土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2014年12月28日(日)
小川支部長の勇退と臨時総会
相談役に退く小川支部長 勇退記念品のガクト(木彫り模型)

 先週の日曜日に、トサキン保存会西日本支部の臨時総会を行いました。

 今年度で、これまで9年間支部長を務められた小川秀樹氏が勇退され、相談役に退かれることとなり、新体制の構築と、次年度の活動計画などを検討するため、急きょ開催した臨時の総会でしたが、15名の会員が集まって、新体制に期待を感じさせる積極的な提案が相次いで、前途洋洋といった感じでした。

 詳細は、「研究会活動報告のページ」に掲載しています。

2014年12月7日(日)
名著「土佐錦魚の四季」
 昨日の初積雪 水温2℃、当歳魚は底で静かに  昨日の丸鉢には5mm厚の氷

 一昨日は初雪も舞い、昨日は薄らとですが初積雪もあって、屋上は本格的な冬に突入です。

 今年も終日波板無しの更水飼育での越冬なので、既に何も管理をすることが無くなって、そろそろ日記も書く題材が無くなってくる頃ですが、先日、念願の「土佐錦魚の四季」を、思いがけず3冊も(しかも非常に状態が良い新品を)入手することができたので、今日はこれについて書いてみます。

矢野城楼氏の名著「土佐錦魚の四季」

 言わずと知れた土佐錦魚飼育の名著「土佐錦魚の四季」は、高知の土佐錦魚保存会の第4代会長の矢野城楼氏の書かれたもので、「土佐錦魚関連の書籍や資料」のページに内容を紹介しているとおり、高知県立図書館の貸し出し用を利用するしかなく、現実的には入手不可能となっています。

 内容は、氏の20年以上にわたる経験や古老の教えなどを基にした実践家らしいものとなっていて、四季に応じた土佐錦魚の飼育管理を主体に、様々な示唆に富んだものとなっています。

 例えば、土佐錦魚が罹病しやすい低温期の白雲病に対して、エルバージュやグリーンFゴールドにも含まれているフラン剤成分が効き、薬剤の使用法には記載されていない脱脂綿に含ませて拭き落す方法が記載されていたり、尾の整形のための手術方法なども具体的に記載されていて、いつ読み返しても新たな発見がある感じです。

 この度の入手は、ふと思い立って、矢野城楼氏が所属されていた高知の歴史研究組織に問い合わせ、残り3冊のみが手元にあるとの回答を得て、ぜひにと譲っていただいたものです。

 これまで、ずっと探していましたが、少なくともこの10年間はオークションや古書店などには出回っておらず、土佐錦魚愛好家にとっては、いわゆる激レアの希少本だと思います。

 このうち2冊は、トサキン保存会西日本支部の会員にお譲りすることとして、手元には1冊を残すこととしていますが、次世代に引き継がれるべき貴重な名著として大切にしたいと思っています。

2014年12月3日(水)
初氷
80Lプラ舟にも薄氷 丸鉢では当歳魚が転覆
 仮死状態? 向いの家の屋根のアオサギ 

 今朝は予報通りの激しい冷え込みで、プラ舟でも水温は0℃まで下がっていて、丸鉢はもちろん、プラ舟でも薄い氷が張っていました。

 ここ最近では、寒い朝には、丸鉢の中の丸手の当歳魚が転覆していましたが、今朝はプラ舟でも当歳魚が転覆していて、水底や水面に仮死状態のものも見られるほどの厳しい冷え込みとなっていました。

 波板で覆い青水にしていれば、水温も3〜5℃は違ったはずですが、今年も厳しい環境での越冬に取り組みます。

 ただ、ひとつ気になるのが、一昨日、向いの家の屋根に写真のアオサギが飛来していたことです。

 この写真の撮影直後には、数軒おきに隣接する家の屋根に降り立ち、しばらくしてさらに西の方へと飛び去りましたが、うちには、アオサギがその気になれば、くちばしが簡単に届く程度のネットしか掛けていないプラ舟が4舟もあるので、今後の鳥害が無いことを祈るばかりです。

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