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2006年10月27日(金) 給餌後の当歳魚
Bヒレの大きな丸手 A褪色前 A白勝ち更紗 A尾の大きな素赤 A素赤 I会分譲魚 広島では少しは秋の気配も感じさせるようになって来ましたが、まだまだ本格的な冷えが来ておらず、顔の尖りと腹出しに苦慮しています。
今日の写真は昼前のもので、2回の給餌を行った後のものです。
左上は一番のお気に入りで、先日から再々紹介している魚です。
Bの中から唯一手元に残した「ヒレの大きな丸手」です。
給餌後はここまで腹を出してきますが、早朝には以前の写真のようになってしまい、今後は冷えで腹周りに脂肪を蓄えてくれるようになる事を期待しています。
右上はAから4尾残しているうちの一尾で、この兄弟達の父親はBと同じです。
この兄弟は比較的褪色が早く、その中で唯一の褪色前の魚です。
右の親骨が左より少し前に出ている事、尾の後ろにゆるみがあり、静止するとほぼ皺とよべる状態となる事、目幅の3点から品評会は難しい魚です。
中左は当歳魚の研究会に出した当歳で、Aから出た白勝ち更紗ですが、いくら食べさせてもこれ以上腹が出ず、困った魚です。
真っ白い土佐錦魚は評価が非常に落ちるとの事ですので、赤が飛ぶのを心配していましたが、各ヒレと腹部の赤は、褪色終了後も非常に安定しており、恐らく今後も飛ぶ気配が無いようで一安心です。
中右の尾の大きな素赤もAから出た兄弟で8/20日に紹介した魚ですが、桜気味でこれも親骨の出方が左右で異なっており、品評会魚ではありませんが、良い種になりそうだと思っています。
左下もAからの兄弟魚で、写真では分かりませんが実際は顔が左に歪んでおり、これが残念な魚です。
親骨はまだ決まっておらず、どちらにしても品評会には縁の無い魚ですが、まとまりの良い魚ですので、来春まで持っておいて、春の分譲会に出して会員の方に種に使ってもらえればと考えています。
右下は、会で春に各自が持ち帰った分譲魚から残している魚で、長手ですが返しが非常に良いのでどこまで伸びるかと思い残しています。
2006年10月25日(水) 当歳の顔
今日の魚もBの当歳魚で、21日の魚と同じ魚です。泳ぎが安定しているので、同じような写りの写真となってしまいますが、実物もこんな印象です。
全体の雰囲気が非常に良いのですが、各部位を見ると少し気になるのが、目先の尖りと腹出しの不足、浅い返しですが、そろそろ冷え込んでもらって、このあたりが改善して欲しいものです。
贔屓目に見ると、顔は少し良くなっているようにも感じます。
うちでは10月に入ってからは、鮎餌のみの飼育です。朝は6時過ぎと7時過ぎ、夕方は電気をつけて7時過ぎまで明るくして6時過ぎに給餌する形で、1日3回の給餌としています。
昨年は魚が大きくなりすぎていたので、9月下旬から鮎餌にしていましたが、今年はなんとかサイズを抑えながらの飼育です。
4日前までは1鉢5尾のままでいましたが、先日から4尾に減らしています。
また、今日は注文していた品評会の賞品が届きました。参加賞は先週届いており、準備も少しずつ進んでいます。
2006年10月22日(日) ガクトの子、二歳の秋
今日は少し冷えて、屋上の丸鉢は12℃まで下がって秋らしくなってきました。
広島の最近の暖かさは9月下旬の気候推移と同じレベルでしたが、さすがにそろそろ冷えてもらわなければ、ベランダ飼育で十分な寒暖の差ができず、仕上げが難しそうです。
今日の写真は、昨年のガクトの子から2尾残している二歳魚です。
上の魚は特に気に入っている雄魚で、尾の大きさが際立っています。
軽い桜尾で後ろが短い欠点もありますが、時代を担う重要な種魚としての活躍を期待して残しています。
欠点はあっても雰囲気が私の好みに非常に合っており、この魚は見ていて楽しい魚です。
一昨日、O氏のHP「ガチンコ土佐錦魚道」にガクトの二歳時の画像が紹介されていたのを見て、よく似ている部分があるからこの魚が気になるのだと、あらためて一人で納得しています。
下の雄魚もガクトの子ですが、こちらは顔は良いのですが返しが甘く、まだまだ成長途中の感じです。少し腹は細いのですが、品評会ではこちらの方が評価は上となるのかもしれません。
どちらも品評会に持っていくかは微妙なところで、まだまだ迷う事になりそうです。
それから、今日は先日紹介したDVDが思いの他反響が大きく、追加で11枚コピーしておきました。
品評会まで1ヶ月となりましたが、すこしずつ準備を進めておかなければなりません。
今回のDVDコピーも、それだけで3時間はかかりましたし、まだまだ色々と準備がかかりそうです。
2006年10月21日(土) 安定した当歳
今日の写真は久しぶりにBの当歳魚です。当歳魚品評会の前日に「丸手で角尾」と表現した魚です。
親骨の張りは強いのですが、尾肩が非常に柔らかいためか、これ以上前に出る事も無く、渡りと後ろのみが大きくなり、うちで残している当歳の中で唯一、この1ヶ月で好転し理想的な成長を遂げた魚となりました。
尾の張りにゆとりがあり、皺が寄るのをずっと恐れていましたが、今のところ大丈夫なようです。
この魚は父親譲りで胸ビレが非常に大きく、これからもさらに袋や尾が大きくなってくると思われますが、安定感がずば抜けている魚で、洗面器に上げると水平にゆったりと泳ぎ、常に極めてくれる非常に写真に撮りやすい魚ですので、今後もあまり崩れる事も無いのではないかと非常に期待しています。
ちなみにこの魚は両親とも純粋なO氏の系統です。
どのような系統の魚でも、「誰もが一見して良いと感じさせる雰囲気を持つ魚」を創る事が目標と言えるのではないかと思いますが、なかなかO氏のようにはいかないものです。
ガクトのように、見た者に衝撃的な存在感を訴える魚となると、実物はもちろん写真ですら今まで見た事がありませんし、これからも永遠の目標になると思っています。
この当歳魚をはじめ、うちの魚ががそこに少しでも近づけるように、「毎日が勉強」と謙虚な気持ちで魚に向かい合って、今後も飼育を精進するつもりです。
2006年10月16日(月) 昨日の見学
昨日のO支部長の見学状況を「土佐錦魚訪問記」に追加しました。
また、ブログ「鉢の上の雲」を、リンクに1件加えました。このブログはずっと以前から参考にさせて頂いていました。
本人にはあまりオープンにするつもりが無かったのですが、せっかくの貴重な情報ですので、できるだけ多くの方に見に来てもらうべきだと思い紹介する事としました。(本人の承諾はずっと以前に頂いていたのですが、今日まで延び延びになってしまいました)
写真は、うちの三歳雄魚で、ずっとトップページを飾っていた黒い魚です。6月から始まった褪色はいまだ終わらず、サイズもそのまま、尾の伸びもほとんど無く、困った魚です。
褪色中は一般に成長や太りも悪いものですが、この魚は4ヶ月もかかって褪色を行っているので、その時期が非常に長く足を引っ張っています。
うちで残している親魚は2尾のみで、これしか品評会に出せない状況ですが、昨日の支部長の魚を見て、この魚を見比べてみると、この調子では品評会はあまり期待できない感じです。
2006年10月14日(土) 品評会のDVDビデオ
うちではやっと食欲の秋、本番のようです。最近は本当にいくらでも食べる感じですが、食べすぎで眼幅が出るのが悩みです。
さて最近の状況ですが、うちのベランダ飼育では日照時間が4時間程度ですので、影を多く作っているのが原因だと思われますが、ほとんどの当歳に皺が出はじめて、いよいよ後がなくなってきました。
飼育環境の悪化に加えて、今年は秋が暖かく、目先の尖りが特に不満な状態ですが、飼育規模の縮小で、残している土佐錦魚の数も非常に少なく、少しの飼育ミスも許されない状況ですが、この環境の特徴と克服方法を体得するには、まだまだ年月がかかりそうで、しばらくは忍耐の年が続きそうです。
明日はこの状況を打開するためのヒントを得るためもあり、朝からO氏の所へ見学に伺います。土佐錦魚の飼育開始以来、非常に親身になってご指導頂いていますが、飼育方法について相談すると、いつでも快く教えて頂き、そこまでして頂かなくても・・・と恐縮するほど色々と助けて頂いています。
その指導方法は、一方的な思い込みから決め付けるように解説したり、方法を限定した押し付けのような指導ではなく、ご自身の実際の経験結果を参考として示しながら、それぞれの環境に合わせて自分で考えさせるように仕向け、人を育てる指導方法だと感じています。
場当たり的な解決で済ますのではなく、さらに上へ押し上げる指導方法ですので、理論と実践を自然と身に付ける「教育そのもの」の指導です。
おかげで、うちでは昨年から病気知らずで、そのために魚を失うような初歩的な失敗は今後も恐らく無いだろうと思います。
トサキン保存会西日本支部の事務局をしているので良く分かるのですが、全国から(特に遠方の方の)入会希望があると、「これまでの指導は今後も変わらず継続するので、わざわざ会に入ってもらわなくても・・・」といつもお断りされていますが、それでも入会させて欲しいとのファンが大勢います。(事務局としても、あまり大所帯となっては大変なので、入会の勧誘は全く行っていないのですが、会員は増える一方で内心少し心配しているほどです。)
また、明日は品評会の準備の打ち合わせも行う予定です。写真は先月の当歳魚品評会のビデオを入れたDVDですが、容量に余裕があったので、昨年の「広島土佐錦魚の会」の品評会のビデオも入れて作ってみました。(合計で40分弱です。会員の方で事前に希望をお聞きしている方の分を5枚コピーしておきましたが、お急ぎでなければ11月19日の品評会でお渡ししようと思っています。)
ビデオに収録している魚については、全てにO支部長の魚評がありますので、いつ見直してみてもその都度あらたな発見があり非常に参考となるので、同様のものを今年の品評会でも作るつもりです。
2006年10月11日(水) 品評会の案内状
トサキン保存会西日本支部の品評会まで、いよいよ1ヶ月あまりとなりました。今日は先日作成した案内ハガキを投函しました。2〜3日中には全ての会員の方へ届くだろうと思います。
品評会は、会の最大のイベントで、おそらく会員のほとんどが参加される見込みですが、当会は遠方の方も多く、30名ほどの会員の約半数が広島県外の方ですので、皆様の熱意に応えるべく事務局としても責任を感じて身が引き締まる思いです。
なお、この案内状には書き忘れてしまいましたが、品評会は雨天でも決行です。会場の広島市東区民文化センターの中庭は、一部には屋根があるので何とかなりそうですが、やはり晴れて欲しいものです。
ちなみに、現在までの研究会はなんとか天候に恵まれていて、無事行われてきましたので、品評会もこの調子でいって欲しいものです。
2006年10月9日(月) 屋上の半放任丸鉢
朝晩はめっきり秋の水温となり、昨日から朝は15℃を割り込むようになっています。今朝の丸鉢の水温も12℃で、毎日の換水も不要な状況ですが、まだしばらくは毎朝の換水を続けてみるつもりです。ただ、換水時に洗面器に残している古水はいっぱいまで入れて残しています。
上の写真は屋上に3個残している半放任のモルタル丸鉢です。換水は週に1〜2回程度の全換水で、3個のうち1個を貯め水用として常に空けておき、換水時には魚だけを隣りの鉢に移しています。
屋上の半放任丸鉢は、ほぼ朝1回の多めの鮎餌だけの給餌ですが、井戸水利用、豊富な風通しと日照の影響による昼夜の水温差で、魚の出来はベランダ丸鉢を凌駕しています。
下の写真は今日までこの鉢に入れていた当歳魚で、O氏のガクトの子から残しているものです。
尾芯の両脇に皺が入ってしまったので、屋上の半放任鉢へ入れて3週間経過していますが、1週間程度で写真のように顔が非常に尖ってきました。
この魚は長手で尾筒が細く、なにより皺があるため、品評会には出せませんが、将来的には伸びてくれる事を期待しています。
この2鉢に入れているものは、どの魚も同様な顔つきに変わっており、もともと顔の良い系統であれば、環境で顔つきはかなり変えられると感じています。
ベランダ飼育で少々顔が悪くなったものは、こちらで顔の矯正は効くのですが、いかんせん給餌不足で、腹を細くしてしまいがちなのが難点です。
また、尾の欠点を直す事はできず、うちで品評会用に考えていた魚たちもどんどん、皺や桜が入ったり、尾芯を下げたりで、持って行く魚がいよいよ無くなってきました。
O氏にもいつも言われていますが、やはり、飼育規模を大きく、それなりの数を持っていなければ土佐錦魚は難しい金魚です。
2006年10月1日(日) 仕上げの腹出し
2006年10月1日 2006年9月9日 2006年8月2日 今日から10月です。今朝は雨で水温は18℃ありましたが、この1週間は朝15℃から昼過ぎには26℃と寒暖の差が激しく、秋本番といった感じです。
近隣の仲間の様子を見たり聞いたりしてみると、1週間前位から食欲も激しく、腹出しも進んできたそうですが、うちでは1週間遅れでやっと秋が来たようです。
屋上のプラスチック製の睡蓮鉢を、モルタルの丸鉢にかえて、はねた当歳を4尾×2鉢として、週1回の換水と朝晩の鮎餌のみで、半放任飼育しているのですが、こちらは日当たり、風通しも非常に恵まれており、寒暖の差も激しく、顔の尖りは2週間前からすごいものがありましたが、ベランダでもやっと少しその兆しが見えてきて、正直ホッとしています。
ベランダ飼育では、日照時間4時間と、風通しもかなり悪い条件となっていますが、これを少しでも改善するため、丸鉢の台には発泡スチロール製のブロック3個積みとしています。
写真は、うちで唯一の品評会出品内定の当歳魚です。どうにか出せそうなものはこの1尾のみで、他は皺が入ってきたり、桜尾となったり、前極めができず尾肩を流したりで、この魚もあと1月半の間に狂わない事を祈るばかりです。
2ヶ月前から1ヶ月ごとの写真を見比べてみると、成長の様子がよく分かりますが、基本的なところは変わっていないようです。
1週間前までは全く太りが見られませんでしたが、このところの寒さと、前回の研究会でも話題となった給餌方法の改善で最近急に良くなってきたようです。
給餌方法は、10月からはイトミミズから鮎餌に完全に切り替えて、眼が出ないように腹を出していく事を続けていきます。
現在の写真のシルエットを見ると、二歳魚のようにも見えますが、体長は約6cmで、適正サイズだと思います。今年は絞って創る事が課題ですので、当歳はまだ1鉢5尾のままで、キープしています。
ベランダ飼育の唯一の利点である「雨の日の換水が可能」を最大限に利用して、毎日の全換水を続けています。