土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2007年7月31日(火)
涼しい朝
@1鉢に9尾(5/19孵化) E1鉢に9尾(5/24孵化

 今日で7月も終わりとなりますが、今朝は久しぶりに過ごしやすい涼しい朝で、丸鉢の水温は20℃まで下がっていました。

 振り返ってみると、7月の日記は皆勤賞で、変化の時期を迎えている稚魚の様子に、一喜一憂を繰り返した月となりました。
 
 今日の写真左側の稚魚@も、コロコロと評価を変えた兄弟で、最近では後ろの幅の小ささや親骨の張りが強すぎる点は少し改善されていて、良い形になって来ました。
 右の写真Eも、最近少し頭角を現し始めてきています。

2007年7月30日(月)
曇り時々少し激しい雨
B1鉢に9尾(5/21孵化 C1鉢に7尾(5/6孵化

 今日は午前中、数回の通り雨もあり、水温は30℃までしか上がりませんでした。

 今日の写真は、左側がBで、中央上には超丸手と呼べる姿のものも見られます。
 これは完全にペースメーカーとしての役割を期待しておいている魚ですが、泳ぎ方は非常に可愛らしく見ていて面白い魚です。

 写真右側がうちで一番大きい稚魚Cで、中央の1尾は一番将来性のある魚ですが、僅かに尾芯を下げる気配があるのが気がかりなところです。 

2007年7月29日(日)
真夏日も7日目

 広島では、猛暑と呼びたいような蒸し暑い日が続いていて、日中の気温が30℃を超える「真夏日」が、今日で1週間連続となりました。
 今日も夕方の水温は33℃で、稚魚の丸鉢はイトミミズの給餌なので水が傷みやすく、1日持たすのがやっとという感じです。

 左の写真はトップページの4歳雄魚で、非常に遅い褪色もやっと完了したようです。
 てっきり素赤になるものと思っていましたが、変化のある鮮やかな更紗模様となってきました。
 うちで採卵した多くの魚には、この魚の血をひいていますが、種親としての働きは非常に優れていて、これまでにも良い子を得ていますが、姿形だけでなく模様も楽しめる形質を受け継がせる事ができた事も評価が大きい魚です。

H:14尾(6/11孵化 I:15尾(6/11孵化

 今日の稚魚の写真ですが、HIはともにまだ7週足らずで、評価できる大きさではないのですが、Hの顔の尖りとIの尾筒の太さは、すでに十分に感じられます。

2007年7月28日(土)
真夏日

 今日も非常に暑い一日で、朝夕の管理以外はせっかくの休日ですが観賞もままならない陽射しでした。
 水温は今日も33℃まで上がっていました。

 左の写真の二歳雄魚は、13日の日記で褪色が始まった頃の様子を紹介した魚です。
 目の下や腹部に白く抜けている部分も出てきているので、更紗になるようです。
 褪色もほぼ終盤になってきているので、白い洗面器での撮影は今日で最後になると思います。
 黒い洗面器での撮影となると、写り込みや明るさの面で非常に撮影しづらくなりますし、白い洗面器では写らない欠点もはっきりと写るので撮影には時間もかかり大変となりますが、良い魚は時間がかかってもその姿を写真に残しておきたいものです。

 稚魚の方は、数日前からえらめくれも出てきたので、その都度薄皮部分をカットして治療していましたが、さすがにこう高水温が続くと水の傷みも早く、溶存酸素量も急激に減ってくるので、よりえらがめくれやすくなるので、各鉢1尾ずつ減らしておきました。

A1鉢に9尾(5/19孵化 J1鉢に18尾(6/27孵化)

 今日の写真の左側のAは、今年の稚魚の中でも特に今後伸びてきそうな鉢で、この時点でも数尾は確実に秋まで残せそうに感じています。
 拡大している魚は特に気に入っていて、将来が楽しみな魚です。
 今日で孵化後ちょうど10週となるので、これから腹部が出てくるはずですが、合わせて顔も尖るように持って行きたいものです。


 右の写真Jは、うちでは今年最後に採ったもので、まだ4〜5週目ですが、尾筒の太さと大きな後ろ・親骨の流し方も良いため、こちらにも非常に期待しています。
 ただ、少し片腹も目立ってきた稚魚もあり、心情的にはもっと減らしたいところですが、
 ちなみにこの2鉢の雄親は同じ魚で、昨年や一昨年と同様に良い仕事をしてもらっています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A9尾(5/19 @9尾(5/19) B9尾(5/21 I:15尾(6/11
J18尾(6/27) E7尾(5/24
+D:2尾(5/13
C7尾(5/6
H:14尾(6/11
2007年7月27日(金)
イトミミズ補給
@1鉢に9尾(5/19孵化) E1鉢に10尾(5/24孵化

 今日も暑い一日で、夕方の水温は32℃でした。

 うちでは当歳魚にはイトミミズを与えていますが、昨日の朝でストックが無くなったので、夕方には鮎餌3号、今朝はタマミジンコを与えています。

 夕方にはイトミミズを再び与える事が出来ましたが、今回のイトミミズは国産のものだそうです。
 いつも購入しているS商店では、時折在庫が切れるのか国産もので対応してもらえる事がありますが、この時の活きの良さはやはり段違いで、今回のものも非常に状態の良い感じでした。

 写真はいつも朝の換水直後、給餌前に撮影していますが、孵化後10週を迎える頃には、腹部の幅も出て逆三角形の体型を見せるようになり、稚魚から当歳魚と呼称も変える方が自然なように感じます。
 写真左の@は、評価が周期的に変わってきた鉢で、以前は親骨が硬く張りが強すぎの感じもしていましたが、最近ではかなり改善しています。
 また、1尾が色変わりをほぼ終えて、おそらく更紗になりそうな雰囲気です。この鉢は褪色が早く、以前ハネた兄弟の中にも、もう1尾がほぼ色変わりを終えており、ハネ用の放任プラ丸鉢(睡蓮などの栽培と兼用)も少し賑やかになっています。
 右の写真のEは、全体的に少し細身で中手タイプですが、孵化後9週目に入って、こちらも少し改善されてきているようです。

2007年7月26日(木)
今年1番の暑さ
B1鉢に10尾(5/21孵化 C1鉢に8尾(5/6孵化

 今日は全国的に暑い一日で、広島では今年の最高気温を記録したようで、夕方の水温も3日続けて33℃となっていました。
 今年一番の暑さの記録は、今後も順次更新されると思いますが、いよいよ本シーズン到来という感じです。

 
このところの日記では、2鉢ずつの稚魚の写真を紹介しているため、4〜5日おきに同じ鉢の稚魚を掲載している事になり、前回の写真は4〜5日前のものとなるのですが、見比べるまでも無く、管理のために洗面器に上げた状態で見た限りでも、明らかに良くなっているのが分かります。

 写真の左側が孵化後約9週目となるBで、丸手は一般的に生育が緩慢だと言われているように、ゆっくりと大きくなりつつあります。
 なかなか目立った成長は見られない鉢ですが、その中でも何尾かが最近尾が大きくなってきていて、見れる形になってきています。
 特に拡大したものなどは、バランスが良く顔の尖りも今後より顕著になってきそうな魚で気に入っています。
 
 右側の写真はCの11週目となる稚魚で、サイズもかなりアップしてきて稚魚とは呼べない感じで、当歳魚と呼ぶべき姿となっています。
 こちらは最終的に残せる魚の目星もついて久しいので、土日を目安にそろそろ再び数を減らす予定です。

2007年7月25日(水)
蒸し暑い日
H:15尾(6/11孵化 I:15尾(6/11孵化

 今日も昨日に続いて蒸し暑い一日で、夕方の水温も昨日と同じく33℃でした。

 高温の影響で水に傷みも早いようですが、魚の成長も早くなってきています。

 写真左のHは、
雌親の顔と体型の血を強くひいている感じで、顔の尖りが非常に優れていますが、尾芯を摘んだように細い後が多いのが気がかりです。
 写真右のIは、全てが程度の違いはあっても何れも片腹となっていますが、成長とともに解消する事を期待しています。
 このサイズ以降で急に体型が金魚らしく尾も大きくなってくるので、今は我慢の時で、頭角を現してくるのを期待しています。

2007年7月24日(火)
真夏の陽射し
A1鉢に9尾(5/19孵化 J1鉢に20尾(6/27孵化)

 今日は蒸し暑く梅雨明けにふさわしい一日で、夕方でも水温は33℃もありました。
 この高温の中、稚魚は元気そのもので、昨日よりさらに良く泳いでいるようです。


 写真は左がAで、昨日見学に見えられたNさんも言われていましたが、この鉢からうちの品評会魚が出てきそうな雰囲気で、尾の大きさと姿勢の安定、腹型の良さで、いくらかは残せる鉢にはなりそうです。

 また、右の写真は今年最も遅く採卵した稚魚Jで、尾筒の太さや尾の柔らかさ、泳ぎの良さで際立っていますが、予想外に長手の体型でずん胴になるものも見られ、当初の丸手のイメージからは少し離れてきましたが、どちらにしても良い魚が残せそうな雰囲気で、今後が楽しみな稚魚です。

2007年7月23日(月)
出戻りのペースメーカー

 今日は中国地方で梅雨明け宣言が出ましたが、それにふさわしい晴天で、陽射しの強い夏らしい一日でした。
 明るい光の中の土佐錦魚はより鮮やかに見えて、管理も気持ちの良いものです。

 
今年の梅雨は、極端に日照量の少ない状態でしたが、うちではしっかりとコケが維持できています。
 丸鉢は毎日軽く擦るので薄っすらと緑色、二歳・親の舟は2週間ぐらいは擦らないので写真のように毛足の短い緑色のコケがビロード状にしっかりと生えています。
 どちらの飼育容器でも緑色のコケのフンが多量にあるので、餌の他にもしっかりとコケを突いているようです。
 
 うちでは毎日の換水を続けていますが、水の状態だけでみると2〜3日程度は十分に持つ感じで、換水の頻度を減らす事も可能です。
 ただ、毎日の換水は土佐錦魚にとって負担になると感じていますが、同時に良い刺激になっているのも事実だと思います。
 土佐錦魚の理想の姿(特に顔)を作るには、この刺激も重要に感じているので、あえて2歳以上も毎日3/4の換水をしていますが、この梅雨時期に関しても、この飼育はうちの環境と管理に合っているようで、自分なりに満足できる顔、体型が維持できています。

@1鉢に9尾(5/19孵化) E1鉢に10尾(5/24孵化

 さて、稚魚の方ですが、昨日の日記で少し触れたように、昨日のO氏宅の見学を参考に、選別で減らしすぎた分を可能な限り戻しておきました。
 今朝まで、Dの鉢に混泳させていた各鉢の2軍落ちを元の鉢に戻して、6尾→8尾、8尾→9尾か10尾にそれぞれ出戻りとさせています。
 合わせて余剰となったプラ丸鉢を片付けて、モルタル丸鉢8個の規模としています。
 今日は水温もかなり高く、33℃まで上がっていましたが、尾数が増えた事も影響してか良く泳いでいました。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A9尾(5/19 @9尾(5/19) B10尾(5/21 I:15尾(6/11
J20尾(6/27) E8尾(5/24
+D:2尾(5/13
C8尾(5/6
H:15尾(6/11

 また、今日は昨日一緒に見学に行ったNさんがうちに見学にお見えになりました。
 うちの魚も見ながら、昨日のO氏のお話を再確認する良い時間となり、有意義に過ごせました。
 毎月1度位は仲間と土佐錦魚談義ができる機会を持つ事は、それぞれの飼育を確認するだけでなく、飼育意欲に与える影響も大きいもので、良い刺激になりました。

 また、今日は昨日のO氏の見学について「土佐錦魚訪問記」のページに記事を追加しておきました。

2007年7月22日(日)
O氏の飼育状況の見学とガクトの仔

 今朝は曇天の中、いつもの管理を早々に済ませ、O氏宅へ見学と会の活動打合せに行ってきました。
 最初に少し雨に降られましたが、その後は曇天で維持して、久しぶりの会の活動以外での見学で、ゆっくりと色々な話をする事が出来て非常に有意義な一日でした。

 左の写真は見学で最も目をひいた魚で、ガクトの仔です。この目先と腹型、尾筒と当歳魚の目指すべき姿を備えながら、後の長さと幅の広さが尋常ではなく、このサイズにして尾の大きい理想的な当歳魚の雰囲気を見せています。
 親骨も柔らかく泳ぎも上手く安定しているので、当然二歳、親と継続して楽しめる魚になる事を感じさせます。

 また、無造作に洗面器にすくい上げると、これに順ずるクラスのものが何尾も出てくるところは、やはり実力の違いを感じさせます。
 詳しくは明日以降出来るだけ早く、「土佐錦魚訪問記」のページで紹介するつもりです。

C1鉢に6尾(5/6孵化 B1鉢に8尾(5/21孵化

 一方、下の写真は今朝のうちの稚魚で、部分的には上記の魚にも迫る部分もありますが、それらが全て揃うような事は無く、どこかに欠点や物足りなさを感じる稚魚ばかりで、やはり管理技術の違いを感じさせます。
 また、うちの稚魚は採卵自体が時期的に少し遅かったためまだ小さく、逆にこれから伸びてくる稚魚もかなりあると思われるので、今朝選別で20尾に減らしたJを最後に、ここから先の選別は少しペースを落としてじっくりと変化を見極めながら行なう予定です。
 

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 D:8尾(5/13 H:15尾(6/11
J20尾(6/27) E8尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢I:15尾(6/11
2007年7月21日(土)
片腹
I:15尾(6/11孵化 H:15尾(6/11孵化

 今日は蒸し暑い一日で、朝の水温は25℃、日中は30℃まで上がっていました。

 写真のHI
当初から片腹が非常に多く、いくつ残せるかと不安でしたが、今日改めて確認するとIは全ての魚が右側が後方に張り出していて、Hも1〜2尾が何とか見れる範囲(完全ではないものの)にあるだけで、他は全て片腹で、採卵の日時が同じだけで両親とも異なる稚魚が同様にほぼ全てが片腹になるところを見ると、飼育環境に原因があるとしか考えられません。

 誰でも簡単に思い付く原因は餌で、Jではミジンコのみで育てても異常が無いところを見ると、一番怪しいのはイトミミズになりますが・・・。今となっては原因の特定は困難です。
 、Iでは、拡大した1尾が最も片腹が軽度なものですが、給餌後はさらに顕著になるので、どれもあまり将来は見込めず、今日からこの鉢の稚魚は、プラ丸鉢に移動させ降格の評価としています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 D:8尾(5/13 H:15尾(6/11
J27尾(6/27) E8尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢I:15尾(6/11

 Dの稚魚も2尾以外は将来性が無いので、他の鉢からの「ハネるには惜しく欠点も軽微な2軍」を合わせて入れて、モルタル丸鉢に昇格させています。

2007年7月20日(金)
イトミミズ・ユリミミズ・エラミミズ

 今日は雨で、水温は1日中23℃。雨の中でも換水があまり苦にならないようになって来ましたが、例年であれば、梅雨もこの雨を最後にそろそろ終わる頃ですが、今年はどうでしょうか?

 写真右のイトミミズは300gで、30cmの洗面器に上げたところです。
 給餌量は、天候や食欲を見ながら加減するので、多少は異なりますが、通常は1鉢あたり小指の第一関節より先程度の塊を朝夕1個ずつ与えていて、うちでは写真の300gが約1週間分の量になります。
 
 イトミミズは、いつもどおりNさんとの共同購入ものです。7/15に紹介したものに比べて固まり方は緩やかで、細く長いタイプで品種構成が違うようでした。
 塊をいくつかに分けて箱の中に入れても長く足を伸ばして互いに引き合うように塊が合体して1個になるほどで、普段から塊から出して揺らしている尾が長く、比較的まっすぐな特徴があります。
 拡大してみると、「エラミミズ」も少数が確認できましたが、多くは尾部にえらは無く、頭部に環帯も見えないので「イトミミズ」が主体のようです。「ユリミミズ」は確認できませんでした。

 今回のイトミミズも発泡スチロール箱に蓋をしてエアーレーションをかけて維持しています。前回同様に水の傷みは非常に少ない状態ですが、さらに鮮度を考慮して今後は注文量を少なくして毎週1回定期的に購入する事となりました。

 また、イトミミズの維持に使っている発泡スチロールの箱では、朝18℃の井戸水による水換えでスタートしましたが、夕方でも箱内の水温は20.5℃とかなりの低温を保っています。

2007年7月19日(木)
夕方28℃
E1鉢に8尾(5/24孵化 J1鉢に27尾(6/27孵化)

 昨日と同じく、晴天ではないのに暑い一日で、朝23℃の水温が夕方には28℃まで上がっていました。
 日中は30℃まで上がっていたはずで、2歳以上の舟の水は特に傷みが早く、昨日に続いて尾にガスが入った魚がもう1尾確認できました。

 今日の稚魚の選別では、Jを35尾から27尾にしています。
 写真右がJ
で、このサイズではまだ分かりかねますが、体型・尾型とも今年の稚魚の中では最も期待させる姿をしています。
 ただ、6月末の孵化なので、秋の品評会に間に合うように仕上がるかは微妙なところです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 I:15尾(6/11 H:15尾(6/11
J27尾(6/27) E8尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 左の写真はEで、ようやく本来の素質が見え始めてきたように感じています。

2007年7月18日(水)
一気に選別
@1鉢に8尾(5/19孵化) A1鉢に8尾(5/19孵化

 今日は久しぶりに雨が降らず、朝の水温は23℃、夕方は25℃でしたが、日中はかなり上がっていたようで、尾にガスが入った二歳もいるほどでした。
 昨日換水していない事も影響しているのでしょうが、曇雨天が半月以上続いた後の陽射しがこたえているようです。

 今朝は再び選別を進めて、@からEまでは全ての鉢で一律2尾を減らしています。
 一般的な飼育方法より明らかに減らすスピードが速すぎるのですが、振り返ってみると去年も同様に減らしているようなので、この選別方法が私の性格に適しているようです。
 数を減らしすぎると、泳がなくなるとされていますが、うちでは朝夕のみの給餌でメリハリがあるのか、日中は十分に泳いでいるように感じています。
 現在のところ、この選別方法に危機的な弊害を感じていないので、将来的にはこの速さで減らすのに適した性質の土佐錦魚が残るようになればと思っています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A8尾(5/19 @8尾(5/19) B8尾(5/21 I:15尾(6/11 H:15尾(6/11
J35尾(6/27) E8尾(5/24 C6尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 その意味で言うと、写真の@:はどちらかと言うとうちの飼育に適さない形質の当歳魚のようで、親骨にしなりが少なく、尾肩が無いので、近い将来海老前になる可能性も強くなって来ました。
 一方、同じ雌親で採ったAは、非常に良い尾型をしていて、雄親の親骨の硬さと性質が如実に稚魚に現れていて、興味深い結果となっています。

2007年7月17日(火)
選別はお休み。
C1鉢に8尾(5/6孵化 B1鉢に10尾(5/21孵化

 今日も曇天で時折小雨が降る日々。朝の水温は22℃で日中は24℃。稚魚の管理はいつもどおり行ないましたが、2歳以上のプラ舟は換水を休みとしています。

 稚魚の選別も今日は無しで、久しぶりにハネの出ない日になりました。
 どの稚魚も少しずつ大きくなっていて、そろそろ減らしても良さそうなサイズに大きくなっています。

 写真左のCは、朝の給餌前でも写真の通り腹出しも十分で、目先の鋭さも感じさせるようになって来ています。
 写真右はBで、筒の短すぎる魚も2〜3尾いますが、丸々とした体型が可愛く数合わせに残しています。
 この鉢は尾の後ろが小さめですが、雌親も当歳時は後ろが狭かった事もあり、恐らく晩成タイプなので特に心配はしていません。
 
 その二歳雌魚は写真のように褪色もかなり進んできましたが、合わせて後も大きくなってきています。
 この雌魚は昨日も産卵をしていて、今年のおかしな気候を象徴しているようです。
 最近では、朝方の湿度が高い小雨で、水温22〜23℃の条件になると、ほぼ間違いなく産卵が見られ、もう今年10回近くの産卵になっていると思います。
 当然、というよりはスペースと管理の都合と、今から採ってもサイズが秋までに成長させるには不十分なので、卵は受精させず絞って流しています。
 

2007年7月16日(月)
淡々と・・・

 今日も一時激しい雨でしたが、朝夕の管理時間は雨が止んで、日々の管理は淡々とこなしています。今朝は少し寒い朝で水温は20℃で、日中は24℃でした。
 
 写真は、昨日の日記で少し触れたタマミジンコの維持用の室内のプラケースで、換水直後の状況です。
 出窓のカウンターに置いていますが、光に集まる性質があるので、底の角に集まっています。
 換水前は水が茶褐色で、中の様子は全く見えず、壁面も黒や茶、緑のコケがびっしりと付いていましたが、写真のように緑のコケの基部を少し残して他はすっきりとさせています。
 タマミジンコの数は換水に伴って約1/5位に減らして写真の状態なので、タマミジンコの体色は低酸素に耐えるため、赤血球のヘモグロビンを増やして赤色のタイプに変わっている状態です。
 この2日後の今日には、仔虫も無数に増え体色も透明のものに置き換わっています。
 

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A10尾(5/19 @10尾(5/19) B10尾(5/21 J35尾(6/27) H:15尾(6/11
I:15尾(6/11 E10尾(5/24 C8尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 稚魚の方の選別では、今日も引き続きJを減らして35尾にしています。
 この鉢は一番小さい稚魚でもあり、毎日成長が実感できるサイズです。

2007年7月15日(日)
イトミミズについて

 久しぶりに明るい陽射しの朝を迎え、幸運にも台風の影響は全く無い状態でした。
 台風一過の今日は暑い一日となり、朝23℃の水温が昼には34℃まで上がっていました。
 
 1週間前に購入したイトミミズは、いまだ非常に活きが良く、水中ではほぼ球状に丸まっています。
 保存方法は一般に流水のかけ流しや水を切って冷蔵保存などと色々な方法がありますが、どちらも設備に制限があるので、うちでは蓋付きの発泡スチロール箱で、エアーストーンを入れて維持しています。
 管理は朝夕の井戸水による全換水のみで、換水時には塊を手で取り出して、腐った部分などのヘドロ状のものや千切れて塊にならないならないものは出来るだけ流し去るようにしています。
 この時、あえて塊を崩したりすると、イトミミズが千切れてかえって傷むように感じるので、持ち上げられない程傷んで水も濁っている場合以外は、かき混ぜたりはしないようにしています。
イトミミズ科のエラミミズ 一般にイトミミズと呼ばれているものは、頭部を下に向けて、土中から尾部を出してゆらゆらと動かしている水生ミミズの総称で、主には「イトミミズ」、「ユリミミズ」、「エラミミズ」が含まれます。
 どれも最大で2〜4cmですが、見分け方として、ユリミミズには無い環帯と呼ばれる太い部分をイトミミズは持ち、エラミミズは呼吸するための突起状のえらを尾に持つ事で区別できますが、いずれも肉眼では少し困難です。
 今回のものは左の写真のようにエラミミズが主体のようですが、種類によっても持ちや硬さがどうも違うような気がしています。

 今日の稚魚の選別はHIを各15尾にしています。
 また、写真の稚魚はJで、タマミジンコだけでここまでのサイズにしてきましたが、そのおかげか丸手の体型のせいか、尾筒が非常に太い感じです。
 そのタマミジンコですが、昨日の台風でかなりの量が流されていて、今日は採集が困難なほどに減っていますので、Jの餌もイトミミズに変えています。
 明日からの稚魚の餌は、全ての鉢でイトミミズに切り替え、ミジンコは終了とする予定です。
 タマミジンコの卵が十分に取れれば良かったのですが、白色の小さなものが水底に多数あり、どうも卵らしいのですが不安もあるので、維持してきた丸鉢は今後も一部を残しておくつもりです。
 また、室内での小型プラケース(1L足らずの水量)で、この1ヶ月間並行してタマミジンコの飼育を行なっていましたが、全く換水なしで維持できたので、1ヶ月毎の換水で来春まで予備的に維持するつもりです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A10尾(5/19 @10尾(5/19) B10尾(5/21 J40尾(6/27) H:15尾(6/11
I:15尾(6/11 E10尾(5/24 C8尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13
2007年7月14日(土)
台風の接近
丸鉢を回るJの稚魚(6/27孵化)

 今日は台風4号が近づいていて、一日中風が強く断続的な雨模様の天気となりました。水温は終日23℃でした。

 広島には今夜最接近して、明日の早朝には抜ける見込みだそうです。
 明日朝の換水は出来ない可能性も高いので、今日も朝夕の換水をいつも通り行いましたが、夕方の給餌を少し控えておきました。

 選別はうちで一番小さい稚魚のJを40尾まで減らしています。初期にブラインシュリンプを食べさせていなかったため、スタートの成長は遅れて、大きさにもバラつきが生じましたが、その後のタマミジンコとの混泳飼育で、これを食べれるようになってからは急成長でした。
 現在孵化後17日目ですが、写真のように丸鉢の縁に沿って動く様子も見られるようになってきました。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A10尾(5/19 @10尾(5/19) B10尾(5/21 J40尾(6/27) H:20尾(6/11
I:20尾(6/11 E10尾(5/24 C8尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 残したJの40尾はかなり期待させる形質を見せていて、尾肩の折れた後ろの大きい尾型で丸手の体型と、今後が楽しみな稚魚のようです。その他に、今日は@を10尾にしています。

C1鉢に8尾(5/6孵化 去年のAから残している二歳雄魚

 また、写真左はCで、日に日に当歳魚らしい姿になってきました。
 孵化後5〜6週目の頃には一時的に平凡な稚魚に見えていましたが、8週目以降となって急に体幅が出て尾も大きくなってきました。
 体つきが稚魚から当歳魚の形に変わる頃にはいつも思うのですが、2〜3週目に良い形をしているものは、尾を下げたり振ったり、左右の非対称が狂ってこなければ、しばらく我慢すれば自然と良くなってくるように感じています。 

 一方、二歳の方も伸び盛りの時期になってきています。右の写真の白勝ち更紗は、昨年の品評会で4位だった魚です。
 昨日紹介した褪色中の魚と兄弟魚で、同じく雄魚ですが若干腹出しでは劣っています。
 ただ、尾の張りや顔の尖り・各部のバランスが非常に良く、尾芯に小さな傷も見られますが、こちらは十分な品評会魚だと思います。

2007年7月13日(金)
褪色中の二歳
E1鉢に10尾(5/24孵化 去年のAから残している二歳雄魚

 今日も雨でしたが、朝夕の換水時にはなぜかいつも小雨となり、なんとか管理が出来るのが不思議ですが、今日も朝の丸鉢、夕方のプラ舟をいつもどおり換水しておきました。
 水温は1日23℃でした。

 右の写真の二歳雄魚は、5/27にも紹介した魚で、6月の終わりごろから褪色が始まってきました。
 二歳雄4尾を混泳させて飼育していますが、まだ毎朝の雄同士の激しい追尾が収まらず、先日の追尾で左の反しの部分を少し傷めている他、欠点も若干ありますが、両親
(雄:O氏の系統×雌:I氏の系統)の形質の良い部分を多く受け継いでいる魚です。
 尾付けより前の体型は、これ以上無いほど理想的な形で、尾筒が太く、丸手で十分な腹出し、顔が綺麗で目幅が狭く、目先の尖りを見せる魚です。
 尾については、柔らかな親骨の張りで、尾芯の周りに皺になりそうなたるみを寄せますが、後の大きさや渡りも十分で、反しも良いので、非常に気に入っています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A10尾(5/19 @12尾(5/19) B10尾(5/21 J45尾(6/27) H:20尾(6/11
I:20尾(6/11 E10尾(5/24 C8尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 左の写真はEで、孵化後3週程度の時点で「非常に優れた尾」をしていましたが、つい先程までは、「平凡で少し長手、尾も小さめ」との評価に一旦落ちていたものが、最近では成長に伴って、これらの不満な点の多くが改善してきています。

2007年7月12日(木)
今日も雨。
A1鉢に10尾(5/19孵化 B1鉢に10尾(5/21孵化

 朝も夕方も小雨が降ったり止んだりで、水温は朝23℃、夕方25℃。梅雨らしい曇天が続き、丸鉢やプラ舟のコケも茶色くなりがちです。

 稚魚にはJを除いて、全てイトミミズの給餌なので、水は特に傷みやすく、丸鉢は毎朝の換水を続けています。
 曇雨天続きなので、コケによる水質浄化作用もあまり期待できず、すぐにぬめったコケになるので、換水時には出来るだけ落としています。

 写真左のAは、長手のものが多く比較的尾が小さい感じでしたが、最近では急に良くなってきて、後ろの幅が増して尾が大きくなってきています。
 また、写真右のBは、後ろの幅が狭く尾芯を摘むものが多い鉢でしたが、丸手の体型に尾筒がしっかり付いて今後の伸びが楽しみな鉢です。
 ともに12尾から2尾ハネて、10尾までに選別しています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A10尾(5/19 @12尾(5/19) B10尾(5/21 J50尾(6/27) H:20尾(6/11
I:20尾(6/11 E10尾(5/24 C8尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 今日は他の鉢も選別を行なって、全体的にかなりすっきりとさせています。

2007年7月11日(水)
予想外の豪雨と晴れ間
J1鉢に60尾(6/27孵化)

 今朝も小雨の中、いつもの管理で丸鉢を換水しました。朝の水温は23℃。
 天気予報では、午後からさらに激しく降る予報でしたが、その後は時折激しい雨は降ったりしたが、昼を過ぎると一転して晴れ間が見え、丸鉢には板を乗せていなかったのでその水温は簡単に30℃まで上がっていました。

 おかげでタマミジンコの鉢では、かなり流されたようで、さらに高温によって数が激減していました。
 
 稚魚の方は、写真のJが唯一ミジンコを食べさせるのに適したサイズなので、不足する事はありませんし、イトミミズもまだ十分な量と鮮度を保っているので、他の稚魚にはこれを用いて給餌しています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A12尾(5/19 @12尾(5/19) B12尾(5/21 J60尾(6/27) H:26尾(6/11
I:26尾(6/11 E12尾(5/24 C10尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 今日の選別では、写真のJを15尾ハネて、このサイズで既に60尾にしています。
 この稚魚の飼育は、小指の先程度の量のタマミジンコを朝夕入れて、ミジンコとの混泳状態で育てていましたが、2日前からはほとんどのミジンコを食べ尽くすようになったので、ネットで濾さず大きいものも合わせて給餌しています。
 ミジンコが常に腹いっぱい食べれる状態の効果があったのか、尾筒の太さが明らかに太くなっています。

2007年7月10日(火)
餌がイトミミズに変わるとタマミジンコが激増

 今日も雨で、水温は22℃。朝夕の管理では、雨の弱い時を狙って丸鉢と舟の換水を行なっています。

 昨日購入したイトミミズは、非常に活きが良く、500gの塊が手で持てるほどの硬さに丸まるほどです。 稚魚もかなり大きくなり、ミジンコ主体からイトミミズに変わるサイズを随分と通り越していますが、さすがに一昨日から、イトミミズを主体に切り替えています。

 おかげでタマミジンコの消費減が緩慢となり、どの鉢でも朝晩はかなりの量が水面で固まるほどに漂っています。
 写真はどちらも今朝6時前の水面の様子ですが、アップで撮ると右の写真のように固まった部分ではひしめき合って形も定かではないほどです。

 このタマミジンコも、夕方のどしゃ降りの雨でかなり流されたとは思いますが、もう需要が減る一方なので5鉢も維持しておく必要も無く、これからのタマミジンコの維持をどうするか思案中です。
 とりあえず、増殖のスピードが弱くなってきたプラ丸鉢1個をリセットして、二歳のプラ舟で出来た青水を入れ、側面と底面のコケを十分に落とし、タマミジンコを入れておきました

 選別は、今日は行なわず、1鉢の尾数もそのままです。

 なお、パソコンがまた立ち上がらず、嫌な予感を感じさせる状況で、あまり楽観視は出来ないようです。

2007年7月9日(月)
パソコン復調
C1鉢に10尾(5/6孵化

 今日は一日中小雨が降ったり止んだりで、梅雨らしい天気が続いています。水温は1日中22℃でした。
 今日のプラ舟の換水は延期としています。

 写真はうちで一番大きな稚魚Cです。最近尾の大きさが目立つようになって来ました。
 このサイズになると、選別対象(ハネとなる魚)もあえて残して、ある程度の数を残して泳ぎや食いつきを競わせるようにしています。
 この時点での選別のポイントは、後の幅や尾芯の下がり(上げ)、左右の対象が狂ってきたもの、というところが主体となります。
 左下の丸で囲い拡大した魚が、この鉢では最も親骨の張りが強い魚ですが、このサイズの時に、既にこの角度より前にきている魚は、当歳魚としても品評会には当然無理な魚で、泳ぎ自体も悪いのでペースメーカーとしても残していません。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A12尾(5/19 @12尾(5/19) B12尾(5/21 J75尾(6/27) H:26尾(6/11
I:26尾(6/11 E12尾(5/24 C10尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 丸鉢の稚魚の換水はいつもどおりで、丸鉢だけは毎日の換水を続けています。
 今日はあわせてHIを少し選別して各26尾に、またJも選別して75尾としています。

 一方、昨日の故障から一夜明け、現在のパソコンの状態ですが、どうやら問題なく復調したようです。

2007年7月8日(日)
パソコンの危機!
A1鉢に12尾(5/19孵化 @1鉢に12尾(5/19孵化)

 今日も1日中曇りがちで、時折降り出しそうな空でした。朝の水温は22℃、日中はかなり日差しが強く28℃まで上がっています。
 
 朝夕で選別を進めて、HI
各30尾/鉢に、@ABEは各12尾/鉢、Cは10尾に減らしています。
 今年の稚魚は総体的に片腹が目立ち、尾の非対照もかなり出ているような気がします。
 今年の飼育では、針仔の折に多量のミジンコ類と共生させていますが、これを腹いっぱいに食べた稚魚には腹部の一部がぎこちなく膨らんだものも目にしますが、これが原因ではなければ良いのですが・・・。
 写真右の楕円で囲んで拡大している2尾は褪色が始まっているようです。写真の2鉢は雄親違いですが、この雄親の一方は非常に褪色が早く、もう一方は4歳でまだ褪色が進んでいる状態と、かなり異なった形質で、これらを比較する事も勉強になりそうです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A12尾(5/19 @12尾(5/19) B12尾(5/21 J100尾(6/27) H:30尾(6/11
I:30尾(6/11 E12尾(5/24 C10尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 それから、今日のタイトルの通り(掲示板にも書いていますが)、今日は1日中パソコンが起動できない状態でした。幸い日付が変わった頃に立ち上がるようになったので、急いで写真やデータ類のバックアップをとって、ついでにこの日記も更新しています。
 次回以降も再び正常になるとは断言できないので、もしかすると日記が滞るかもしれませんが、ご了承下さい。

2007年7月7日(土)
針仔の選別

 今日もどんよりとした天気の朝で水温は21℃でした。予報では雨も降る感じだったので、どの鉢も板をかけずに外出しましたが、日中は意外と日射もあったようで、夕方Hの鉢では3尾がガスにやられていました。

 今日は
Jの針仔の選別を行ないました。前回の3日前の選別にくらべてほとんど大きくなっておらず、タマミジンコの給餌量が不足していたようです。
 この鉢は、250尾から100尾として、150尾をハネています。全体的に左右非対称のものが多い腹です。
 今回は餌不足にならないよう、しっかりとタマミジンコを鉢に入れ、見た目では共存しているかのように見えるほど、多量のタマミジンコと同居させる事としています。 

2007年7月6日(金)
タマミジンコの増殖と維持

 今朝は雨で水温は22℃、日中はそれなりに水温も上がって27℃でした。

 タマミジンコの増殖維持は完全に軌道に乗り、毎日朝夕の水面に、無数の個体が文字通り湧いています。
 増殖の鍵は、タマミジンコの餌で、ドライイースト(パンの発酵用乾燥酵母)の朝夕の給餌が非常に効果的です。
 写真上段右の白い顆粒状の方がドライイーストで、1鉢に2g程度/回で水に溶いて与えています。
 濃い緑の方は、観賞魚の色揚げ剤としても使われるスピルリナで、健康食品としても販売されていますが、これも5日おき程度で補助的に与えています。
 これらの餌のおかげで、丸鉢1鉢で、右下の写真の量〜倍量程度が、1日に2回程度は採集できています。
 この1ヶ月では1度だけ、1鉢のタマミジンコが、ほぼ全滅した事もありましたが、これは日よけが無く温度が上がりすぎたためで、それ以降板で影にするようにして、以来安定して増殖する事が可能になっています。
 左上の写真は、雨天時の早朝時のタマミジンコに様子で、光に寄って来る性質を持つため、光量が多い部分に帯状に集まっているところです。

2007年7月5日(木)
伸びる2歳と毎日続く選別
2歳雄魚(昨年の品評会7位) I:40尾(6/11孵化

 今日は曇天。朝は久しぶりに涼しく、丸鉢は19℃、プラ舟は20℃でした。日中は28℃まで上がっていました。

 写真の素赤は2歳雄魚で、今年の稚魚で現在のところ良さそうな感じの@Bの雄親です。
 産卵時の写真とくらべても、かなり尾が大きくなって良い魚になってきていますが、それよりも、良い資質を遺伝させる事が出来る種親としての能力がありそうだという事が、より嬉しく思います。

 二歳はどの魚も伸び盛りで、日々観察するのが楽しみですが、それぞれ成長に伴って欠点も目立ってくるようになってきて、この魚も尾芯の先のねじれが激しくなってきています。
 土佐錦魚の難しさも合わせて感じるこの頃です。

 右の写真はIで、同時に採卵したHの方が初期には良い魚に見えましたが、今朝の選別では明らかにこちらの方が良い形質を見せてきました。
 このIは尾肩を折って尾の後が大きいものが多いのですが、このタイプは尾芯を下げやすいので、これからも注意が必要です。

モルタル丸鉢(日付は孵化日)
A15尾(5/19 @15尾(5/19) B15尾(5/21 J250尾(6/27) H:40尾(6/11
I:40尾(6/11 E15尾(5/24 C11尾(5/6
プラ丸鉢D8尾(5/13

 今日はこの2鉢を選別して、ともに40尾にしています。

2007年7月4日(水)
雨の中の選別
@15尾(5/19孵化) B15尾(5/21孵化
水面に湧くタマミジンコ J250尾(6/27孵化)

 今朝も雨で水温は22℃。降ったりやんだりで、梅雨らしい日が続いています。
 今朝も5時に起床して、小雨の振る中、丸鉢を全て換水しておきました。

 また、それぞれの鉢を少しハネて減らして、写真の@Bの鉢はともに15尾としています。
 給餌を控えている状態での朝、給餌前の撮影で、また孵化後6週目に入ったばかりなので、まだ腹も細い状態ですが、この2鉢は期待させる鉢のようです。
 拡大している写真の稚魚は、中でも特に気になる魚です。
 ちなみに雄親は同じ魚ですが、この掛け合わせに用いた2歳雄魚も、種親としても十分な素質を持っていそうな感じです

 管理の方は、この雨が今後も降り続く可能性も考慮して、丸鉢の稚魚にはイトミミズは給餌せず、全てタマミジンコ(写真左)だけを与えています。
 雨の中、いつものように早朝や夕方には水面に上がってくるタマミジンコですが、この雨でも全てが流れる事無く、十分に活躍し続けてくれています。
 下の写真左はプラ丸鉢で維持しているタマミジンコですが、どの鉢もこの程度の発生はあって、朝夕の採集には事足りている嬉しい状況です。 

モルタル丸鉢(日付は孵化日) モルタル丸鉢
A15尾(5/19 @15尾(5/19) B15尾(5/21 J250尾
(6/27)
H:55尾
(6/11
I:50尾
(6/11
E15尾(5/24 C11尾(5/6
プラ丸鉢D8尾
(5/13

 また、今日は気になっていた最後の針仔Jを選別してみました。55cm径のプラ丸鉢に400尾がひしめいていたので、150尾をハネて250尾としました。
 写真の洗面器が30cm径で、この中に250尾がいるのですが、この小さいサイズでの選別はやはり難しく、非常に辛く感じました。
 こちらの稚魚は、ブラインシュリンプの給餌をしていないので、ここまでのサイズになるのに時間がかかっていますが、ようやくネットで濾したタマミジンコをしっかり食べれるサイズまでになってきましたので一安心です。
 やはり給餌開始時から1週間は、ブラインシュリンプで初期育成をはかる方が良いように感じます。

2007年7月3日(火)
雨の合い間の管理

 今朝は霧雨で、水温は22℃。昨日の激しい雨の後、今朝未明にも少し降り込んだ様子でした。

 今朝の管理は、一番小さな針仔Jにタマミジンコをネットで濾して
一番小さいサイズを与えた事と、丸鉢の稚魚にはタマミジンコとイトミミズの餌を控えめに与えた事、二歳以上も少しのイトミミズとアユ餌を控えめに与えた位で、換水は無しとしておきました。

 夕方は、いつも通りの管理に戻して、2歳以上の舟の3/4換水の後、アユ餌を給餌する形で行なっています。

 2歳の中には、すっかり変わってきたものもあり、写真は唯一残しているガクトの子ですが、かなり返しが来て後ろも大きく迫力のある魚になっています。
 個人的には顔と腹が不満で、品評会魚には難しそうですが、秋までにどう変わるか継続して見てみたい魚です。
 現在、2歳以上は80Lのプラ舟1舟あたり3〜4尾にしています。 

2007年7月2日(月)
久しぶりの雨と小さなミジンコ

 薄暗い夜明け、雷鳴が鳴り響き、激しく叩き付けるような雨の朝でした。自由遊泳に入ったばかりの小さな稚魚とミジンコが流されるかと非常に心配でしたが、特に被害も無く、朝6時半には一旦雨も止み、餌が与えられる状況になっていました。朝の水温は22℃、夕方でも23℃でした。

 今朝は大雨の中、さすがに丸鉢の換水は出来なかったのですが、あまり水の傷まないミジンコを稚魚に与え、2歳以上のプラ舟では餌を切って少しでも水をもたせるようにしておきました。

 夕方には
小雨となっていたので、帰宅後丸鉢全ての換水を行い、HIも選別を進め、順に55尾と50尾にしています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) モルタル丸鉢
A17尾(5/19 @17尾(5/19) B17尾(5/21 D10尾
(5/13
H:55尾
(6/11
I:50尾
(6/11
E17尾(5/24 C11尾(5/6
プラ丸鉢J400尾
(6/27)

 上の写真はHで、孵化後2週間ですが、タマミジンコをたっぷりと与えているため、非常に早く大きくなってきました。
 十分にイトミミズを食べれる大きさですが、もう少しミジンコだけを与えて徐々にイトミミズに切り替えるつもりです。

タマミジンコの仔虫 タマミジンコの濾し方

 また、特にJの針仔の稚魚では、餌を切りたくなかったので、朝夕にタマミジンコをネットで濾して小さいものだけを与えています。
 写真の左側が濾した個体の写真で、比較のために左端に親虫を1匹入れて撮影していますが、これと比較して1/3程度のサイズが主体ですが、ブラインシュリンプの孵化直後の幼生と比べると、倍以上のサイズで動きも早いので、食べるのには苦労している様子でした。

 濾し方は、右の写真の通りで、ブラインシュリンプネットと呼ばれる目の細かい網で鉢からすくい上げたミジンコを、観賞魚用の四角いネットに移して、これを飼育槽の丸鉢に浸してさらにふるいをかけるようにして、ネットを素通りできる小さなものだけを丸鉢の中に振るい落とすようにしています。

2007年7月1日(日)
もう7月!

 今日は薄曇り。朝は少し冷えて20℃、日中は25℃で、時折雨がぱらつく天気でした。
 このような天気ではどうしても産卵が促されるのですが、今朝も二歳の赤勝ち更紗の雌が舟の縁で追われていました。(この雌は今年5回目の産卵です…。)

 写真はCで、丸鉢で見ると、頭や背中、光線の加減によっては、腹部までが青みがかったり金色になったりと光って見えます。
 ランチュウでは青仔と呼ばれる時期にあたるので、体色も同様なのですが、丸鉢で稚魚がはっきりと見れるようになると、管理も観察も楽になってきます。
 気が付けばもう7月で、一段と稚魚の成育スピードも上がってきそうです。

 また、今日は各鉢で少し選別を進めて、@BCEの各1尾をハネて、以下の表の通りにしています。
 ここでハネた魚は、普通は睡蓮鉢へ入れて放任飼育への道を進むのですが、今回は特徴的な魚で、将来も気になる部分がある事から、Dの鉢に加えて、この鉢を10尾として混泳の鉢としておきました。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) モルタル丸鉢
A17尾(5/19 @17尾(5/19) B17尾(5/21 D10尾
(5/13
H:80尾
(6/11
I:70尾
(6/11
E17尾(5/24 C11尾(5/6
プラ丸鉢J400尾
(6/27)

 5日前に購入したイトミミズは、前回と異なって非常に持ちが良いので、稚魚にも十分に与える事が出来ていますが、おかげでタマミジンコが余ってきました。
 少し贅沢に稚魚の各丸鉢に入れてやりましたが、これが入ると食欲が激しくなる感じがします。  

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