明け二歳で春に導入した雄と冬に導入していた三歳雌との交配。採卵数が少なく、60程度の孵化でしたが、秋には5尾が残せた優秀な兄弟達の腹となりました。反しが良く丸手×中手の組み合わせでした。 |
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越冬時に転覆気味の明け三歳雌(更紗)に、泳ぎの安定している長手で尾の大きい明け二歳を掛けました。雌は産卵後はさらに転覆が顕著になり、翌年の産卵には使えませんでした。 |
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両親ともにO氏の持ち魚で、孵化後6週目の稚魚を7月の初めに30尾分譲して頂きました。両親ともトサキン保存会の品評会の上位入賞魚です。(雄は2004年二歳優勝、雌は2005年親魚準優勝)という贅沢なペア。 |
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左の雄は@と同一魚。右の雌は尾筒の太みと返しが気に入って昨年高知から導入したものですが尾芯をつまみ気味です。雄の体型とバランスに、雌の力強さを導入できればと思って掛けてみました。 |
子は太みがあるが若干顔に上品さを欠くものが多く、飼育の加減で顔つきに影響が出やすいと感じさせる兄弟達でした。目幅が出やすく鱗目が粗い、親骨が硬めという特徴があり、褪色が遅く、年内に色変わりしたものはありませんでした。写真は尾の厚みと尾筒の太さが魅力の2尾。 |
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子は、細身で尾が大きいものが目立ち、顔は良く尖ったものが多かったです。渡りは広いのですが尾筒が細いタイプで、雄魚の影響か尾に皺が入るものが多かったです。褪色は初夏を過ぎて始まるような早いものも見られました。
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いわゆるガクトの子。左の顔の尖りは尋常ではなく、上見で目が体の尾ラインより隠れています。右は若干の片腹で、尾の後ろが短く桜気味で何度も手術を試みましたが結局上手くはいきませんでした。この兄弟は鱗が小さく引き締まった体型で、褪色は非常に遅く、翌年初夏以降でした。 |
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子は丸手から長手まで様々なタイプが出ました。色変わりが早く、雌の影響か顔のごついものが多いようでしたが、泳ぎは安定して、親骨も柔らかめでした。左の丸手の鹿の子更紗は、この体型でも泳ぎは非常に安定していました。体の曲がりを生じるものが多く見られました。 |