西日本土佐錦魚保存会「2016年研究会活動記録」

西日本土佐錦魚保存会の研究会活動の状況を簡単に紹介します。
(写真は、クリックすると拡大します)

会員のための活動ですので、実際にはここに公表出来ない技術や情報などもあり、掲載内容は活動の一部です

(記事は研究会開催後に順次追加する予定です)。

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当歳魚品評会・分譲会 : 広島市東区民文化センターにて (2016年9月4日10:00〜15:00)
開会式 出品魚59尾 会員19名が参加 審査員6名が1次審査と採点
入賞魚を撮影する会員 分譲会も盛況 出品魚を囲んで歓談 閉会式
 台風の接近もあり、開催が心配されましたが、多少の蒸し暑さはある中で、傘をさすことも無く、会員19名の参加で、無事開催となりました。
 品評会出品者は昨年と同じく16名でしたが、出品魚は合計59尾と少なめでした。同時開催した一般分譲会は台風の影響を避けるため、急遽開始時間を早めて11時からとしましたが、一般の来場者は思いの外多く、京都府や福岡県などの他、国外の中国からの来場もあり、賑やかな集まりとなりました。
第1位:Saijo出品魚 第2位:Hosogi氏出品魚 第3位:Tada氏出品魚 第4位:Saijo出品魚
第5位:Hosogi氏出品魚 第6位:Kuzume氏出品魚 第7位:Tateishi氏出品魚 第8位:Hosogi氏出品魚
第9位:Umayahara氏出品魚 第10位:Zaizen氏出品魚 第11位:Hosogi氏出品魚 第12位:Oda氏出品魚
第13位:Kuzume氏出品魚 第14位:Kuzume氏出品魚 第15位:Kajitani氏出品魚 第16位:Tada氏出品魚
第17位:Kuzume氏出品魚 第18位:Yamamoto氏出品魚 第19位:Yamamoto氏出品魚 第20位:Noujima氏出品魚

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飼育見学会@ : 高知県土佐市:寺澤光義さん (2016年7月24日10:20〜11:30)
見学した寺澤さんを囲んで 自宅前の飼育場所全景
飼育ハウスの中
角鉢の二歳・親魚
浅い角鉢の二歳魚 90cmの特製丸鉢の二歳魚 丸鉢の二歳魚 丸鉢の二歳魚
 今年の見学会では、13名の会員が参加し、高知の会員宅と比較的近所の寺澤様の2か所を見学しました。
 寺澤さんの飼育場は、自宅前のビニールハウス内に砂利を敷いて、丸鉢を少し土に埋めて温度変化を緩やかにする工夫や、伝統の角鉢で水深を浅く親魚を飼う方法、コケを付けて換水間隔を伸ばすなど、独特の飼育管理が大変参考となりました。また、二歳魚の飼育で、90cm径の大きめの丸鉢を用いたりすることもあるなど、面白い話も聞くことができました
丸鉢はコケを付けて管理 コケは鉢によって様々 丸鉢の当歳魚 丸鉢の当歳魚
丸鉢の当歳魚 丸鉢の当歳魚 丸鉢には5尾前後を飼育 給餌量の解説
  当歳魚は親骨が柔らかいタイプが主体で、1鉢に6〜7尾程度が泳いでおり、比較的小さく粒揃いに育っている感じでした。
 会員からは日よけ板を乗せる時期やサイズ、餌の種類や量など、色々と質問がありましたが、いずれも丁寧にお答えいただき、大変和やかな雰囲気での充実した見学となりました。
二歳魚以降は板をかける 壁面のコケを突く親魚達 親魚 親魚
 親魚は、後ろが大きく、親骨や返しの柔らかいものが好みとのことで、これらの特徴を持つ魚が多く泳いでいました。

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飼育見学会A :高知県須崎市:細木土佐男さん (2016年7月24日13:30〜15:30)
当歳魚を掬う細木さん 丸鉢の並ぶ飼育場入口
自作の深い丸鉢と台
朝顔形の丸鉢も
丸鉢にはコケが多い 小さい当歳は9尾も 丸鉢には5〜6尾 お気に入りを囲んで
 見学会では、午後から会員の細木さんのところに伺いました。自作の厚みのある丸鉢を台座に重ねて管理しやすい高さとしつつ、より水温の変化の少ない状況となっているようでした。
 その他にも、朝顔形のものや壁の薄い丸鉢など、様々なタイプがあり、ここでもコケを多く残す管理をされていました。
粒揃いの当歳魚 お気に入りの当歳魚 餌は冷凍赤虫 奥には二歳親魚が
二歳・親はプラ舟飼育 水流は壁面に向け止める 魅力的な二歳魚 迫力のある親魚
  餌に冷凍赤虫を用いたり、2歳以降のプラ舟には簡易の濾過槽を設置したりと、従来の土佐錦魚にはタブーとされていたこと等にも積極的にチャレンジして、効果や影響を確かめている様子で、見学した会員からも色々と質問があり、充実した時間となりました。
 親魚は太みのある丸手のものや、尾の大きな長手タイプなど、迫力のあるものを主体に色々なものが見られ、秋の仕上がりが楽しみな状況でした。

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稚魚選別研究会 : 広島県東広島市のお好み焼き「ちどり」隣りにて (2016年6月26日10:30〜16:00)
再び持ち寄った稚魚 飼育者によって違いが顕著 稚魚を比較して原因を探る会員 分譲用の稚魚
   
良く泳ぎ、柔らかい尾を持つ 長手で筒伸び気味、尾は良い
 曇り空で過ごしやすい気候の中、会員11名が集まり、稚魚選別研究会と会員向け分譲会を行いました。前回5月の研究会で選別実習した稚魚を再度持ち寄って、選別の違いや飼育管理による違いを互いに知り、その原因を飼育者が感じることを目的とした実習でしたが、思った以上の成長の差や泳ぎの違い、親骨の柔らかさの違いなど、飼育者によって様々な特徴が出ており、面白い結果となりました。

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総会・稚魚選別研究会 : 広島県東広島市のお好み焼き「ちどり」隣りにて (2017年5月22日11:00〜15:00)
稚魚の分譲魚を選ぶ会員 選別実習で用いた稚魚 選別実習稚魚の両真 選別実習の様子
 今年最初の行事として、22名の会員が集まり、総会と稚魚分譲会を行いました。天気も良く気持ちのいい一日となりました。
 今回は、会員の要望で、同腹の稚魚を皆で分け合って、それぞれが選別し、持ち帰って育てたものを研究会で再度持ち寄り比較検討する取り組みを行いました。
 それぞれの選別基準の違いや、環境や飼育管理による成長の違いを感じ、各自の飼育管理に活かすことのできるヒントをつかむのが目的です。
各自の選別の基準が話題に 選別結果をチェック 総会はお好み焼き店内で 事例研究で情報交換も
 経験の浅い会員を中心に、選別の基本を伝え、実際の泳ぎによる狂いや、尾の開き方、親骨の曲がり具合などの説明を行い、会員相互でもそれぞれの選別の基準や考え方を情報交換するなど、会話も弾んで大変好評でした。
 研究会の他にも、稚魚の分譲や総会での事例研究など充実した集まりとなりました。

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