土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2007年9月30日(日)
9月最後の日

 今日もさらに寒い朝となり、水温は17℃でした。日中は少し上がって24℃になっていました。
 今日は1日家にいたので、給餌を4回に分けて少量ずつ与えましたが、夕方には非常に腹が出て丸々と太っていました。

 写真は今朝の給餌前のもので、それ程腹は出ていませんが、顔や体型はこの形が私自身の理想型です。
 この魚はCの中の1尾で、写真では分かり難いのですが、尾芯わきに軽く皺が寄るため、先日の研究会には持参しなかった当歳魚です。
 この魚も尾が非常に柔らかく、二歳以降の伸びを期待しています。

 今年のうちの当歳魚は、「魚の資質としての良い魚」はかなり数がいるのですが、いずれも皺が入ってしまっているために、「品評会魚」がいないという厳しい状況です。
 今までにも多くの先輩が言われていますが、コンスタントに品評会(上位入賞)魚を出し続けるには、土佐錦魚の良魚の出る確率の低さは非常に大きな障害であり、これを乗り越えるには、鉢数の確保しかない事を改めて感じさせます。

2007年9月29日(土)
寒さが急に

 今朝の水温は、18℃、日中の最高も20℃まででおさまり、一気に秋も本番になったような気候です。
 昨日から鮎餌に変えていることもあって水の傷みも無く、今朝の換水は延期しています。
 
 写真の当歳魚は、Jの中の1尾です。以前から再々紹介していて、最近さらに良くなってきましたが、残念ながら尾芯の両脇に皺になりかかったたるみがあるので、先日の当歳魚研究会では審査対象外となってしまった魚です。
 個人的には今年の当歳の中では一番気に入っている魚で、丸手でありながら尾筒がしっかりとあり、尾筒が太く、尾が柔らかく大きいことから、二歳以降にも十分に期待させる魚だと思います。
 この魚の要となっているのはおそらく尾筒の太さだと思いますが、これは針仔の時期からタマミジンコを継続して与えた成果のようです。
 尾の柔らかさや顔の小ささについては、遺伝の占める部分が大きいと思いますが、この兄弟の中にはさらに顔が良いものや尾が大きいものも出ている事から、このバランスをベースに各部をさらに遺伝的に磨く事も次年度からの目標で、この魚には十分に産卵に活躍してもらうつもりです。

 当歳魚から二歳、親魚までと、全てに段階において楽しめる魚を創るために、この魚には個人的に(過大に)期待しているところですが、この「将来を思い描く部分」も、土佐錦魚の飼育を趣味として楽しむ中で、かなり大きなものを占めているところだと思います。
 このサイズでありながら、非常に大きな袋(反転の部分)を引きずるように左右に振って泳ぐ姿を眺めるのは、日々のこまごまとした飼育管理の中でも、やはりひときわ目を惹いて楽しいものです。

2007年9月28日(金)
カイミジンコが増える鉢

 今朝の水温は22℃。イトミミズが無くなった時に重宝しているミジンコですが、うちではいまだに丸鉢2個で常時大発生を維持しています。

 ただ、そのうちの1鉢が1ヶ月くらい前からカイミジンコが発生するようになり、現在ではタマミジンコと勢力が逆転するほどの状況となって来ました。
 稚魚はサイズが十分にあるため、5月頃のような稚魚への給餌上の被害は無いので、あまり気にせず与えています。

 現在でも、左の写真の量のミジンコが毎朝夕2回採れています。この量は一般に売られている冷凍ミジンコの1キューブ程度の量で、優先的に4鉢に分けて与えています。
 右の拡大図を見ると、量的にも半数はカイミジンコが占めていて、だんだんとタマミジンコを駆逐している様子がはっきりと分かります。
 これまでにミジンコの丸鉢も全換水して、2回のリセットをして、カイミジンコの消去を試みましたが、どうしてもこの鉢では完全に駆除できないようです。

2007年9月27日(木)
ようやくの秋

 昨日朝の丸鉢の水温は18℃、今朝も18.5℃で、ようやく朝が冷たいと感じるような水温になってきました。週間天気予報を見ても朝の水温は20℃くらいまでで落ち着きそうですし、イトミミズのストックが今日夕方には無くなったので、今年のイトミミズの給餌は終了として、明日朝からは鮎餌に変えてゆくつもりです。

 丸鉢の当歳魚は、今朝全ての鉢を4尾になるように数を減らしておきました。このところほぼ毎日エラめくれの処理が日課となっているので、尾数の入り数がもう限界だと感じていたので数を減らしておきました。

 写真は二歳の雄魚で、去年の丸鉢越冬組みとして扱ってきた魚です。春には非常に小さかったのですが今ではほぼ他の二歳魚に追いつきつつあります。
 尾の大きさが小さ目なのでぱっとしない魚ですが、これもそれなりに頑張っているようです。

2007年9月24日(月)
品評会のポスター

 トサキン保存会西日本部の品評会まで、もう2ヶ月を切りましたが、今日は告知ポスターを作り、トップページの画像もこれに変更しておきました。
 ポスターは、昨年同様に個人で自由に使って頂いて結構ですので、印刷されたりweb上に貼り付けたりと、外部への紹介に使っていただければ幸いです。
 ご使用に際して詳しくは、「品評会告知ポスター」のページをご覧下さい。

 第二回となる2007年は、11月18日(日)、昨年同様に広島市東区民文化センターで行います。
 昨年非常に好評だった分譲魚の販売も、今回は時間を10時から開始する事になったので、さらに多くの魚を準備する必要がありそうです。
 天気だけが心配ですが、昨年の雨の中でもあれだけ多くの一般見学者も集まっていただいたので、今年はさらに多くの方に楽しんでもらえたらと願っています。

 さて、最近の飼育状況についてですが、色々と忙しく写真も撮れていないながら、日々の管理は変わりなく続けています。
 
今日は朝夕雨が降りましたが、その雨の中で、朝は当歳の丸鉢、夕方は二歳・親の舟の換水を行なっています。
 この時期でもまだ、毎日の換水を行った方が明らかに状態が良いので、なかなか手が抜けませんが、最近の当歳魚はイトミミズの食いが落ちてきていて、鮎餌を与えるとそちらを優先して食べるの状態となって来ました。
 当歳魚は、9月10日頃の冷え込みから、急に顔の尖りが良くなり腹も出てきていて、特に今日のように夕方以降が再び涼しくなってくると、いよいよ秋も目前のようです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
MIX:4尾 @4尾(5/19) B5尾(5/21 I:5尾
(6/11
H:5尾
(6/11
J5尾(6/27) E5尾(5/24 C2尾(5/6
+D2尾(5/13
プラ丸鉢
A2尾(5/19)+他:2尾

 最近では、土佐錦魚自身の行動や食性の変化で秋の訪れを感じるようになってきた事に、個人的には少し喜びを感じています。
 特に丸鉢の当歳魚は季節の変化に敏感で、よく観察していると管理の方向性を示してくれるようです。
 あまり大きくしたくないので、数を減らすのを極力控えてきた当歳も、そろそろ再び限界に来たようで、えらのめくれるものが多く出る事から、一昨日に1鉢あたりの尾数を減らして4尾と5尾にしています。

2007年9月23日(日)
研究会活動記録の更新

 昨日から、事務局の雑用と記録を少し整理して、研究会活動報告のページを更新し、当歳魚研究会の記事を追加しました。

 入賞した上位10尾の写真は会員のNさんの撮影したもので、彼のブログ(鉢の上の雲にも結果は掲載されていますが、できるだけ同じ写真は使わずに違う写真を使ってみました。

 今日は連休の中日で時間もあり、昨日夕方の雨で換水が出来なかったものが気になっていたので、朝には全ての飼育容器を換水しておきました。
 久しぶりに全ての魚を洗面器にすくってじっくりと見てみましたが、今年の当歳は非常に良い資質を持ちながら、皺が入るものがほとんどで、11月の品評会は絶望的な状態です。
 二歳魚も期待していたものに色々と欠点が出てきて、こちらも困った状況で、日々の管理の張り合いがなくなって来ています。
 うちの規模では、安定して品評会魚を出し続ける事に早くも限界を感じつつありますが、すでに来年の産卵での掛け合わせをあれこれと考えながら、冬に残す魚の選定を始めて楽しんでいます。

2007年9月21日(金)
夕暮れ時の換水

 最近はめっきりと日が短くなってきました。朝は5時半以降になってようやく作業が出来るようになり、夕方は6時半には写真の通り作業が出来なくなっています。

 数日前から、夕方の換水後には暗くなってしまうため、そのままでは給餌が出来なくなってきたので、明かりをつけて日長を延長しています。
 電照の時間は、餌を食べ終えた後も、ある程度の時間起こしておきたいので、1時間程度で消すようにしています。

 それにしても、まだこの時期はましな方で、これから少し先の季節には帰宅時に既に暗くなってくるので、どんどん管理が難しくなってきます。

2007年9月20日(木)
金魚ことはじめ

 先日、フィッシュマガジンの9月号別冊「金魚ことはじめ」を購入しました。フルカラーで90ページあまりのムックタイプの書籍で、金魚の品種紹介が主な内容ですが、後の方には高級金魚の飼育として、土佐錦魚もらんちゅう、地金とともに紹介されています。

 3月のフィッシュマガジンの記事と同様、土佐錦魚のページはうちの会の支部長が書かれていますが、らんちゅうの石川宗家と並んで記載する構成で、「らんちゅうについて石川宗家に聞く」、「土佐錦魚についてトサキン保存会に聞く」との同列の表現方法が用いられており、この扱いには少し驚きましたが、「トサキン保存会西日本支部」の一員として嬉しく感じました。

 O支部長の記事は、更紗の写真が1枚追加されている他は、ほとんど前回と同じ内容ですが、月刊雑誌と違って紙面が厚いためか、写真などもきれいに見えます。

 

2007年9月19日(水)
続く残暑

 昨日今日と日中はかなり気温が上がり、夕方の貯水タンクの水温はともに32℃まで上がっていました。

 先日から鮎餌による給餌にしたため水の傷みは非常に少なく、当歳の丸鉢の換水を毎朝から1日おきにするよう変更していましたが、この厳しい残暑の影響が大きく、目幅が出てき始めた事と、腹も細くなって来たので再び毎日の換水に戻す事としています。

 左側の写真は研究会での分譲魚の並んだ洗面器で、右の褪色中の二歳雄魚は、うちから分譲に出したもので、9/7の日記の褪色中の魚と同一魚です。
 その他には、9/9と9/10の日記の二歳も出して手放しています。

2007年9月18日(火)
研究会に出した当歳

 左の写真は、一昨日の当歳魚研究会に、うちから持って行き4位になったもので、Bのうちの1尾です。
 当日の魚の写真撮影は、(私自身が撮影できなかったので)Nさんに御願いしていましたが、ありがたい事に早速彼のブログ(鉢の上の雲に各1枚ずつ大きく掲載されています。
 写真も非常に良く撮れているので、雰囲気が十分に伝わると思います。

 左の写真は今日の夕方撮影したものですが、当日の写真と比べてみると、少し現在の姿の方が痩せているのがわかります。
 たかだか片道100kmの車の旅でしたが、出品時と帰宅時に水の急変を2回も伴ったので、これも負担になったようです。
 さらに帰宅後は丸1日餌を与えなかった事、イトミミズが無くなったので昨日から鮎餌にした事も関与しているような気がします。

 この魚は丸手で尾が大きく顔も良いのですが、尾筒が短いのが難点で、さらに尾芯わきにはわずかに皺になりかけのたるみも寄せますのでこの順位との事でした。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
MIX:4尾 @5尾(5/19) B5尾(5/21 I:5尾
(6/11
H:5尾
(6/11
J6尾(6/27) E5尾(5/24 C3尾(5/6
+D2尾(5/13
プラ丸鉢
A3尾(5/19)+他:1尾

 今朝は丸鉢を全て換水しましたが、少し窮屈になっていた6尾入りの鉢(HI)を1尾ずつ減らしておきました。 

2007年9月17日(月)
研究会から一夜明け

 昨日の研究会では、大変申し訳なく思いながら私用で2時過ぎに失礼させていただきました。
 昨日は3時半に帰宅して4時からは家を空け、今日は3時半ごろの帰宅でハードスケジュールでしたが、出品した3尾はまったく問題なく元気に泳いでいたので一安心でした。
 ちなみに昨日と一昨日で全容器を換水して、換水後には給餌も控えていたので、1〜1.5日間の間が開いての換水と給餌となっています。

 持って行った出品魚については、当日の朝までかなり迷いましたが、「品評会の基準で順位付けを行なうため、平凡な魚を選んで持って行く」よりも、あくまでも会員相互の研究会として「話のネタになる種親としての資質をもつもの、皺はあっても二歳以降の伸びが楽しみなもの」を優先させて選んだつもりで持って行きました。

 持って行った9/11と9/15の日記で紹介した2尾は、いずれも「皺が無ければ良い魚で、二歳できれいに抜ければ・・・」との評価でしたが、この2尾は皺を厳密に捉えて審査対象外になりました。
 もう一尾はなんとか4位となりましたが、うちやさらに飼育規模の小さい方には、皺や桜を持つ魚でも持ってくるしかないような状態もあり、非常に厳しかったようで改めて土佐錦魚の難しさを感じさせる日となりました。

2007年9月16日(日)
当歳魚研究会

 トサキン保存会西日本支部の当歳魚研究会は、時折激しい雨の降る中の開催でしたが、一般の参加者もあって19名での開催となりました。

 当歳魚の出品は39尾と、昨年より若干増えた程度でしたが、色々なタイプの魚が集まっていました。
 サイズは小さいものもありましたが、さすがに餌を与えすぎて大きくしたようなものは無く、顔が崩れたような魚は見当たらず、上品な魚が主体に揃っていたように感じました。

 当歳魚の審査は、昨年と同じく支部長に指名された審査員が順位付けを行ないましたが、今回の研究会の大きな目的の一つに、「会員それぞれの審査眼を高める事」を掲げているので、昨年の当歳魚研究会とは審査員を全て入れ替えての審査としています。
 今年は支部長による最終調整が無く、そのままの順位で確定していて、審査をする会員の見る目も高まっており、「トサキン保存会として全国に通用する審査基準」の確立に少しずつ近づいてきているようです。 

2007年9月15日(土)
明日は研究会

 明日の研究会に備えて、今日は昼以降は餌を与えず、二歳・親のプラ舟も換水して、こちらも同様に給餌をやめています。

 明日の朝には丸鉢を全て換水して、研究会に出かけるつもりですが、当歳魚を3尾選ぶのに非常に悩みそうな感じです。
 今年のうちの魚には、どれも皺やたるみなどが見られ、前日の今日になっても出せる魚の候補が見当たらない状況です。

 写真の当歳魚は、昨日と同じく@の鉢の1尾で、顔や体型は良いのですが、尾の後の幅が平凡で、後には小さな皺になりかけのたるみを寄せているので、出品を迷っている魚です。 

2007年9月14日(金)
続品評会には出せない魚
@9/10(1鉢に5尾 @6/25(1鉢に20尾

 今日の写真(左)は、@の中の1尾で、以前の日記でも紹介した右写真の左円の拡大魚の成長した姿です。

 写真を見比べてみると、2ヶ月半前の6/25には明らかに、すでに尾の後が大きい独特な尾型をしていて非常に気に入っていた魚ですが、尾芯わきの皺が無ければ品評会にも出せそうな魚です。

 左の写真は4日前のものですが、この数日間の朝の冷え込みで、現在はまだ腹が出てきて顔も尖り目先を良くしています。

2007年9月13日(木)
長手の当歳魚

 今日の夕方からイトミミズの給餌を再開していますが、皺などで品評会の出品見込みの可能性が無くなった鉢は、今後も鮎餌のみで給餌する事としています。

 今日の写真はEのうちの1尾で、少し長手ですがバランスの良い魚です。褪色中で見え難いのですが、尾芯わきに僅かに皺を寄せる気配を見せているので、今回の品評会も微妙な所です。
 11日の魚もやはり尾芯わきのたるみがひどくなってきているので、こちらも品評会が赤信号となっています。
 ただ、今年は本当に欠点の無い魚が見当たらず、この2尾を出さなければ他に持って行くものが無いような状態ですので、仕方なく持参する事に内定です。

2007年9月12日(水)
品評会には出せない魚

 今朝も涼しく、秋が定着してきたような感じです。

 イトミミズが無いので、鮎餌にしている当歳魚の丸鉢は、2日に1回の換水としているので、体力的にはかなり楽なのですが、洗面器に上げる機会が減り、鰓めくれなどの異常に気づき難くなっているのが難点です。

 今日の写真は、昨日と同じくJの鉢の兄弟魚です。顔や体型、尾の大きさなどはこちらの方が優れている魚ですが、尾を大きく左に振っているので品評会魚ではありませんが、種としての活躍を今から期待させるほど良いものを持っていると感じています。

2007年9月11日(火)
研究会に出せるのは・・・。

 今朝はさらに冷えて丸鉢の水温は17℃と、急に秋の気候となっています。
 ただ、日中はやはり30℃近くまで上がりますが、陽射しの割には風が少し秋らしさを感じさせるようです。

 研究会までは、あと5日となり、そろそろ持って行く魚を決めておかなければと思っていますが、うちの今年の当歳魚には、品評会用の無傷(欠点の無い)の魚が非常に少なく、困った状況となっています。

 写真はJのうちの1尾で、日記でも度々紹介してきましたが、今のところこの魚が品評会魚としては一番良さそうな感じです。
 6月終わりの孵化なので、まだ尾は小さいのですが、この体型と目先、尾筒の太さとバランスの良さは他に抜きん出るものがあり、非常に気に入っている魚です。
 ただ、尾芯の脇にはたるみが生じており、泳ぐと皺では無くなるのですが、かろうじて審査対象外のラインを踏みとどまっている感じです。

2007年9月10日(月)
水温19℃

 今朝は、今年初めて丸鉢の水温が19℃まで下がり、20℃を割ってきました。
 日中は30℃を越えてはいますが、昼夜の温度差で、いよいよ仕上がりの時期となります。

 写真の二歳も、最近少しずつ伸びてきており、これも分譲に出す予定で、3日、4日、7日の日記の魚達と兄弟の雄魚です。
 丸鉢で越冬させたため、まだ小さく、うちの二歳では一番小さいサイズとなっていて、尾芯が1cm程とんでいる点が気になりますが、雄としては十分な太みがある魚で、丸手の雄を必要とされる方に、種雄として使われると良いかと思います。

 当歳魚の方は、昨日からイトミミズが無くなったので、アユ餌にしていますが、水温の低下も影響して、水の傷みがほとんど見られず、今朝の換水は延期としておきました。
 1回換水を休んだだけで、体力的にも時間的にもかなり余裕が出来るもので、次回イトミミズが入手できるまでは2日に一回の換水にする予定です。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
MIX:5尾 @5尾(5/19) B5尾(5/21 I:6尾
(6/11
H:6尾
(6/11
J6尾(6/27) E5尾(5/24 C3尾(5/6
+D2尾(5/13
プラ丸鉢
A3尾(5/19)+他:1尾

 また、鉢によっては、当歳の数を少し減らして、以下の表のような数としています。

2007年9月9日(日)
研究会まであと1週間

 9月の研究会は16日に、支部長宅で行なわれますが、今回は当歳魚品評会で、去年と同様に順位付けを行ないます。
 11月の品評会までは、まだ2ヶ月ありますが、この時期の当歳の姿を確認する良い機会となると思います。

 また、今回は会員の希望が多かったので、分譲会も合わせて行う予定になっています。
 当歳もほぼ先が読めて来る時期ですので、来年の飼育も考えながら、各自で魚の整理をしたり、あるいは今後導入すべき形質を持つ魚の姿を思い描きながら、色々と考え始める時期だろうと思います。

 うちからは、飼育スペースの整理の都合上、二歳を2〜3尾と当歳を数尾程度を分譲に出す予定で、写真はそのうちの1尾です。
 この魚は去年の9月の当歳魚品評会で6位になった魚なので、参加者には1年の変化も参考になると思います。
 尾が大きく張りの良い雄で、ガクトの子です。うちには12尾の二歳を残していますが、雄ばかり10尾もいる事と、ガクトの血を引く魚も2筋残しているので、この魚は手放しても大丈夫との判断です。
 体の細さと片腹、左の目付きと顔の悪さが個人的に気になる魚ですが、それを補う長所もあり、この春も十分に精子を出していたので、種雄として使えば来年良い働きをすると思います。

 先日の「ガチンコ土佐錦魚道」の日記に、「9月の研究会は一般見学も可」とありましたので、今回は会員以外も何人か来られるかと思います。
 入会希望には十分に対応できず、心ならずもお断りしたりしている状況ですが、単に分譲魚目当てでなく純粋に興味のある方は、この機会に見学されてみるのも良いかと思います。
 もう1週間しかありませんが、参加を検討されている方には、できれば事前に支部長か私の方までメール等で連絡を頂ければ幸いです

2007年9月8日(土)
涼しい朝

 今朝は21℃とかなり冷え込み、肌寒いほどの朝でした。朝夕の換水を水道水にかえての一番の影響は、現時点では換水時の水温差で、朝夕ともに貯水タンクの方が3℃高い状態です。
 おかげで、水合わせの時間が少し余分にかかるようになり、換水時間を逼迫してきました。

 今日の写真は昨年の品評会の当歳魚の部の優勝魚で、桜気味の尾先と反しの甘さがわずかに気になるところですが、尾の大きさが際立っていてバランスも非常に良く安定した泳ぎが長所の魚です。
 当歳時に完成していたバランスだったので、今年の伸びは際立ったものはありませんが、それなりにまとまりを見せるようになってきました。 

2007年9月7日(金)
舟のコケを更新

 2日ほど日記をお休みしました。
 日記を書かないと体が非常に楽で、良い休養になりましたが、精神的には何か重大な事をサボっているようで、かえって落ち着かない事となりました。

 昨日の広島は36.4℃まで気温が上がった猛暑日だった反面、今朝などはめっきりと涼しく、水温は安定的に23℃まで下がるようになって来ました。
 この2日間も管理はいつもどおり続けていますが、昨日と今日の夕方の換水時に、二歳・親のプラ舟のコケを少し落として、さっぱりとさせています。

 写真は3日と4日に紹介した2歳と兄弟魚で、当歳魚の9月の研究会で6位だった雄魚です。
 尾芯を右に振っている欠点がありましたが、最近ではその影響で顔と体の線が歪んできています。
 ただ、それらの欠点を差し引いても十分に楽しめる魚で、品評会魚ではありませんが種魚としての十分な活躍が期待できる魚だと思います。
 この兄弟は現在5尾を残していますが、これほど揃って残せる鉢(兄弟達)が今年の稚魚には全くいないのが辛いところで、逆にこれが土佐錦魚の難しくもあり楽しいところだと思って、毎日の管理を続けています。

2007年9月4日(火)
夕立で…

 今朝の水温は23℃、夕方には31℃と朝晩が少し過ごしやすくなってきた事で、日中との水温差が少しずつ広がってきているようです。
 夕方、今年の真夏にはあまり見られなかった夕立がありました。おかげで丸鉢や舟の水温はいっぺんに少し下がるので、ある意味ありがたいのですが、最近では換水時の貯水タンクの水温の方が2〜3℃高い状況が続いていて、特に夕方の換水時には水合わせに若干手間取っています。

 一方、当歳魚は丸鉢にいるため、この温度差には敏感に反応している感じで、この頃は顔の尖りが一層良くなってきています。

 写真は二歳雄魚で、昨日の白勝ち更紗とは兄弟魚です。7/28に褪色中の写真を載せていますが、色が変わると少し迫力が無くなった様に感じるのが難点です。
 くらべてみると腹も細くなっているようで、この2〜3週間の控えめの給餌が影響しているようです。ただ、これから秋になると放っておいても十分に腹は出るので特に心配はしていません。
 

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A5尾(5/19 @5尾(5/19) B6尾(5/21 I:6尾
(6/11
H:6尾
(6/11
J6尾(6/27) E6尾(5/24 C4尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:4尾

 当歳魚の方は、いくつかの鉢で今朝少し数を減らしています。
 昨日の夕方から、イトミミズの給餌を再開していますが、この活きが非常に良く、今朝の換水時には、どの魚も非常に長いフンをしていて、消化の良さを証明しているようでした。

2007年9月3日(月)
20万アクセス!!

 今日、昼休みに何気なくカウンターを見てみると、午前中に20万アクセスを過ぎていたようです。
 久しぶりにアクセス解析を見てみると、月間のアクセス数は、5月以降、6月、7月、8月と4ヶ月続いて毎月過去最高を更新して、増え続けていました。
 1日平均でも300アクセスを下回る日は無い状況で、このHPも2005年の3月に公開してから約2年半になりますが、こんなにも多くの方に訪れていただいていたのかと、あらためて驚きでした。

 今日の写真の白勝ち更紗の二歳雄魚は、昨年の品評会で当歳4位の魚です。
 この魚も昨日のほぼ素赤の二歳雌魚と同様に、当歳時から親骨の押さえの利いた反しの良い魚でしたが、こちらの方が断然バランスの良い魚です。

2007年9月2日(日)
井戸から水道水に・・・。

 今日も一日曇天でしたが、風の強い一日で、水温は24〜27℃での推移でした。

 最近、うちの井戸の水の出が悪く、この夏の晴天続きでの渇水か、もっと前の暖冬での雪不足が影響しているのかは分かりませんが、どちらにしても100L程度出し続けると水が上がり難くなるので、昨日朝の貯め水から水道水に切り替えています。

 写真の二歳雌はこの春にも産卵に使った魚で、雌らしくない長手の細い腹をしていますが、尾が素晴らしく、最近評価が上がってきた魚です。
 この魚は昨年のトサキン保存会西日本支部の無選別分譲稚魚から唯一残したもので、血統的にはI氏の魚となります。
 当歳時の9月下旬の姿を見ても、反転が良く、尾肩の押さえのしっかりした良い尾をしていましたが、二歳になってさらに反してきています。
 この魚は春以降、目が出てきていて顔が非常に悪い状態が続いていましたが、昨日の夕方の水道水での換水からわずか1日で、写真の通りにかなり改善しています。(これでもまだまだ不満ですが・・・。)
 井戸水との相性が悪かったのか、なにか他の原因で偶然今日治ってきたのかは真相は不明ですが、最低でもこの程度の顔は維持していて欲しいところです。
 
 その他の影響として、二歳以降の舟についていたコケが、水道水に変えた事でいっぺんに変色して淡い褐色になりつつあります。
 水質は激変とも言えるほど、変わっているのだと思います。

 また、今日の朝で、当歳用のイトミミズのストックが無くなってしまったので、夕方からは鮎餌2号にかえて給餌しています。

2007年9月1日(土)
今日から9月

 今年も早9月に入り、いよいよ今年の飼育も後半に入ってきました。
 今朝の水温は21℃と涼しい朝で、日中も基本的には曇天で時折陽がさす程度と、一日過ごしやすい気候でした。

 左の写真はHの中の1尾で、まったくどうという特徴は無い魚ですが、この鉢の中ではほぼ欠点が無いというところで、一番高い評価です。
 ただ、左の親骨の方が少し張りが強いので、近い将来崩れてきそうな気配です。

 下の写真はHIです。
 1月半前には、あまりに片腹やそれ以外にも欠点が目立つので、結果的に2日間だけでしたが、一時的にプラ丸鉢へ降格させたりもした鉢です。
 今日はこの鉢から1尾ずつ抜いて、各鉢6尾としています。

H:7尾(6/11孵化 I:7尾(6/11孵化

 それが、ここに来てかなり伸びて来て、総じて良い形質で揃って来ました。
 まだ、「明らかな品評会魚」は出ていませんが、1尾位はもしかすると出せるレベルのものは出てきそうな気配です。

 この日記での当歳魚の毎日の写真紹介は、労力的に非常に負担が大きいので、とりあえず今日で終了とします。
 今後は、時折紹介するようにしたいと思います。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A5尾(5/19 @5尾(5/19) B6尾(5/21 I:6尾
(6/11
H:6尾
(6/11
J7尾(6/27) E6尾(5/24 C5尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:2尾

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