土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2007年8月31日(金)
雨の中の早朝換水

 今日で8月も最後の日、今朝の水温は23℃と早朝の冷たい雨の降る中、傘を片手に濡れながらの換水でスタートしました。
 換水が遅れて水が傷んだ状態となると、たった1日でも明らかに顔が悪くなる事を実感しているので、昨日夕方の丸鉢の水の傷み具合からも、今朝の換水はどうしてもしておきたかったのでやむなく行なっています。

 左上の写真は、Aの中の1尾です。親骨が柔らかく袋が大きい魚で、若干細めの体つきながら尾筒もしっかりと、非常に安定している魚です。
 尾には皺が入るので、品評会魚ではありませんが、二歳以降に良くなりそうな雰囲気を見せています。

A1鉢に5尾(5/19孵化 J1鉢に7尾(6/27孵化)

 Aの鉢の兄弟達は、右の写真の通り何れも尾が大きく柔らかいのですが、皺も入ってきていて品評会魚はいません。
 ただ、どれも優れた特徴を示しているので、種魚候補として2尾程度は残す事になりそうです。

 Jの方は、先日1尾抜いて7尾としましたが、そのおかげもあってか、写真の通り急に尾が大きくなってきていて、洗面器に上げると毎日の伸びを実感できるほどです。
 こちらも、種魚としての資質に期待するのみの状況となりつつありますが、その資質はAを大きく越えているようです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A5尾(5/19 @5尾(5/19) B6尾(5/21 I:7尾
(6/11
H:7尾
(6/11
J7尾(6/27) E6尾(5/24 C5尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:4尾
2007年8月30日(木)
涼しい日

 この3日間は基本的に曇りで、時折雨も降る天気。
 朝の水温は25℃前後で日中も30℃を下回ったままとなっています。
 今日は27℃までで、非常に過ごしやすい気候でしたが、予報では日曜日までこのような天気となるようで、「ミニ秋の長雨」の様相になるのでしょうか?

 曇天続きは少し気になりますが、それよりも日が短くなってきた事の影響が大きく、今朝は5時20分を過ぎても薄暗く、早朝の換水に支障が出てきた感じです。
 こちらは毎年の事であり、どうしようもないので、時間の都合から1ヶ月半続けてきた毎朝の写真撮影も、9月に入れば時期を見て終了とするつもりです。

 上の写真はEの中の1尾で、特に際立った特徴はまだ見せていませんが、割と素直な感じで、今後の伸びを期待させます。
 この鉢の両親は、ともに非常に好みの特徴を見せるタイプの魚なので、子には特に期待しているのですが、残している6尾は何れも欠点はありながらそれを上回る良い点を見せているので、洗面器にすくうと華やかさを感じさせます。

@1鉢に6尾(5/19孵化) E1鉢に6尾(5/24孵化

 今日の写真は@Eです。@は褪色がどんどん進んで、お盆過ぎに抜いた1尾を合わせると5尾目が変わりつつあります。
 褪色が早いものは賑やかで良いのですが、換水時に白い洗面器にすくった状態で、いつも観察しているので、褪色が終わるとこれが難しくなり、欠点を見過ごしがちになるのが難点です。

2007年8月29日(水)
秋の気配

 今日は日中の一時的な雨のおかげで、非常に過ごしやすく、朝晩は少し秋の気配を見せ始めてきました。
 この環境の変化で、特に当歳魚は食欲も非常に旺盛となっていて、少しサイズが大きくなりつつあります。

 左の写真はBの1尾です。同じ時期に産まれた他の鉢と比べると、この兄弟達は全体的に成長も緩慢で、若干小さめのサイズとなっています。
 この魚は、微妙に体の軸が曲がっていて、筒も詰まり気味、尾芯わきには若干皺を寄せそうな雰囲気も示していますが、後の大きさと目先、丸手で鱗のきめの細かい点など、優れた部分も多く見せています。
 今年の当歳は、「品評会は難しいが非常に良いものを持っている」タイプの魚が多く、少し秋が心配なところです。

B1鉢に6尾(5/21孵化 C1鉢に5尾(5/6孵化

 右の写真は、BCです。特にCの方は、1尾抜きたい感じのサイズになっています。
 ただ、今現在は特に成長が著しい時期なので、尾数を減らせばすぐにその分だけ大きくなってしまう事から、できるだけ我慢して選別を遅らせているところです。

2007年8月28日(火)
久しぶりの雨
Dの中の1尾 Iの中の1尾

 今日は昼過ぎに久しぶりの降雨があって、夕方は少し過ごしやすい状態でした。
 広島では何日か過ごしやすい日が続く予報も出ていますが、どうなる事でしょうか?

 左の写真Dは、尾が非常に大きく、片腹と尾芯が僅かに振っている点が残念で、品評会魚ではありませんが、この体型と尾、何より上品さを感じさせるので、非常に気に入っている魚です。
 この鉢の兄弟は2尾のみを残していますが、どちらもやや赤みを帯びた体色が見られます。

 隣の写真の
Iは、まだ幼さを見せる鉢で、この魚も軽い片腹で、今後は尾に皺も入ってくると思いますが、この鉢の中では一番良さそうな感じを見せる魚です。

H:7尾(6/11孵化 I:7尾(6/11孵化

 今日の集合写真はHIで、ともにまだサイズが小さく、腹も細いので、うちの中では一番ぱっとしない鉢です。
 早い時期から目立っていた片腹など、欠点が明らかで、この鉢からは品評会魚は出てきそうには無い感じです。

2007年8月27日(月)
孵化後3ヶ月

 今日も暑い一日で、日中は耐えられない暑さですが、土佐錦魚もだんだんと仕上がってきています。

 写真左は、うちで最も採卵が遅かったJで、孵化は6/27なので、ちょうど孵化から3ヶ月目になります。
 これまでの経験から、うちの飼育では6月中の産卵が、何とか品評会への出品が可能な限界のようです。
 この鉢もどうにかここまでのサイズになり、何とか間に合いそうな雰囲気です。
 この鉢の魚は、その多くが写真の様な特徴的な体型をしており、丸手でありながら太くしっかりした尾筒を持ち、顔が小さく、尾は大きくなりそうな雰囲気を見せています。
 鱗も小さく上品で、これからの伸びがますます楽しみですが、若干皺が入りそうな気配も見せているようです。

 

A1鉢に5尾(5/19孵化 J1鉢に8尾(6/27孵化)

 右の写真はAJで、ともに雄親は同じですが、雌親のタイプが全く異なっているので、雰囲気は全く異なる鉢となっています。
 この雄親はどの雌とかけても非常に優れた子が得られるので、つい多用していて、今年うちで採ったかけ合わせは、全ての組み合わせで1/2か1/4はこの雄魚の血をひいています。

2007年8月26日(日)
丸鉢35℃

 毎年お盆を過ぎると、朝の気温が少し下がり、暑さも少しずつおさまってきますが、まだ日中は激しい暑さが続いていて、昼すぎには丸鉢は35℃に上がっていました。

 今朝から当歳用のイトミミズが切れたので、鮎餌で補っています。
 イトミミズの給餌では、朝に換水していても夕方には透明感が無くなり、あきらかに濁っているものですが、鮎餌だけの給餌にすると水の傷みはほとんど無く、夕方見てもきれいに透き通っています。
 明日の夕方からは再びイトミミズに戻す予定ですが、急場しのぎとしても、鮎餌は今年も良く活躍しています。

 左上の写真は、@の1尾です。この魚は昨日の当歳とはかなりタイプが異なり、渡りは十分ですが尾が少し小さめに感じさせます。
 親骨は張りが強く、尾肩も若干押さえが甘いようにも見えますが、狂いは出そうもなく将来の伸びを感じています。
 尾は後ろが小さいのですが、尾の周囲は色が薄くなっているので、現在成長中である事を示しているので、今後伸びてくる事を期待しています。
 バランスが良く泳ぎも安定していますが、後には皺が入りそうな雰囲気なので、尾が大きくなっても品評会は難しそうですが、この魚も次年度への居残りはほぼ内定の魚です。

@1鉢に6尾(5/19孵化) E1鉢に6尾(5/24孵化

 右の写真は@Eで、ともに1鉢に6尾としています。
 Eは最近尾が急に大きくなってきています。前の極めが強く、雄親の特徴を良く表してきているので、こちらも今後が楽しみな鉢です。

2007年8月25日(土)
当歳魚

 昨日と今日とで少し時間をかけてしっかりと世話をしながら、当歳魚を少し選別して抜いています。

 左の写真はCの1尾で、ようやく当歳魚と言えるような雰囲気を見せてきました。
 1鉢に5尾を入れている状態で、うちでは一番大きいサイズですが、大きすぎる程ではないと思っています。
 親骨が柔らかく、
十分な尾の大きさを持っていながら、尾筒のバランスの良い安定した泳ぎを見せる魚で、顔も小さく、私好みの魚です。
 尾芯やや左側に皺が入る可能性もありますが、この時点で少なくとも次年度への居残りはほぼ決定と言えるようです。
 この魚は、昨年の品評会で当歳優勝魚となった魚を産んだ一昨年のO氏の分譲魚(2005年8月20日撮影)と非常に良く似ていて、品評会は別としても、うちでは毎年不足している雌であって欲しいと期待していますが、どうなる事でしょうか?

 この冬を越す当歳の数は、うちでは80Lプラ舟2舟分なので、合計15尾程度を見込んでいます。
 そのためには各鉢2尾程度が出てこなければならない計算ですが、この鉢には他に見当たりませんし、その他の鉢も現実にはかなり厳しい状況となっています。

B1鉢に6尾(5/21孵化 C1鉢に5尾(5/6孵化

 右の写真はBC、今日の選別ではBを1尾抜いています。
 その他にも、@AJからも1尾ずつ抜いておきました。

 どの鉢も、かなりすっきりとしてきましたが、このまま、今までの給餌量を維持すると、9月には非常に大きくなりすぎるので、これからは控えめの給餌とするよう気を付けるつもりです。

 餌については、まだしばらくはイトミミズの予定ですが、これが切れた場合には鮎餌とミジンコを与えて繋ぐつもりです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A5尾(5/19 @5尾(5/19) B6尾(5/21 I:7尾
(6/11
H:7尾
(6/11
J8尾(6/27) E6尾(5/24 C5尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:5尾


 

2007年8月24日(金)
久しぶりに帰ってみると(昨日と一昨日の日記も今日書いておきました)
H:7尾(6/11孵化 I:7尾(6/11孵化

 2日間の研修も終わり、久しぶりに帰ってきました。

 掲示板の書き込みやメールの返事が滞って申し訳ありませんでした。
 会員からの次回研究会に関する連絡メールを除いて、依頼や問い合わせメールだけでも10件にせまる程あり、返事が少し遅れる方があるかもしれませんが、しばらくお時間を頂きたく思います。
 お返事は、到着順に順次行ないます。申し訳ありません。

 土佐錦魚の方は、帰って早々に屋上へ出て確認しましたが、エアーポンプの配管が元から抜けていて驚きました。
 うちの二歳は、1舟に3〜4尾入りで、サイズも少し小さめなので、エアーが無くても普段は全く問題が無い状態ですが、今回は換水できずに丸2日置いていたので、さすがに青水が進みすぎて、尾に軽くガスの入ったものが1舟ありました。


 十分に準備して出発していたので、幸いにも予想外のアクシデントはこれだけでしたが、逆に、留守中の豪雨もあったりして換水が出来ていない事から、当歳の崩れを心配してましたが、こちらは不安的中で、予想通り顔がかつて無いほど気に入らない状態になっていました。
 痩せると欠点も非常に目立つようになり、日々の管理の大切さを改めて感じさせてくれます。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A6尾(5/19 @6尾(5/19) B7尾(5/21 I:7尾
(6/11
H:7尾
(6/11
J9尾(6/27) E6尾(5/24 C5尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:5尾

 写真は痩せて細くなり、顔も悪くなっているHIです。この鉢のあたりも、秋に残せるものがいるかどうか微妙なようです。

 今日はこの鉢から1尾ずつ抜いて、各7尾としています。

2007年8月23日(木)
O氏の見学(8/24記)

 写真は、研修終了後にO氏の見学をさせていただいた時の3歳雄魚です。(今回は少し遅くなりそうですが、時間が取れれば、訪問記に写真を追加して簡単に紹介する予定です。)

 当日は、平日にも関わらず、夕方明るいうちから、夜10時過ぎまでお付き合い頂き、色々と参考になるお話を数多く伺う事ができました。
 4月以降、毎月見学させていただいていますが、毎回学ぶ事が多く、その時々の管理の確認に加えて、新たな発見に新鮮さと驚きを覚えて帰ることが出来、とても感謝しております。本当にありがとうございました。

 O氏のところでは、当歳魚は鮎餌のみの給餌にも関わらず、うちのイトミミズよりさらに顔が良いほどで、非常に驚かされました。
 二歳、親魚でも、それぞれ伸びが見られ、今年の秋も今から楽しみです。 

2007年8月22日(水)
今日からちょと留守にしていました。(8/24記)
A1鉢に6尾(5/19孵化 J1鉢に9尾(6/27孵化)

 今朝は管理も早々に仕事で研修に出発でした。
 
 二歳・親の舟は21日の朝の給餌を最後に餌を止め、夕方換水し、当歳は昨日の夕方の給餌を最後として、今朝換水していますが、それぞれ丸2日間は放置する事となりました。

 写真も今朝撮影したものを、(遅くなりましたが)参考までに掲載しておきます。

2007年8月21日(火)
暑さ再び
@1鉢に6尾(5/19孵化) E1鉢に6尾(5/24孵化

 今朝の水温は25℃で夏の朝が復活していますが、昼前に夕立のような雨が降り、一時涼しさも見せていました。
 本の一途域ほど秋の近づきを連想させるようでしたがましたが、夕方には再び蒸し暑い状態に戻ってしまいました。

 今日の写真は、まだイトミミズに変えて1回しか給餌していない状態なので、特にE
のような長いタイプの魚では、腹が細く見えています。

2007年8月20日(月)
イトミミズ給餌再開
B1鉢に7尾(5/21孵化 C1鉢に5尾(5/6孵化

 昨日は激しい夕立で、雷鳴も非常に激しく、真夏日が続く中でも、久しぶりとなる今年初めての本格的な「夏の夕立」でした。
 おかげで、今朝は非常に涼しい朝で、水温も21℃と換水作業もしやすい気持ちの良い朝でした。

 写真はどちらも今朝のものですが、1週間続いた朝夕2回の鮎餌給餌で、かなり腹は細く、目が出て顔が悪くなってきています。
 量を少なく、回数を増やせば、この問題も回避できるのですが、仕事の都合でそうも行かず、やはりイトミミズに頼る以外は選択肢は無さそうです。

 そのため、今日の給餌は朝は止めてコケを突かすのみとして、夕方から再びイトミミズを使っています

2007年8月19日(日)
飼い方も色々、土佐錦魚の会も色々、系統も色々

 今日も朝25℃の水温は昼過ぎには33℃まで上がって、暑い一日でしたが、久しぶりにというかこの夏初めての激しい夕立で、雷鳴の中夜温は久しぶりに下がってきそうな雰囲気です。

 写真は2歳の舟ですが、2歳と親の舟は、それぞれ舟によってコケの付き方や青水の進む程度に大きな差が見られます。
 うちでは、同じ条件においていても隣り合う舟で、ネットの柱(3cm程度の径)の影や、風の通り具合などの微妙な違いで、いつも水温に1〜2℃の違いが見られています。
 写真の舟は水温は少し高めで、濁り具合が一番激しい舟ですが、毎日3/4の換水を行なっても、1日経つと底の魚が写真の通りにしか見えない程濁って、毛足の長いコケが5cm以上伸びてきます。
 毎日この状態なので、うちでは毎日の換水を行なっていますが、魚の状態を見るとこの飼育が間違っているとは思えません。
 専門書や人によっては、何でも決め付けて「この時期は○日置きの換水がベスト」などと書いたり公言したりされているものもありますが、他人の環境や管理にかけられる時間と条件は千差万別で、これを十把一絡げに断じる方こそが理屈に合わず、それぞれが色々な経験や情報を参考にしながら、自ら一番良い方法に近づく必要があるのだと思います。

 この日記ではいつも「うちでは・・・」という表現で、写真などで出来るだけ分かりやすく事例として飼育状況を紹介しているつもりですが、残念ながら(ごく一部の方ですが、)自分と違う飼育方法が主張されていて、自分自身を否定されているように感じるらしく、時折攻撃的な発言を見かけます。

 先日、ある地域の方が自分の地域の近くの研究会に入会したいとの事で、連絡先の問い合わせがありました。どうにかつてがあったので、無事仲立ちをする事ができました。
 土佐錦魚にも多くの研究会がありますが、人によっては自分の会以外は存在そのものを認めたくないとの考えを持たれている所もあるようで非常に残念です。

 どの会でも代表の方の系統を主体に、色々な飼育方法や鑑識の解釈(美意識)がありますが、私自身はどの会でもこれらは基本的に尊重すべきだと考えています。
 その系統やその地域にあった飼育方法は、そこで培われるものであり、他人が口を挟む筋のものではないと考えていますし、その会や系統などの歴史には敬意をはらうべきで、どの会や系統を選択するか、あるいはどのような姿の土佐錦魚を追い求めるかは、個人の自由だと思います。

 一方で、明らかにハネでしかない魚を「優良系統の現段階での選別済み」などと偽称してオークションに出品したり、あるいは自分の系統や飼い方を押し売り的にすすめたりするアプローチをしながら、言葉だけで「土佐錦魚の普及を目的に」と言うような行為も見られ、本来の「趣味としての土佐錦魚の普及と保存」を妨げる行為が見られるのも、非常に残念に感じています。

 また、うちでは飼育魚が死んだり病気になったりする事はめったにありませんが、これらがあった場合には、私なりに原因を分析しながら、それにまつわる事実とともに、出来るだけその日の日記等でタイムリーに紹介するようにしています。
 その他の場合でも、記事や情報を記載する場合には、誰かの個人情報や権利を侵害するような場合を除いて、基本的に「情報を公開する事で土佐錦魚の発展に貢献したい」と考えていますので、出来るだけ情報を公表しています。
 また、個人あてに来た質問でも、「公開できる内容であれば掲示板に書いて下さい。掲示板で応えれば多くの方に参考になるので」と次回からの質問を掲示板に書くようにお願いしています。
 もちろん、掲示板に書かれた質問に「メールで問い合わせなければ、その質問の答えは教えない」ような対応はした事がありません。
 HPを開設する事で、自分の評価を上げようとか、面子を保とうとか、土佐錦魚の世界で大御所的に扱って欲しいとか考えれば、こういう行為は出来ない事だと思いますが、このHPの閲覧者の声を聞き、アクセス数の伸びを見ていると、それらも含めて、今までの記事や対応が、(私には過分な)今の評価に繋がっているのだと思います。
 また、逆にネット上で、他人の批判を行なって自分の優位性を確立しようとする行為は、かえってその人の人間性の評価を下げる行為なので、見ている方にも非常に情けなく思われることも自覚して欲しいところです。

H:8尾(6/11孵化 I:8尾(6/11孵化

 さて、前置きが長くなりましたが、今日の写真はHIです。
 餌がイトミミズから鮎餌のみに変わってからちょうど1週間が経過した状態です。
 明らかに体は細くなり、顔も目幅が出て悪くなっているのが感じられます。
 どの鉢も同様で、最近の写真に精彩が無いのはこれに起因するところが大きいのだと思います。
 O氏の給餌方法と比較すると、原因が餌の質ではなく、与え方自体であることは想像できるのですが、早朝と夕方の2回の給餌条件では、この辺りが限界のようです。
 どうしても1度に与える量が多くなるのが主な原因だと感じています。うちではこの管理が限界なので、明日夕方以降はイトミミズの給餌に戻す予定です。

 また、今日は丸鉢の当歳の数を少し減らして表の通りとなっています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A6尾(5/19 @6尾(5/19) B7尾(5/21 I:8尾
(6/11
H:8尾
(6/11
J9尾(6/27) E6尾(5/24 C5尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:6尾
2007年8月18日(土)
さて、問題です!

 左の写真の魚は理想的な顔つきを見せていますが、魚として重要な部分が欠損しています。それはどこでしょうか?・・・・・。
 答えは、丸く切り抜いて拡大しているので見え見えですが、尻ビレ(舵鰭:かじびれ)の完全な欠如です。

 この魚はJのうちの1尾ですが、このサイズになると上から見て尾の下の尻ビレが透けて見えます。
 先日どうも尾の下にあるはずの尻ビレが見えず、尾筒周りがなまめかしいほどすっきりしている事に気づき、早速裏返してみると、全く痕跡無くヒレが欠損していて、非常に驚かされました。
 以前O氏が「背びれのないものが出た年には不思議と良い魚が出る」と言われていましたが、尻ビレの無い魚が出た今年はどうなるでしょうか?
 

A1鉢に6尾(5/19孵化 J1鉢に10尾(6/27孵化)

 今日も暑い一日で、夕方の丸鉢は33℃でした。写真左のAの鉢は、今朝写真の左中央の白勝ち更紗を1尾抜いて6尾にしましたが、今日の夕方にはまた別の魚にガスが入っていました。
 どうもガスが入る魚は、尾が平らに大きく広がるものが多く、
尾で陽を多く受けるものが出やすいのは理にかなっていますが、数粒の気泡が入る程度なら翌日には治るものの、ひどく入るのは困りものです。

2007年8月17日(金)
酷暑

 今日は昨日よりさらに暑い一日となり、広島の最高気温は35.6℃まで上がっています。 夕方の水温は、舟も丸鉢も34℃でした

 左の写真はAの鉢の1尾で、丸鉢への暑さ対策は十分にしていましたが、このところの暑さは想定以上のようで、夕方見ると尾にガスがひどく入ってしまいました。
 1日でここまでひどくなった事は今までに無く、回復にもかなりの時間がかかりそうです。
 この鉢はうちで2番目に大きな当歳の鉢でもあり、数を減らす事を考えていた矢先ですが、こちらもそろそろ決断する時が来ているようです。

 
下の写真の@の鉢は、どんどん進んできて、先日抜いた赤勝ち更紗に次いで2尾が変わり始めています。両親の褪色が早かったものは、子も当然早くなるのですが、色が変わってしまうと換水時に洗面器での観察が難しくなり、少し不自由も感じてしまいます。

@1鉢に7尾(5/19孵化) E1鉢に7尾(5/24孵化

 この鉢では渡りは少し短いのですが後が丸く大きなもの(写真右下)もいて、尾芯わきに欠点もありますが、どうなるか成長が楽しみな魚です。

 Eの鉢は少し前が強いのですが、やや長手で、雄親の体型を受け継いでいるような感じです。
 何れもわずかに癖を見せる魚たちですが、こちらも成長が楽しみな鉢です。

2007年8月16日(木)
最高気温

 今日はこの夏一番の暑さで、岐阜や埼玉では観測史上最高の40.9℃を観測したそうですが、広島ではそこまでは行かないものの、今年最高の34.7℃の気温を計測したそうです。
 うちの丸鉢も夕方で33℃ありましたが、先日からの尾数削減と鮎餌の給餌、板の幅を広めた事でガスが入る事もえらがまくれる事も無く、無事に過ごせています。

 8/2の日記では朝焼けの写真を載せましたが、今日は夕焼けの写真です。
 今日の夕方、屋上で換水中に西の空を見ると、きれいな光が広がっていたので撮った写真です。
 土佐錦魚の飼育を始めてから、天気が非常に気になるようになり、草花の咲く時期など、季節の変化にも目を向ける事が多くなってきています。

B1鉢に7尾(5/21孵化 C1鉢に6尾(5/6孵化

 写真の左側Bの鉢は、サイズのわりに尾数が少なめですが、まだ2尾は抜くための候補として内定しています。
 一方右の写真Cは、うちで一番大きな当歳魚で、この鉢はそろそろ減らしても良さそうなサイズとなって来ました。
 ただ、どれも見所があるので、こちらはかなり悩みそうです。

2007年8月15日(水)
いまだに産卵が

 今日も暑い日が続いて朝24℃の水温は昼には30℃を越え、夕方には32℃になっていました。
 そんな暑い真夏日の朝、なんとまだ産卵がありました。写真は中央の素赤二歳の雌魚を両側の二歳雄魚が追い立てている様子で、この雌魚は最近急に腹が出てきたと思っていたところでした。
 今朝、バシャバシャと音がするので
、まさかと思い確認してみると、雌は腹部から卵がするすると出て来る状態でした。
 特に滋養のある餌を与えているわけではなく、もう2ヶ月も鮎餌だけですが、今年のおかしな天候の影響はまだ続いているようです。
 当然採卵はしていませんが、土佐錦魚の謎を感じます。

H:9尾(6/11孵化 I:9尾(6/11孵化

 今日の写真はHIで、昨日1尾ずつ減らして1鉢に9尾としましたが、1尾抜いた分だけ1日でサイズが少し出ている事が分かるほど成長しています。
 どちらも片腹が目立っていた鉢ですが、ここに来て良く見なければ分からない程度まで改善されてきています。

2007年8月14日(火)
とりあえず板を幅広に
A1鉢に7尾(5/19孵化 J1鉢に10尾(6/27孵化)

 今日も暑い日が続きます。朝の水温は25℃、日中は32℃で、1週間も夏らしい日が連続しています。

 一昨日からの鮎餌に加えて、今日はミジンコを補助的に与えておきました。
 イトミミズより鮎餌の方が食いも良く、水も汚さない、扱いも楽で、表面的には非常に良いのですが、盆が明ければまたイトミミズに戻すつもりです。

 今日も少し数を減らして、どの鉢もそれなりのレベルで揃ってきましたが、
昨年より産卵も遅かった事もあって、まだ満足できる魚は見えてきません。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A7尾(5/19 @7尾(5/19) B7尾(5/21 I:9尾
(6/11
H:9尾
(6/11
J10尾(6/27) E7尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+
他:6尾

 現時点で一番期待しているのは、うちで一番産卵の遅かったJで、丸く拡大した写真のものが非常に気になっているところですが、まだいかにも小さいので、これから先の変化に期待したいところです。

 下の写真の左はEの中の1尾で、あまり癖の無い魚ですが、実物は僅かに尾芯を下げており、今年の当歳にはいまだに欠点の無い魚は見えてこないのが少し不安なところです。

 また、今日は丸鉢にかける板を少し幅広いものに変えておきました。
 幅は昨日までの10cm幅のものから、少し増えて12cmのものになりました。
 入り数を減らした事と、鮎餌に変えた事と合わせて、かなり負担も軽くなっている事と思いますので、当面はこれで大丈夫だと思います。

2007年8月13日(月)
ガスが入る鉢も・・・

 暑い日が続く中、丸鉢の水温は夕方でも31℃。このところ、30℃以上が毎日続いていますが、丸鉢の当歳魚には尾にガスが激しく入っているものも見られました。
 写真の当歳はBの1尾ですが、夕方には写真の通り尾の後が溶けるほど酷い状態で、出血も見られる症状でした。
 気泡が入る程度のものは一夜で完治しますが、ここまでひどければ、再生するまで少し日数もかかりそうです。

 丸鉢には、日中は写真のような10cm幅の杉板をかけてはいますが、今年の夏はこれだけでは押さえられないのかもしれません。
 O氏のところでは、2年前の見学時に西日避けの遮光ネットを使われており、その効果についてもお聞きしていたので、うちでも導入するつもりでしたが、つい日々の管理で後回しになっていました。
 えらまくれも今年は異常に多く、早急に西日避けを考えなければ・・・と思わせる事態になってきました。

@1鉢に7尾(5/19孵化) E1鉢に7尾(5/24孵化

 昨日写真@の鉢は、褪色した赤勝ち更紗1尾をプラ丸鉢に移して7尾としています。
 もう1尾の褪色が始まっていますが、従来から言われているように、やはり褪色の早いものはあまり残せないようです。

 Eの鉢も混泳させていたDの1尾を同じくプラ丸鉢へ移して7尾にしています。

2007年8月12日(日)
鉢分け
B1鉢に8尾(5/21孵化 C1鉢に6尾(5/6孵化

 今日も暑い一日で、水の傷みもさることながら、溶存酸素量も不足気味となってきている様で、えらまくれが10尾ほども見られました。
 これにはさすがに閉口気味です。

 ここまでのサイズになってくると、秋の時点で1鉢に残す3尾が見えてはいるのですが、その他の魚も簡単に捨てるには惜しい特徴を持った魚ですので、おいそれとは数を減らせずここまで持たせましたが、さすがに限界のようです。

 鉢数に余裕があれば、もう少し自由に数の調整が出来るので、再度プラ丸鉢を1個設置して、@ABEの鉢から各1尾を抜いて、プラ丸鉢を混合鉢として増設しておきました。
 これで、魚もかなり楽になったはずですが、管理する私の方も心理的な負担が減って、非常にすっきりとした気分です。

 今日は、夕方からイトミミズが無くなったので、アユ餌を与えています。盆が明けるまでは、このままアユ餌に頼って給餌する事になる見込みです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A7尾(5/19 @7尾(5/19) B7尾(5/21 I:10尾
(6/11
H:10尾
(6/11
J13尾(6/27) E7尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢D2尾(5/13
+他:4尾
2007年8月11日(土)
水の傷みでえらまくれ・・・で、少し選別。
H:10尾(6/11孵化 I:10尾(6/11孵化

 今日も非常に暑い日で、朝24℃の水温はすぐに上がり、日中は外では耐えられない暑さで、夕方4時の換水時には熱せられたパイプの水で火傷するほどでした。
 丸鉢も34℃まで上がっていて、ハネのプラ丸鉢は38℃とお湯のようでした。
 暑さに強い土佐錦魚ですので、平気な顔で水面に寄って来ますが、こちらの方が参ってしまい、日中はとても管理どころか見るだけも出来ない夏本番の暑さです。

 この暑さの影響もあって、今朝の丸鉢の換水では、これまでで一番水の傷みが激しく、どの鉢でもえらがまくれているような状態でした。
 餌のイトミミズもかなり傷みが激しく、死んでいるものはいませんが、塊になる力が非常に弱く、水も少し濁ってきています。
 明日か明後日には恐らく無くなるので、お盆の間は鮎餌とミジンコに再び頼る事になりそうです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 I:10尾(6/11
J13尾(6/27) E7尾(5/24
+D:1尾(5/13
C6尾(5/6
H:10尾(6/11

 今日の写真はHIで、今朝2尾ずつ減らして10尾にしています。

2007年8月10日(金)
とりあえず写真だけ・・・。
A1鉢に8尾(5/19孵化 J1鉢に13尾(6/27孵化)

 今日も暑い一日で、水もかなり傷んでいました。

 今日の写真はA
Jです。

 Jは、2尾減らして13尾にしています。

2007年8月9日(木)
暑い日が続きます。
@1鉢に8尾(5/19孵化) E1鉢に8尾(5/24孵化

 夏らしい蒸し暑い日が続いていますが、おかげで早朝の換水前には丸鉢の水の傷みはひどい状態で、えらのめくれている稚魚が今朝は数尾見られる程でした。

 そのため、今日まで選別でハネ出すのを出来るだけ控えてきましたが、どうやら密度も限界のようなので、5つの鉢で1尾ずつ減らしておきました。

 写真@と写真Eもそれぞれ1尾減らして8尾にしています。
 この日記の写真は、いつも早朝の給餌前の一番腹が細い時間に写していますが、それでも写真の通り、そろそろどの鉢も腹が出始めてきて、体型もふっくらとしてきました。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 I:12尾(6/11
J15尾(6/27) E7尾(5/24
+D:1尾(5/13
C6尾(5/6
H:12尾(6/11

 うちでは今年は産卵が非常に遅くなったので、どれもまだサイズ的に小さく、体型にも幼さを見せていますが、少しずつ確実に良くなってきています。
 

2007年8月8日(水)
日の出、日の入り

 最近では朝5時過ぎてもまだ薄暗く、5時20分頃からようやく明るくなってきます。ちなみに広島の今日の正式な日の出は5時25分、日の入りは19時06分となっています。
 夏至の6月22日には、4時58分の日の出、19時26分の日の入りだったので、もう日の長さが短くなってきた事をはっきりと感じさせます。
 おかげで、換水を始める頃の稚魚は少し眠たげな様子ですが、魚は秋に向かいつつある気候の変化を感じているようで、稚魚というよりは当歳魚の雰囲気となってきて、それなりに腹に幅を持ち始めてきているようです。

B1鉢に9尾(5/21孵化 C1鉢に7尾(5/6孵化

 左側の写真Bは、そろそろ1尾くらい減らしたいところですが、丸手で成長も遅いのでなんとか持っていますが、この鉢はえらのめくれるものが一番多いので、週末には減らすようになると思います。

 右側の写真Cはうちで一番大きいサイズで、7尾を1鉢に入れていますが、洗面器と大きさをくらべてみるとわかるように、まだ少し余裕があるので、こちらはもうしばらくこのままで行けそうな感じです。
 この鉢は中央の一尾が何とか残せると思いますが、親骨が柔らかいので、品評会魚としては二歳以降向けの魚になりそうです。

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2007年8月7日(火)
片腹の鉢もそれなりに・・・。
H:13尾(6/11孵化 I:13尾(6/11孵化

 今朝の水温は24℃、夕方でも30℃と、今日もそれなりに暑い一日となっています。

 稚魚には今朝も鮎餌を主体に与えましたが、丸鉢2個で維持しているタマミジンコも補足的に与えておきました。
 今日の夕方には導入したイトミミズを給餌しましたが、今年のタマミジンコはイトミミズが切れる時期に、ピンチヒッターとして時折与えられるので非常に重宝しています。

 写真H
Iは片腹がひどい稚魚でしたが、最近の腹の太りによって、遠めには少し目立たなくなってきたようです。
 ただ、これ以外にもそれぞれ目立つ欠点も抱えているものが多く、あまり数は残せない鉢になりそうですが、いくつかは手元においておきたい形質を見せてきています。

2007年8月6日(月)
鮎餌:イトミミズの代用
A1鉢に8尾(5/19孵化 J1鉢に15尾(6/27孵化)

 広島では、今日62回目の「原爆の日」を迎えました。
 早朝の空は雲が黄色く色づく異様な天気で、雷鳴が鳴る続ける中、換水をしていると激しい雨となりました。
 毎年非常に蒸し暑い中、平和記念式典に参列される姿がテレビで放映されてきましたが、今朝は雷雨の影響で、曇天のもと落ち着いた雰囲気の中での式典でした。
 その後は次第に気温も上がって、昼にはいつもの蒸し暑さが帰ってきて、朝25℃の水温は昼過ぎには32℃まで上がっていました。

 昨日でイトミミズのストックが切れてしまい、今日は代用で鮎餌を与えています。鮎餌は昨年の研究会で購入した3号が手元にあるのでこれを使っています。
 この3号は、ハネの入っている睡蓮鉢では、ずっと使い続けているので品質的には特に問題はありませんが、9月以降の準備もそろそろしたいと思っているので、近々買い換える予定です。(先日追加したリンク先の「金魚ファンcom」の中で購入できますが、2号は入荷待ちでお盆空け頃の予定だそうです)
 人工飼料である鮎餌は、粒の大きさが色々とありますが、魚の大きさに合わせて選択する事が重要で、もう少し小さいサイズの稚魚には2号を使います。
 使い切れなかったものは酸化して変性するので、理想的には冷蔵庫で密封保存した方が良いのですが、うちでは土佐錦魚専用の冷蔵庫もありませんので、必要量だけ購入して常温保存しています。
 その反面、量が残っていても廃棄して、時機を見て買い換えるパターンにしています。

 写真Aは、雄親に似て非常に尾が柔らかく、後も大きい特徴的な魚です。雌親は褪色が早い系統なので、8尾のうち2尾目が褪色を始めています。
 右の写真Jは、非常に良い姿を見せている稚魚で、丸手から長手まで色々と残していますが、どの稚魚も目先の鋭さや尾の感じが、かなり期待させる雰囲気を見せています。
 特に拡大した魚は、丸手であっても尾筒がしっかりとしていて、このまま崩れなければ面白い魚になりそうです。

2007年8月5日(日)
通常の管理
@1鉢に9尾(5/19孵化) E1鉢に9尾(5/24孵化

 今日からいつも通りの換水のパターンに戻しましたが、当歳魚の顔が最悪だった昨日よりはかなり改善して、顔つきと腹出しが良くなっています。
 適期の換水と給餌のバランスの影響がいかに大きいかを改めて感じさせます。


 写真の@最近少し良くなってきた鉢で、後は少し小さめですが、丸手で体型も良く、親骨は硬いながらも反転が良くなりそうなタイプだと思います。

 右の写真Eは、うちでは一番の長手タイプで、こちらは最近急に尾が大きくなってきていて、尾芯を下げ気味なものも見られますが、反転は良くなりそうに見えます。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @9尾(5/19) B9尾(5/21 I:13尾(6/11
J15尾(6/27) E7尾(5/24
+D:2尾(5/13
C7尾(5/6
H:13尾(6/11

 先日の台風の反省などもあって、1鉢に数を多く入れるのは色々と危険も多く、できれば減らしたいところです。
 ただ、どの鉢も欠点はあっても捨てるに忍びないものがばかりで、一通り見ながら熟慮して、結局AJを1尾ずつだけ減らしておきました。

2007年8月4日(土)
ポップアイ

 台風の影響などで、今朝3年ぶりにポップアイ(出目症状)が見られました。
 原因は見当がついていて、すぐに治ると思っていたので、さほど気にしませんでしたが、やはり夕方には半日も経たずあっさりと完治していました。
 要因は色々と重なっていると思いますが、基本的には消化器官の機能不全なので、それに繋がる原因として考えられる事は、1)台風の前日夕方遅く、若干少なめであったが給餌を行なっていた事、2)台風通過後、餌のイトミミズの換水が1日朝夕の2回が出来ず、1回飛ばしていた事で、給餌時に異臭がしたほど傷んでいた事、3)強風でかなり揺られて体力的に衰弱していた事、4)毎朝の換水が出来ず、台風の降り込みや落ち葉などの混入もあり、水が傷んでいた事、などがそれぞれ重なって症状として現れたのだと思います。
 対応としては、換水と少量の消化の良い餌を与えた事ぐらいですが、今朝症状の見られた8尾は全て完治しているので、この仮説もあながち外れてはいないようです。

B1鉢に9尾(5/21孵化 C1鉢に7尾(5/6孵化

 写真Bは上のポップアイが一番多く出た鉢で、6尾がなっていましたが夕方には写真の通り回復しています。丸手の魚は消化器官が弱い事が知られていますが、今回の件もこれを証明する様でした。

 右の写真のCは、かなり大きくなってきて、時折えらめくれも見られるので、数を減らしたいところですが、1尾を減らすと少し鉢の中の尾数が少なすぎる感じになるので、まだ7尾のままです。


 

2007年8月3日(金)
台風通過

 今朝には台風は過ぎ去りましたが、強風は続いて雨が降ったり止んだりと、比較的涼しい1日でした。
 さすがに今朝は激しい強風の雨の中、換水は出来ず中止として、当然給餌もなしで、稚魚の撮影もできなかったため、今日は写真もありません。
 今日の換水は、夕方に丸鉢だけを行い、給餌を少なめに行なっています。

2007年8月2日(木)
台風接近中

 今朝はきれいな朝焼けでした。写真は土佐錦魚を飼育している屋上から東側の空を写したもので、朝5時15分の様子です。

 うちでは、朝は5時からの1時半と夕方45分が毎日の管理時間となっていて、この時間が換水と1日2回の給餌時間となっています。
 私の場合は仕事の都合などで、今はこの管理に落ち着いていますが、土佐錦魚の飼育では、千差万別の各自の飼育環境や管理方法の違いが、魚に如実に現れて来る事は先輩諸氏も異口同音にする周知の事実で、経験を積む中で何がどのように作用するのかを理解して応用する事で、各個人にあった「より良い飼育法」が少しずつ見えてくるのだと思います。

H:13尾(6/11孵化 I:13尾(6/11孵化

 さて、今日の稚魚の写真はHIで、どちらもまだ片腹が気になるものが多い鉢です。
 ただ、どちらも最近急に他の部分が良くなって来ているので、それぞれに「品評会は無理でも種用には残しても良さそうな形質」を持つ魚も見えてきています。
 また、今日はJについて、長手で尾芯を振っているものなど2尾をハネて、16尾としています。
 
 台風5号については、今夜から明日の朝にかけて広島に最接近するそうです。
 強風に備えて、今日の夕方の給餌は控え目としています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A9尾(5/19 @9尾(5/19) B9尾(5/21 I:13尾(6/11
J16尾(6/27) E7尾(5/24
+D:2尾(5/13
C7尾(5/6
H:13尾(6/11
2007年8月1日(水)
今日から8月
A1鉢に9尾(5/19孵化 J1鉢に18尾(6/27孵化)

 今朝も少し涼しい朝で水温は22℃でしたが、日中は30℃を越えています。

 写真の左側はAで、
非常に柔らかい尾で後も大きいのが特徴的な鉢です。
 ただ、顔の尖りは平凡な魚で、尾芯も少し下げ気味になってきたので皺の兆候も多く見られます。
 この鉢の魚は、品評会魚としては難しそうな感じですが、何れも良い種親にはなれそうです。
 この鉢でも昨日の@に続いて、褪色が進んでいるものが出てきました。ちなみに昨年もこのサイズでの褪色がスタートでしたが、時期としては3週間遅れのような感じです。

 右側の稚魚Jは最後に採卵した稚魚です。
目先の鋭さと尾筒の太さ・長さが素晴らしい魚で、以前O氏に分譲して頂いたガクトの仔と同じようなタイプのようです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A9尾(5/19 @9尾(5/19) B9尾(5/21 I:13尾(6/11
J18尾(6/27) E7尾(5/24
+D:2尾(5/13
C7尾(5/6
H:13尾(6/11

 また、HIはかなり狭く感じるようになってきたので、明らかな欠点がある魚を各鉢で1〜2尾をハネています。

 


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