トサキン保存会西日本支部「2011年研究会活動報告」

トサキン保存会西日本支部の研究会活動の状況を簡単に紹介します。
(一部の枠付きの写真は、クリックすると拡大します)

会員のための活動ですので、実際にはここに公表出来ない技術や情報などもあり、掲載内容は活動の一部です

(記事は研究会開催後に順次追加する予定です)。

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当歳魚研究会・分譲会 : 広島市東区民文化センターにて (2011年9月4日9:00〜15:30)
開会挨拶:会員25名が参加 分譲会には150尾以上 11時の分譲開始には行列も 一日を通じてじっくりと展示
 前日は台風12号が通過して、開催が心配されましたが、研究会当日は時折風は強い状態ながら、日中は30℃を超え、日射しも強い一日で、無事「当歳魚研究会(品評会)・分譲会」が行われました。
 今回は25名の会員が集まり、うち22名が合計85尾を出品し、当歳魚研究会としてはこれまでで最も多い出品数となりました。
 研究会の開始前、11時から販売が行なわれた一般の方への分譲会も大盛況で、当歳魚を主体に、2歳・親魚も並んで、こちらも過去最大の150尾程度が分譲に出品されました。
品評会には85尾が出品 出品当歳魚は多くが未褪色 支部長による一次審査 入賞候補22尾が2次審査へ
 当歳魚品評会は12時に審査が始まりました。はじめにO支部長が1次審査を行い、上位5尾の入賞候補を選出し、これを5人の審査員が協議して5位以上の順位を確定しました。これ以下の6位〜20位については、同じく支部長の選出した17尾に、審査員各自が投票し順位を確定しました。
入賞魚20尾の展示 閉会式での結果発表 支部長の参考魚@ 支部長の参考魚A
 出品された当歳魚は、例年に比べて小さいサイズのものが多いようでしたが、将来性を感じさせる魚もあり、10月の品評会が楽しみな内容で、レベルの高い魚が多数揃っていました。
 今回の審査員は5名で行いましたが、各審査員の鑑識眼も揃っていたようで、大きなぶれも無く以下の通り順位が確定しています。
 
第1位:Saijo出品魚 第2位:Kuzume氏出品魚 第3位:Kuzume氏出品魚 第4位:Sakamoto氏出品魚
第5位:Kuzume氏出品魚 第6位:Saijo出品魚 第7位:Kuzume氏出品魚 第8位:Saijo出品魚
第9位:Zaizen氏出品魚 第10位:Noujima氏出品魚 第11位:Tateishi氏出品魚 第12位:Yamamoto氏出品魚
第13位:Ooga氏出品魚 第14位:Tagashira氏出品魚 第15位:Zaizen氏出品魚 第16位:Hosoki氏出品魚
第17位:Tateishi氏出品魚 第18位:Ooga氏出品魚 第19位:Tada氏出品魚 第20位:Kitazawa氏出品魚

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一般分譲会・研究会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2011年6月26日11:00〜16:30)
購入前に稚魚を見定める様子 分譲魚出品者は7名の会員 洗面器を囲んで会話が弾む 人気の魚は抽選で
  台風の通過で少し心配もされましたが、結局雨による影響は無く、蒸し暑い中、会場のO支部長宅に会員18名と一般参加者5名が集まり、分譲会と研究会を行いました。
 分譲会には、稚魚20鉢分、二歳魚50尾、親魚10尾が出品された他、共同購入したアユ餌(5号)の販売もあり、参加者は各所で互いに情報交換を行って有意義に過ごした様子でした。
個人的に気になった2歳雄魚 胸鰭の大きな3歳雄魚 返しの良い雄親魚 最も高価が付けられた稚魚
 出品された分譲魚は、2歳魚が主体で、左上のように品評会への可能性を残す魚も、格安で出されていました。
 また、今回は稚魚の分譲も合わせて行われ、後ろの大小や尾肩の角度など、出品された形質は様々でしたが、それに見合った価格差に、購入者も吟味を重ねている感じでした。

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稚魚分譲・研究会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2011年5月29日11:00〜15:30)
支部長を囲んで歓談 雨の中で親魚の撮影 60個の丸鉢には稚魚と卵が 台風の影響で激しい強風が
  台風が接近しつつあり、激しい雨風の中で急遽欠席の会員も出る中、近県の11名の会員が主に参加して研究会が行われました。
 分譲会では、選別済みの稚魚50尾程度が1セットで6個、無選別の稚魚が3個、希望者に分譲されました。
 今年のO支部長の稚魚は、形質の良い3歳魚をメインに採卵していて、稚魚の出来も良いようでした。
 その後は、室内での飼育談議で時間を過ごし、産卵や稚魚の飼育、給餌方法など、様々な話題で盛り上がりました。

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二歳親魚分譲・研究会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2011年4月10日10:00〜16:30)
分譲は2歳を主体に30尾 分譲希望が重なるとくじ引き O支部長の飼育状況を見学 親魚のプラ舟はまだ薄い青水
  晴天に恵まれて日中は水温が20℃まで上がる研究会日和の中、会場のO支部長宅近くでは桜も満開で、会員の参加者27名が集まる賑やかな研究会となりました。
 分譲会には、二歳魚27尾と三歳魚3尾の合計30尾が並び、会員のみを対象とした小規模な分譲となりましたが、今回の売り上げの2割は「東日本大震災の義援金」として寄付されることとしています。
採取してきた多量のミジンコ 背中に仔虫を抱くミジンコ 親魚5尾分のミジンコ給餌量 ミジンコを食べる親魚
 O支部長の飼育見学では、薄い青水や更水に変わったばかりのプラ舟や角鉢の中で、充実しつつある親魚が目を惹きました。
 その後、希望者で採集実習を行って持ち帰ったミジンコは、さっそく給餌に用いられました。今回のミジンコは仔虫を抱いて丸々と太ったダフニアで、採集した中にはブラインシュリンプより少し大きいだけの小さなサイズの仔虫も多く混ざっていて、貯水池で爆発的に増殖中であることを物語るものでした。
  飼育魚のうち、親魚は既に産卵に向けて出来上がっている感じで、雌魚は腹部の膨らみが十分過ぎるほどとなっていました。上の写真の4尾は全て雌魚で、皆が抜群の太みで多くの卵を抱えているような感じで、今年の採卵は期待が持てそうでした。
型枠を外した丸鉢(製作中) 波板保温で越冬中のプラ舟 波板の下の明三歳魚 丸鉢は水を張って越冬
  一方、上の写真の4尾は全て雄魚で、こちらも十分に追星を見せており、中には腹を抑えると精子を出すものも見られたほどでした。週末以降の気温や天候によってはそろそろ産卵も見られそうな状態で、これらの親魚を中心に今年は採卵されるそうです。

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座談会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2011年2月20日11:00〜17:30)
座談会での歓談の様子 1994年以降の品評会DVD DVD中の15年前の品評会 DVD中の品評会魚
 今年も一年の最初の行事として、12名の会員が参加して「座談会」が行なわれました。朝は3℃まで冷え込みましたが、日中は非常に暖かく夕方4時には13℃まで上がっていたようですが、一日中室内での歓談となりました。
 今回は、1994年以降、支部長が撮影した貴重なビデオ映像(合計15本のうち5本)が上映され、17年前の高知県の名人と呼ばれた人たちの飼育管理の様子や当時の品評会の結果など、この時代を垣間見ることが出来、参加者を非常に喜ばせる内容でした。
 
型枠を外した丸鉢(製作中) 波板保温で越冬中のプラ舟 波板の下の明三歳魚 丸鉢は水を張って越冬
  昼食をはさんだ支部長の解説では、前年の秋の管理が産卵に影響することや採卵の時期と成長量の調節、給餌を抑えて良く泳がす方法など、熱の入った内容が続きました。
 また、支部長宅では丸鉢の製作も進んでいるようでした。飼育状況は例年通り波板を掛けて静かに冬を越しており、そっと波板をめくると、薄い青水の中でどれも調子良く泳いでいました。なお、丸鉢は水を張った状態での越冬で、中にはミジンコが繁殖しているものもありました。

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