土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2016年1月25日(月)
歴史的寒波
19日の朝 24日の朝  25日の朝
水温は氷点下 ストーンを引き上げると氷が  貯水タンクのストーンにも氷
波板の下で空中に浮いた氷 エアーストーン周囲の氷  ストーン周りの水底まで達する氷

 この1週間は低温が続いて、昨日から今朝にかけては、各地で記録的、歴史的な冷え込みとなっています。

 うちの屋上の飼育設備でも、この1週間は19日の積雪以降、雪がとけては、また積もるの繰り返しで、今朝は3度目の積雪となりました。

 プラ舟で越冬中の土佐錦魚ですが、波板の上には防鳥ネットがあり、雪の性質によって積雪も異なりますが、19日には湿った大粒の雪だったのでネット上に積もっていますが、昨日24日には乾いた粉雪だったのでネットを抜けて波板の上に積もって、今朝はさらに降り続いた雪がネットの上下に重なった状態でした。

 昨日の最低気温は-3.9℃、今朝は-3.4℃で、明日も予報は-3.6℃となっていますが、これだけ冷え込むと、普通では見られない現象が色々と起きていて、波板の下の青水も5mm程度の厚さの氷が張っています。

 また、プラ舟の中にあるエアーストーンは、水中で氷が結晶化して空気が出なくなっていましたが、600Lの貯水タンクの水底にあるロングタイプのエアーストーンでも周囲に氷がついて、こちらは氷の浮力でストーンごと水面に浮きあがっていました。

 日陰でうちの屋上で最も冷え込むプラ舟では、波板の下には5mmの氷が張っていましたが、その下には1cm位の空気層があり、凍った後に水位が下がった原因を探ると、エアーストーンで噴き上げた水が少しずつ波板を伝って外へあふれた感じでした。

 産卵時期に稚魚の孵化用に用いている40Lのプラ舟は、シーズンオフはメダカを入れていますが、こちらは覆いも保温も何もないので、水量の半分以上が凍っている状態でした。

 心配なのは、土佐錦魚の方ですが、水底でじっとしているものがほとんどなので、何事もなく過ぎるとは思いますが、さすがに何尾かは横になったり逆立ちしたりしているものもあったので、いくらか影響が出るかもしれません。

 いつもは、雪が降っても特に何もしていませんが、今回は中を確認して写真を撮ったついでに、雪を降ろしておきました。

2016年1月17日(日)
長崎からの見学
分譲した明け二歳10尾を撮影中

 今日は長崎県から車で5時間もかけて、2名の方が来られました。

 昨年から金魚を飼い始めた方ですが、今年は駐車場の上に土佐錦魚用の飼育設備を建設される予定で、設備や飼い方はうちのHPを参考に、色々と準備を進められているそうです。

 西日本土佐錦魚保存会にも入会され、産卵や5月の研究会が非常に待ち遠しいとのことでした。

 せっかくの広島への訪問なので、うちのすぐ近くのミシュランガイドにも載った評判のお好み焼き屋さんにご案内しましたが、こちらもご満足いただけた様子で、ご家族へのお土産としてお持ち帰りにもされていました。

 昼食の後は、うちの屋上で2時間くらい魚を見ながらの説明で、親魚の土佐錦魚を洗面器に上げると、(見学に来られた方は必ずと言ってよいほど驚かれますが、今回も同様の反応で、)ネットの写真等では感じられない実物の迫力に感動され、何枚も写真を撮られていました。

 また、合わせて分譲を希望されていた明け二歳魚10尾を洗面器に上げて、特徴や長所と欠点、将来性などを簡単に説明し、交配親も何尾か洗面器に上げて紹介しましたが、それぞれの魚について、持ち帰った後にも判別できるよう、1尾ずつ撮影も行われて、写真の通り一人品評会のような感じとなりました。

 
冬眠中だったので、全ての魚を十分にご覧いただくことはできませんでしたが、分譲した10尾については、この時期までうちで残している魚なので、種魚に用いるべき資質も持っており、分譲魚の中には品評会で使える魚も含まれているので、産卵や大会に向けて大切に飼育され、ご活用いただければ幸いです。

2016年1月16日(土)
床直し
半量程度を換水後

 この冬は暖冬の様相で、しばらく暖かい日が続いていましたが、この2〜3日は冬らしい冷え込みもあり、ようやく来週は更に本格的な厳しい冷え込みがあるとの予報が出ています。

 今シーズンの冬越しは波板がけと青水を基本としていますが、波板をかけていない舟が3つあり、そこでは雨水も入り放題で、夜間は3℃位まで冷え込んでいますが、波板をかけた舟と同じように青水の維持も順調で、特に違いが見受けられない感じで推移しています。

 この冬の暖かさもあって、どの舟の青水も濃さがかなり増してきたので、先週と今週とで、多いプラ舟では2/3、少ない所でも半分程度を捨てて床直しを行っています。

 この調子であれば、この冬は1か月に1回程度の間隔で、床直しを行うことになりそうです。

 うちの床直しは、青水のまま魚を洗面器に掬い上げ、別容器(大きめのFRP洗面器)に古水を1/2程度移し、残りの青水を底の糞などとともに捨てて、舟の壁面や底面のコケを取り綺麗にした後、青水を戻し、更水を足して魚を戻す感じです。

2016年1月1日(金)
2016年スタート
 明け五歳雄魚  明け四歳雄魚
掛けっぱなしのプラ舟の波板  波板の下は濃い青水

 今日から2016年です。月日の経つのは早いもので、この日記もどうにか12年目を無事迎えることができました。

 また、「西日本土佐錦魚保存会」の活動は11年目、名称を改めてから2年目となりますが、今年もより有意義で充実した活動とともに、誰もが楽しく参加できる集まりになるようにしたいと思っています。

 さて、今年は暖冬で比較的暖かな正月となっていますが、うちの屋上は波板を掛けっぱなしで放置していて、数日間足を運ばない日もある状態です。

 今日は久しぶりに波板を外して、青水の状態を確認してみましたが、どの舟も濃い青水を維持していて、近年では一番状態が良い冬籠りとなっている感じでした。

 せっかくの正月なので、親魚の舟から写真の2尾の雄魚を更水の洗面器に掬い上げて、ごく短時間で撮影してみました。

 写真の魚は、昨年高知で開かれた全国大会の優勝魚(左)と4位(右)の魚で、どちらも素赤ながら、尾には日の丸模様もあり、正月に相応しい印象です。

 尾が大きすぎるほど見事な2尾ですが、バランスが良く親骨の押さえもしっかりしているので、ひっくり返ることなく順調に越冬中です。

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