し小さめの大きさながら、こうして写真にとって見ると二歳魚のような印象となるほどです。
尾の大きさと後の張りが非常に目立った魚で、体型も十分な太みと綺麗に尖った顔を持ち、見ていても楽しい魚です。
●丸鉢● ■80Lプラ舟■ 【当歳】
O:4尾【当歳】
F:1尾
D:1尾【二歳】
3尾【当歳】
L:5尾
N:2尾
導入魚:1尾【当歳】
C:3尾
F:2尾
H:2尾
K:1尾【当歳】
A:2尾
B:1尾
D:4尾【二歳】
4尾【親魚】
3尾嬉しい事に追星が出てきたので、雄として来年の産卵にも十分に活用したいところです。今年もうちは皺に悩まされたので、後の張りの良い魚は貴重で、早くも来年の産卵が非常に楽しみです。
一方で、10月の品評会で上位に入った当歳魚は、それぞれ癖が強くなってきていて、全国土佐錦魚品評大会への出品が微妙な感じになってきています。
明日11月9日は、池袋の西武百貨店でトサキン保存会(当会の本部)の第36回品評会が行なわれます。どのような魚が集まるのかが気になりますが、その2週間後の11月23日には、同じ場所で開かれる全国土佐錦魚品評大会に参加させていただくので、そこで上位入賞魚に出会えるのを楽しみに、影ながら応援しています。
2008年11月5日(水) 当歳魚の追星
このところ、丸鉢では朝の水温は10℃以下で、今朝は7℃、昨日は8℃となっています。
プラ舟はそれより3〜4℃高い状態ですが、朝の水温の低さと日長の短さとで、一日の給餌が朝一回のみとなる日が多くなっていて、体内での貯蔵養分の少ない当歳魚では少し痩せてきたような感じです。
一方でこの冷え込みは当歳の成熟を促している様子で、画像の当歳魚をはじめ、数尾の胸鰭に追星が出始めています。
今年は雄の尾数が極端に少なく、産卵では掛け合わせに不自由しましたが、10/25の日記で紹介した「尾の大きな当歳魚」にも追星が出てきて、来年に向けて幸先良く交配の見通しが立ってきたので喜んでいます。
2008年11月3日(月) 土佐錦魚撮影のポイントと「PowerShot G10」
先日、以前から懸案だったデジカメの更新を行ないました。土佐錦魚の撮影が主な用途だったこれまでの「PowerShot S45」の購入から6年も経過していたので、後継機をどうするか一眼レフも合わせて昨年あたりからずっと考えていましたが、10/17にCanonの「PowerShot G10」が発売され、一気に決心がついた次第です。
これまで使っていた「PowerShot S45」は、この6年間の土佐錦魚飼育と同じだけ付き合ってきたカメラで、「土佐錦魚を創る」のサイトの写真は、ほぼ全てこのカメラによる撮影で、思い入れもありましたが、さすがに古くなってきて色々と不具合やトラブルも出てきたことと、求めていたスペックを満たすものが発売されたので、ついに買い替えに踏み切りました。
このサイトの写真や、トサキン保存会西日本支部の会報、金魚伝承へ提供した写真などを見て、多くの方々から私の撮影した写真について過分に評価して頂き、撮影のコツなどを聞かれる場面が多々ありましたので、参考までに私の撮影方法とデジカメに求めるポイントに触れてみたいと思います。
@水面の光の反射については、撮影上、非常に邪魔になるものですが、逆に背景が映り込んでしまう部分に黒いものを映し込めば解決するので、(ビデオ撮影では傘を差して写したりしますが)、デジカメの場合は片手(左手)で黒いFRP洗面器をかざしたり、同じく黒いバインダーなどを映し込ませて撮影を行ないます。
そのため、片手(右手)での操作性と片手で持てる重量に収まることが求められるので、一眼レフよりコンパクトデジカメ(コンデジ)が勝っているとの判断です。
G10はコンデジとしては非常に重い350gですが、長時間片手で持てる重量バランスだったので何とかクリアといったところです。
なお、この映り込みは、PLフィルターを使用する方法でかなり軽減できますが、真上からの魚影を撮るため、水面に垂直に撮影する事が多い金魚の撮影場面ではあまり効果が無いようです。(G10はレンズアダプターを利用すればフィルター装着も可能)
A撮影時に上記のように影を映し込ませると、通常よりも暗い条件で撮る事になります。フラッシュを使えば良いのですが、通常のフラッシュ撮影では、光の映り込みの危険が増し、影がくっきりと生じる事となるので、あまりお勧めではありません。
そのため、フラッシュ禁止条件の暗い状態で、動く魚の鮮明な画像を目指すという難しい事になるのですが、シャッタースピードが速くてブレず、感度が高く、暗い部分で生じるノイズもできるだけ少ないものが求められます。
動く魚にピントを追随させるために、オートフォーカスの速さで群を抜くCanonがメーカーとしてまず候補に選ばれます。加えてシャッタースピードですが、一般にコンデジでは遅いものが多く、これまでのCanonのコンデジの最上位機種のG9でも1/2,500秒でしたが、G10では1/4,000秒と一眼レフカメラ並みになった他、暗い部分のノイズ軽減や自動補正機能が付き、1,470万画素まで精細になって、十分すぎるスペックを持っています。
ただし、実際の暗い場面での撮影では、ここまで短いシャッタースピードでは真っ暗な画像となるので、1/4,000秒はあくまでも機能としての評価です。
B土佐錦魚の撮影は独特で、白い洗面器に入れた褪色前の黒い魚を撮るか、黒い洗面器に入れた褪色後の紅白更紗や素赤の魚を撮るかのどちらかの場面となるので、カメラ任せの露出では白い洗面器では魚が黒くなりすぎで、逆に黒い洗面器では白い部分の色が飛んでしまいがちとなります。
そのため撮影時には、洗面器の色によって、その都度露出を手動補正して撮る事になるので、これが独立したダイヤルで瞬時に変えられるG10は非常に操作性が良く、品評会で次々と洗面器を変えて撮影する場面などにはピッタリの機能です。(私の場合は白い洗面器で+2/3補正、黒い洗面器で−2/3補正が基準です)
Cその他、カメラ本体も水面に映り込むため、黒いボディーであることもポイントが高く、他にもG10の長所を上げると、今までのCanonのコンデジで課題だったバッテリーが非常に長寿命となって解決したこと、3インチの大画面モニターは、G9の23万ドットから46万ドットに増えて非常に綺麗な画像表示が出来るようになって撮った画像の確認が非常にやりやすくなった事、一眼レフと同様にRAW撮影(パソコンによる画像処理も可能な撮影時の生データ保存)が出来る事など、挙げればまだありそうですが、主なところはこの辺りでしょうか。
写真は、撮影状況が分かりやすいように、左手でFRP洗面器をかざして映り込ませながら、カメラ本体も映り込ませた写真です。(なお、映り込ませる黒いものは、つやの無いものがより映り込みが少なくなるので適しています。)
写っている当歳魚は、Dのうちの一尾です。今回から、画質が良くなったこともあって、日記の写真のリンク先画像のサイズを少し大きくして、480×360ピクセルから720×540ピクセルにしています。