土佐錦魚の飼育には多くの手間と労力がかかりますが、私の所では平日は早朝1時間と夕方30分(真夏の最盛期は各30分プラスになりますが・・・)を管理時間と設定しています。この範囲内で何とか飼育するための工夫や、飼育・管理上の便利な資材・器具について紹介します。(写真はクリックすると拡大します)
プラ舟の保温
当歳魚の秋以降からは、プラ舟で飼育しますが、温度変化を和らげるための保温を行なっています。特に秋以降は早朝の最低水温で、2℃程度の保温効果が期待できます。セメントの丸鉢に比べると、温度は上がり難く下がり難くなります。
止水用大型クリップ
エアーストーンの高さ調節
2歳以上の飼育では、プラ舟の角の水面付近で軽くエアーレーションを行って、水流を極力起こさないように管理しています。エアーストーンの高さを一定に調節するため、板の上に乗せてある写真のようにL字のジョイント(1個20円程度)を2個使ってチューブでつなぎ、高さ調節を行なっています。 |
断熱用発泡スチロールブロック
コケの管理用ブラシ
えらめくれ処理用のはさみ
餌の容器
上向き水温計(市販品)
給水の工夫
高所にタンクを設置することで、ポンプなどを利用せず、バルブを開くと自然に給水できるよう配管をしました。換水効率は飛躍的にアップです。また、屋上が飼育場であるため、できるだけ荷重の少ない軽量資材を選んでいます。
タンク満水時の自動止水
私の場合、設置前は換水時に一番時間がかかっていたのが実はタンクへの注水の待ち時間でした。この間に色々な作業をしていたのですが、何回かあふれさせたこともあり、満水では?と途中何度も見に行ったり、作業が終わってからも離れられないので、実際かなりの時間が縛られていました。これを一気に解消した工夫ですが、うちの井戸は容量が少なく今までは換水に使えませんでしたが、以後はちょろ出しで仕事中に長時間かけて注水することができるようになりました。材料費も安く加工も簡単で効果は絶大!おすすめです。
産卵時や病魚の隔離板の自作
材料費300円で作りました。私の場合、80Lのプラ舟がメインに飼育していますので、産卵前後に大活躍する隔離版ですが、購入するにも中々ぴったりサイズはなく高価だと思いますので自作しました。幅60cm以上でも同じようなネジを使って連結すれば大型の舟にも同様のものが使えますので経済的です!材料は水稲(イネ)の育苗箱(中苗用)とネジだけです。