土佐錦魚日記

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2005年4月28日(木)
暑い一日でした

 今日の気温は広島県内では29.9℃まで上がった所もあるほど、暑い一日でした。この暑さ対策に今朝、全ての舟を全換水して出勤していたのですが、夕方帰って親魚を良く見ると・・・!、尾心の周りと両手のひれにガスが入っていました。朝は全換水したのでほとんど更水状態でしたが、夕方にはかなり青水化が進んでいました。
 幸い2歳は無傷でしたが、この舟に入れていた2匹の3歳はともにガス症が出ていました。やはり親魚の舟は傷みが早く、もっと注意が必要でした。屋上に移動してから日当たりは非常に良くなり、終日日射があることも考慮した管理を心がけなければなりません。4月のガス病は全く警戒していませんでしたが、これからも予想されることなので、今後は気温が上がりそうな日には15cm幅の杉板をかけて出かけるようにしようと思います。

 なお、先日試し程度に採卵したものはやはり未成熟だったようで全く受精していませんでした。5月の大潮を目指してゆっくり採卵しようと思います。

2005年4月25日(月)
延期の予定の産卵でしたが・・・

 今朝は厚く曇がかかっており、暖かい朝となりました。産卵は延期するつもりでしたので波板もかけず通常に戻していたのですが、雌雄を隔離せず一緒に入れていたので、21、22日に紹介した雄が今朝も追尾を行なっていました。
 今日も大潮ですので、ふと気になって、隣の舟の更紗の三歳(4月1日に日記で写真を掲載した長手魚)の腹を確認してみると、卵をこぼすので、あわてて22日に紹介した褪色前の丸手の雄と人工授精で採卵となりました。この雌は昨日も腹を確認したのですが少し柔らかかった程度でしたが・・・、土佐錦魚はやはり難しい金魚です。土佐錦魚のかけ合わせのセオリーとされている丸手と長手の組合わせですので期待したいところですが、雄がどんどん精子を出すにもかかわらず、雌の成熟が今一歩で、残念ながらほんの少量の50〜60個の採卵となりました。とりあえずメチレンブルーを入れた40Lの孵化用の舟を20℃に加温して極軽くエアーを入れ、遮光をして出勤です。
 産卵数は僅かでしたが、この更紗が雌と確認できた事が大きな収穫でした。今年の種親候補はあまり数がいませんが、これで、組み合わせも少し幅が出来てきました。現在の所、期待の種親候補は、確認できているものが雌3匹、雄2匹、不明が5匹です。これから5月の連休明けの7・8・9・10日の大潮を目指して飼い込みたいと思います

2005年4月24日(日)
産卵は延期です・・・。

 今朝も波板の下で水温は13℃しかなく、当然のように追尾も見られず、産卵は無理でした。昨日の雌はその後も卵をこぼしたようで、腹も細くなっていましたが、試しに一昨日のオスと合わせて軽く人工授精で絞ってみると、僅か30個程度の卵が得られただけでしたので、これは流しました。次は2週間後を想定して、じっくりと充実をはかろうと思います。
 さて、今日は屋上に散らばっていた丸鉢を一箇所に集めてみました。60cm丸鉢5個と55cmプラ丸鉢5個、45cmプラ鉢2個と80L舟6個が今年の設備となります。他に産卵用に40L舟2個と予備に140L舟が待機中です。1箇所に飼育槽を集めたのはネットを張って全てを覆うためです。先日以降ネットを2重にしたり、目の細かいものに変えたりと応急的に改善していますが、いまだに鳥害が収まらず、ネット越しに若干つつかれているようで、時々鱗が1〜2枚はがれたりしています。出来るだけ早く確実なネットを設置したい所ですが、人が入れるほどにするには支柱を立てる場所がネックとなり、施設のみを低く覆い、管理の時はネットを外せるようにするには開閉用のよい部品が無く、未だにどうしたものかと思案中です。

2005年4月23日(土)
産卵準備OKの魚も・・・

 今日から3日間が大潮ですので、今年初の産卵が期待できる時期です。今朝は波板の下でも水温は13℃と産卵には低すぎるようでしたが・・・。写真の二歳の素赤は3月末の写真で、これといった特徴の無い無難な雌です。数日前から非常に腹が柔らかくなっていたので雌と思われるもの4匹の舟に隔離していましたが、この魚が今朝取り上げると卵をこぼしました。現在は腹も十分に出て逆三角形の丸みを帯びた体型で、そこそこの魚になっています。本来であればすぐにでも合わせて採卵すべきところですが、相手としては昨日紹介したオスが唯一準備が整っている状態で、この魚と合わせるにはもったいない魚なので、人工授精は控えました。明日か明後日になって他の魚にきざしが見られないようであれば仔を採ってみようと思います。

2005年4月22日(金)
分譲魚その2

 この所、早朝は10℃程度の水温なので、なかなか産卵には至らないようです。対策として、昨夜から、それぞれの舟に夜間に波板をかけて、少しでも水温が下がらず安定するようにして産卵に備えています。
 今日の写真(右上)は、昨日に続いてO氏に分譲して頂いた土佐錦魚
です。丸手のお手本のような体型ですが、この腹で雄です。追星が先日からはっきりと確認できるほど出てきましたので驚きでした。先日、明二歳を6尾で混泳させていると、追尾が確認できましたので、今は左下の魚とともに隔離しています。尾心の左右に軽くしわが見られますが、種用に非常に期待できるものを持っていると思います。なお、左下の魚は昨日の魚です。(写真はクリックすると拡大します)

2005年4月21日(木)
O氏の分譲魚
 今朝は少し冷え込んで、水温は10℃でした。少し油断するとイトミミズのおかげで換水の翌日でもかなり水が傷んでいる様子です。今朝は産卵を期待している2歳と3歳の舟のみを全換水しました。帰宅後は他の舟も全換水を行って気分一新です。
 屋上に飼育場所を変更してから、色々なアクシデントが重なり、今年は思うように産卵の組み合わせも出来ませんので、O氏の分譲魚が大活躍してくれると予想されます。
 写真は明二歳のO氏の分譲魚です。特徴的な目先と顔の細さを持ち、後ろの大きい丸尾で、かさが見事な素晴らしい魚です。
先日追尾行動が確認できたので、多分雄だと思いますが、追星はまだのようです。(写真はクリックすると拡大します)
2005年4月20日(水)
国産イトミミズと輸入イトミミズ

 今日は雨で、水温は15℃と高めでした。昨日追われていた魚も元気を取り戻しており、一安心です。
 さて、最近の日記は餌の話ばかりですが・・・。今日はイトミミズについてです。土佐錦魚の顔を細くするには欠かせない餌のイトミミズですが、私の所でも残念ながら採集できる所が近所にはありませんので、購入したものを使っています。幸いなことに大型のペットショップが近所にあり、ここで常時必要量だけを購入することが出来ています。ですのでイトミミズとはこんなものだと思っていましたが、先日O氏の採集されたイトミミズを分けて頂き驚きでした。
 写真はクリックすると拡大しますが、左が購入のおそらく輸入物、右がF市で採集された国産物です。国産は動きが早く、見た目でも太く長く、明るいオレンジがかったピンク色です。触ると硬くしまって手の上でちぎるのに苦労するほどですが、購入品は手に乗せただけでバラケてしまいます。この違いは鮮度だけでは無い様に思えるほどです。
ちなみにフンの状態も比較すると、国産物では非常に太く長くなり、良く吸収されているのが一目瞭然でした。

イトミミズ購入物と採集物
2005年4月19日(火)
本命に追星確認ですが・・・?

 今朝の水温は10℃でしたが、本命の明二歳の舟で追尾を確認することが出来ました。追いかけていた2匹を良く見ると1匹は追星が旨ビレの端に出ていました。もう1匹はなんとなく白っぽいかな?という位でしたが、この2匹を隔離しました。「飼育の工夫とアイディア」で紹介している隔離版も今年初仕事です。追われていたほうは尾びれが少し擦り切れていましたが、どうも産卵があったようで、腹がかなり細くなっていました。今朝はいつもより1時間遅れで錦魚を見たので、6時半には終わっていたようで残念です。人工授精も試みてみましたが全く卵も精子も出ないので、今回はあきらめました。
 また、昨年は射精後の換水の遅れから、エラ病の発生を招き、大切な魚を失った苦い経験があるので、しっかり水を換えて出勤しました。帰ってから確認すると皆元気に餌を欲しがっていたので、イトメを少なめに与えました。
 できればこの週末から大潮になりますので、都合良く発情が揃い、日曜日の産卵を期待したい所です。産卵があれば連休時期にシュリンプを十分に与えられるので、後の管理の都合が良いのですが・・・。(潮は「おすすめリンク」にある暦のページ:月例カレンダーを参考にしています)

2005年4月18日(月)
ミジンコの種類:その2

 昨日、F市のO氏から新たにミジンコを分けて頂きました。今回のものは単に「ミジンコ」と呼ばれるミジンコ属(Daphnia)のグループです。大きいものは3mm位の大きさで、先日掲載したカイミジンコとは全く違う泳ぎです。(ピン!・・・ピン!・・・という感じ)

 上の写真は泳ぐ姿を上から見たものです。触覚を広げてY字型に万歳しているように見えます。中の写真は上に写っている中からいくつか取り出して顕微鏡で見たものです。どうしても横向きから撮影する事となるので、上の写真と同一個体とは信じられないかもしれませんが・・・。

 よく勘違いされることですが、ミジンコの目(大きく目立つ複眼)は1つだけです。(厳密には目の少し下のほうにとても小さい黒い点のような単眼があるのですが・・・)上見の写真で黒い点に見える所が複眼です。写真内の左右は別の個体で、右のものは背中に黒い卵を抱いています。また、どちらも共通して消化管が緑に見えますが、餌である藻類を体内に取り込んでいるためだと思います。

 一番下の写真だけはクリックしても拡大しませんが、種類の判定の基準となる後腹部の突起部分(肛刺、尾爪)です。中の写真の右の個体のものですが、腹の下で白く反射している付近に隠れています。
 
 O氏のミジンコも、もとは池から採って来たそうですが、今回のものは丸鉢で湧かせたものだそうです。鶏糞を軽く一握り丸鉢に入れ、牛乳を大さじ1杯加えてスタートして、後は水換えも何も無く放任で、減った水はプラ舟の古水を入れてやるのだそうです。ただし、
ミジンコはあまり富栄養化が進んだ水では全滅の危険もあり、最初に鶏糞+牛乳で1度処理を極軽く行なえば後は無理におかしなことをしないほうが良いそうです。

 頂いた折にも網で軽く1すくいすくって(目測で数百匹位)明け2歳に与えていましたが、喜んで食べていました。

なお、その際に教えて頂いたのですが、8日の日記のカイミジンコは、小さな稚魚は消化できず、腸に詰まらせたりして危険なので、使うのであれば明け二歳からが良いと教わりました。日記ではシュリンプの後に使えば良いかも?と書いてありますが、カイミジンコそのものは殻が固すぎて、あまり良い餌とは言えないようです。ここで訂正させて頂きますので、よろしくお願い致します。





2005年4月16日(土)
残念でなりません。鳥に獲られたようです・・・。

 昨日は水が漏れていた80L舟にシリコンコーキングで補修して、今日改めて水を張りました。完全に水漏れは止まってやっと体制が完全に整ったと思っていたのですが・・・。

 夕方帰宅して2歳、3歳の舟を見てみると何かさみしく感じます。「あれっ?」と思ってよく見ると数が足りません。
舟の底には鱗が散乱しており、腹の両側の鱗がはげている魚もいました。どうやらサギが飛来して3匹を捕食したようです。

 上の写真は少しはなれた家庭菜園のプランター付近に落ちていた残骸です。被害にあったのは下の写真の魚で、期待していた明け二歳(ともに品評会に出展したもの)と昨年導入したO氏の3歳雄が被害にあいました。「鳥に食べられる時はなぜか良い魚から狙われる」との話を聞いていましたが、うちでも期待していた良い魚から被害にあってしまいました。

 ベランダ飼育の時から使っていたネット(3.3cm角)を一部の舟ではそのまま使っていましたので、これではサギに狙われば阻止できなかったようです。8mm角のネットの所は無傷でした。屋上飼育のつぎの改善はネットと決めていたのですが、少し遅かったようで、特に右上の魚は自分では一番気に入っていた魚で、悔やんでも悔やみきれません。

 とりあえずネットを2重にして升目の間隔を1/4にしましたが、近日中に全てを小さい目のネットにするか、全体をネットで囲うかのいずれかの方法を実行するつもりです。



2005年4月15日(金)
今年の飼育設備:飼育環境の改善その3

 昨日に続いて飼育環境についてです。増設した舟は発泡スチロールを張っていません。当歳魚の顔を尖らせ、腹出しをするには、昼夜の温度差が大きく左右するように感じていますので、二歳以上にも同様な傾向があるのではないかと思います。
 高知では2歳以上にはモルタルの角舟を使われていましたが、高温となる昼間非常に暑くなる高知では、夜間の水温低下のために、2歳以上にもモルタルの水温差が必要で、自然とこれを使って良い結果を得ているのではないかと個人的に勝手に想像しています。
 将来的には、冬越しは3cm厚の発泡スチロールの付いた舟で行い、春温度が上がってくるのに合わせて、夜間の冷却効果を期待して、発泡スチロールの無いプラ舟で飼育するようにできればとも考えて、あえて付けない舟を設置してみました。
 これで、プラ舟は80Lが6個になり、さらに産卵後から秋まではO氏にお願いしている丸鉢を2個加えて5個に増やし、昨年まで使っていたプラ丸鉢の5個を合わせて使って行く予定です。
 以前も触れましたが、これらの舟にはすべてに1個ずつ、25mmのボールバルブを付けて換水時の給水も効率化しています。また、台にしているのは発泡スチロールのブロックで、その上には塗装コンパネを置いて、屋上の負荷軽減をはかっています。
 下の写真はエアー配管の一方コックのアップです。この配管を足元の通路側に設置したのは、換水時に舟からの排水が手前に流れ出すのを少しは防いでくれることを期待しての配置です。写真のように空気量は調節してかなり控えめにしぼっています。



2005年4月14日(木)
80L舟の増設:飼育環境改善その2

 昨日書けなかった続きですが、80L舟を2個増設しました。排水を楽にするため、風呂栓加工をしました。この穴あけには木工用のホールソーを用います。ホールソーは各サイズがセットになって500円程度ですので、色々と重宝しています。これを普通の電動ドリルに付けて穴を開けるのですが、今回は大失敗でした。いつものように穴を開けていると、のこの刃の部分が逃げてしまい周囲に傷を付けるばかりで中々削れません。なんとか2個の穴を開け終えて、よくよく見ると刃の回転が反対になっていることに気が付きました。この電動ドリルは握りの少し上に回転を左右に切り替えるボタンが付いていたのですが、何かの拍子に逆回転になっていたようです。ホールソーには左右どちらの回転でも使えるものもあるようですが、これは右回転専用でした。
 そのため、穴の縁に細かい溝が入り、風呂栓(30mm径の外ネジ共栓というものだそうです:)を付け、(上下にゴムのパッキンが付いており、これを裏のネジで締め付ける構造になっています)水を張るとポタポタと水漏れが起こってしまいました。裏の突起部も彫刻刀で丁寧に削ったのですが、溝状の傷を何とかしなければ止まらないようです。シリコンコーキングを使うかハンダゴテで溝をうめて補修をしなければダメのようです。
 右の舟の写真は左が裏面、右が上から見た状態です。穴あけの直後のため、周囲は毛羽立っており、底面の突起もそのままです。これをできるだけきれいに削ることが大切のようです。

 さて、今朝の水温ですが8℃と冷え込みました。この状態で餌を与えるのは嫌だったのですが、今日は仕事が遅くなり夕方も与えることが出来ないため、少量のアユソフトだけで我慢させました。

 明日はとりあえず完成した飼育環境の全容を紹介する予定です。

ホールソーを付けた電動ドリル

プラ舟の穴あけ

通称「風呂栓」:外ネジ共栓
2005年4月13日(水)
エアー配管完了!:飼育環境改善

月曜日から夕方時間を作って、飼育環境の改善を行ないました。ひとつは先日購入していた大型のエアーポンプの配管です。飼育場を屋上に移して大幅に拡大したので、普通の観賞魚用小型エアーポンプでは容量も少なく雨も心配なため、屋外設置型で「水没しない限り大丈夫!」とのことでハイブローを選びました。規格による価格差は少なかったので、30Lか40Lにするか迷いましたが、消費電力がほぼ半分ということもあり、HP-30にしました。ちなみに消費電力は22Wです。重さは5.7kgもあり振動で動いたり音が出たりも無く安定しており音も僅かに感じる程度なので、屋外では全く問題にならない程度です。配管は水道管のVP-13の塩ビパイプで行い、これに4.8mmのドリルで穴を開けて、一方コックを取り付けると完成です。容量は非常に大きく、貯水用のタンクでは爆気という表現がぴったりの多量のエアーを2箇所出しても、6個の舟、イトミミズ用、孵化・病魚隔離用の補助コックと合計10個を出しても、まだ倍量ぐらいは出そうな勢いで、驚きのパワーでした。また、届いてからわかったのですが、セール価格ということで2割引で14,280円と、とても良い買い物をさせて頂きました。カタログでは水深35cmで11本位の量を目安と書いてありましたが、土佐錦魚の場合には舟のスミの水面付近で軽く送気するため、容量はもっと少なくても良かったかもしれません。
なお、うちの土佐錦魚たちはこの所の水温の上昇で追星が見られるかと期待していましたが、まだのようです。(はねの丸鉢放任組みはほとんど出揃っているのに・・・)
今日は遅くなったので、飼育環境改善その2については、また、後日記載します。



2005年4月9日(土)
桜も満開、暑いほどの一日ですが・・・。

今日の昼過ぎには水温は27℃まで上がり、暑いほどでした。この時期のコケの量について、どれ位が良いかを探るため、昨日の水換えで、コケを全て落とした船を一つ作ってみましたが、イトミミズを与え始めた事と気温の急上昇で、かなり水が傷んだようで、魚の食欲が急激に落ちてしまいました。あわてて再び全換えをして0.5%の塩を入れました。桜は満開の穏やかな日に、他の舟も一応水を換えて様子をみることにしました。産卵時期の前にはちょっとした不注意が大きく影響するので、気を引きしめて管理をしようと思います。

2005年4月8日(金)
ミジンコの種類?

 今日は20℃まで水温も上がり、親の舟は青水化が進んでいましたので水換えを行ないました。また、今日からイトミミズを与えはじめました。

 さて、先日から丸鉢で増やしているミジンコですが、肉眼での見た目はオレンジ色から薄い肌色で、体長は0.5〜2.0mm位です。
 上の写真は丸鉢の上縁に固まっている様子を普通のデジカメで撮ったものです。直線状によく泳ぐタイプののミジンコですが、種類が気になり、顕微鏡で調べてみると、下の写真の様な姿をしていました。
 「カイミジンコ
:Podocopida」のようです。名前の通り体は2枚の殻で覆われており、殻の中から触覚と遊泳肢を出して泳ぐ様子が観察できました。
 写真は顕微鏡にデジカメ用のアダプタを付けて私が撮影したものですが、我ながら良く撮れていると思います。(今回の写真はクリックすると拡大するようにしましたので、興味のある方はご覧下さい)
 金魚の養殖場やらんちゅうなどでも、稚魚に一番良いミジンコはこれより少し小さく(1.2〜1.4mm程度)、殻も柔らかい「タマミジンコ:Moina」だと言われていますが・・・。土佐錦魚も同様なのでしょうか?
 カイミジンコは動きが早く、大きめなので、少し大きくなった稚魚でなければ難しいのではないかとも思います。見た目はオレンジや黄色でおいしそうですが・・・。小さいうちはブラインシュリンプで、その後にこれに切り替えれば、餌を求めてよく泳ぐので、良い魚ができる可能性もあるかもしれません。
 なお、カイミジンコは他のミジンコと違って植物プランクトン以外の動物性の餌も食べ、環境にもより強い適応性を持つため、他のミジンコと一緒にすると、やがてカイミジンコだけが生き残るそうです。これが良い餌となるのであれば、培養するには良いかもしれません。

丸鉢の上縁のミジンコ

カイミジンコ
2005年4月4日(月)
「広島土佐錦魚の会」会員の皆様へ

 気が付けば、2週間後は「広島土佐錦魚の会」の総会です。会員の方には、早めにご案内をしようと思っていましたが、今日まで遅れてしまいました。申し訳ありません。それぞれメール、FAX、郵便と方法も色々ですが、遅い方でも明日中には届くと思います。また、HPをご覧頂いている方で、入会をご検討中の方がまだ、いらっしゃれば早急にご連絡下さい。ちなみに今年からの入会される方は現時点で3名です。
 それから、昨日の水換えの残りを今日行ないました。今回は3/4位の換水で、全ての舟がほぼ更水状態です。(4日先位にはうっすら青水になる予定ですが)今週は非常に暖かくなる週間天気予報も出ているので、今回はコケを強めにとっています。コケが無くなると食欲もさらに増すのでは?と思いますので、少しずつ餌を増やし標準の量にもってゆく予定です。(あくまでも、与えすぎると産卵に悪影響が出るので注意しながらのつもりです)
 また、昨日「土佐錦魚訪問記」と題して、見学させて頂いた方の飼育の様子を紹介するページを作りました。まだ、一人しかご紹介できていませんが、「広島土佐錦魚の会」の会長さんの様子を掲載しています。(余談ですが、新しくHPを更新するとアクセスが一気に増えるようです。最近では毎日120名前後の方に訪れて頂いていましたが、昨日は200名弱まで急増していました)

2005年4月3日(日)
外は春の嵐!

今日は非常におかしな天候でした。昼まで良い天気でしたので、午後に水換えを予定していましたが、急に雲行きは怪しくなり降り出す始末・・・。今週は忙しくなりそうなので、どうしても水を換えておきたかったので、雨の合間に何とか1舟を除いて換水を行ないました。その後は雷、風が強くなり、気温も下がってきたので、夕方には波板が再び登場です。今年はいつになったら納められるのでしょうか?。夜中になっても風は一向におさまらず、日記を書いている最中にも風音が聞こえています。
一方、ミジンコの丸鉢ですが、昨日、冬中手付かずで思いっきり青水化している睡蓮鉢から、洗面器で1杯ずつ足し水をしていたのですが、一転して今朝は急増加で驚きです。今日は水換えの際の古い青水をさらに足して餌を補給してやりました。明日から天気が良くなるそうなので、もっと増えてくれるのではと期待しています。

2005年4月1日(金)
いよいよ4月です

今日から4月に入りました。写真は3歳の更紗です。更紗は尾が小さく、中々良い土佐錦魚が出ないと言われていますが、この魚も欠点が多く尾も少し物足りません。個人的にはやはり更紗が一番美しいと思いますので、この仔を採って、いつか、色・形とも納得のいく土佐錦魚を創るための足がかりが出来ればと期待しています。3歳以降は毎年、発情・産卵が少しずつ遅れるので、この魚も5月以降ではないかと思っています。
一方、昨日発酵鶏糞を入れたミジンコ増殖用の丸鉢ですが、個体数が激減していました。市販の鶏糞の中には殺菌剤が入っているものもあるそうですが、入れすぎとも考えられますので、もう少し様子を見て判断しようと思います。

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