土佐錦魚写真館2009年

2009年の写真から気に入ったものをまとめて紹介しています(No.と撮影日を併記しています)
〜サムネイル表示ですのでクリックすると拡大します〜

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2009年 うちの土佐錦魚:四歳魚 

gallery-S01(2009/5/30)

gallery-S02(2009/9/27)

gallery-S03(2009/11/22)
 2009年の四歳魚は、ここで掲載した3尾を次年度に持ち越すこととなりました。上の3枚の写真は同じ魚です。雌魚ながら大きな尾と返しが素晴らしい魚で、昨年と一昨年は産卵に多用しましたが、今年は残念ながら全く産卵がありませんでした。産卵期から冬までの姿を比較してみると、秋以降は顔の尖りが良くなっていますが、2010年には5歳となるのが気がかりです。

gallery-S04(2009/4/16)

gallery-S05(2009/5/10)

gallery-S06(2009/12/12)
 上の3枚の写真は同じ魚で、四歳でも全く褪色の兆しの無い雄魚です。振り返って当歳時の孵化11週目の姿(2006/7/18)を見てみると、同腹の兄弟より一回り成長が早く尾芯の両脇に小皺を寄せながらも、このサイズで既に袋が大きく親骨が非常に柔らかい魚でした。昨年の全国土佐錦魚品評大会の当歳魚の部4位の魚、今年の当歳のうち下のC02C10も、この雄の子で、良い種親として活躍してくれています。 

gallery-S07(2009/8/1)

gallery-S08(2009/11/22)

gallery-S09(2009/12/12)
 こちらも上の3枚は同じ魚で雄魚です。2007年の二歳魚の姿と比べると、返しが大きくなっている変化に驚きです。もともと後ろが大きく安定した泳ぎの魚ながら、四歳の夏までは返しもやや物足りず体の色も薄いオレンジ色でしたが、秋以降は色も揚がり返しが大きくなって、非常に迫力のある魚になりました。夏場より顔も良くなってきましたが、2010年は五歳となるので、こちらも産卵に使えるかは微妙かもしれません。

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2009年 うちの土佐錦魚:三歳魚 

gallery-A01(2009/5/3)

gallery-A02(2009/6/6)

gallery-A03(2009/9/6)
 上の3枚は同じ魚で、上の欄の四歳魚:S01〜S03を母親に持って2007年の@から産まれた雌魚です。下の欄の当歳魚:C08とC09は、この魚が今年産んだ魚で、昨年に続いて今年も何度も産卵しましたが、尾の大きい雌魚は良い子が得られる確率が高いようです。A01は産卵直後、A02はそれから1カ月後の産卵直前の姿で、抱卵による独特な腹の膨らみを見せています。

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2009年 うちの土佐錦魚:二歳魚 

gallery-B01(2009/5/5)

gallery-B02(2009/7/25)

gallery-B03(2009/12/12)
 上3枚は同じ魚で、2008年10月の品評会の当歳魚の部で優勝した雄魚です。当歳の秋から気になっていた尾の両脇の皺が成長とともに目立つようになってしまいましたが、尾が大きく親骨が柔らかい魚で、初夏からは返しが非常に良くなってきました。褪色後は奇麗な濃い朱色を基本とした小窓・頬白の更紗となっています。下の欄の当歳魚C01の父親です。

gallery-B04(2009/3/15)

gallery-B05(2009/9/26)

gallery-B06(2009/11/25)
 こちらも上3枚は同じ魚で、尾芯のからみで品評会魚ではありませんが、尾が大きく赤の濃い更紗の雌魚で、二歳で大きく伸びて個人的に注目している種魚です。2008年のCの両親から得た魚でA01〜A03の三歳魚と同じく、最初に掲載している四歳魚のS01〜S03の雌魚が母親となります。こちらも今年の産卵で良い子が得られ、この魚の子ではC12など4尾の当歳魚を次年度へ残しました。

gallery-B07(2009/5/24)

gallery-B08(2009/8/31)

gallery-B09(2009/12/12)
 こちらも上3枚は同じ魚、O氏の分譲で導入した雄魚です。B01〜B03とごく近い血統で、良く似た朱色の赤勝ち更紗の雄魚ですが、尾芯のからみと返しの弱さが気になります。長所を活かして種として使えればと考えています。

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2009年 うちの土佐錦魚:当歳魚 

gallery-C01(2009/11/22)

gallery-C02(2009/11/25)

gallery-C03(2009/11/29)
 今年の当歳魚で最もバランスが良かったのがC01で両親は@です。全国土佐錦魚品評大会では写真の通り褪色中で鱗も1枚剥がれてしまっていたため5位に終わってしまいましたが、これからの伸びを期待している魚です。C02はLが両親で、丸手で大きな尾の理想的な形ですが、僅かに尾芯を左に振っているのが残念な魚です。C03からC07はJから出た同腹の兄弟で、C03のみが未褪色で顔の良い丸手となりました。

gallery-C04(2009/11/29)

gallery-C05(2009/11/29)

gallery-C06(2009/10/30)
 Jから得たC03からC07の兄弟は、雄親が二歳では未褪色ながら、雌親とその両親が何れも当歳で褪色した血の影響が大きかったようで、上のC03以外は全て当歳で褪色が終わっています。尾付けの位置と尾肩が異なるタイプが色々と出たので、うちの魚としては珍しく同腹で5尾を残しましたが、翌春の産卵では数を絞って用いる予定です。形として一番期待しているのは追星が既に出ているC06です。

gallery-C07(2009/11/8)

gallery-C08(2009/11/29)

gallery-C09(2009/11/25)
 上の左C08とC09は、Dから残している魚です。この魚の兄弟達は渡りがやや短いのですが、安定した魚なのでこれからの変化を期待して残しています。特にC09は色目と尾の張りが良く、尾筒も太いので、来春の産卵に用いてみたいと思っています。

gallery-C10(2009/12/6)

gallery-C11(2009/12/6)

gallery-C12(2009/11/29)
 上の左C10はNから唯一残った魚で、卵型の奇麗な体型は母親譲り、体が短い丸手ながら泳ぎも安定した魚なので、今後もあまり狂わないかと思っています。中央のC11は、C10と父違い、同じ母親を使ったMから得た魚で、似た雰囲気を見せています。C12は、Qから残している4尾のうちの1尾で、当歳魚研究会では2位になった魚ですが、個々の部分は何れも及第点ながら尾筒が短かいので個人的にはあまり評価しておらず、来春の産卵には掛け合わせ次第で、ポイント的に使う程度に考えています。

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2009年 見学先での土佐錦魚の写真 
ここで紹介する写真は、見学先や品評会などで撮影した写真です。

gallery-D01(2009/10/18)

gallery-D02(2009/11/22)

gallery-D03(2009/11/22)
 上の3尾は何れも各品評会で優勝した魚で、この1年見た魚で最も印象に残った魚達です。左端D01はKubota氏の五歳雄魚で、西日本支部の品評会では2006年二歳の部8位、2007年親魚で7位、全国土佐錦魚品評大会で2008年4位とじわじわと順位を上げ、今年は西日本支部、関東土佐錦魚保存会、全国土佐錦魚の3大会で優勝を独占した素晴らしい魚です。
 中央のD02はArisue氏の二歳雄魚で、今年の西日本支部、全国土佐錦魚品評大会とも優勝した魚です。非常に安定した魚で、返しが大きく迫力がありながら奇麗な顔と腹型で堂々たる雰囲気を見せていました。
 右の当歳魚は、全国土佐錦魚品評大会で優勝したMinowa氏の魚で、欠点の無い尾とサイズ的にも大きいながらも奇麗で尖った顔を維持されていて、飼育技術の高さに驚かされる魚でした。

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