土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2014年7月27日(日)
タマミジンコ効果、1鉢5〜8尾
I-L(4/21孵化)のうちの1尾  湧き続けるタマミジンコ 食後のR(5/23孵化)のうちの1尾

丸鉢
J:8尾
(5/18孵化)
I-L5尾
(4/21孵化)
B:5尾
(5/5孵化)
 
@5尾
(5/4孵化)
C:5尾
(5/8孵化)
I-T5尾
(4/23孵化)
C:5尾
(5/8孵化)
E:5尾
(5/8孵化)
G:5尾
(5/8孵化)
F:5尾
(5/8孵化) 
O8尾
(5/22孵化)
S:8尾
(5/24孵化)
M:8尾
(5/22孵化)
239尾
(6/6孵化)
R8尾
(5/23孵化)
I:8尾
(5/18孵化) 
H:6尾
(5/18孵化)
I-L5尾
(4/21孵化)
MIX:6尾 D:5尾
(5/8孵化) 

 今年はタマミジンコが夏の暑さにも負けず、湧き続けていて、いたって順調に当歳魚に与えることができています。

 写真の中央は、20cmの琺瑯ボウルに、掬い上げたタマミジンコを写したもので、酸欠で赤く変化し継続して大発生を続けています。

 例年、水温が上がり過ぎて、この時期には密度が急激に下がってきますが、今年は板を増やしたので、影となる場所が増えて、水温も33℃以上には上がらないようになっています。

 タマミジンコの給餌は、1鉢に小指の第一関節から先ほどの塊を入れて、20分後には食べ尽くす感じですが、写真の量では20鉢に与えても余るほどで、時には2歳魚にも与えています。

 丸鉢の当歳魚には、アユ餌2号とタマミジンコを併用して与えていますが、タマミジンコは食欲をそそられるらしく、アユ餌を与えた直後でも、大慌てで追い回して食べるほどです。

 また、タマミジンコの食後には、腹部が丸く膨らんで、はちきれんばかりになっています。写真右の更紗の魚は、タマミジンコを食べた後の状態で、特に小さいサイズの当歳魚では、小さな体に無理やり押し込んだ感じがするほど、ころっころになってしまいます。

 入れすぎると、かえって魚が泳がなくなってしまうタマミジンコですが、少なめに与え続けると、非常に泳ぎが活発で、よく泳ぐようになるように感じます。

 今日の写真左端は、I-L(4/21孵化)のうちの1尾で、これも1尾でアップにするのは初めての魚です。

 ここまでは完璧に仕上がってきたので、この後崩れたとしても、少なくとも来年の種用としては必ず残せる魚となりましたが、今後も欠点が様々に出てくる時期なので、油断なく管理する必要があります。

 さしあたっては、鰓捲れが激しく発生しているので、サイズが大きめの鉢は、今朝の換水と同時に1鉢5尾となるように調整しています。

2014年7月26日(土)
丸鉢40℃、換水やタンクの洗浄も忙しく
E(5/8孵化)のうちの1尾 洗浄後の600L貯水タンク内部 洗浄前の600L貯水タンク内部

 梅雨明けから1週間、雨も降らず、朝の最低気温はどんどん上がって、今朝の6時で既に28.4℃と、真夏を超えるような暑さが続き、連日今年一番の暑さを更新している感じです。

 昨日は、昼過ぎの丸鉢の水温計は40℃まで上がっていたため、水表面の温度がここまで上がると無理があるのか、いつものように人影に気付いても水面に上がって餌を欲しがる行動が見られない程でした。

 丸鉢の換水は、いつも通りのペースで2日に1回で継続していますが、2歳魚や親魚のプラ舟等も、これと同じくらいの換水頻度でなければ、持たなくなってきています。

 一方で、貯水タンクの内部もコケが繁茂し、剥がれた糸状のコケが浮遊するようになって、換水時の給水にかなり入り込むようになってきたので、今朝は涼しいうちに、換水で空になった後に内部を洗浄して、すっきりとさせています。

 
前回のタンクの洗浄からは3週間なので、今回はそれほどコケも強く付着しておらず、割と落としやすかったのですが、夏も本番の気候では、盆休みの頃にも再び洗浄が必要となる見込みです。

 今日の写真の当歳魚は、
E(5/8孵化)から6尾を残しているうちの1尾で、7/6の日記とは別の魚で、これも初ピックアップの魚です。
 この鉢の中では他より一回り小さめですが、特に欠点の無い素直な魚です。ちなみに7/6の魚は尾を右に振るようになってきて、品評会魚からは脱落していますが、良い魚でも次々と欠点が出てくる時期で、例年通り持ち駒がどんどん少なくなってきています。

 魚達は換水の頻度が増して、より健康的に活発に泳いでいる感じで、夏本番の様相となっています。。

2014年7月20日(日)
梅雨明け・・・1鉢6〜10尾
R10尾(5/23孵化) @(5/4孵化)のうちの1尾  F(5/8孵化)のうちの1尾 

丸鉢
J:10尾
(5/18孵化)
I-L5尾
(4/21孵化)
B:6尾
(5/5孵化)
 
@6尾
(5/4孵化)
C:6尾
(5/8孵化)
I-T6尾
(4/23孵化)
C:6尾
(5/8孵化)
E:6尾
(5/8孵化)
G:6尾
(5/8孵化)
F:6尾
(5/8孵化) 
O10尾
(5/22孵化)
S:10尾
(5/24孵化)
M:10尾
(5/22孵化)
2312尾
(6/6孵化)
R10尾
(5/23孵化)
I:8尾
(5/18孵化) 
H:6尾
(5/18孵化)
I-L5尾
(4/21孵化)
MIX:5尾 D:5尾
(5/8孵化) 

 本日、平年より1日早く中国地方は梅雨明けとなりました。昨年は7月8日が梅雨明けだったので、昨年よりは12日遅い梅雨明けとなりますが、昨年の梅雨が早く始まり早く終わったので、今年は普通に戻っただけとなります。

 梅雨の期間(6月4日〜7月19日)の総雨量も、広島で401.5ミリと、平年(426.2ミリ)よりやや少ない程度で、空梅雨のような雰囲気も多少ありましたが、終わってみれば平年並みだったようです。

 昨年の気候では、当歳魚の出来が非常に悪かったのですが、今年は平年の気候に戻って、良い魚が多くできるよう願いたいところです。

 さて、現時点での今年の当歳魚の出来ですが、丸鉢から品評会の可能性がある魚を数えてみると、今のところ、2鉢に1尾程度は欠点の無い魚がいる状況となっています。

 今年は「モルタル丸鉢20個での飼育」となっているので、昨年の「丸鉢14個+プラ丸鉢4個で、うち5鉢をO氏の稚魚を飼育していた状況」に比べると、ずいぶん余裕はある感じです。

 上の写真の左は 初掲載のR10尾(5/23孵化)で、素直な良い魚が多く揃っている感じです。

 写真中央は、@(5/4孵化)から6尾を残しているうちの1尾で、7/6に掲載した魚とは別の魚です。
 幸いにも雌親に似ずに顔も尾も良い魚です。体と尾のバランスが優れ、欠点も無いので、このまま素直に成長してくれるよう願っています。

 写真右の1尾は、F(5/8孵化)のうちの1尾で、こちらも初掲載の魚です。この魚も素直で欠点の無い魚です。丸手で尾筒が短いタイプながら、親骨も柔らかいので、期待できる魚ではないかと思っています。

 うちの稚魚も、ほとんどが当歳魚と呼べる形になっていて、1鉢10尾以下に減ってきていますが、鰓捲れが多発している鉢もあるので、さらに尾数を少なくして、これからの本格的な暑さを凌ぐ必要がありそうです。

 また、今日は時間があったので、7/13(日)にトサキン保存会西日本支部の会員(倉西さん)のところにお邪魔した時の様子を、「土佐錦魚訪問記」のページに追加記載しています。

2014年7月13日(日)
木製の杉舟と丸鉢の追加導入
左が新設、右は1月半経過後の杉舟

 今日は早朝から激しい雨でしたが、予報通りに終日の雨にはならずに9時過ぎには止んで、週間予報では4日も降り続く予想が一転して明日からは曇り続きの予報に変わっています。

 そろそろ7月も中旬となってきたので、この曇天続きが終われば梅雨明けとなるのかもしれません。

 さて、今日は以前からお願いしてあった木製の杉舟と丸鉢4個を、同じ会の会員の方のところへお伺いして、譲っていただきました。

 この杉舟は、5月の研究会で1個を譲っていただいていたのですが、この1か月半の使用で非常に良い印象だったので、さらにもう1個を追加したものです。

 木製なので、導入前には耐久性や水漏れの心配もありましたが、前回のものを1か月半使用してみると、水漏れは数日で止まり全く問題はなく、状態の良いコケが付きやすく維持しやすいこと、水温の変化が緩やかで保温性が高く、成長も良いことから、屋上飼育のため重量が軽い木製である点も高評価で、大変優れた飼育槽だとの判断です。

 前回導入の杉舟は、1週間でコケが付き始めて、その後は3日間隔で全量の換水を行ってきました。コケは当初の緑っぽいものがすぐに茶色く変わって、放っておいても勝手に良い状態に変化しています。
 コケの管理は特別何もしていませんが、時々は表面を軽くブラシがけする程度で、写真のように黒っぽいコケが全面に付いていて、魚も見えやすくなっています。

 写真は両方の杉舟に水を入れて、直後に撮影したものですが、黒っぽいコケは魚自体も落ち着きやすい様子で、見てわかるように、黒っぽいコケの付いた杉舟の方は入れた2歳魚がすぐに餌を求めて寄って来る状態で、新設の方は落ち着かず周回しているのが対照的でした。

I-L(4/21孵化) I-L(4/21孵化)のうちの1尾

 一方、右の写真は、うちの稚魚の中で一番大きなサイズとなっているI-L(4/21孵化)で、1鉢に6〜7尾となっていて、既に当歳魚と言うべき姿になっています。

 このI-L(4/21孵化)は、顔と体型が素晴らしく、後ろも十分で、どの魚も欠点が少ないため、なかなか数が減らせず、今日までは2鉢に分けて、2軍相当をプラ丸鉢に入れていましたが、導入した4個の丸鉢をこれに変えて、今日からはモルタル丸鉢が20個での当歳魚飼育となっています。

 右の1尾は、今のところ全く欠点の無い素直な姿を見せていて、今後が楽しみな魚です。


 また、今日は時間があったので、6/29(日)に別の会員(財前さん)のところにお邪魔した時の様子を、「土佐錦魚訪問記」のページに追加記載しています。

 なお、本日訪問した会員(倉西さん)のところの様子は後日記事を追加する予定です。

2014年7月12日(土)
丸尾と角尾
S(5/24孵化)のうちの3尾  左の稚魚の雄親(2歳)  左の稚魚の雌親(2歳)

モルタル丸鉢
J:13尾
(5/18孵化)
I-L7尾
(4/21孵化)
B:8尾
(5/5孵化)
 
@8尾
(5/4孵化)
C:7尾
(5/8孵化)
I-T8尾
(4/23孵化)
C:8尾
(5/8孵化)
E:8尾
(5/8孵化)
G:8尾
(5/8孵化)
F:8尾
(5/8孵化) 
I:12尾
(5/18孵化) 
S:12尾
(5/24孵化)
M:12尾
(5/22孵化)
2320尾
(6/6孵化)
R12尾
(5/23孵化)
O12尾
(5/22孵化)
プラ丸鉢
H:6尾
(5/18孵化)
I-L6尾
(4/21孵化)
N5尾
(5/22孵化)
D:5尾
(5/8孵化) 

 今週は、台風8号などの影響で、激しい雨や、蒸し暑い高湿度・高温の状態となりましたが、換水や給餌のタイミングも特に変えず、丸鉢は早朝に2日に一度の換水、2歳・親魚のプラ舟は2〜3日に一度の換水で、給餌も朝2回と夕方2回と、普段通りの管理としています。

 毎朝5時から丸鉢の換水をしていますが、この時間帯は雨の日でも一旦止むことが多いのが不思議なほどです。

 換水時には、適宜選別を行っていて、1鉢10尾を切るものも多くなっています。

 写真左の稚魚は、S(5/24孵化)のうちの3尾で、両端の2尾のように後ろの幅の広い丸尾の丸手が出ている一方で、中央の1尾のように後ろの幅の狭いものも出ていて、他に長手のものもあり、かなりばらつきの大きな不思議な鉢となっています。

 ちなみに、このSの雄親は、写真中央の白の2歳で、こちらは角尾となっていて、雌親は素赤で丸尾気味、どちらかと言えば長手タイプとなっています。

 この白の白の父親や、素赤の両親等から色々な形質が遺伝した結果だと考えられますが、面白い鉢で、先が楽しみです。(白の母親は素赤の雌親と同じ魚) 

2014年7月6日(日)
薄曇りから雨へ
@(5/4孵化)のうちの1尾 @12尾(5/4孵化)
 E(5/8孵化)のうちの1尾  E(5/8孵化)

モルタル丸鉢
J:15尾
(5/18孵化)
I-L10尾
(4/21孵化)
B:12尾
(5/5孵化)
 
@12尾
(5/4孵化)
O13尾
(5/22孵化)
I-T12尾
(4/23孵化)
C:15尾
(5/8孵化)
E:12尾
(5/8孵化)
G:12尾
(5/8孵化)
F:12尾
(5/8孵化) 
I:14尾
(5/18孵化) 
S:14尾
(5/24孵化)
M:14尾
(5/22孵化)
N14尾
(5/22孵化)
R14尾
(5/23孵化)
H:14尾
(5/18孵化)
プラ丸鉢
P:11尾
(5/22孵化)
 
I-O:8尾
(4/23孵化)
2325尾
(6/6孵化)
D:6尾
(5/8孵化) 

 梅雨の中休みも今日の昼までのようで、週間予報では次の週末まで傘マークが並んでいます。

 昨日と今日は朝が涼しく感じるほどで、丸鉢は18℃まで下がっていました。

 明日からの雨に備えて、という訳ではありませんが、今日もいつも通りの換水をこなしています。

 左上写真の1段目の稚魚は、うちで最初に採卵した
@(5/4孵化)です。昨日の日記のCと雄親は同じですが、雌親が気に入らない魚だった割には、雄が良かったのか、比較的良い資質を見せるようになっています。
 この稚魚は全体的に後ろの狭いものが多かったのですが、Cと同様に顔が良く尖り体が太く、尾筒がしっかりとある理想的なバランスの魚が残ってきた感じです。
 この@は12尾を残していますが、まだ後ろの狭いものも多いながらも、秋までにはいくつか残せそうな感じになっています。

 また、左上写真の2段目の稚魚は、E(5/8孵化)で、こちらは、昨日の日記のCと雌親が同じで、雄親が違う魚となります。
 雄親はこちらの方が長手タイプですが、意外にも稚魚は太みのあるものが多く出ています。

I-O(4/23孵化)のうちの1尾

 左下写真の褪色中の稚魚は、I-O(4/23孵化)から8尾を残しているうちの1尾で、今年最初に色変わりしていた魚となります。
 この魚は、そろそろ褪色も終えて、更紗になりそうな感じですが、他にも2尾が褪色中で、色変わりの早い鉢となっています。
 また、この鉢の稚魚は全て腹出しが良く、ころっころの体型になっています。 

2014年7月5日(土)
梅雨の中休み
C:7/5撮影   C:6/27撮影   C:6/8撮影

モルタル丸鉢
J:15尾
(5/18孵化)
I-L10尾
(4/21孵化)
B:12尾
(5/5孵化)
 
@12尾
(5/4孵化)
O13尾
(5/22孵化)
I-T12尾
(4/23孵化)
C:15尾
(5/8孵化)
E:12尾
(5/8孵化)
G:12尾
(5/8孵化)
F:12尾
(5/8孵化) 
I:15尾
(5/18孵化) 
S:15尾
(5/24孵化)
M:16尾
(5/22孵化)
N15尾
(5/22孵化)
R15尾
(5/23孵化)
H:15尾
(5/18孵化)
プラ丸鉢
P:11尾
(5/22孵化)
 
I-O:8尾
(4/23孵化)
2330尾
(6/6孵化)
D:6尾
(5/8孵化) 

 7月に入り、今日は梅雨も中休みで、日中はかなり熱い日差しとなりました。

 土佐錦魚の飼育は当歳魚中心で、丸鉢の換水と選別の繰り返しですが、最近では1鉢の尾数もかなり減ってきていて、換水時の洗面器への掬い上げや選別等、管理も随分と楽になっています。

 
丸鉢の換水は2日に1度となっていますが、アユ餌の2号を再々与えるようになっているので、結構水の傷みも激しく、2日以上はおいておきたくないような状態になっています。

 聞くところによると、飼育仲間の何人かは病気で稚魚を失ったりしているとのことなので、梅雨時期の管理は気が抜けない所です。

 うちの稚魚も10尾に近づくにつれて当歳魚らしい太みのある体型へと変化が見られていて、毎日、掬い上げるのが楽しみな状況です。

 上の写真の稚魚は、お気に入りのC(5/8孵化)の、この1か月の変化です。当初から後ろが大きく、体と尾筒のバランスが良い魚でしたが、予想通りに、この時期の理想的な姿となっています。

 また、今朝は左の写真の4歳雌魚が産卵していました。

 ずば抜けて大型の魚で、片手では収まりきらない、すごい太みがありますが、最近特に腹が大きくなっていたので、やはりといった感じでした。

 この魚は種魚として残している魚なので、同居の2尾の3歳雄魚に追われるままとしていますが、プラ舟の角で勝手にばしゃばしゃと水面で押し上げられて産んでいたので、取り上げて卵を絞って流しておきました。

 7月に入っていますが、現在でも、数日おきにどれかの雌魚が勝手に卵をこぼしたりしている状況ですが、掛け合せたい組み合わせは既に行っており、さすがに、今から針仔を育てる気にもならないので、気になれば卵を絞ったりしていますが、ほとんどはそのままで、後で換水してごまかしているような状況です。

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