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土佐市の寺澤さんの飼育ハウス |
鮎餌の給餌量の説明も |
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会員の細木さんの飼育場(須崎市) |
細木さんの丸鉢の当歳魚 |
7月24日(日)は、西日本土佐錦魚保存会の見学会を、会員13名が参加して、高知県で行いました。
心配された雨も見学開始とともに止み、比較的過ごしやすい気候の中での研究会で、充実した内容に参加した会員は皆が大変勉強になり、大いに満足したとの感想でした。
今回の見学会は、午前中は当会とも縁の深い著名な飼育家の寺澤さんの飼育場を見学し、その後も終日同行していただき、色々とお話を聞く形で、午後は会員のHさんの所に会場を移して行いました。
寺澤さんの土佐錦魚は、当会の会員の多くが飼育している土佐錦魚の元になっている魚で、いわゆる「高知の黒の系統」です。
特徴としては、尾が大きく、親骨に尾肩があり、柔らかく泳ぐタイプで、褪色は遅く、色変わりを終えると素赤が多く、色はややオレンジがかった素赤が多い感じです。
寺澤さんは、自分の魚の系統や、作出した魚について、ことさらに主張するようなことのない穏やかな方ですが、こちらから色々と聞いてみると、過去のある全国大会の優勝魚が、実は寺澤さんの魚だったりとか、初めて聞いた方には驚きもあり、より当会にとって寺澤さんや高知を身近に感じる機会となりました。
また、うちで使っている丸鉢の型も寺澤さんが作られたものとのことなので、この型が当会に限らず、色々な所に普及していることになるようです。
昼食は道の駅「かわうその里すさき」で美味しい鰹料理を頂き、午後の見学は、会員の細木さん宅に移動して再開としました。
細木さんの所でも、高知らしい良い形質の土佐錦魚が多く見られ、独特の飼育や管理方法で良い魚を育てられていました。
土佐錦魚は、誰かの飼育管理を盲目的に信じて闇雲に実践する方法ではダメだと改めて感じました。
土佐錦魚を理論的に正しく理解したうえで、自分の環境や管理方法に合うよう、独自の工夫を重ねて、はじめて自分らしい良魚が出来る魚だと思います。
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