飼育見学会 : 香川県さぬき市の会員:多田さんの飼育場にて (2015年7月26日10:30〜16:00) |
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見学した多田さん |
自宅横の飼育場所全景
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自作の飼育ハウスの中
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丸鉢の当歳魚を見学 |
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庭から続く通路にも丸鉢が |
4月1日生まれの当歳魚 |
プラ舟の二歳雄魚 |
未褪色の二歳雄魚 |
快晴の夏らしい強い日差しの中で、会員12名で飼育見学会を行いました。会の行事としての見学会は5年ぶりで、今回は香川県の多田さんの所で行いました。
丸鉢30個とプラ舟が主体で、自宅横の畑にビニールハウスを建て、その周囲での飼育です。海岸からも近く温暖な気候もあり、当歳魚の成長は早く、豊富に採れるミジンコを主体とした初期飼料の給餌もあって、太みも十分な良魚が揃って泳いでいました。
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飼育は井戸水(初めは透明) |
1日置き水の貯水槽(濁り水) |
今朝換水した丸鉢(白濁水) |
昨日換水した丸鉢(再び澄む) |
ハウスの外の丸鉢は毎日全換水しているとのことでしたが、朝換水した丸鉢は白濁していて魚影の確認も困難な一方で、ハウス内の丸鉢は二日に一回の全換水ながら、昨日換水した鉢は透明に近く澄んでいて、会員の興味は飼育水を中心に集中しました。
飼育水は井戸水を用いており、汲み上げた時点では透明のものが、半日も汲み置いておくと濁って、1日後には油膜も張った濁り水となるとのことでした。調べてみると鉄分は無いとのことでしたが、ある種の温泉のように、汲み上げて酸化すると次第に澱が生じて濁ってくる感じに見えました。
普通ならとても飼育には適さない水に見えますが、汲み置き水にしてこの濁った状態で用いると、1週間丸鉢のコケを取らなくても鰓捲れもほとんどなく、健康に大きくなるとのことでした。 |
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餌はアユ餌(1号から5号) |
水の変化に話題が集中 |
昼食後に淡路島を望む |
夕方まで皆で飼育談義 |
餌は、孵化直後のブラインシュリンプを全く用いずに、採集したミジンコのみで初期育成を行い、これが採れなくなるとアユ餌に切り替え、サイズによって1号から5号に順次大きくしていくとのことでした。
ハウス中央の置き水用のFRP槽も自作したとのことで、参加した会員は自分と異なる飼育管理の方法を見つけては質問を繰り返す感じで、それぞれ大いに参考となった様子でした。
昼食にはお勧めの讃岐うどんを堪能し、近くの大串半島の展望台で瀬戸内海の絶景を眺めた後、再び多田さんの飼育管理のお話しをもとに皆で意見交換を行う形で、非常に充実した研究会となりました。 |