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2005年5月30日(月) |
期待の魚、最後の産卵です。 |
産卵を期待していた最後の1匹(3歳更紗のメス)が、今朝舟の側面を盛んにつついていました。潮はあまりよくないのですが、水温が18℃と暖かく感じる朝でした。ようやく産みたくなったようです。
これまでの産卵も全てがそうでしたが、早朝メスが舟の側面をつついて出口(産み場所?)を探す行動が見られるか、オスに追われて水面や舟の角で体を寄せられている状態になれば、すぐに人工授精で採卵が可能です。ただし、オスの方はある程度メスを追っていなければ精子が出ないようですので、遅くとも前日にはメスと混泳させておき、追尾する状態のオスを用いる必要があります。
今回の産卵はメスが小ぶりでしたが、さすがに3歳ともなると卵数も多く2,000個以上は採れました。かけたオスは予定通り期待のO氏2歳魚(尾の大きな長手)です。ですが、さすがにここ1週間で3回も使用したので、非常に腹が細くなっています。これではいくらなんでも負担が大きすぎるので、もう1尾の期待のO氏2歳魚(丸手)も使って受精させました。(こちらもこの1週間で3回目の使用)卵はしぼればまだまだ採れそうでしたが、この2匹もかなり多量の精子を出して衰弱が心配ですので、このあたりで終了としました。卵はペア別(両親の掛け合わせの違いごと)に分けて鉢を別にして育ていますが、私の施設環境ではこの数で限界の状態ですので、今年の採卵はこれで終了とします。
丸鉢10個は全て埋まってしまいましたが、孵化後3週で45尾/鉢×5鉢と、ゆとりのある飼い方をしている稚魚達を、また少し選別して鉢数を減らして丸鉢を空けて調整します。
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2005年5月29日(日) |
期待の稚魚が孵化しました。 |
26日(木曜日)の朝に採卵した卵が夕方にはほとんど孵化しました。この卵はFRP洗面器に産ませたので、今朝から丸鉢に洗面器ごと沈めて移していますが、明日朝には卵の殻ごと洗面器を取り除くつもりです。
写真は夕方のもので、孵化数は500尾程度のようですが、既に丸鉢は9個が埋まっているので、選別を重ねて調整する必要があります。1回目の選別でどの位残せるかが楽しみです。今年のうちの主力になる事を期待しています。
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2005年5月28日(土) |
2回目の本格的な選別 |
今朝は18℃と暖かい朝でした。丸鉢の稚魚も日に日に大きくなり、浄化を狙って入れていたミジンコも食べ尽くされて残っていない状況です。少し水も傷んできたので今日は2回目の本格的な選別を行ないました。選別は5鉢全てを60匹/鉢→45匹/鉢にして、総数では300→225匹にしました。1回目ではフナ尾や角度でしか見分けれませんでしたが、今回は泳ぎの違いがはっきりと感じられました。皆が洗面器のふちにそって周囲をまわる際に、少し遅れるような泳ぎの下手な魚は確実に開きすぎで、泳ぐ時の尾の振り方がおかしい魚は左右の張りの違いがある事がはっきりと解りました。その他には前回の見落としの角度不足(すぼ尾)などが若干ありましたが、これに加えて尾心が太く(はっきりすぎるほど濃く)見えるものをすくい上げてよく見るとつまみ尾である事も確認できました。
写真は選別後のものですが、この時期に残すものとしては拡大した魚をイメージして選別しています。理想的な魚かどうかは解りませんが、この時期ですでに顔の尖りや尾の後ろの大きさなど、1尾1尾に違いが見られます。なお、1鉢に50匹も入れていないため、選別自体はあまり厳しくしていませんので、写真の中にも色々なタイプが見られます。(写真はクリックすると拡大します)
火曜日に採卵した卵は3日後の昨日夕方には孵化となりましたが、木曜日の採卵の卵もかなりはっきり目や背骨が確認できるようになっています。夜温を20℃にしているのですが、日中の好天が続くので孵化が通常より1日位早くなっていますので、少し心配です。次の産卵があれば今後は全くのヒーター無しで孵化させてみようと思います。
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2005年5月27日(金) |
またまた産卵です・・・ |
昨日の日記で、残りの3歳更紗2匹が6月に産んでくれれば・・・と書いたばかりでしたが、うち1匹が今朝産んでしまいました。(実際には人工授精ですので、産ましたという方が正しいのかもしれませんが・・・)2歳も採ろうと思えばまだいくつかは採れそうですが、今年の採卵は残りの3歳更紗1腹のみとしたいと思います。
産卵数は体の割に、極めて少なく、百個も無い程度です。このメスの舟は、昨日も水換えがしたいほど水が青くなっていましたが、我慢してあまり刺激を与えないように今朝を迎えたのですが・・・。やはり自然には逆らえないようです。水温は今朝は16.5℃でしたし、産むには十分な水温だったのでしょう。
このメスは少し長手なので、セオリー通りに丸手のO氏の分譲魚をかけました。このオスも昨日のオスと並んで今年は大活躍です。昨日のオスも同様でしたが、2回目の放精時の方が量も多く、白く濁ったように拡散するので受精率も高いように感じます。
さて、火曜日に産まれた卵ですが、ヒーターで20℃設定としているものは、朝には目や背骨がはっきりと確認できるようになっており、孵化も間近と思っていましたが、夕方にはほとんど孵化していました。昼間の水温が予想以上に上がっているので3.5日での早めの孵化となりました。丸鉢の方は常時プラ丸鉢を逆さにして覆いをしていたため、孵化までにはもう一日以上は余分にかかりそうな感じです。この日に採った3腹分は、受精率も9割以上が確定ですので、6月はかなり忙しくなりそうです。
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2005年5月26日(木) |
期待の2歳で採卵です! |
今朝も2歳を1腹、人工授精で採卵しました。今回はO氏の分譲魚同士のペアで、かなり期待の組合わせです。
産卵までの流れは1昨日の採卵と同様で、予めペアにして混泳させておき、産卵予定の前日の夕方は餌を切るか少なめにし、全換水をして刺激を与えて産卵を促します。昨日で大潮も終わりでしたし、少し寒かったので心配して屋上に上がると、早朝5時すぎには水温が15℃と低めにも関らず、舟の角でこの2匹が体を激しく寄せていました。卵はまだ出ていなかったようですが、すぐに人工授精を行って、500個程度の卵が採れました。
写真は産卵直後の2匹です。褪色中の丸手がメスで、O氏の魚にしては珍しく頭と両エラと横腹が少し白っぽくなりつつあるので若干更紗になりそうです。このメスは1ヶ月以上も前から腹が大きく、押さえてみるとかなり柔らかい状態を保っていて、いつ産むのかと案じていた魚です。一方のオスは1昨日に続いての受精となったので、かなり腹が細くなっていますが、今日も十分に精子を出して、まだ出せる様子でした。産卵後はこの2匹は隔離して大切に養生していますが、オスの方はもう一度だけ活躍してもらいたいと思っています。
今回、2歳の産卵が集中してしまったので、後の稚魚の管理や選別が非常に大変になりそうです。残りの採卵したい魚は3歳の更紗のメス2匹のみとなりましたが、6月まで待ってくれるとよいのですが、どうなることでしょうか?
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2005年5月25日(水) |
丸鉢の稚魚の2回目の水換え |
O氏から無選別で分譲して頂いた稚魚が、丸鉢に移して10日目となり、ここに来て急に水が濁り始めて来ましたので、2回目の水換えを行ないました。
丸鉢には稚魚とともにミジンコを入れて水の浄化をはかっていますが、小さなミジンコではすぐに稚魚に食べられてしまうほど、稚魚も成長していますので、ミジンコの数は減る一方です。時々補給できるよう、準備をしておく必要があるのですが、ミジンコ増殖用の空いた丸鉢も少なくなり、ミジンコ自体も先日発生のピークを迎えたようで急に数が減ってきています。今回は何とか少しずつ確保できたので、丸鉢に再び稚魚とともに入れておきました。
この所の夜間の冷え込みと早朝と夕方のブラインシュリンプのみの給餌のため、成長はゆっくりとしており、若干大きさに差も生じていますが、皆順調に育っているようです。
1回目の選別は先週土曜日に行なって、100/400をハネていますが、今回の換水時には数匹をハネるのがやっとでした。尾の角度もちょうど良いものが多く、今後に期待が出来ます。
また、昨日の卵の受精状況ですが、3腹は90%以上でしたが1腹は全滅のようです。丸鉢もこれ以上増えると管理がいい加減になりそうですし、すでに十分な量も確保できています。また、まだ3歳の腹が大きいメスも2匹いますので、あまり気にせず、次は良い組み合わせで採れるようにしてみたいと思っています。
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2005年5月24日(火) |
やっと本格的な産卵となりました! |
今朝は水温は15.5℃と少し低めでしたが潮が良いおかげでしょうか、4腹の産卵がありました。全て二歳で人工授精の採卵です。産卵数はそれぞれ400〜500個といったところですが、今年もこれでやっと一安心です。
オスは4/22の日記で紹介したO氏の分譲魚が大活躍で、特に4/21にも紹介している尾の大きなかさの見事な期待のオスが、2腹受精させてもまだまだ精子を出せるほどの能力を持っていて驚きでした。もう一方の丸手のオスも十分な精子を出して1腹分、残り1腹は自家産の更紗のオスで採りました。一方のメスは昨年の自家産の中でのNo.5が1尾と、その他はあまり特徴の無い錦魚達ですので、そんなには期待は出来ないオス頼みの掛け合わせの状態ですが、どうなるでしょうか?
受精率はほぼ9割の腹もあるようですが、半分がやっとという腹もあるようです。同じオスを使ってもぜんぜん違う事から、卵の成熟の違いが原因のように感じます。
卵はメチレンブルーを入れて遮光しています。3腹分は40Lのプラ舟にヒーターで20℃セットで夜温の低下を防いでいますが、1腹はそのまま丸鉢に入れ、上にプラ丸鉢を逆さにして覆いをかけてやるだけとしました。
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2005年5月22日(日) |
今日から大潮です。 |
今朝は薄曇りで、舟の水温も19℃と高く、3つの舟で追尾が見られました。ただ、メスは何れも2番仔となるので、まだ成熟が足りないようで、腹を押しても卵をこぼさない状態でした。腹は非常に柔らかいので、ここ数日で産卵があると思いますが、今日はお預け状態です。
昨日選別した稚魚の丸鉢も今朝は高温で20℃でした。今朝もブラインシュリンプを与えたのですが、数匹が昨朝と同様に水面に急上昇して空気を吸う姿が見られました。昨年もこの時期にこの様な状態が確認されていて、その時は低温が原因だと思っていましたが、今朝は20℃位でもブラインシュリンプを与えるとこの様な症状が見られる事から、「低温による代謝活性の低下状態で、一時的な消化不良?、のどに詰まった状態?から来る呼吸困難?」などが考えられます。ただ、どちらにしてもしばらくすると何事も無かったように回復しています。この稚魚は昼過ぎには低密度での飼育が正直に成長に反映され、1日でまた一回り大きくなっていて驚くほどでした。
それから、NHKで放映された「金魚大百科」の再々再放送が総合テレビで6月27日(月)の深夜1:40〜3:40にあるそうです。土佐錦魚も登場し、貴重な丸鉢の型なども紹介されるそうですので必見です。日付は深夜のため月曜日ですが、実際には日曜日の深夜にありますので注意が必要です。なお、前回までの放送はデジタルハイビジョンやBS放送だったのですが、今回は普通のテレビで見られます。
今日は日中小雨が降っていましたので、少し控えめに餌をやりましたが、明日朝には水換えをする予定です。なお、時間があったので、「土佐錦魚訪問記」にミジンコとイトミミズの採集の項を追加しましたので、興味のある方はご覧下さい。
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2005年5月21日(土) |
1回目の選別 |
今朝、覆いの無い放置してある丸鉢では水温は11℃でしたが、覆いのある鉢は16℃と今日も覆いの効果は絶大です。
さて、O氏に分譲して頂いたこの丸鉢の中の稚魚は、温度を過信して、今朝はかなり多めにブラインシュリンプを与えたところ、酸欠状態になったのか、一部の稚魚がらせん状に水面に急上昇して空気を一飲みパクッという感じで吸った後浮かび気味となり、他の稚魚も水中でビクッ、ビクッと異常な泳ぎ方をするという失敗をしてしまいました。すぐに貯水タンクから酸素の豊富な置き水(温度は1℃高め)を洗面器で2杯、オーバーフローさせながら静かに加えました。しばらくして完全に回復する事が出来ましたが、冷や汗物でした。
昼からは今朝の失敗に水の傷みも要因の一つと想定されるので、まだ小さく選別は少し早めですが、一回目の選別をして水換え(鉢分け)を行なう事としました。孵化後10日目位ですが、尾の角度が60〜90°で左右均等に開いているものを残すようにして選別を行ないました。
この300尾は選別後、非常に贅沢ですが、丸鉢が遊んでいるので、6鉢に分けて各60尾としています。
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2005年5月19日(木) |
暑い一日です。 |
稚魚のいる丸鉢は夜間に覆いをしています。極端な早朝の水温低下で稚魚が溶けるのを防ぐためと、私の所では朝の7時までに餌を与えて出勤する必要がありますので、その時点での水温を出来るだけ高く保って消化を良くしたい事から行なっています。覆いが無い状態で早朝の丸鉢が15℃以上になるまで続ける事にしています。
朝はブラインシュリンプを十分に与えて、10cm幅の杉板を1枚ずつかけて出かけます。餌はどうしても朝夕の1日二回となるので稚魚の成長はゆっくりです。
今朝の水温は16℃です。日中は雲一つ無い好天で水温も26℃まで上がっていました。この高温で十分にブラインシュリンプも食べて腹もオレンジ色となっています。1日で一回り大きく感じるほど成長したようです。
この稚魚はO氏に無選別を分譲してもらったものですが、数百匹はいるはずですが、小さくても周りの色に合わせて体色を変えているようで、保護色となっているので丸鉢の中では見えにくい状態ですが尾も開いてきています。この日曜日に1回目の選別を行なえればと思っています。写真には6匹写っていますが、きれいに撮れないものですね・・・。(写真はクリックで拡大します)
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2005年5月18日(水) |
今朝、産卵がありましたが・・・。 |
今朝は気温が下がらないとの予想でしたので、昨夜,、隔離して飼育していた雄雌を合わせて波板をかけておきました。このおかげで今朝の波板下の舟の水温は20℃もあり、3つの舟でそれぞれ追尾が確認できました。その中で今朝は高知より昨年導入した二歳メスと期待の丸手のO氏の分譲のオスで人工授精で採卵できました。このメスは褪色中で、4月の終わりにも産卵があった個体ですが、今回は腹も細いままで非常に卵数も少なく、100個あるかないかの極少量でした。また、今回の産卵から台所の排水口用のポリの不織布ネットを切り開いて使い、卵を受けてみました。昨年は洗面器に直接受けていたのですが、卵に底のごみが付く様な事が無くなり、使い勝手も非常に良いと感じました。
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2005年5月16日(月) |
今週末は産卵が期待できるかも? |
昨日は、「広島土佐錦魚の会」の見学会でした。会場が遠方にも関わらず欠席2名の高出席率でしたが、見学先のご厚意で内容はこれ以上望めないほど充実したものとなりました。この場を借りて重ねてお礼申し上げます。第1回の選別をはじめ、人工授精、ミジンコやイトミミズの採集などの実演もあり、私をはじめ他の参加者にも、今後の飼育にとって貴重な体験となり刺激となったと感じています。
会場は私の所から1時間半ちょっと位ですが、朝8時半に家を出て、帰宅したのは夜8時半でした。このため、土佐錦魚の管理は早朝の水換えと餌やりのみで夕方は確認できませんでした。そのため今朝は少し心配しながら屋上に上がってみると、体調を崩して追星が消えかけていて、今年の産卵には使えないかも・・・とあきらめかけていた期待の二歳が、それぞれ2匹とも同居させているメスを追っている姿が見られました。昨日餌を切った事も影響しているようですが、昨日もかなり追っていたよう、メスが少し消耗していましたが、まだ産んだ様子は無いようです。
平日の昼に産んでもらっては困るので、とりあえず雌雄を分けて、週末直前まで隔離しておきます。
昨日の見学先でも、産みたくなるまで待って産ませるのが良いとの事を聞いていましたので、このオス達も産卵に参加できるほど回復している事を証明しているようです。今週末の休みからまた、良い潮となりますので、今年3度目の正直で何とか産卵に漕ぎ付かせたいものです。
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2005年5月14日(土) |
明日は「広島土佐錦魚の会」の見学会です |
今朝の水温は14℃であいかわらず低めですが、二歳、親魚とも食欲もあり、順調です。今朝の水換えは、1/3量を換える程度としました。
さて、明日は「広島土佐錦魚の会」の研究会で、著名な飼育家を訪れて見学を行なう予定です。あわせて、無選別の稚魚を分譲して頂く事としています。この稚魚を会員全員で分けて持ち帰り、各自の選別、飼育環境や管理でどのように育つか、秋の品評会に合わせて再び持ち寄って、それぞれの経験をもとに、より良い飼育方法を皆で探り、会員のレベルアップと同時に、良い系統の普及を狙っています。
明日の夕方には、各自がこの稚魚を持ち帰る事になるため、今朝は丸鉢に溜め水を張り、準備をしておきました。また明日の朝にはブラインシュリンプをセットし、月曜日からの給餌に備える予定です。ブラインシュリンプの孵化は、昨年と同様に、発砲スチロールの箱にヒーターで28℃の加温を行なった中に、ペットボトルを利用した自作の孵化器を入れ、2%の塩水となるように、500mlの水に対して塩10gを入れて溶き、1gの卵を入れて、エアーを入れた状態で行ないます。加温を行なう事で孵化までの時間が安定し、確実に24時間後に使える状態となります。
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写真は昨年作ったものですが、今年はこれでは不足するので、新たに作り直す必要がありそうです。(500mlのペットボトルの底を切り抜き、ふたに穴を開けL字ジョイントをシリコンで固定し、逆さにしてエアーを入れています。3つありますが、全部で丸鉢2個分ぐらいの量がまかなえます。朝夕と1個ずつ2回に分けてセットして、1個は予備に使っていました。) |
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2005年5月12日(木) |
調子を崩した魚達は全て復活です! |
ここ数日の朝の水温は13℃前後で低めに推移していましたが、今朝は小雨で、水温も16℃と少し高めでした。最近の換水は汚れた舟を1〜2日間隔で、底3〜4cm残して換えていますが、すぐに青水化が進んでしまいます。これに合わせて調子もほとんどが全回復して、最後まで塩水浴を続けていた舟も今日で終わりとしました。ここ数日は通常通りに近いほどの餌の量に戻しており、メスはかなり腹が膨らんで、再び抱卵してきているのがわかります。あとはオスの成熟ですが、こちらははっきり出ていた追星がわずかに残っている程度のものがほとんどで、多くは、消えてしまっていますし、追尾行動が見られず少し心配です。次の大潮で採れなければ今年はかなり厳しくなりますので、慎重に回復を図っているところです。
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2005年5月9日(月) |
少しずつ回復してきました。 |
貯め水の爆気不良で調子を崩した魚達ですが、夕方にはかなり回復してきました。中でもハネの舟の二歳達は完全復活です。ただ、親魚はまだ少し逆立ち気味でした。期待の二歳達も今一歩ですが、6日の写真の丸手の雄はかなり良い感じに回復してきました。
青水化が進んでいる3舟(ハネが入っており昨日換水していない舟)では、全ての魚が完全回復していることから、水質の急変で調子を崩した魚は、あわてて再度良い水で換水するより、がまんして落ち着くのを見守る方が回復が早い事が伺えます。
そこで、今日の水換えは取り止めにして、明日の朝か夕方に延期しました。病気で調子が悪い時とは管理も変える必要があるようです。
また、一昨日アクセスが1万ヒットを超えました!本格公開から約2ヶ月ですので、1日平均170件の訪問がある事になります。このホームページをきっかけに、多くの方々に直接メールを頂いて、励ましや質問、貴重な出会いなどがあり、非常に充実した日々でした。これからもよろしくお願い致します。
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2005年5月8日(日) |
祝!防鳥フェンス拡大完了 |
ゴールデンウィーク中に完成させる予定であった防鳥フェンスが今日(丸3日かけて)完成しました、5月3日に作ったフェンス(舟のみを覆う部分)から、面積的には防鳥部分が以前の2.5倍になりました。飼育管理がしやすいように上部と通路入り口扉を開閉式にして可動式としています。
写真は上が通常(ネット展張)時で、下が作業管理時(ネット開放)時です。上部のネットは3タイプが分かれて、折り重なる形となっています。
昨日、水質ショックで、調子を崩した親魚はまだ逆立ち気味で、うち一匹はポップアイ(出目症状)が出てきました。この舟には塩を0.5%入れて、様子を見ていましたが、夕方には餌をわずかに食べれるほどに回復しました。また、期待の二歳魚達は3匹の雌を除いて、そのほとんど全てが力無く浮かび、やはり産卵どころではありませんが夕方には自然回復したものもいくつかいました。
ハネた錦魚がいる舟も同様の症状が出ており、水は見た目にも泡が消えにくく、状態は最悪のようでしたが、こちらはそのままで、期待の魚達の舟にはタンクから1日汲み置いて強く爆気した水で早速換水を行ないました。ハネに病気など何か問題が起きた場合には、本命とは違う方法で対処し、常に実験台として経験を得るのに用いています。
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2005年5月7日(土) |
換水の大失敗・・・ |
今朝は17℃と水温も高めでしたが、舟を見て驚きました。追尾どころかほとんどの魚が力無くボーっと浮かんでいます。期待の親魚にいたっては逆立ち状態です。どの舟も昨日思い切って全換水していた事から、貯水タンクを疑って直ちにのぞいてみると、爆気用のエアーが全く出ていません。チューブを確認すると押さえ付けられて潰れていました。先日遮光のために上に板を乗せた事が原因でした。
私の所では屋上に飼育場所を移して以降は井戸水を利用しています。この井戸水は汲み置きでは使用に問題は無いのですが、蛇口から直接使うと、必ず浮き上がってボーっとした状態になり、ひどい時は数時間から数日後には死んでしまう事を、以前飼っていた熱帯魚やメダカ、金魚などで体験済みでした。そのため、タンクには特に多くの爆気量となるようにしていたのですが、今回の様に爆気が無い状態では、丸一日経っているとは言え、ほぼ密閉状態ですので、汲み置きの効果も無く、俗に言う「こなれた水」にはなるはずも無く、かなりのショックを魚体に与えたのだと想像されます。
産卵はこの潮では難しい状態ですので、再び今回も見送りになってしまいました。本当に今年はアクシデント続きです。まともに採卵できるのか少し不安になります。
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2005年5月6日(金) |
明日からの産卵を期待して |
今まで調子を崩していて、この1週間回復をはかっていた2歳の雄が何とか回復しました。O氏の分譲魚で期待の丸手ですが、イトメのやりすぎから水質の悪化を招き、急な高温が重なってエラをやられ、片エラ呼吸でボーと浮かんでいたのですが、0.5%塩水浴で、なんとかこの大潮に回復が間に合ったようです。写真は昨日のものですが、雄の発情の証である追星が、胸ビレとエラブタに白い突起状に、非常にはっきりと確認できます。
この雄は更紗の3歳の雌と合わせるつもりですので、今日の夕方、全換水で刺激を与えて、薄暗くなってから雌雄を混泳させてみましたが、直後から勢い良く追尾を始めていましたので、明日は期待が持てそうです。ただ病み上がりなので、もし産卵に参加できるようであれば、その後の扱いを特に注意する必要があります。
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2005年5月5日(木) |
餌の鮮度 |
私の所では、2歳以降は人工飼料をメインに与えています。入手しやすく安価なためアユソフト4号を使っていますが、保管は冷蔵庫で密封保存しています。
しかし、庭と屋上の睡蓮鉢に入れているハネのトサキンには、その都度冷蔵庫まで取りに行くのが面倒なため、常温で保存していたものを与えていました。この餌は約1年経ったものですが、冷蔵保存の新鮮なものと比べると大きな違いがあります。まず、においが強く、見た目も乾燥気味です。与えてみるとその多くが浮かんで、食べた直後に丸手のトサキン達は逆立ち気味になるほどです。
最近では、かなり酸化と乾燥が進んでいたようで、今週になって、このハネトサキン達の中にはかなり食べているのに痩せているものが目立つようになりました。最初はメスが卵を産んだかな?程度に思っていましたが、オスも同様に痩せてきており、やはり餌以外は考えにくい状態です。
今後も古い餌は早めに処分して、常に新しい餌を与えるように(ハネにも・・・)したいと思います。ハネはこれまでも良い実験台となって色々なことを教えてくれましたが、産卵が順調に行けば、残念ながら夏までにはかなりの数を処分する事になりそうです。
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2005年5月3日(火) |
防鳥ネット設置しました! |
今日も暑い一日でした。この所の暑さで水も傷みが早いようです。イトミミズを与えている舟などでは一日でかなり濁ってきますので、最近はほとんど毎日、全換水を朝行なっています。80Lの各舟には二歳では6匹ずつ(期待の舟には4匹)が入っていますので、やはりこの時期には詰め込みすぎの状態になっています。
さて、先日から被害が大きい鳥の食害ですが、ここ数日でもネットの上から尾筒やわき腹、背びれなどの被害が続いています。
そこで今日は、丸一日かけて防鳥ネット・防鳥フェンスの設置を行ないました。今回の設置は舟の所のみとしました。高さを60cmとして、万一鳥がネットの上からくちばしで突付いても届かないようにしました。また、枠組みはイレクターパイプで組んで、上部を開閉式としています。
写真は上が上部のネットを下ろした所で、下が開けた所です。側面には100円ショップで購入した60cm×30cmのスチールネットを取り付け、上部の開閉部分には2cm角のポリエチレンネットを張っています。
丸鉢のほうも同様に防鳥ネットを考えていましたが、ゴールデンウィークのDIY需要で材料がホームセンターで売り切れていましたので、今回は見送りました。稚魚が大きくなる頃までにはこちらもネットを作る予定です。
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2005年5月1日(日) |
丸3日間留守で世話が出来ませんでした。 |
今日から5月です。本格的な産卵シーズンに入ったわけですが、私の方が今日の夜帰宅するまで丸々3日間家を空けていましたので、土佐錦魚の世話も何も出来ず明日からが本格的なシーズン開始となります。
また、この数日間、日記や掲示板などの更新、返信が遅れた事をお詫び致します。なお、帰ってみるとメールも10件以上頂いており、こちらも返信が出来ておらず、大変失礼致しました。メールを頂いた方には近日中に返事を致しますのでご容赦下さい。
3日ぶりの土佐錦魚の様子ですが、夜中に明かりをつけて確認した所、朝全換水して餌を与えずに家を空けたにも関わらず、丸3日で青水化もかなり進んでいて、少し痩せた感がありました。
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