土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2007年10月31日(水)
岡山での見学!!

 今日は以前から計画していたOoga氏の見学にお邪魔させていただきました。
 氏はトサキン保存会西日本支部の品評会や研究会に、いつも良い魚を持って来られるので、いつかお邪魔したいと思っていたのですが、念願かなってお伺いしてみると、予想以上の良魚の数に圧倒されるほどで、ため息が出るばかりの一日となりました。

 飼育を始められて4〜5年目との事でしたが、その飼育規模や管理方法についても、研究熱心に工夫を重ねられていて、大いに参考になった充実の一日でした。
 飼育は自宅屋上と10分程度離れた場所の2ヶ所にあり、それぞれの環境や管理の都合で色々な設備や飼育管理の方法を試されており、その結果、驚かされるほどの良魚を量産する結果となっている事を見ると、やはり人それぞれの環境に合わせて管理する事の大切さを改めて感じさせられました。
 氏の魚は全てO氏の系統だそうですが、画一的な管理方法を強要しないO氏の指導方針もあって、自ら理論的に考えて工夫を行なう精神が育まれているように思えました。

 写真は飼育設備に入ってすぐに、一見して私が非常に気に入った魚で、今回無理を言って譲って頂きました。
 この大きな尾を持ちながら雌魚であり、四歳とはいっても十分に若々しさを感じさせる魚です。
 うちには二尾しか雌魚がいなかったので、来年のためにぜひ導入したかった雌親を得る事ができ、早くも来年の産卵に期待が膨らみます。

2007年10月30日(火)
白い二歳
2007年10月28日 2007年3月25日

 今朝も丸鉢が13℃、プラ舟では15℃でした。

 写真は二歳雄魚で、春にI氏から頂いた魚です。
 顔の尖りが非常に優れていて、やや長手の安定した魚ですが、残念ながら色が飛んでしまって真っ白になってしまっています。
 また、尾の谷の部分(前と後の境目)が深くなっていて、これが大きな欠点であり、飼育規模の関係もあって今年は産卵に用いませんでした。
 ただ、うちの当歳魚の尾筒が詰まり気味の傾向が見られるので、来年はセオリーどおり「丸手×長手」で使ってみるのも良いかと思っています。

2007年10月29日(月)
褪色中の二歳

 今朝の水温は、プラ舟で15℃、丸鉢で13℃で、秋の深まりを感じさせる安定した冷たさを維持しています。

 また、いよいよ日長が短くなってきて、仕事から帰宅した折にはすでに暗い状態となって来ました。
 おかげで換水も夕方に照明を点けて行なうようになっていますが、何より給餌が1日に朝一回のみとなり、品評会まで3週間を切っているこの時期としては非常に厳しい状態になって来ました。

 写真の二歳は10/10の日記にも紹介した雄魚ですが、プラ舟の中ではそれなりに
目を惹く魚になってきています。

2007年10月28日(日)
1鉢3尾

 昨日と今日は晴天に恵まれ、暖かい一日となりました。水温は朝が13℃、日中はプラ舟でも21℃まで上がっています。

 昨日は非常に風が強い日で、鉢の中には落ち葉のかけらなどのゴミがいくらか入っている事もあって、今日も全ての鉢と舟を換水しておきました。
 一昨日と今日の換水で、よどんでいた状態から一転して気持ちの良い更水になり、二歳以降では特にこれが顕著に影響しているようで、顔つきがかなり良くなっていました。

 今日は当歳魚を整理して、1鉢に4尾が入っていた鉢も3尾に絞り、当歳魚を合計で24尾にしておきました。
 この中から来年までプラ舟で残す魚を14尾選ぶ事になりますが、すでにそのほとんどが内定しています。

 写真はJのうちの1尾で、以前から度々紹介している当歳魚です。
 1ヶ月前の9/29の姿と比べてもかなり良くなってきていて、尾が全体的に大きく、かさもきれいに出て、親骨が柔らかいため袋の部分が際立っている魚で、尾筒もしっかりしている事から、今後もさらに二歳以降の大きな伸びを期待させる魚だと感じています。

2007年10月26日(金)
当歳の変化、品評会案内ハガキ

 今日は久しぶりの雨で水温は少し高めの15℃でしたが、かなり激しく多量に降り込んだようでした。日中も20℃まで上がっています。

 換水が滞っていた丸鉢やプラ舟は、若干の白濁が見られるほどに水が傷んでいたので、雨後でもあるので無理をして全て換水を行なっています。
 コケが付き放題だったプラ舟は粗くコケを落としていますが、まだ青水にはせず、丸鉢と同様に数日おきの換水を行なうつもりです。

 写真はこの10日くらいで急に鋭さを増してきた当歳魚で、18日に紹介した魚と同じ魚です。(比べやすいように18日の写真は同じ角度のものに変えています)
 完全に褪色が終わって、輝くような白さを見せている反面、尾に残っていた朱がかなり減って、背びれからは完全に色が抜けてしまいました。
 尾に小皺はありますが、このバランスで十分に楽しめる魚となりましたので、あとは(欲を言えば)朱が全て抜けた白抜けにならないように祈るばかりです。
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 【トサキン保存会西日本支部の会員の皆様へ】
 遅くなりましたが、今朝やっと
品評会の案内ハガキを投函する事ができました。
 トサキン保存会西日本支部の会員の皆様には、事務が滞って大変申し訳ありませんでした。

 品評会の出欠をお聞きする事としていますが、先日メールでご案内をお送りした方にはすでに約半数の方からお答えを頂いております。

 品評会では、出席者数によって準備数が変わるものもありますので、予定が立つ方は出来るだけ早めのお答えをお願いいたします。

2007年10月23日(火)
深夜の換水・・・。

 ここ数日非常に寒い朝となっていました。昨日と一昨日はプラ舟でも10℃以下、丸鉢は7〜8℃まで下がっています。
 ただ、最近仕事が非常に忙しく、深夜に帰宅する事が続いて、ほとんど管理ができていない状態で、朝の給餌も1回の鮎餌のみが続いています。

 昨日の朝、水の傷みが見られていた鉢が気になって、その夜、深夜12時過ぎていましたが懐中電灯で見回ったところ、やはり目が出ていて非常に好ましくない状態でした。
 どうしても放置できなかったので、この鉢だけは深夜に音を立てない様に細心の注意を払いながら換水を行なっておきました。
 これが功を奏して、この鉢は今朝元通りの状態で一安心でしたが、今度は今朝、他の鉢も同様にかなり水が傷んで濁りも見られる状態となっていました。
 こちらも今日帰宅後、夜遅くに丸鉢7個を無理やり換水しておきました。
 
 このような状況なので久しぶりの日記となってしまいましたが、アクセス数が次第に増えて1日に350件を常に越えている事から、皆様にも心配して頂いているのだと思い近況報告を簡単に行なっています。

 日記に記載する事柄が、忙しい言い訳では全く面白くないので、あまり関係は無いのですが写真も紹介しておきます。
 この写真は日曜日に
撮影していたもので、これまでずっとトップページを飾っていた今年4歳となる雄魚です。
 昨年の冬は完全な素赤で年を越しましたが、今年一年かけて徐々に写真の様な更紗に色変わりを行なった不思議な魚です。
 いつもは上見の様子ばかりなので、横見の印象はどのような感じになるかと30cmのガラス水槽に入れて撮影したものです。

2007年10月18日(木)
寒い日が続いて

 今朝も13.5℃の丸鉢に換水は延期。プラ舟も3日は持たせられる状態です。

 写真の当歳魚は15日に撮影したものです。先日褪色がほぼ終わったばかりでまだ色がはっきりとしていませんが、1ヶ月前(9月15日)にも紹介した@から残している魚です。

 尾の後が狭く小さな皺が多数入っているので品評会魚ではありませんが、親骨が硬いわりに泳ぎが素直で安定している魚です。

 最近は寒いため早朝の給餌も出来たり出来なかったりとなっていますが、夕日が早く沈む事に加えて、仕事で帰りが遅い日が続いているため、この魚は2日間餌を食べさせていない状態の写真となっています。

2007年10月16日(火)
資質と創り

 今朝は非常に冷えて、丸鉢の水温は10.5℃、3cm厚さの発泡スチロールで保温しているプラ舟でも13℃まで下がっていました。
 朝焼けも秋らしく鮮やかで、給餌はいつもの1/3程度の量で朝1回のみとしておきました。
 一日中晴れ間が広がっていたにも関わらず、日中20℃までしか上がらず、秋も終わりのような気候で、今年はあまりに急な夏から秋への変化です。

 左上の写真は@から残している当歳で、腹違いの兄弟となる14日の魚と一緒に、8月からタマミジンコを絶やさず与えてきた特別扱いの2鉢に入れて飼って来た魚です。
 イトミミズだけの飼育鉢と比較してみると、「ミジンコは尾筒を太く、金座を大きくする」効果は明らかですが、逆に「ミジンコで顔が悪くなる」事については、魚自身の資質が主に影響しているようです。
 この魚も一見すると14日の魚によく似ていますが、見た目に表れる形質は資質(血統)だけでなく創り(飼い方)でもかなり左右される事を感じさせます。

2007年10月14日(日)
皺さえなければ・・・
2007年10月14日 2007年8月16日

 久しぶりの日記となりましたが、ここ数日も寒さは定着した感じで、今朝は今年最低の13.5℃まで水温が下がっていました。
 最近では、換水も毎日から1日おきになっています。


 写真は、個人的に「今年の当歳ベスト3」に入る魚で、1尾をアップで紹介するのは今回初でBから残している魚です。
 3ヶ月前には、7尾の稚魚の集合写真として紹介していて、9月の当歳魚研究会の4位の魚とは兄弟です。
  8月の時点では、それ程目立たないばかりか尾芯わきの皺で最もハネに近い魚でしたが、9月の当歳魚研究会前には、すでにこちらの方がはるかに良い魚でした。
 ほぼ皺と言えるたるみのため出品しなかった魚です。
 この皺が無ければ、私の理想とする当歳魚の姿に最も近い魚で、どちらにしても資質としては非常に優れていると感じています。

 今日は、品評会の参加賞が届いています。研究会でも好評だった12cm径の丸網で、ミジンコやブラインシュリンプをすくう他、ちょっとしたゴミとりなどにも重宝するかと思います。
 また、近々案内の葉書を会員に出す予定です。品評会まで1ヶ月と少しとなりましたので、休日に少しずつ準備を進めています。

2007年10月10日(水)
二歳の伏兵

 昨日は久しぶりに一日雨で寒い一日でしたが、今朝も良く冷えて丸鉢は15℃となっていました。

 うちでは、越冬を4個の80Lプラ舟で行なう予定なので、9月の研究会でも分譲魚を出して数を減らし、二歳魚はわずか9尾になっています。
 その残した魚の中で、最近の冷えで想定外に急に良くなってきたものが8日の雌魚とこの雄魚です。

 写真の二歳雄魚はO氏のガクトの孫にあたります。昨年のE
から1尾だけ残しているもので、褪色前の二歳雄親がガクトの子です。
 この魚は当歳時から素直な魚でしたが、この夏までは少し顔がごつい感じで、体に対する顔の割合がやや大きいだけで気に入らない魚でしたが、この冷えでかなり改善して来たので、全く違った印象を見せる魚となっています。
 この魚の顔もまだ十分ではありませんが、良い顔の条件である3つのポイントの「目幅が狭く」、「顔が小さく」、「目先がある」事については、ほぼクリアーしているので、あとは腹にどれだけついて来るかですが、今のバランスでも個人的には十分なものを見せていると思います。
 ちなみに褪色中なので尾は一部が透けて見えませんが、尾芯先が飛びそうな雰囲気も見せているので、これが少し心配です。

2007年10月8日(月)
変化する二歳魚
2006年9月30日
2007年4月26日
2007年10月8日
 昨日の二歳雌魚は、舟の中での写真なので、非常に見づらいので、今日改めて撮影してみました。
 黒いFRP洗面器は、映り込みが出来やすく、非常に撮影し難いのですが、欠点も長所もはっきりと分かるため、観賞や以前の画像との比較には非常に良いアイテムとなります。

 写真は1年前の姿、半年前の姿、今の姿を、半年おきの姿で比較したものですが、この半年の変化は画像を見比べてもにわかには信じがたい伸びを示しています。

 この魚は昨年の4月の研究会で、会員全員が分けて持ち帰った「無選別針仔の分譲稚魚」の中から唯一残している魚です。

 昨年夏に、うちに来て頂いたO氏に、この魚の将来性をお聞きした所、「こういう魚が将来伸びて来る」と言われた事を今更ながら思い出し、あらためて感心させられます。

 この魚は系統としてはI氏の系統です。土佐錦魚はどの系統でも言える事ですが、同じ一人の方の系統の中に様々なタイプの魚が出て来る事が知られています。

 この魚も、I氏の系統の特徴である顔の尖りときれいな腹型は見せないタイプで、長手で親骨の押さえが良い魚ですが、この子供(10/4の更紗の当歳)には、表に出ていない(I氏の系統の)隠れた良い特徴が不思議と遺伝しています。

 この春、I氏の飼育場を見学させていただいた折、氏の系統の魚には、「何の前触れも無く急に尾が大きくなるものがあり、素直な魚は残す必要がある」との事をお聞きしていましたが、まさにその通りの魚で、驚いています。

2007年10月7日(日)
舟のコケ

 今朝の水温は16.5℃、昼前からは曇天で比較的過ごしやすい一日でした。

 うちのプラ舟は南北に1列に並べて設置してあり、日当たりや風通しにそれほど違いがあるとは思えませんが、コケの生え方は舟によって異なっていて、いつも同じ舟が一番良い状態となっています。
 左の写真の舟は南側から2個目で、昨日の青空の写真に写っているように上部のネットが開閉式のため、このネットを支える28mm径のパイプが3本密接して影を作る事くらいの違いですが、不思議な事に夏場は日中の水温がいつも2℃低く推移しています。

 うちの飼育環境では、二歳以降のプラ舟では、コケを落として数日おきに換水して管理するより、コケを付けたまま、毎日換水した方が魚の出来が良いので、今年はその方法で飼育してきました。
 この舟で飼っていると、写真の二歳雌魚のように、顔が改善してくるものもあるようなので、将来性のあるものを中心にこの舟に入れて飼育するようにしています。

2007年10月6日(土)
秋の青空

 今日は写真のように朝から雲一つ無い晴天で、抜けるような青空の下、丸鉢も良く冷えて水温は15℃でした。
 そのため、朝の換水は延期として夕方に換水しています。

 また、今日は丸鉢の尾数を減らして、8個のうち4個で3尾に減らしておきました。残り3個の鉢では少し魚のサイズが小さいので4尾のままとしています。

 おかげで4尾の新たなハネを80L舟に入れる事となり、舟には10尾の当歳を入れ、押し出された8尾は再び75cmの放任プラ丸鉢へ降格とさせています。

 右下の写真は、秋晴れの強い陽射しが作るくっきりと映った影です。
 丸鉢に3尾となった当歳の影を見ながら、ふと思いついて撮影したものですが、私自身にも「芸術の秋」が訪れたのかもしれませんね。

2007年10月5日(金)
狂い、曲がり

 今朝の丸鉢は18℃で、プラ舟も20℃まで冷えています。プラ舟の二歳以降もようやく秋を感じ始めているようで、食欲とその太さは増すばかりの勢いです。

 写真の当歳魚はD
の中から唯一残している魚で、片腹と尾芯右脇のくせ、尾を右側に軽く振っているのが非常に惜しい魚で、それ以外は完成された雰囲気を見せる魚です。

 尾を振っている魚は次第に体や顔が曲がってくる事が多いので、この魚もその危険性が高いのですが、O氏の系統らしく顔が小さく、非常に上品で気に入っています。
 尾が大きく張りも良いので、来年の交配で皺対策に用いてみるつもりです。

2007年10月4日(木)
土佐錦魚の難しさ

 うちの近所でも彼岸花が満開となって、朝晩の冷え込みが仕上がりの季節を感じさせます。
 最近では低温の影響で、魚達の変化が日々実感できますが、今朝の水温は少し高く24℃、日中も28℃まで上がっていました。
 秋に向かってまっしぐらだった急激な冷えも一段落で、気候の変化も中休みといった感じですが、確実に秋に向かっているようで、週間予報を見てもこのまま秋も深まっていきそうな感じです。

 写真の当歳魚は@の中の1尾で、尾の後ろの大きさと尾筒の太さが気に入っている魚ですが、尾芯わきの皺で品評会魚にはなれなかった魚です。
 他の魚と同様、この魚も良くなってきていて、褪色後に色も上がり、腹の太みや顔も引き締まってきて、一見すると見栄えは非常に良いのですが、やはり皺が・・・。
 今年の当歳は、本当に皺が入るものが多く、「良い魚」は結構いるのですが、「品評会魚」がいないのがつらい所で、顔や腹については十分に満足のいくものが例年通り今年も出来ていますが、尾の皺には閉口していて、あらためて土佐錦魚の難しさを感じています。
 これについては、張りの強い尾や桜気味の尾を持つ魚を来年の産卵に使う事と、給餌量を控えて泳ぎをさらに促すようにする予定です。

 うちでは、HPで掲載する写真については、できるだけ静止時のものを掲載するようにしていますが、品評会の記録写真も全国的に静止時の写真を使われているようです。
 これは、撮った一瞬だけが良く見える魚では正しい評価が出来ない事から自然とそうなったのではないかと思いますが、これに加えて、以前の写真との比較においても、同じ状態で撮っておく事が必要なため、うちでもこの方法で撮影しています。

2007年10月2日(火)
限定2名程度で、準会員を募集します!! (募集条件がありますが・・・)

 突然ですが、「トサキン保存会西日本支部」の準会員を募集します。

 募集条件は、広島市近郊の在住者で、年齢は概ね20代から30代、まじめで意欲的な方で、飼育の経験や規模は問いません。


 聞きなれない「準会員」として募集する理由と、失礼ながら「募集条件」を設定したのは、以下の理由からですので、ご了承下さい。

 現在、当会では会員の募集を休止していますが、入会希望のお問い合わせは後を絶たない状態となっています。

 何人かはお断りさせていただきましたが、それでも熱心に希望される方、考え方や取り組む姿勢が非常に熱心で、ぜひ入会して頂きたい方達には、現会員から欠員が出れば入会を認める形の「支部長預かり」とさせていただき、お待ちいただいている状態です。
 このような状態の中で会員募集休止を続けていくと、将来性のある「本当に志のある方」にも、募集停止の言葉が障害となり、参加の門も閉ざしてしまう事が一番懸念されます。

 そこで、支部長とも相談の上、今回はテストケースとして、事務局の私が中心となり、目の届く範囲で飼育の相談や助言を行なう取り組みを行なってみる事となりました。
 そのため、実際に行き来が出来る範囲と言う事から、広島市近郊の方に限らせていただいています。
 また、若輩で5年の経験しかない私が対応させていただく事から、募集対象も年齢を下げて概ね20代から30代としています。
 今年に関しては、会の行事も品評会と反省会を残すのみとなっていますので、今、入会していただいて正規の会費を頂くのは忍びないため、準会員としてしばらく会員同様にお付き合い頂きながら、入会については次年度以降あらためて考える形としたいとの思いと、現在まで入会をお持ちいただいている方の入会を優先させるために、いきなりの入会承諾では不公平となる事の2点を考慮して準会員の扱いとさせて頂きます。

 土佐錦魚の飼育人口は増える一方とは言え、これだけ厳しい条件に合致して、入会を希望される方がいるかどうかは非常に疑問もありますが、条件に合う方がいらっしゃれば、ぜひ気軽にメールでお問い合わせ下さい。
 写真の二歳が私の現時点での精一杯の実力ですが、毎年より良い魚を創れるように一緒に頑張れる気楽な仲間達を求めています。
 手渡しできる範囲であれば分譲も容易ですし、出来るだけの支援はしたいと思っています。一緒に楽しめる方、よろしくお願いいたします。
 なお、おそらく心配は無いとは思いますが、予想以上に多く募集があった場合には、残念ながら先着順とさせて頂きますのでご了承下さい。

2007年10月1日(月)
品評会の準備など

 今日から10月となりましたが、今朝は昨日よりもさらに冷えて水温は16℃となっていました。
 日中は昨日同様24℃でしたが、このところの気候は非常に過ごしやすく、日中照りつけるような陽射しでさえ、からっとして湿気の無い影の中では苦痛を感じなくなってきています。
 このところの朝晩の冷えで、最近では二歳が特に太みを増してきている状況です。

 今日は少し時間があったので、品評会の取材をお願いしていた出版社あてに、ポスターを添えて確認のお手紙を出しに、民営化したばかりの郵便局に行ってきました。
 窓口では新しい機械の操作に不慣れなため、客を随分と待たしていたりしていて、体制の変化は落ち着くまでに時間もかかりそうな雰囲気に見えましたが、イメージカラーがオレンジ色に変わって、相変わらず金魚を連想させる色合いの店内でした。

 また、今日は品評会の賞品となる図書カードを購入しています。昨年は洗面器でしたが、遠方からの参加者も多く、持ち運びに考慮しての変更ですが、会員のレベルアップのために書籍からの情報収集も促す狙いがあります。
 金魚関連の書物や雑誌も結構探せば手に入るものですが、ただ、本当は入賞を逃した方にこそ、今後は努力(勉強)してより頑張って欲しいところですが、当然の事ながら上位入賞者ほど金額が高いのが悩ませるところです。

 写真は何度か紹介している二歳雄魚ですが、現在は戦力外通告の線上でうろうろしているような位置付けです。
 今年の当歳は、皺で非常に苦労しているので、来年は桜尾や尾の張りの強いものを掛け合わせに用いるつもりで、この魚はおそらく来年も産卵には出番は無さそうです。
 たった4つのプラ舟では、スペースの都合上、掛け合わせに用いる魚しか残せないのが現状が辛いところです。

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