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2008年10月28日(火) 朝焼けの中の冷え込み・・・と、「全国土佐錦魚品評大会」について
昨日と今日の朝の水温は、丸鉢で9℃と7.5℃、プラ舟でも10℃と9℃と、いよいよ10℃を割り込んできました。
朝は日の出が遅くなり、6時過ぎても暗く、写真は、6時半頃の朝やけに照らされ、ようやくはっきりと魚が見える状態になってきたところです。
一昨日の日曜日に、写真のようにプラ舟のコケをかなり落としておきました。今後はプラ舟では週に一度の換水になってしまいそうなので、出来るときにコケも手入をしておかなければ、との思いでしたが、今後の換水次第では青水化が始まってしまうかもしれません。
青水による越冬管理について、これまでのうちの事例を振り返ると、青水による保温効果は確かにあるものの、濁りで魚の状態が確認しづらく、日照が良過ぎるうちの屋上では、晴天続きで水の傷みが一気に進んだりするので、冬季も細かく管理の手間がかけれない状態では、むしろ弊害の方が気になってしまうという評価です。
今年の冬は青水管理にするかどうか、まだはっきり決めていませんが、現段階ではどちらでも対応できるように準備を進めていくつもりです。
昨日、画像掲示板に、「全国土佐錦魚品評大会」についての話題がありましたので、少し解説を行なっておきます。
今年から、トサキン保存会の3組織と関東土佐錦魚保存会の会員により、土佐錦魚の全国大会(品評会)を行なうこととなりました。
各会の品評会での各部門(親魚、二歳魚、当歳魚)の上位6尾が出場資格を得て、これに若干の各会の代表者の推薦魚を加えて、これらの優れた魚が一堂に集まる品評会です。
審査は各会から2名が審査員となり得点をつける点数制ですので、各会の基準で行なわれた品評会順位とは異なって、総合的に優れた魚が評価される事になるのではないかと個人的に思っていますので、順位よりも、各会で評価された特徴のある優れた魚を、実際に目の前にして拝見できる事を楽しみにしています。
なお、トサキン保存会西日本支部のページに、「全国土佐錦魚品評大会要綱」を記載しておきますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
2008年10月25日(土) 尾の大きな当歳魚
今朝の水温は14℃、ここ数日は曇雨天が続き、この1週間は同じような水温の変化でした。
給餌も、1日1回程度の日が多く、魚の成長は完全に止まっている感じです。
プラ舟に移した当歳魚の舟にもコケがしっかりと着いてきて、水質も安定している様子で、調子を崩しやすい移行期を無事に乗り切れそうな感じです。
写真の当歳魚はFから残している3尾のうちの1尾で、当歳魚の中で来年の産卵に特に期待している5尾のうちの1尾です。
非常に大きな良く張った後ろと十分な体の太みを持っていて、非常に見ごたえのある魚で、この小さなサイズですでに二歳魚のような姿を見せています。
●丸鉢● ■80Lプラ舟■ ●丸鉢● 【当歳】
F:3尾【当歳】
H:1尾
K:1尾
分譲魚:1尾【二歳】
3尾【当歳】
L:4尾
N:2尾【当歳】
A:2尾
B:1尾
C:3尾
H:1尾
【当歳】
D:4尾
K:1尾
導入魚:1尾【二歳】
4尾【親魚】
3尾【当歳】
O:4尾残念な事に、尾芯脇に細かな皺があり、一見すると軽い摘み尾に見える他、左右の親骨の角度が僅かに異なるので、品評会には出せませんが、良い資質を持っているので、来年が楽しみな魚です。
現在の魚の配置は表の通りで、品評会で分譲魚を予定通り出したので、少し減らし過ぎな位に減って、ゆったりとした飼育になっています。
2008年10月19日(日) 品評会
天候にも恵まれ、今日は大盛況のうちに無事品評会が終了しました。
支部長をはじめ、会員の皆様には、本当にお疲れ様でした。
いつも感じる事ですが、会員の皆様の惜しみない御協力が合ってこその行事だと、深く感謝しております。
今日の品評会は、全国大会を11月に開催することに合わせて、昨年より1ヶ月品評会を前倒ししたこともあったのか、参加会員は19名とやや少なめでした。
地域行事などと重なりやすい時期なので、参加が難しい方も多く、致し方ない面もあったようですが、代わりに一般の参加者は非常に多くなりました。
分譲の時間は3回に分けて設定しましたが、前回の9月の分譲研究会同様、10時の分譲開始に合わせて関東などからも多数来られて、我先に良い金魚を選ばれて、袋詰めの順番待ちに並ばれる光景も見られました。
出品魚の総数は、106尾で、親魚26尾、二歳魚31尾、当歳魚49尾と、支部長の参考魚4尾が並び、昨年のレベルを上回る魚が多く出ていたように感じました。
詳細については、近日中にまとめて掲載する予定です。
ちなみにうちの出品魚は、当歳魚で優勝(17日の日記の魚)と3位(当歳魚研究会で2位の魚)、二歳魚で9位(2日の日記の魚)となりました。
2008年10月17日(金) 品評会に向けて
昨日の丸鉢は13℃とよく冷え、今朝も14℃で、この1週間は天気もよく晴れ間が広がる日が続いています。
朝の冷え込みと日中の水温上昇で差も大きく、そのおかげで(品評会は明後日に迫ってきましたが)、順調に腹も出てきています。
写真の魚はO氏の分譲魚です。氏の系統の中でも最も評価の高いタイプの魚で、引き締まった丸手で、顔から腹へのラインに品があり、個人的にも非常に気に入っている魚です。
給餌直後なので、特に下腹部の太みが強く見えますが、明日の朝を最後に餌を止めるので、品評会の時にはちょうど良い太みと尾筒の感じになるのではないかと期待しています。
うちから持っていく3尾の当歳魚では、おそらくこの魚の評価が一番高くなると思われますが、9月の研究会で2位と4位になった2尾も、それぞれ若干の癖が出てきましたが、長所も伸びてきているので、合わせて出品の予定です。
二歳魚も出品魚3尾は既に決まっているので、明日は事務局関連の作業と、販売する分譲魚の最終選定を行なって、品評会に備える予定です。
2008年10月15日(水) 短くなった日長。今日の夕方の様子「金星と満月」
遠い西の空に見える金星 東の空の山影から上ったばかりの月 10月もはや半ばとなり、めっきり秋らしくなっています
。今朝の丸鉢は14℃、プラ舟は15℃でした。
日長もすっかり短くなって、朝は6時前にようやく明るくなり、夕方6時には写真の通り、ライト無しでは真っ暗の状態で、日々の管理に時間的余裕が無く、難しい時期となってきました。
特に朝のみの給餌では、たった1日でそれと分かるほど体型が変化して細くなってきたので、今日からは夕方にライトを点けて、軽く給餌を行なっています。
2008年10月13日(月) 冬施設の準備開始
プラ舟の朝の水温が、昨日と今日は14℃と十分な秋の冷え込みが始まってきました。
明日以降の1週間も、最低気温は15〜16℃の予報が出ているので、そろそろ丸鉢飼育からプラ舟へ当歳魚を移す準備を行なっておきました。
いよいよ「トサキン保存会西日本支部 第三回品評会」まで、1週間を切りましたが、合わせて行なわれる分譲会には、うちから二歳魚を2〜3尾、当歳魚を10尾程度出品する予定です。
この二歳分譲魚の出品でプラ舟を1個空ける予定ですが、今日は丸鉢を4個片付けて、その空いたスペースにプラ舟2個を設置しておきました。
秋も深まる頃には、上記の合計3個のプラ舟が当歳魚の冬越し用となる予定です。ちなみにうちでは、二歳の越冬用に2個、親魚用に1個で、合計6個のプラ舟が冬の施設となります。
写真の左手前は、新たに増設したプラ舟です。写真の8尾を入れる前は、ハネ魚を20尾程度入れてホテイアオイと睡蓮を一緒に育てながら、朝1回の鮎餌の給餌で換水も行なわない放任状態(2ヶ月以上の間、1度だけ全換水)の管理で、常時濃い青水になっていました。
プラ舟を利用するため水を抜くと、ちょうど良いコケが生えていたので、そのままコケを落とさず、更水で全換水して用いる事としています。
奥の完全に綺麗な状態でスタートしたプラ舟は、おそらくすぐにでも青水化することとなるので、そうなれば越冬用の種青水として利用するつもりです。
右の写真の当歳魚は左の写真にも写っていますが、Dから4尾残している中の1尾です。今回プラ舟に移した8尾×2舟の16尾は、何れも品評会には出品しない種用のものばかりですが、ここまで残している魚なので自分なりには気に入っている魚ばかりです。
この魚は、尾芯の皺はありますが、体の太みや尾の大きさに優れているので、来年の種に用いてみたいと思っています。
このプラ舟には褪色の終わった4尾が入って賑やかに見えますが、現在残している当歳魚40尾では、この他に褪色済みのものはなく、この4尾以外は全て褪色前の黒い魚です。
2008年10月9日(木) 品評会まであと10日
ここ数日の朝の水温は15℃、日中は22℃前後で推移しています。10月に入ってから、丸鉢の換水は二日に1回、2歳以上のプラ舟は週に2回程度の換水としています。
夕方6時半の給餌では、どうしても顔が悪くなってしまうので、魚が大きくなってきたこともあって、10月に入ってからは、全ての魚を対象に朝のみ鮎餌を与えるようにしています。
さて、いよいよ「トサキン保存会西日本支部 第三回品評会」まで、あと10日となりました。
会員の皆様にはメールでご案内をして、出欠の返事もまとまりつつありますが、今年も賑やかな大会になりそうで、分譲魚も思いの外多く集まる感じで、内容を吟味してレベルの高いものをそれぞれ出品してもらえそうです。
日記では、うちの二歳魚を続けて紹介してきましたが、どの魚もこの1〜2週間で急に良くなってきている感じです。それぞれ欠点もあるので、品評会への出品は微妙ですが、どのような評価が得られるかも楽しみなところです。
今日の写真の1尾も、この1週間で急に良くなってきている魚で、日一日と太みと反転が増している感じです。残念ながら尾芯の先が僅かに消えてきたので2週間前に尾先を修正しています。
これまでの成長速度を考えてみると、あと10日では1mm伸びるのがやっとといった感じで、到底研究会までに間に合いそうもないのが残念ですが、顔については、今後の冷えで尖りを増してくるでしょうし、腹も僅かですが毎日少しずつ太みを増しているので、毎朝見るのが楽しみになっている魚です。
2008年10月5日(日) 昨日は秋晴れ、今日は秋雨
昨日の朝は水温が14℃と冷え込んでいましたが、その後は秋晴れの天気で水温も25℃まで上がっていました。
一方、今朝は18℃の水温でしたが、その後の秋の長雨を感じさせるような少量のしとしと雨で、日中でも20℃止まりの推移でした。
昨日も今日も、給餌は朝と昼前の2回で、当歳の一部のみに与えていたイトミミズも今日で終了として、今後は全て人工飼料となります。
給餌時間や量と回数は、顔つきへの影響が非常に大きいので、できれば毎回調整しながら与えたいところですが、平日はそうも行かず、せめて休日に家に居る時だけは、しっかりと調整して与えています。
最近では、急に二歳・親の顔が良くなってきていますが、これは給餌よりも、冷えによるものが大きいようです。
今日の写真も二歳雌魚で、今年の春は不思議と雌魚が多く残り、産卵に少し不都合も出ましたが、あと2週間後に迫った「トサキン保存会西日本支部 第三回品評会」では、前回に引き続き一般の方への分譲会も行なわれるので、ここで二歳を3尾程度出品して、年越し用のプラ舟を空けてスペースを確保する予定です。
この魚は兄弟魚で同タイプの雌魚で採卵したため、今年は産卵に用いませんでしたが、最近反しが急に大きくなってきて、見ていて楽しい魚になっています。
品評会への二歳の出品は、9月29日以降紹介したこれら4尾の中から選ぶことになりそうですが、当歳魚は欠点がどれも目立ってきているので、直前まで決まりそうもないようです。
2008年10月2日(木) 褪色終了の二歳
今朝は丸鉢で14℃、プラ舟で17℃でした。日中は晴天ながら、それほど水温は上がらず23℃となっています。
二歳、親魚の給餌は、余ったイトミミズなどを与えたりする舟もありますが、基本的にはほぼ完全に人工飼料で、当歳魚と同様に朝夕二回の給餌を行なっています。
今日の写真は二歳雌魚で、褪色が終了したばかりでまだ色は薄めですが、素赤で綺麗な顔と大きな尾で気に入っている魚です。
Nの雌親がこの魚ですが、これまでのどの組み合わせもそうだったように、大きな尾を持つ雌親を種に使うと、子にも大きな尾が出やすいように感じています。
実際にNの子には、丸手で尾の大きな魚が揃っていることから、来年の産卵でもこの魚の活躍を期待しています。
2008年10月1日(水) 唯一の黒い二歳
昨日までの寒さと雨も、広島には全く影響も無かった台風とともに過ぎ去り、今日は久しぶりに陽が射す秋晴れの良い天気となりました。
今朝の水温は丸鉢、プラ舟ともに18℃で、日中は25℃まで上がっています。
今日から10月に入りましたが、水の汚れも最近はほとんど進まないので、昨日は丸鉢の換水も行なわなかったように、今後は1日おきにするつもりです。
写真は二歳雌魚で、現在残している二歳・親魚のプラ舟の中で唯一の褪色前の魚です。
昨年の11月には、残している9尾の二歳魚のうち、未褪色のものは1尾となっていましたが、今年はすでに未褪色魚は1尾のみになっています。