土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2013年9月25日(水)
NHK新日本風土記「南国土佐」放送予告

 NHKのBSプレミアム「新日本風土記」のホームページ http://www.nhk.or.jp/fudoki/index.htmlに、先日紹介した番組「南国土佐」の予告が掲載されました。

 10月4日(金)午後9時からの放送に加え、10月9日(水)午前8時には再放送も予定されているそうです。

 松たか子さんのナレーションによる番組の「予告動画」も掲載されていて、一瞬ですが高知のNさんの土佐錦魚も見ることができました。

 このサイトには、随所に今回制作した土佐錦魚のポスターの画像リンクが張られていて、リンクを開くとポスターが拡大されます。

 放送まであと10日を切りましたが、どのような構成で「南国土佐」を見せるのか、土佐錦魚の部分以外の内容も楽しみです。

2013年9月23日(月)
当歳魚の伸び
当歳魚:G(5/4孵化) 当歳魚:G(5/4孵化)

 今日は秋分の日。暦の上では秋真っ只中で、今後は冬に向かって急速に気候も変化することとなりますが、昨日に続いて昼過ぎの水温は32℃まで上がっています。

 今朝の水温は20℃だったので、最低水温と最高水温の差は10℃以上となっています。

 
この暑さで、褪色が再び進んでいて、うちの系統の当歳魚では、黒いものは2尾を残すのみとなっています。

 今日の写真の2尾は、昨日の写真と同じくG(5/4孵化)の中から残しているものです。

 左の素赤は、尾芯のわきに小皺を寄せますが、色も濃く尾が大きな魅力的な魚で、残している当歳魚の中でも気に入っている魚です。
 写真は夕方6時過ぎに写したもので、よく見ると分かりますが、尾の白い部分にはガスの痕が見られ、今日も日中に尾の気泡が生じていました。

 右の素赤は、褪色を終えたばかりで、まだ少し色が薄く、尾もやや小さく感じますが、尾に皺が無い大きな欠点の無い魚です。
 わずかに尾を右に振っており、尾芯もやや下げ気味なので、こちらも品評会魚ではありませんが、昨日の写真の魚とともに、3尾が泳いでいる丸鉢は、他のものより華やかな雰囲気です。

2013年9月22日(日)
明日は秋分の日
当歳魚:G(5/4孵化) 朝6時の日の出

 9月も中旬を過ぎて、早くも明日は秋分の日です。

 最近は日も短くなり、今朝の日の出は6時、日の入りも夕方6時となっています。

 5日前の9月17日は冷え込みが厳しく、丸鉢は12℃まで下がっていましたが、その後は14℃、15℃と徐々に再び温度が上がって、今朝は22℃となっていました。

 この残暑で、丸鉢の当歳魚は、まだ尾にガスが入るものが多く出続けていますが、写真の素赤に小窓の当歳魚が入っている丸鉢の3尾も、毎日夕方には尾に気泡を生じさせています。

 写真の当歳魚は、
G(5/4孵化)から残している中の1尾で、尾芯の横に小皺があるので品評会魚ではありませんが、尾の大きさや体型、尾付けなど、際立って優れている部分が多く、来年の種用に期待している魚です。

 よく見ると、胸鰭には追星が数個見える感じなので、雄のようです。今年はあまり良い雄がおらず、産卵に苦労しましたが、そろそろ来年の掛け合せも考えながら、残すべき種魚の選定も徐々に進める時期となっています。

2013年9月16日(月)
季節の変わり目・・・食欲の秋。
電線に群れるツバメ 3歳雌魚(2011年のQ

 台風一過の今日、昼過ぎまでは風が止まず吹き続くおかしな状況で、空は晴天となりながら風は秋の涼しさを感じさせ、夜には寒いほどになってきました。

 明日の朝は更に冷え込みが進んで、15℃程度まで下がりそうな予報も出ていて、一気に秋が来そうな感じです。

 一昨日の朝には、珍しく空にツバメが群れて鳴き、しばらくすると近くの電線に静かにとまって休んでいました。
 南に帰るには少し早すぎるとは思いながら、ネットで調べてみると、西日本では10月ぐらい(20℃程度)になると渡り始めるようです。
 9月も後半に入っているので、この冷え込みを予想して気の早いツバメ達がいるのかもしれません。
 ちなみに東南アジアから夏の間に日本に来たツバメは、秋になると餌を求めて暖かな南に帰るそうです。

 土佐錦魚の方も秋を感じているのか、食欲も激しくいつ行っても水面で激しく餌を求めてきます。

 写真の3歳雌魚は、4歳魚を凌いで、うちで一番大きなサイズになっていますが、食べた分だけ大きくなっている感じで、写真のように、体長は15cmを軽く超えています。

2013年9月11日(水)
NHK BSプレミアム「新日本風土記」南国土佐

 来月の10月4日(金)午後9時から、NHKのBSプレミアムで放送中の「新日本風土記」において、「南国土佐」と題した放送が予定されています。

 この放送は約1時間の番組で、10分程度が土佐錦魚に関する内容となり、高知市の愛好家が紹介されるそうです。

 さて、今日の写真は、番組PRや取り上げた地域への貢献を目的として作成されている「新日本風土記」のポスターと絵葉書ですが、今回のものは、光栄にも、うちの土佐錦魚を私が撮影した写真をメインに作成されたため、一昨日うちに送られてきたものです。

 この番組の広告制作を担当されている方からメールでの依頼をお受けして、写真の土佐錦魚の画像データを提供しただけですが、「ホームページの写真を見て、この土佐錦魚をぜひ使いたい」とのことで、最初の依頼メールには、既にラフ原稿が添えられているほどでした。

 ちなみに、写真の土佐錦魚は2歳雄魚で、撮影は平成23年7月4日でした。
 この魚は、当歳魚の時も全国大会で優勝した魚ですが、この秋には全国大会において2歳魚でも連覇した魚で、トップページ中央に掲載している魚です。

 なお、新日本風土記「南国土佐」ポスター(土佐錦魚)は、B2版のサイズで、高知県、高知市内のホテルや旅館、商店などに配布されるそうです。

 NHKの新日本風土記のホームページ http://www.nhk.or.jp/fudoki/index.htmlには、まだ10月の番組内容は掲載されていませんが、放送の1週間前には、このポスターを含めて、放送予定の内容が掲載されるそうです。

2013年9月10日(火)
当歳魚品評会の結果
1位:H(5/4孵化) 3位:N(5/12孵化)
11位:H(5/4孵化) 18位:N(5/12孵化)

 一昨日開催されたトサキン保存会西日本支部の「当歳魚品評会」の結果を、「研究会活動報告」のページに掲載しました。

 うちからの出品魚は、左の写真の4尾で、何れも揃って入賞となりました。

 1位と11位の魚はHから出た兄弟魚、3位と18位の魚はNから出た兄弟魚です。

 
1位の魚は、欠点もなく、色もはっきりと出ており、尾の後ろも十分に広いとのことで、予想外にもこの順位となりましたが、尾筒が短いため、若干突込み気味に泳ぐこともあるので、今後が少し心配な魚です。

 一方、3位の魚は、尾の親骨の形が左右で微妙に違うものの、ゆとりのある大きな尾と尖った顔を持っています。
 こちらは体が細いことからこの順位とのことでしたが、今後の伸びが非常に期待できる魚で、10月の品評会までに太みを増すと予想されるので、そうなればこちらの方が上位になるかと思います。

 11位の魚は、1位と同じタイプですが、こちらはやや小さく返しも不十分なため、この評価です。返しが浅い所謂「板前」で大器晩成タイプと言えます。

 18位の更紗は、3位の魚と体型や顔付きは似ていますが、親骨が硬いため、左右のバランスに狂いが見られます。

2013年9月7日(土)
明日は「当歳魚品評会」と「分譲会」
以下は明日分譲予定の魚です
2歳雄魚(O氏純系) 2歳雌魚(昨年のB
当歳魚:G(5/4孵化) 当歳魚:G(5/4孵化)
当歳魚:F(4/30孵化)  当歳魚:F(4/30孵化)
当歳魚:D(4/30孵化) 当歳魚:J(5/7孵化)
 当歳魚:I(5/4孵化)  当歳魚:H(5/4孵化)

 秋の長雨のように6日間も降り続いた雨も、9/4(木)に一旦は終了しましたが、今日から再び雨が近づいてきた気配で、どんよりとした天気となっています。

 雨の間も、毎朝の換水はどうにか続けてきたので、調子を崩す魚もなく、順調に成長しています。

 明日は、トサキン保存会西日本支部の「当歳魚品評会・一般分譲会」なので、今日は「品評会に出品する当歳魚」と「分譲に出す魚」を、ゆっくりと時間をかけて選んでおきました。

 今日の写真は、全てが明日分譲に出す魚で、2歳魚を2尾、当歳魚を10尾程度出品予定です。

 天気が少し心配ですが、雨天でも決行しますので、多くの方に会場にお運びいただければ幸いです。


 明日の分譲予定の魚ですが、2歳魚は写真1段目の2尾を予定しています。
 左の反転の良い雄はこの春O氏に分譲していただいた魚です。
 右の丸手の雌とともに、そろそろ80Lプラ舟に3尾ずつに数を減らさなければならないので手放すこととしました。

 2段目以降は当歳魚で、今年の交配で最も成績が良かったGから、写真の2尾を分譲します。
 左の素赤は、尾を右に振っていることのみが残念な魚ですが、尾の大きさや体型などは素晴らしく、良い種親になると思います。
 右の口白は、尾筒が短めですが大きな欠点のない魚です。

 3段目の2尾は、ともにFから残している魚です。
 左は、柔らかい親骨を持っていて、大きな欠点が無いやや長手のタイプなので、親魚で大きく伸びてくれば品評会にも期待が持てるタイプだと思います。
 右は、尾芯に癖があり品評会用にはなりませんが、丸手ながら尾筒がしっかりしているので、親骨はやや硬めですが、こちらも長く楽しめそうな感じです。

 4段目の左は、Dから残している魚で、海老尾になって親骨が前にき過ぎている点を除けば他に欠点らしいものが無いので、親骨の柔らかい魚と合わせて来春の産卵に用いられると良いと思います。
 右はJから残している魚で、無難にまとまっているので、今後の伸び次第といった評価です。

 5段目の左は、Iから残している魚で、4段目右の魚と同様のタイプです。
 右は、Hから残している長手の魚で、後ろが大きくないので、今後も大きく崩れることはなく、長く楽しめると思います。

 その他に当歳魚を2尾程度、明日の朝に見て持って行く予定です。

2013年9月1日(日)
1鉢3尾…雨の中で選別終了。来週の日曜日は研究会と分譲会。
 雨天・炎天下で活躍中の竹笠 内側には五徳があり風を通す

 今日の写真は今年の猛暑と雨の中、換水や給餌の折に大活躍の竹笠(たけがさ)です。

 日本古来の笠(かぶりがさ)は、両手が自由に使えて、麦わら帽子よりはるかに涼しいので、現在でもアユ釣りやお遍路さん等に用いられていますが、最近では庭作業用にホームセンターでも販売されています。

 大きさや材質も様々ですが、うちのものは風の強い屋上で使用し陽射しや雨を極力遮るため、直径46cmの大型で竹製のタイプを用いています。

 今日で3日連続となる雨ですが、朝夕の換水の際は大活躍で、2時間使い続けても麦わら帽子のように雨がしみ込んで顔に滴ることはなく、非常に快適に作業ができています。

 また、内部の五徳が頭と笠の間に大きな隙間を作るため、炎天下でも熱が伝わらず、風も通すため、暑かったり蒸れたりといったこともありません。

 大型のものは、肩までかかるサイズなので、首が日焼けすることもなく、少々の雨濡れも防いでくれます。

●モルタル丸鉢●
O-@:4尾
 (6/4孵化)
G:3尾
 (5/4孵化)
N3尾
 (5/12孵化)
J:2尾
 (5/7孵化)
G:1尾
 (5/4孵化)
K:1尾
 (5/11孵化)
N:1尾
 (5/12孵化)
Q:1尾
 (5/17孵化)
I:3尾
 (5/4孵化)
H:3尾
 (5/4孵化)
I:3尾
 (5/4孵化)
  
 O-D6尾
 (7/1孵化)
  N3尾
 (5/12孵化)
 ●プラ丸鉢●  
 O-C5尾
 (7/1孵化)
  G:1尾
 (5/4孵化)
H:1尾
 (5/4孵化)

(26)1尾
 (6/14孵化)
 ●モルタル丸鉢●
C:3尾
 (4/21孵化)
  O-A:4尾
 (6/5孵化)
 
G:3尾
 (5/4孵化)
  H:3尾
 (5/4孵化)
●プラ丸鉢●
G:3尾
 (5/4孵化)
D1尾
 (4/30孵化)

F:1尾
 (4/30孵化)
I:1尾
 (5/4孵化)

 さて、来週の9月8日(日)は、トサキン保存会西日本支部の「当歳魚研究会・一般分譲会」が広島市東区民文化センターで行われます。(詳細は掲示板をご覧ください)

 午前中に当歳魚の審査と結果展示を行い、12時から2時間程度が、会員以外の一般の方も対象にした分譲会となります。

 毎年、多くの方にご来場いただいて顔なじみの常連さんも多数いらっしゃいますが、今年も当歳魚を中心に多くの分譲魚の出品が見込まれています。

 暑い夏だったこともあり、良魚も多く出そうな感じです。皆様のご来場をお待ちしております。

 この分譲会への出品魚選びもあって、昨日と今日とで各丸鉢の選別を進めています。

 その結果、ほとんどの鉢が1鉢3尾となって、今年の選別もほぼ終了となっています。

 丸鉢に残った魚を見てみると、欠点の無い完璧な魚はいませんが、何れもレベルの高い魚ばかりで、今年も比較的良い魚を創れた感じです。

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