土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2005年12月31日(土)
2005年も今日で終わります。

 この一年「土佐錦魚を創る」をなんとか運営してきましたが、2005年も今日で終わり、明日から2006年が始まり、新たな土佐錦魚の年のスタートとなります。
 皆様に支えられて、無事このサイトもこの1年運営出来ました事をお礼申し上げます。
 また、皆様にとって新年がより良い年となりますようにお祈り申し上げます。

 先日金魚伝承について少し書きましたが、今日の写真はその折に合わせて購入した「金魚道」の表紙です。月刊誌の金魚雑誌としては日本初で、1月号が創刊号だそうです。
 この雑誌の発刊も、2006年の金魚業界が、さらに盛り上がる事を期待させる動きの一つだと感じています。
 紙面は思ったより薄いのですが、内容は金魚専門誌としては少し一般の方向けの内容ですが、充分に評価できるものでした。今後のさらなる発展に期待したい所です。

2005年12月30日(金)
氷の下では小春日和?

 今日の写真は昨日の昼の丸鉢です。氷が張った下で、水温は5℃まで上がって、近付くと餌を欲しがって浮いてきていました。当然餌は与えませんが・・・。
 右の写真は12月7日に紹介した
「丸鉢での放任越冬組B」です。あの写真を見たO氏から「見所がある魚で、雄の様なので、素赤の雌とかけてみては」と助言を頂いていましたが、昨日になって急に追星がはっきりと出てきて、あの写真だけで正確に断言されていた事を思い出して、また驚きでした。
 隣に移っている魚も兄弟魚ですが、こちらにも追星が急に出てきました。どちらも3週間前には全く追星は出ておらず、この時期に出現する事もあるようです。水が透明な事も追星の発生には関係があるのでしょうか?やはり土佐錦魚は謎が多い金魚です。

 さて、昨日新規入会の受付を開始した「トサキン保存会西日本支部」ですが、昼前に早くも入会希望の方からメールがありました。
 しかも、広島からはかなり遠方となる関東の方でした。広く会員の参加を期待している会ですので、非常に嬉しく思っていると同時に、期待に答えるべく責任を感じて身が引き締まる思いです。
 品評会を広島駅から徒歩10分という場所で開催する事も、遠方の方が参加しやすく映っているのではないかとも思いますが、なにより土佐錦魚に対する思いの強さと、支部長の小川さんの人柄が人を惹きつけているのではないかと思います。

2005年12月29日(木)
「トサキン保存会西日本支部」の会員を募集します!

 長らくお待たせしましたが、今日から「トサキン保存会西日本支部」の新規入会の会員募集を行います。

 詳細については、トップページに「トサキン保存会西日本支部の」のページへの入り口がありますので、そこから各ページをご覧下さい。

 なお、事務局は私が引き受けていますので、不明な点などの問い合わせはトップページからメールでお願いいたします。

 今までにメールで入会をご希望の旨をお知らせ頂いている方についても、あらためて住所氏名を明記の上、入会申し込み書の送付先をメールにてお問い合わせ下さい。

よろしくお願いいたします。

2005年12月28日(水)
金魚伝承 第9号

 先日発行された金魚伝承9号ですが、今日入手して読んでみました。第9号にして表紙に土佐錦魚が初登場ですが、内容的にも土佐錦魚の扱いが増えているのに驚きです。
 今回は飼育家の訪問記事が主体で、土佐錦魚では3名の著名な方を各4ページで紹介している他に、別の3名の方も各見開き2ページでも紹介されていて、色々な飼育家の魚とその飼育設備などを見ることが出来て、非常に参考となりました。

 土佐錦魚の飼育家は近年急増しているように常々感じていますが、台湾での土佐錦魚ブームの噂もある中で、まずは国内でさらに土佐錦魚の振興を行って、国外にも胸を張って誇れるより良い魚を確立することが大切だと思います。

 他の金魚に比べ、土佐錦魚では、本当に「土佐錦魚」と呼べる魚の出現率が非常に低く、今後も引き続き品種の固定と改良が必要だと思います。
 この「良い魚の少なさ」が、飼育家のあくなき挑戦心をかきたてるのでしょうが、同時に一般の方にはひどい魚をも流通させる事になっていますし、さらなる普及を妨げているようです。
 この事は土佐錦魚に関わる者が皆で取り組むべき課題だと思いますし、少しでも早く改善できるようにしたいものです。

2005年12月25日(日)
寒い日が続きます。

 寒い日が続く中、丸4日近く家を空けていたので、久しぶりに屋上に上がってみると、(右は昼過ぎの写真ですが、)給水管の中の氷が膨張して、バルブを押し出し外れていました。

 保温しているプラ舟の波板も外して、久しぶりに中を見てみると、14時頃でも波板の下の水面に薄く氷が張っており、丸鉢では2cmの氷が張っていて、寒さの厳しさを感じさせる日でした。


 当然まだまだ痩せた感じはありませんが、新たに二歳が1尾横になっていて、合計では2歳3尾、3歳1尾が転覆気味となっています。ただ、もう少し暖かくなれば、何匹かは元に戻りそうな感じでした。

 さすがに当歳では転覆気味の魚が無く、冬越しはまずまずのスタートのようです。

2005年12月18日(日)
「大雪!」の中で、広島土佐錦魚の会の反省会でした。

 今朝の広島は、12月では過去最高記録の積雪で、私の所では28cmの積雪でした。写真のように防鳥ネットの上にも25cm以上積もっていて、重さに耐えれるか心配な程でした。
 さて、今日の夕方からは予定通り、「広島土佐錦魚の会」の最後の行事の反省会が行われました。
 新規の会「トサキン保存会西日本支部」へ、会全体としての移行・改称を正式に承認し、来年の役員も原案通り可決して、中心的な役割を引き継ぐ事となりました。
 規模の大きな会への発展は不安を伴うものですが、それにも増して、より多くの良い魚を見て、より多くの情報を得られるメリットはやはり大きな評価で、来年への期待も大きく、皆がさらに良い魚を創って、上を目指す事で一致しました。
 活動を活発にすると、それぞれの負担も増すことになりますが、それを気持ちで乗り越える決意をしての解散となり、良い会合だったと思います。 

2005年12月17日(土)
会報の試作版がやっと出来ました。

 今日は一日中雪の降りしきる中、明日の「広島土佐錦魚の会」の反省会に間に合うように、新年度から移行する「トサキン保存会西日本支部」の「会員証」、「入会のご案内」、「2006年会報」を最終調整して、試し刷りをしてみました。
 入会案内は7ページ、会報は11ページになってしまい、多少内容を詰め込みすぎの感もありますが・・・。
 まだ、若干数字が未記入の部分などもありますので、支部長との最終打ち合わせ後に印刷する予定です。入会の受付はその後になりますので、やはり年末位になりそうです。

 それにしてもよく降る雪です。明日の反省会は夕方からなので大丈夫とは思いますが、少し心配です。

2005年12月14日(水)
初氷・・・事務用品の購入

 今朝は、雪はありませんでしたが、かえって冷えた様子で、丸鉢の水温は0℃で、表面には1cm位の厚さの氷が張っていました。
 うちの土佐錦魚の飼育槽では初氷となりました。波板の下のプラ船には3cmの発砲スチロールを張っている事もあって、2℃と保温効果が十分にあるようです。

 今日は昼休みの時間に、トサキン保存会西日本支部の会報などの作成準備と発送のため、事務用品を探して近くのホームセンターに行ってきました。
 探してみると安くて使えるものが結構あるものです。A4用紙500枚、A4サイズ封筒100枚、製本テープ10m他を購入しました。日曜日の「広島土佐錦魚の会」の反省会は遠方の方が2名欠席する事が残念ですが、その他の方は参加が確認できましたので出席率は良いようです。この時までに間に合うように「入会のしおり」、「会員証」、「会報」を完成させる予定です。
 また、会計のKさんにお願いして、日曜日までには新しい会の通帳を準備して頂ける事となりました。入会の受付は早くても来週以降となります。

2005年12月13日(火)
雪の日・・・トサキン保存会西日本支部の準備と久しぶりの日記

  波板をプラ舟にかけ始めて1週間目になりますが、今日は雪が積もっていて、昼でも非常に寒い一日でした。防鳥ネットの上の積雪は6cm程度ですが、覆いをしていない丸鉢には雪が振り込んで、表面はシャーベット状になっています。
 プラ舟には波板をかけっぱなしですが、こちらもネットの上に雪が積もっています。ネット上の雪が日照を遮るので、いつまでも水温は下がったままですが、冬季は水温の変化が少ない方が土佐錦魚にとって良いと思いますので、雪をはらったりはせず、そのままにしておきます。
 一番下は丸鉢の様子で、「放任越冬組@B」のいる鉢です。さすがに近寄っても全く動きがありません。試しに少し音を立ててもじーっと水底での姿勢を保って寄り添ったままでした。

 さて、話は変わりますが、この週末に「広島土佐錦魚の会」の反省会を行います。これが会の最後の行事となります。
 今年は大きく活動内容を改善して、様々な取り組みを行いましたが、来年からは「トサキン保存会西日本支部」に発展・改称して、さらに充実した活動を行う予定になっています。
 引き続き事務局をお引き受けしたため、年末に向けて、新体制の準備も忙しく、日記が滞っていましたが、「会則」、「品評会大会規定」に加え、「入会のしおり」、「会員証」、「会報」など、これまでの会では準備出来なかったものも、作成を急いでいます。
 会員の募集については、すでにいくつか問い合わせのメールも頂いていますが、HP上で正式に募集を行う予定ですので、しばらくお待ち下さい。
 遅くとも年内には間に合うようにしたいと思っています。
 

2005年12月8日(木)
丸鉢での放任越冬組みC「渋い鹿の子更紗」の当歳魚

 今朝は丸鉢が2℃、プラ舟が3℃で、引き続き波板はかけっぱなしです。ひっくり返っていた二歳は昨日再び転覆していましたが、今朝また通常に戻って一進一退の状況です。プラ舟の水温は昨日と同じですが、昼の気温も影響しているのでしょうか?

 今日の写真も先週末のものですが、これで写真のストックが無くなりました。さすがにこの水温では撮影は出来ませんので、今シーズンは個体別のアップの写真は最後になりそうです。まだ撮影していないものもいくつか居ますが、HPでの紹介は来春になりそうです。
 さて、写真は今年広島土佐錦魚の会で取り組んだ無選別稚魚の分譲「課題魚」の1尾です。左の胸ビレがまくれているので、秋遅くに切り詰めて現在再生中です。その他に尾芯の重なりが左右で異なっていて、皺が生じています。
 きれいな逆三角形の体のラインと、張りの良い親骨、大きな金座ですので、種としては期待できるものを持っているかと思いますが、収容能力の都合で丸鉢で越冬することになっています。
 11月2日の素赤と兄弟魚ですが、こちらの体色は頭に窓があり、なぜかこれも鹿の子更紗になりそうな感じです。今年褪色した当歳魚の更紗は、なぜか全てが、1枚の鱗の周囲が白く抜ける「鹿の子更紗」になっています。 

2005年12月7日(水)
冬ごもり開始か・・・丸鉢での放任越冬組B「尾筒と返しは魅力だけど」の当歳魚

 今朝も非常に冷えて、屋上は一面霜が降りて、これが凍ってつるっつるっでした。丸鉢は昨日同様0.5℃、プラ舟は波板のおかげで少し高めでしたが、それでも3℃でした。
 明日以降も寒さは続く予報で、このまま冬ごもりに突入してしまう勢いとなってきました。本来なら、最後の換水後に餌を切った状態で波板をかけて、冬ごもりに入りたいのですが・・・
 このままでは、1週間前後は給餌し続けた汚れた水のままで、入ってしまうことになり、少し心配です。暖かい日が数日戻るようなら換水したいところです。

 今日の写真も先週末のものです。12月1日の超丸手の当歳と兄弟魚で、体色は鹿の子更紗で似ていますが、こちらは普通の体形です。
 尾筒が太く、親骨の返しも良いのですが、尾の後ろも小さく、大きな皺が入って右に振っていて、顔が若干右に曲がっている事、顔の尖りがいまひとつと、欠点もかなり多い魚です。
 恐らく種魚としての活躍の場はないかと思いますが、春までは鉢で放任して、厳しい冬を越える事になります。

2005年12月6日(火)
今日も寒い日

 今朝はみぞれまじりの小雨の天気で、丸鉢は0.5℃、プラ舟も1℃と、波板の効果は・・・?という感じの非常に冷たい朝でした。
 また、昼間も10℃までしか気温が上がらないとの予報でしたので、今日は波板をかけっぱなしで1日過ごさせました。(今夜もそのままです)
 幸いな事に、昨日転覆していた二歳魚は、今日は元に戻っており一安心です。


 写真の方は、当然今日撮ったものではありません。先週末のものですが、褪色が夏からずーっと続いているのに、まだ変わっていない二歳魚です。
 左右均等な尾の大きい魚ですが、桜尾で、胸びれが春先の病気で溶けてしまい、後遺症でいびつな形になっています。
 また、顔もいまいちで、特に左目が出ている事と、腹出しがもう一つといった感じで、数合わせにプラ舟にて越冬させますが、潜在的な能力は高めのような気がして一応残しています。秋までは見れないほどに目が出ていましたが、冷えと共にどんどん引っ込んでいくので、春には少し見れる魚になるかもしれません。
 果たして来春の種魚としての活躍の場はあるのか?、少し期待の薄い魚ですが、経過を見てみようと思います。

2005年12月5日(月)
寒波到来!
  今朝は起きて驚きました。寒波が来るとは聞いていましたが、積雪は家の前の道路でも5〜6cmもあり、いきなりこれほどの雪とは想定外でした。
 写真の手前が丸鉢10個が入っているネットで、奥が80Lのプラ舟6個が入っているネットです。どちらも上部に5cm程度の積雪があり、中の状態も確認出来ない程でした。

 波板の有無で、翌朝の水温がどれほど違うかを比較しようと思い、昨夜はプラ舟の一部だけにかけて今朝を迎えたのは大失敗のようでした。

 当然水温の比較どころの状態ではなく、今日も給餌は無しです。結果的には、土日に最後の換水をして、冬囲いを行って冬眠に入っておくのが正解だったと思われる状況です。
 
 今日は帰宅後の夜8時頃に電気をつけて魚の様子を確認しましたが、皆一様に底で静かにじっとしている所を見ると、心配した程ではなく、大丈夫のようです。
 ただ、二歳が1尾逆立ちしていたのは、急な水温低下に原因があるようです。波板があっても同様の結果だったように思いますし、軽い症状なので、少なくとも春には戻るように感じます。あまり心配はしていませんが、今週末の天気次第では冬囲いを行う予定です。
 夜の状態は、うっすらと雪がとけ残っている程度でしたが、杉板や舟の縁には薄い氷が張っていました。丸鉢は水温1℃、プラ舟では2℃でしたが、今夜から再び寒波が来るそうですので、プラ舟には全て波板をかけておきました。
2005年12月4日(日)
土佐錦魚訪問記を更新

 今日は朝から小雨で、水温は4℃、昼を過ぎても5℃だったので、2日続けて給餌なしとしました。晴天であればいくらか最後の換水をして、冬囲いに入る事も考えていましたが、この天候では延期せざるを得ない状況でした。

 そのためもあって、今日は時間が取れたので「土佐錦魚訪問記」に昨日の記事を追加しました。
 写真は昨日の魚で、ほぼ真上の角度からです。尾の張りが素晴らしく、常にこの形で安定している魚です。真上から見ると、体に対する尾の大きさの比率が良く分かり、改めて驚かされます。

 実際に見ると、明らかに二歳と分かるサイズですが、非常に完成された姿形ですので、写真だけでは、とても二歳には見えないと思います。
 ここまでの魚がいたとは思えませんが、体が小さく、尾が大きい特徴も、昔の高知の系統には見られたものだそうです。

2005年12月3日(土)
O氏の見学と打ち合わせ
 今日は、以前からお願いしていたO氏の飼育の見学と、正式に名称が決定して「トサキン保存会西日本支部」として来年から活動する会の活動についての打ち合わせを行いました。
 朝から丸1日対応して頂いたO氏には取り急ぎここでお礼申し上げます。ありがとうございました。

 「トサキン保存会西日本支部」は、「広島土佐錦魚の会」を包括して発展する形でのスタートとなりますが、あくまでも新たな会として、T氏の助言を頂きながら、O氏の指導での活動を行います。
 体制と活動内容や品評会の運営など、活動の予定などは概要も決まりましたが、さらに準備を進めて、「ガチンコ土佐錦魚道」と「土佐錦魚を創る」のHP上で正式に通知を致しますので、興味のある方はしばらくお待ちください。

 また、見学させて頂いた内容については、近々「土佐錦魚訪問記」にまとめて掲載するつもりです。詳しくはそこに書くつもりですが、今日は写真を1枚だけ紹介します。
 先日のトサキン保存会で二歳魚7位のO氏の魚です。二歳にもかかわらず、非常に大きな袋(反転)と大きな後ろが目を惹く魚でした。二歳魚でありながら、すでに「土佐錦魚の理想」とされる円の中にほぼ納まる姿形で、誰もを一目で驚かせるような印象を持つ魚だと思います。  
2005年12月2日(金)
丸鉢での放任越冬組A・・・「大きな後ろだけど」の当歳魚
 今朝は水温が5℃でしたので、かなり控えめの量で、2日ぶりの給餌をして出勤です。どの魚も今までに比べて、今日は目に見えて摂食の行動が緩慢になっています。

 今日の写真は、非常に後ろの大きい魚ですが、親骨が前に来過ぎていているため万歳してしまい、これに引っ張られて耐えられずに尾芯が上がって、掬い上げる様に泳いでしまう当歳魚です。
 
この魚は今年の日記で紹介し続けた4兄弟と兄弟魚です。早くから親骨が前に来過ぎて、もったいないと思いながらもハネとしていましたが、放任の睡蓮鉢で元気に生き残り、先月「丸鉢での放任越冬組み」に、春までの期限付きで若干昇格しました。
 今回の冬支度で空けた丸鉢は、鉢の熟成(?)のために、水を張って越冬するのが良いので、予備として残している不要なこれらの魚を、鉢守りとして入れておきます。使い込んだ鉢の方が良い魚が出来やすいそうです。
 この魚は、今朝もひっくり返っていて、春までには間違いなく完全に転覆する魚だと思いますが、この大きな後ろだけでも、種として使うのには十分な魚との評価となるかも・・・、と少し迷いながらかろうじて残しています。
 ただし、春を過ぎれば産卵の参加の有無にかかわらず処分せざるを得なくなる事と思います。
 また、この魚は不思議な事に9月のある日に、何の前触れも無く、早朝に鉢を見てみると自然に右親骨の中央部分が折れていました。その折にすぐに切り詰めたので、現在では再生して、じっくり見なければ分からないほどになっています。
2005年12月1日(木)
丸鉢での放任越冬組@・・・「超丸手」の当歳魚

 いよいよ今日から12月です。今朝は今年最低の水温で、丸鉢では2℃、プラ舟でも3℃しかありませんでした。
 土佐錦魚も、人影を見ても非常に反応が鈍く、数匹が気が付いたけれど・・・という感じでしたが、当然今日も絶食としました。

 今日からは、当歳魚の中から、「種魚候補には漏れたけれど、捨てるには惜しいので、丸鉢で覆いもせずに、放任して冬越させる予定の魚達」をいくつか紹介します。

 今日の写真は、非常に丸い体で、かなり「土佐錦魚ばなれ」している当歳魚の紹介です。

 以前8/14の日記で紹介した「ピンポンとさ」とは別の魚で、この魚は今回がHPデビューです。
 この魚は11/28と29に紹介した二歳Dと二歳Eの仔ですが、目先も尖っており、丸い体のわりに信じられない位に泳ぎの安定した可愛らしい魚です。(愛嬌のある個体ですので、特別に角度を変えて3枚の写真でご紹介します)
 尾は親骨の押さえが良く、返しも良いのですが、尾芯が右に曲がっており、少し皺も入っています。これも愛嬌のうちでしょうか???
 褪色終了間際で、まだ少し黒が残っていますが、鱗の縁が白く残る「鹿の子更紗」模様で、安定しそうな感じです。
 ちなみに以前紹介した「ピンポンとさ」は、顔が悪く気に入らない魚でしたが、この9月中旬には早くも完全に転覆したので、ハネ鉢行きとなってしまいました。
 この魚は逆立ち気味に泳ぐ姿を見た事が無く、全く転覆する気配が無いので、少なくともこの冬は大丈夫のようです。
 スペースが許せばできるだけ長く残して行く末を確認したい魚ですが、もしかすると産卵に用いることもあるかもしれません。

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